言ってました。私が通ったことがある病院の医者が。「サイコパスには見習うべきところがある」と。今はどうか知りませんが。
こうやって概要だけ聞くと、爆弾発言というか頭の悪い発言というか……人格的に色々アレな発言ですね。
ですが、個人的にはこれ、全然アリだと思います。むしろ人に対して「ちょっとだけ真似てみるといい」とお薦めしたいくらいのものです。
というわけで、今回はこの教えの布教ですね。役に立つと少しでも思えたのならば、是非ともお役立てください。
サイコパスの定義
サイコパスについてまずは知っておきましょう……と言っても、ここで込み入った話をするのも何か違いますね。
端的に、箇条書きで彼らの特徴を書いていきましょう。
というわけで、以下サイコパスにありがちな特徴とされています。
・自己中心的
・損得ばかり考える
・第一印象はいい
・不誠実でよく嘘をつく
・最後まで悪びれない
・無神経
・人の気持ちがわからない
・自分の非を認めない
・他人は全員道具
・自慢が多い
・退屈が苦手で刺激を求める
「ひとつでも当てはまったらサイコパス」とかそういう単純な話じゃない点は注意ですね。
嫌いな奴の8割がサイコパスとか世紀末もいいところでしょう?え、その方がいいの?マジ?
サイコパスの美徳(?)とは
サイコパスといえばなんだか悪い印象しかないですよね。
基本的に利益重視、搾取しても平気な顔、場合によっては殺人すら厭わないと……。良心の呵責がないので、実にやりたい放題な人たちです。
で、そんな人たちの中に、我々が見習うべきところがあるのかというと……残念ながら、あります。
まあ美徳というにはあまりにアレですが……まずはサイコパスの優れた(?)素養をあげていきましょう。
自分の利益最優先
サイコパスが何故サイコパスたり得ているのか。その理由は難しくありません。まず何よりも、自分の利益ばかりを追求しているからです。
サイコパスにとって、情とか恥とか、そういうのは知ったことではありません。
1に利益、2も利益、34も5も皆利益。とにかく、自分の利益のことばかりを考えています。
そんなわけなので、とにかく余計な雑念はありません。持てる思い、持てる念、持てる力の全ては、自分の利益のためだけに。
そんな姿勢もあってか、成功者に多いという話もよくされていますね。
ちなみにサイコパスのIQは総合的に低めなことが多いのだとか。まあどこまで信用できたものかはわかりませんが。
ここから考えてみると、頭の良さというよりクズさの方が社会的成功を勝ち取りやすいと……おいなんだその心底嫌なものを見るような目は
謎に強いメンタル
このサイコパス、どういうわけか全く懲りないし、全く焦りません。その心臓は鉄に近いです。
というのも、自他の感情や自分の進退ついて余計な悩みを持たないのです。ただ機械的に、目の前の問題に対処していきます。
例えば嘘をついても全く悪びれた様子も見せませんし、最後まで自己弁護を繰り返し、最終的には強引にでも相手の「こいつが悪い」という結論を覆そうとするでしょう。
このように、窮地に追い込まれても「もうダメだ」と諦めることもなく、良心の呵責というものを持ち合わせません。
自己利益のために心を無にできる。あるいは最初から無なのかもしれません。それだからこそ嘘がバレても身内が傷ついてもケロッとしているような謎のメンタリティを発揮できるのです。
余計なことを考えない
サイコパスの生き方はえてして単純明快です。目の前の事柄が自分にとって損か、得か。得になるにはどう動くか。これだけです。
要するに処理が機械的かつかなり単純なわけですね。「社会的にまずいのでは」とか「これで苦しむ人が……」などと一切考えません。
間違っても脳のフルスペックを使って哲学を始める人でもなし。そんなことをする暇があるなら、自分が得するための策略の一つも考えようとします。
そもそも人の気持ちも社会的通念も常識も考えないサイコパスです。行動や他人への攻撃を止める時と言えば、「ここでやっちゃうと損するな」と即断で理解した時だけです。
要は犯罪者になる人はごく一部といったところですが……それでも利益以外を深く考えず、「なんか嫌な奴」と思われながらも結局おいしいところばかりを持っていく人も多いはずですよ。
人を動かす
サイコパスの特徴として、「人を操ろうとする」という特徴があります。要するに、都合よく他人を利用するということですね。
例えば誰かを使いっ走りにするのは当然のこと、誰かのヒモと化したり代わりにいじめさせたり犯罪の片棒を担がせたり……良心の呵責がない分、人間関係でも実にやりたい放題です。
これって裏を返せば、「人を使うのがうまい」という言葉にもつながる長所だと思うのです。
もっとも、問題は使い潰してしまうことが多い点と感謝しない点にありますが……それでも、自分がやりたくないこと、やったらまずいことを人に代行させる手腕は使えるところが多いのではないでしょうか?
