【16タイプ・ユング心理学】心理機能Ne(外向的直観)についてガチってみる

16タイプ
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今回はかなり自分の考えがかなり入ってくる考察回です。

MBTIとユング心理学、その両方で扱われているNe(外向的直観)。要するにENTPやENFPの主機能ですね。これがどんなものなのかを私なりに本気で考えて答えを出していこうと思います。

というわけで、ぶっちゃけ小難しい話や偏った話もバンバンする可能性が結構濃厚です。

最近MBTIを知ったというライトユーザーの方には濃厚すぎるかもしれませんが……頑張って噛み砕いていきたいと思います。

ともかく、前置きはこれくらいにしてやっていきましょう。

外向的直観とは

まずNe(外向的直観)とは何なのか。そこのところについて、軽く触れてみましょう。

ざっくり言えば、大体以下の通りですね。

MBTI
・「今ここ」よりも「もしかしたら」
・可能性の探求者
・エネルギッシュで熱意と興味に満ち溢れ、未知なる領域に足を踏み入れる

ユング心理学
・可能性の探求者
・ほとんどの人が気付けていない可能性に目を向ける
・腰を落ち着けて地道に作業するのは苦手

どちらも可能性の探求者という感じですね。常に新しい可能性を追い求め、IFの世界や「こうなるかもしれない」という未来予測の中で生き続けます。

Se(外向的感覚)を今この瞬間に全力を注ぐ人だと表現するなら、この人たちは今ここから広がる新たな可能性に全力を注ぐ人だと言えるでしょう。

性格は多くの場合エネルギッシュで活動的、かつ実験的でもあります。

とにかく見据える先は近未来、「こうすればこうなる」を考えるという点で、MBTIとユング心理学の記述は非常に似通っています。

MBTIにおけるNe(外向直観)

おおよそ言えるのは、可能性を追い求めて足元がお留守になりがちな人といった感じでしょうか。

ちょっと抜けているところや現実世界をつまらないと考えて放棄しがちなところはありますが、とにかく「こうすればどうなる」というワクワク感で生きており、つまらない世界に変化を巻き起こす存在としてしばしば君臨します。

よく言えば時代の改革者、悪く言えば場を引っかき回すトリックスター。常に未知の世界を追い求めており、それがどう出るかによって評価が180度変わる存在と言えるでしょう。

