ストレングスファインダーという本格的な性格診断をご存知でしょうか?
ご存知の方はもちろん、そうでない方も「そういうものもあるのかー」と適当に思いながら、本記事を読み進めていただけると大変うれしいです。
さて、そんなわけで、今回はストレングスファインダーの中でも「目標志向」という特性について見ていきましょう。
目標志向の特徴・強み

「私はどこに向かっているのか」とあなたは自問します。毎日、この質問を繰り返します。〈目標志向〉という資質のために、あなたは明確な行き先を必要としています。行き先がないと、あなたの生活や仕事はたちまち苛立たしいものになる可能性があります。ですから毎年、毎月、さらに毎週でさえ、あなたは目標を設定します。
一言で表すなら、「目標がないと死んじゃう病」。やや極端ですが、これが目標志向の基本的な性質です。
とにかく目標を設定し、決まればわき目もふらず進んでいく。目標に向かって進んでいくのが大好きなのが、目標志向という資質なのです。
時に寝食や体調管理すら忘れて後々一気に崩れてしまうこともありますが……ともあれ、やるべきことが明白になると俄然燃えてくる人たちですね。

ほら、たまにいますよね。何でも勝手に目標を設定して勝手に燃えてくる人。ああいう感じの連中です。怖いですね
選択肢の断捨離上手
さて、目標志向を言い表すなら「目標があると俄然燃えてくる人」「目標に向かって一直線に進む人」で終わりなんですが……こんな思考回路の何がいいかというと、やはり「やるべきこととやらなくていいことの区別がつきやすい」というのが一番でしょう。
目標志向の目には、やることとやらなくていいことがはっきり見えています。なぜなら、最終的に自分が何を達成すべきかが見えているからです。
目標を一番効率よく達成するためには、やはり達成のための必要な行動だけをすること。
戦略性は達成のためにいろんな方法やチェックポイントを模索しますが、目標志向は原則目標までの道は最大効率ルート1本です。
目標達成に道を完全に絞っているからこそ無駄なことを嫌い、最適手段だけを迷わず選択できる。物事を推し進めるうえでは大変に頼もしい資質ですね。
やることが明確だからこそ
やるべき事が明確であるからこそ、日夜、寝食忘れて没頭できる。
豊臣秀吉
と、これは豊臣秀吉が言ったとされる言葉ですね。
実際、目標志向を持つ人の思考回路はこんなもんです。これに達成欲あたりが乗っかかると、いよいよその傾向が強まります。
目標志向の生きがいは、目標達成のための最適手段を進むこと、ひいては目標達成に向けて突き進むことです。
極端な話、目標達成に不要な時間はとことん削ろうとします。時に食事や睡眠、休憩など、生活や命に関わる重要な時間の確保すら最低限にとどめようとするのだから脱帽モノです。
目標があると俄然燃えてきて、その達成のためには必要以外のことをしない。
シンプルですが、こういう人はライバルにいると結構恐ろしいですね。

ちなみに仲間に対して目標を設定させようとする傾向にありますね。
チームにいても厄介ですが、いないと困る。なんか複雑な気持ちにさせる人ですね
目標志向の弱み
さて、そんなこんなでビジネスマンとしてはなかなかに有用な目標志向ですが……ほかの資質と同じく、なかなかに厄介な欠点も持ち合わせています。
というのもこの資質が高い人、基本的に目標しか頭にないんですよね……
人生の効率厨
効率厨とは、最短時間でミッション・クエストなどをクリアすることしか考えてないプレイヤーのことである。
ニコニコ大百科より
もともとゲーム用語で、「最短クリアのために自分だけでなく他人にも最大効率を求め、それ以外の選択肢を認めない」という態度を揶揄して言われ始めたのが効率厨という言葉ですね。
まあ目標志向の人がみんなそんなに人に傲慢かと言われれば答えは否ですが……ともあれ、「最短時間でミッション・クエストなどをクリアすることしか考えてない」という点に関しては大いに当てはまります。
具体的には回り道も遅延もトラブルも大大大嫌いで、過程を楽しむことや「急がば回れ」の実践をガン無視する傾向にあります。
結果として、基本休まないのは当たり前。下手をすると徹夜も数日間の絶食も「目標のためだから仕方ない」と甘んじて行い、体調不良も無視して作業に没頭することすらあります。
あと、やっぱり性格次第では文字通りの効率厨として周囲に煙たがられることもありますね……
最短ルートを見失うと弱い?
基本的に、最短ルートを最速で走り抜けることに全力を傾けるのが目標志向です。
そのため回り道を楽しむのを嫌うのはもちろん、予想外のことで最短ルートの攻略が頓挫したとき、あるいはそもそも目標自体を見失ったときに非常に弱いのが欠点のひとつですね。
トラブル続きで目標達成が遅々とし始めると非常にいらいらしますし、最短ルートがダメになった時には適応性や戦略性といった代替手段を考え付く資質がないと茫然自失に陥ったり、方向転換を試みてもうまくいかないことがあります。
つねに目標が明確であり、そこへの最短ルートが一直線につながっているときに力を発揮する資質といえるでしょう。
目標志向の資質をうまく活かすには
- 大目標はもちろんのこと、細かいチェックポイントを設定しておくとよりやるべきことが明確化します。いわゆるマイルストーンというやつですね。目標の進捗がしっかり見えると、それだけ「今後どうすればいいか」がわかりやすくなります。
- 監視がなくても勝手に力を尽くせるタイプなので独立してもやっていけますが、もし組織内で働くのであれば、決定事項の確認、そしてプロジェクトの実行時期や次回ミーティングの実施期間を決める役割を担うと力を発揮します。ですが、その時には「周囲は言うほど効率ばかりを考えてはいない」ということを念頭に置くようにしましょう。
- 「人生においては効率厨と言われても仕方ない」という点を自覚しておくとよいでしょう。特に自分の心身ことになると、「目標達成に比べればどうでもいい」となってしまいがちです。遊びや休憩も大事にして、仕事漬けにならないようにしましょう。どうしても無理なら、時間や日にちを決めて、遊ぶ回数や時間にも目標を設定してもいいかもしれませんね。
- 質、量のどちらも重視して目標をしっかり設定しましょう。着弾点がクリアに見えれば見えるほど、目標志向は完全に近い動き方を設定できます。また、抱えるタスクは極力数を絞るようにしましょう。タスクが少ないほうがより計画を洗練しやすいです。
筆者:春眠ねむむ
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