合理主義的
さて、ここまで出揃った情報から考えると、こうとも言えそうですね。
「合理主義」。
サイコパスは、感情的になりやすかったり粗暴犯的な一面を除けば極めて合理的な人物であると言えるでしょう。
第一印象でバッチリ決め、人を魅了し、自分の魅力を嘘を込めてこれでもかとアピールし、その上で本性を出して人から利益を搾取する。そういう人も結構多いのではないでしょうか。
無論、気に入らない人をいじめるために周囲に嘘っぱちの被害を訴えるのもこの人たちですし、気に入らない相手をすぐぶん殴るのもこの人たちの可能性が人より高いです。
ですが、あくまで頭に血が上っていない時は極めて冷静に状況を判別し、使える駒と目的を瞬時に計算し、そしてそこに向けて一切の無駄なく動くと。
サイコパスも人間です。どんな目的を持ち何をもって利益とするか、どの駒を使うかは人によりますが……いずれにせよ、一度目標を見定めるとそれ最優先で全てを計算するのは、究極の合理主義の一即麺と言ってもいいのではないでしょうか?
どうサイコパスを真似るのか
とりあえず使えそうなサイコパスの特徴を抽出してみましたが……これだけだと何とも言えませんね。普通に真似ただけでは、良心が痛むか周囲から嫌われるかして終わりそうです。
では、何を学べばいいのか?それを考えてみましょう。
見るべきは利益と目標
何より、物事の着目ポイントは目標・利益です。
まずはそこに向けて動かなくても結構です。自分がどう動くことで目標を達成できるか。あるいはどうすれば最大限利益を得られるか。それをありったけ思い浮かべてみましょう。
この時、あえて条件は設けないでください。法律も良心も相手の気持ちも、全部を無視した方法を思い描くのです。
それこそ「金持ちになりたい」という目標があるのなら、「副業で稼ぐ」という現実的なところから「金持ちの家に空き巣に入る」「自分で貨幣を造る」みたいな完全アウトなものまで、とにかく全てを思い描いてみてください。
要するにヤバいものも具体的に計画・実行しなければセーフです。遠慮なく考えてみましょう。
ゆっくり考える余裕がある時は、紙に書いてみるのもいいかもしれませんね。
これに関しては、とにかく数が大事です。「数撃ちゃ当たる」とはちょっと違いますが、とにかくあらゆる制約を無視した結果としていくつの回答が出てくるかが大事です。
目標がなければ利益でも
目標がない場合は、損得から考えてみましょう。先ほども言いましたが、「どうすれば最大限利益を得られるか」ですね。「金持ちになれば利益が得られる」でも「友達がいっぱいできればそれが利益になる」でも、なんでもいいです。
あとは目的や目標と一緒ですね。「どうすれば利益になるのか」「どうすれば友達が増えるのか」。これをありったけ考えていけばいいのです。
自分の良心が痛まないギリギリを攻める
さて、パンチに欠くものから明らかに犯罪というものまで書いていけば、あとは単純です。明らかにヤバいもの、絶対にやっちゃまずいもの、やると絶対後悔しそうなものから順番に消していく。
自分でせっかく考えた選択肢が消えるのはなんだかもったいない気がしますが……これはある種のまとめのようなもの。
とっちらかったままでは使えるものも使えませんし、ひとまずいい感じのラインになるまで選択肢を消し、スッキリさせていくことが重要です。
そうして消していってあるタイミングで、「これは大丈夫な気がする」とか「これくらいならいけるかも」というものが残るはず。これが「今この瞬間から始められる行動の選択肢」です。