ありきたりなやり方よりも変化に富んだ方法を好み、実際にその優れた機知と機略で自ら引き起こした大きな変化に対応する。そんな人たちですね。

また自信家でもあり、自ら危険な場所に足を踏み入れたり大きな変革を自らの手で引き起こしたりして、新発見を世の中にもたらすこともあります。

何にしても、可能性を常に追い求める人であり、その可能性のためにあらゆる変化を引き起こそうとする人たちと言えるでしょう。

もっとも、その可能性を追い求める性格の強さのぶん、リソース管理をついつい忘れがちではあるのですが……。

簡単ではありますが、以下にNeについてまとめております。お時間ありましたらそちらもご覧いただけますと幸いです。

ユング心理学における外向的直観

ざっくりと言えば、以下のような特徴が見られます。

・未知の可能性の探究者
・隠された才能や大器、事情、真相を嗅ぎつけるのが得意
・驚きと新発見の提供者
・ひとつの場所でコツコツと地道にやっていくのが苦手

おおよそ、MBTIにおける外向直観とそこまで変化はありませんね。MBTI協会も、Neに関しては見解がユング心理学と合致するところがあるようです。

誰もが知っていること、わかっていること、すぐ思いつくことに興味はありません。この人たちが考えるのはその先。「それらを飛び越えた先に何が待っているのか」です。

そのため、とにかくあらゆる未知の可能性に気が付きます。

例えばたまたま時流や間や運の悪さで埋没した大器を見つけて引っ張り出すとか、この先何が流行るのかを言い当てて一山当てるとか……。

基本的に未来を夢見、「これをああしたらどうなるのか」「この人をこうしたらどうなるのか」といった可能性を考え、そしてそれらを実行しようとする人たちですね。

あかつき
あかつき

いつも可能性ばかりを追い求めるから、時代の先駆者になれることもあります。でもその裏では現実的なところが壊滅してる人が大多数ですね

可能性を夢見、新たな価値観を芽吹かせることにかけては他のタイプの追随を許さないのが外向的直観というものです。

ですがその反面、現実的なところは結構苦手。特に一箇所にとどまってひたすら同じことに打ち込むことは監獄のような苦しみを味わう行いとなります。

そのため、とにかく行動力を活かして拠点も活動も転々としがち。下手をすると可能性を芽吹かせるだけ芽吹かせて、自分はその恩恵を受ける前に飽きて次の拠点に移ることもあるのです。

結果、周囲の人ばかりが恩恵を受けて当人はほとんど何の得もないまま終わる……なんてことも珍しくありません。

ですが、それでも波瀾万丈の新発見を連発させる人生の方が、きっと当人たちにとっては楽しいのでしょうね。

個人的に思うNe(外向的直観)

さて、ここまでは教科書の要約です。幾分主観が混じったかもしれませんが、私なりに書籍から情報をただ引っ張ってきただけですね。

ここからが本題。結局Neとは、外向的直観とは何なのか。そこのところを、ここまでの記述をもとに考えていきたいと思います。

可能性を追い求める人

双方でそういう記述がある以上、間違いなく可能性の探究者という側面は持っているでしょうね。

Neは常に未来に起こりえる、もしもの可能性を見据える機能です。外向的直観も外向直観も大差はなく、いずれも可能性と未知を常に追い求めていると言えるでしょう。

そのため、行動も思考も全てが現在ではなく未来に向いています。

「こうすればどうなる」「この人をこうすればどうなるのだろう」といった具合に、常に見ているのは現実ではありません。

これがNeの最大の強みであり、弱みでもありますね。

これが最大限活かされる時は文字通り時代を開拓する革命児になりますし、逆にダメな方に向かえば実生活破綻者となります。

似たような性格に収まりがちなSeとは、完全に対をなす存在と言ってもいいでしょうね。あちらが見ているのは今この瞬間、あるがままです。

Neの見る世界は常に未来、そして未知の可能性です。どこまでも可能性を見続け、未来を夢見、そうやって自由に人生を闊歩するのです。

人が見ていないものに着目

このタイプの主な強みはもうひとつあって、それが「他人が見落としているものや見ようともしていないものに着目する」という点です。

例えば埋もれた大器の存在だったり、結果が出ずに悩んでいる人の隠れた才能だったり、誰もが捨てていた物の有効な使い道だったり……。

とにかく多岐にわたって、通常では見向きもされない可能性を発掘し、実際に運用するための構想を練ることができます。

あかつき
あかつき

ポ○モンでいわゆる変態型を生み出すのはこういう人たち説。

……要するに、「普通そうはならんやろ」ってなるくせになぜか機能する運用法ってことです

通常では思いつかないことや「普通そうはならんやろ」と言いたいくらいの意味不明な運用法、「こいつ使えねぇ」となってる人の正しい才能の活かし方など、思いつくもの、才能の活かしどころは決して少なくありません。

あとは粘り腰があれば鬼に金棒なのですが……まあ、そこは無いものねだりをしすぎるのも良くないということで。

とにかくこのタイプは色々な可能性を引っ張り出してきます。これは間違いなくNeの強みのひとつですね。

新しい物好き?

決して「流行を追いかける」とかそういうタイプではないのですが、このタイプ、とにかく新しいものが好きな印象があります。

どういう意味で新しいものが好きかというと、その理由は「よくわからないから」ではないでしょうか。

よくわからない=未知のもの=無限の可能性。そんな感じで、新商品とか新開発された物なんかはNeの好みの品なのかなと。

あとは珍品なんかも、同じ理由で好みそうですね。

変なもの、新しいものを試したりいじり回したりして、可能性を広げていく。そういう遊びを好みそうな人たちでもあります。偏見ですが。

あかつき
あかつき

あとは、なんだ。異世界に行くと結構楽しめそうな人たちですね。未知の世界で色々な可能性が転がってるので

大事なのは未来

「どうなっている」は、この人たちにとって特に価値はありません。それよりも、「どうなる」の方がよほど重要と言えるでしょう。

元来、感覚機能をほとんど想像のためのヒント程度にしか使っていないのが外向的直観です。「どうなった」「こうなっている」といった視覚情報は、今後を考えるための土台でしかないのです。

というのも、このタイプのとって大事なのはとにかく未来。今現在ではないのです。

現実を見据えるよりも想像世界に生きる人たちと言ってもいいかもしれません。実際、外向的直観はよく憶測や推測でものを語ります。

彼らにとっては、「今後どうなる」というのが(その正誤を問わず)見えているのかもしれませんね。

その見えた未来を本当に形にするためにワクワクしながら構想を練り、途中で飽きて投げ出し、また新たな未来を見る。そういう感じの人たちなのです。

あかつき
あかつき

「途中で飽きて」て……。まあ、そういう人は多いですけど。ちょっと悪意ありません?え、ないの?

とにかく、今この瞬間よりも未来のほうがずっと大事。

そうやって先を見据えながら自分の思い描いた未来を手繰り寄せ、ある程度のところまで来たらまた別のところで別の未来を手繰り寄せ……そういう人たちのようにも思えます。

開拓者気質

得てして、この人たちは開拓者気質です。というのも、未知の世界を夢見て、いろいろな可能性を探して、危険を冒してでもいいと思った未知を突き進もうとするからです。

外向的直観たちは非常にエネルギッシュで行動的。想像の世界に住むような人たちですが、想像を想像で終わらせるような人ではありません。

常に自分のワクワクや衝動に従い、道なき道を突き進み、その先にあるものが何なのかを見極めようとしています。

あるいは、自分の中にある答えと合致する未来を外から手繰り寄せようとしているのかもしれません。

いずれにしても、外向的直観は外向的な機能です。内に引きこもるのをよしとせず、外に繰り出すことによって自分の妄想を現実として形作っていくわけです。

それがたとえ自分のためにならなくても、新しい風を吹かせるためなら喜んでやろうとする。そういうタイプの変わり者が多いです、外向的直観は。

あかつき
あかつき

直観機能って澄ましたような印象ありますけど、実際は結構泥にまみれてますからね。

外向的直観も、普通に泥だらけになりながら笑ってるタイプです

ド安定=地獄

外向的直観にとって安定は間違いなくつまらない退屈なものになるでしょう。

というのも、このタイプにとって重要なのはとにかく目まぐるしい変化。盤面の切り替わりです。

それがないとなれば、間違いなく退屈な思いをするでしょう。

例え金銭的に恵まれていようと、自分の好みと100パーセント合致する異性と結婚して徹底的に愛されようと、森羅万象を思いのままにできる神の地位ですら、代わり映えのしない日常の中にあるのであれば監獄のように感じるかもしれません。