あとはここから最大限効率的な方法を選ぶだけですね。
どうしても案が残らない場合
「どうしても選択肢を消すフェイズで何も残らない」という方も、もしかしたらたまーにいらっしゃるかもしれません。
そういう方に言いたいのは、「多少良心が痛んでも合法的な手段は選択肢に残しておきましょう」ということですね。
良心は意外に当てにならないものでして、例えば「これは絶対相手に悪いだろ」と思っていたことが結構な確率で許されたりするのが人生です。
実行するのは憚られるかもしれませんが……特に相手目線に立って考えた時に利益がある行動の場合、あえて残してみるのも大事なのではないでしょうか?
人間、多少迷惑をかけたほうが大事にしてくれることもままあるものです。
そもそも迷惑なんて考え始めたらキリがないものですし、深く考えずゴーサインを出してしまいましょう。
損得のみで残った選択肢をランク付けする
さて、ここまでやれば、もはや手元に残ったものは「実行しても構わない」あるいは「ちょっと実行は怖いけどまあ許されるよね」と言ったものばかりのはず。
ここまで来れば単純ですね。相手の迷惑とか影響とかを一切気にせず、純粋に自分にとって利益があるものから順番に格付けしていきましょう。
格付けの方法はS、A、B、Cとかでも1等〜6等とかでもなんでもいいです。とにかく格付けすることに意味があるのです。
その中でトップ、例えば上記で言うところのSランクや1等相当のものが、今から早速取り掛かるべきタスクであり利益・目標のために最優先で行うべき課題になります。
あとはもう行動あるのみ
ここまですれば、あとは行動一択です。
どうせ大した迷惑がかかるものでもないですし、遠慮する必要はありません。
そもそもここまで勝ち残ってきた選択肢ということは、それだけ大きな価値のあるもののはず。やらなければ損というものでしょう。
人間、一番に考えるべきは自分の幸せです。間違っても他人の迷惑とか人の幸せではありません。
なので、もう何も考えずに行動してしまいましょう。
動く者にしかチャンスは来ません。まあ動いてても来るかどうかは何とも言えませんが……幸せになるために動くだけでも、人生少しはマシなものに思えるはずですよ。
他人を傷つけるものばかりではない
サイコパスの特性も、結局は使い方次第という事ですね。彼らも彼らで益がない人間をゴミ同然に思っているだけで、意図して他人を傷つけようとする人の割合は普通の人とどっこいどっこいのようなものでしょう。
サイコパスを見習うということは、ほんの少し自分勝手になり、自分の良心や精神が許す範囲で最大限自分に得な方法を選びなさいという話にすぎません。
そもそも、「一切の得するな」という教えを押し付けるのは、基本的に自分が得したいからという理由で上が広められた宗教くらいのものでしょう。
高尚な精神を持ちながらも得することは簡単ではありませんが、できます。
ですが得する手段を自ら切り捨てて得することは、よほどの豪運を持ってでもない限り無理でしょう。
というわけで、こんなところまで当ブログをご覧になったあなたも、ほんの少しだけ精神ヤバめなサイコパスを真似てみて、ご自身の幸せを掴みに行ってしまいましょう。
その姿勢を糾弾する人間は、どうせただのろくでなしです。気にする事はありません。
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