このタイプにとって、退屈とはそれだけ忌避すべき敵なのです。

一箇所にとどまることができないのも、ある意味では退屈が苦手だからと言えるかもしれません。次から次へと活動内容を変えようとするのもそうです。

退屈な金持ちより、目まぐるしい変化を楽しめる貧乏人。そういう感じで、このタイプは生きているのです。

あかつき
あかつき

実際つまらないと感じるとさっさと離れる印象がありますね。何物からも。

やっぱり刺激がないとダメなんでしょうか?タイプ7

一所懸命は苦手

一所懸命。要するにひとつの場所や方法で死ぬ気になって頑張ること。これがNeにとっての鬼門になります。

もともと堪え性がなく、結構移り気なタイプですね。そのため、居場所や活動を転々とすることが多いです。

この辺はSeとも被るところがありますが、あちらがその場の現実や状況に合わせるのに対して、こちらは可能性の種を蒔くだけ蒔いて飽きてしまうこともあります。

ぶっちゃけ、堪え性のなさにおいては全心理機能中トップかもしれません。

言い方を変えれば「物事に執着しない」と言えますが、この堪え性のなさのせいで本来ウケられたはずの恩恵を受けられないことがあります。

そう考えると、ちょっともったいないですね。

ですが多くの場合、当人たちはそれでも楽しそうにやっています。これはこれで、人としての在り方のひとつなのかもしれませんね。

実生活は割と壊滅的

外向的直観たちにとって、重要なのはとにかく次。要するにたらればや未来の進展です。

そのために何が起こるかというと、実生活の壊滅です。地に足をつけることが、良くも悪くも困難な傾向があるわけですね。

これはENFPもENTPでも同じことが言えます。どちらも未来に生きて、現在や今この瞬間がおざなりになりやすいです。

そんなわけで、どちらも肝心なところでポカをやらかしたり、足元をすくわれる可能性があります。ENTPなんかは抜け目ないように見えて案外この傾向があるので、ちょっと意外かもしれませんね。

特に問題なのが、請求書や提出書類の後回し。そしてそのまま記憶の彼方へ忘れ去ってしまうこと。

しょーもないところで、せっかくの優れたアイデアが崩壊したりアテにされなくなったりする事があるのです。

このタイプに言いたいことというかもはやキーワードにしたい言葉は、「もったいない」です。優れた頭脳と頭の回転の速さも、思わぬところでつまずきを見せたり信用されなかったりします。

あかつき
あかつき

せっかくいいことを言ってもスルーされたり批判の的になったりする人っていますよね。要するにそういう人って言いたいわけです。アテにされるときはされるんですけどねぇ……

リソースを気にしない

外向的直感は私生活が壊滅しています。それと同時に、自分のリソース(特に体力)を気にせずグイグイ進んでいくところがあります。

その結果どうなるかというと、急に事切れたように眠ります。

そのせいでせっかくの予定が狂ってしまう事もしばしばあり、しょっちゅう自分の体に煩わしさを覚えているとか何とか。

自分の体とか一服入れるタイミングとかのんびり過ごす時間より、新しいものや未知の存在を追いかける楽しさの方が遥かに上を行くみたいですね。

そのためか、しょっちゅう休むことを忘れてあちこち動き回ったり、場合によっては周囲も振り回したりします。

周囲を振り回しまくって最後には疲れ切って寝てしまう。何だか子供みたいなところがありますね。

実際、童心を忘れない人も多いタイプと言えます。

熟慮熟考を愚とす

要するに熟考タイプがバカに見えてしまうというわけですね。これもまた、外向的直観の残念ポイントと言えるかもしれません。

とにかく頭の回転が速く、猿が木々を飛び移るかのように高速思考するのがこのタイプ。

自然と相手にもそれを求めるわけで、どうしても熟考タイプの腰の重さや思考の鈍さにイライラしてしまうところがあるようです。

よって、熟考タイプは単に頭の回転が鈍いだけ。要は頭が悪い。そう考えてしまうところが、どうしてもあるようですね。

実際には熟考タイプは熟考するからこそ気付きや深い思慮があるわけですが、このタイプからすれば、そこのところにほとんど価値を置いていないと言えるでしょう。

即決、即断、即動く。これは外向的感覚も一緒ですが、それをよしとしている以上、どうしても熟考型と相容れない……というか愚かしく見えてしま点は否定できません。

特にこのタイプは、中途半端な熟考型がよく考えて導き出す答えを即席で思いつくところがあります。

なまじ頭がいいだけに、外向的感覚以上に熟考に価値を見出しにくい人たちと言えるでしょう。

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Neの頭の回転

頭の回転だけでいえば、間違いなくトップクラス。というか、それが最大の持ち味と言っていい人たちになります。

特に討論や弁舌の場ではそれを遺憾なく発揮し、あらゆる人の言論を即席の理論や理屈で封殺してきます。

相手に考える隙を与えないため、そういった意味ではタチが悪いと言えるかもしれませんね。

さらに言えば、窮地においてもこの頭の回転力はとんでもない馬力を発揮します。特に時間が差し迫っているときなんかは顕著ですね。

例えば課題や仕事の提出期限があと数時間まで迫ったとき、ある意味では外向的直観は真価を発揮します。

即座に手を抜くべき場所を見抜き、即席で計画を立てて、自分自身に「ここまでやるべきだ」とノルマを課し、自分が即席で立てた計画に合わせて事を進めていきます。

Seが勢いと力業で困難を突破していくのに対し、こちらはちょっと頭脳派な面を見せてきますね。

こういった頭の回転の速さから知力の程がわかりやすく、世間では天才扱いされやすい人たちでもあります。

未知の可能性を育て、飽きて放棄する

ある意味、ENxPを象徴する行動ですね。

外向的直観は、常に未知の可能性とワクワクする未来を見据えています。1から10を作り出す人たちとする声もありますが、まさにその未来志向な姿勢がそうさせていると言っても間違いではないでしょう。

実際、彼らは未知の可能性を見つけ、それらを育むように行動します。自分の知らない世界に飛び込んで、知らない知識を得て、そうやって興奮を得ようとします。

とにかく、未知の世界を広げるのが大好きというわけですね。

では未知の世界を広げ、未来を開拓した後に何をするかというと、多くの場合その後を何も考えていません。

このタイプが欲しいのは、自分がゴリゴリと開拓したり知らない世界を堪能したりする時の興奮と発見。富や名声は二の次です。

そのため、ある程度開拓するところまですると、すぐに飽きてしまいます。飽きて、そのまま放り投げ、どこかに行ってしまうわけですね。

広げた可能性は決して無駄なものではなく、放り投げた残骸を拾って成功する人多数。もう少し堪え性があればいいのですが……。

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判断機能と結びついたNe(外向的直観)

続けて、Ne(外向的直観)が判断機能と結びついた場合を見ていきましょう。結びつく心理機能は、Ti(内向的思考)とFi(内向的感情)ですね。

Ti(内向的思考)と結びついたNe(ENTP)

非常に楽観的で楽しそうな性格の人。そして頭の中はたくさんのアイデアが詰まっています。

ですがその内面はどうかというと、かなり冷めた一面を持つタイプ。

要するに楽しく温かそうな愉快な人というイメージと、深く冷たく冷静沈着な内面の2つの顔を持つタイプというわけです。

根拠のあるなしを問わずいろんなアイデアを引っ張ってきては自分のものとして作り替えていきますが、その裏ではただただ冷徹に物事を判別し、玉石混交とも言える頭の中を冷静に整理している人です。

頭の中では次々といろんなアイデアが浮かんでおり、非常に多種多様な思考や思想に満ちています。

ですが当人はこれといった思想に傾倒するでもなく、ただただそれらを分析・解剖するばかり。

それだけに本気を出せば偏りのないいいアイデアを出すのですが、残念ながら実行に及ぶことはあまりない。そんな人たちになります。

また外向タイプではありますが、その中では非常に内向きな人たちでもあります。

というのも、外向型でありながら一人の時間もきっちり楽しめますし、思考のフェイズでは完全に閉鎖しきった一人の場所でひたすら脳内会議を行います。

脳内会議は基本的に数瞬で終わりますが、その間に非常に多くの思考を重ねているのです。

当然脳内会議室は立ち入り禁止。何者の影響も受けず、ただ淡々と進められます。

あかつき
あかつき

NTの中では一番親身に見えますが、そこはやっぱりNTってことですね。

明るさのせいでかえって腹の底が読めないタイプともいう

そんな脳内会議によって打ち出された答えは非凡なものであることが多く、多くの人を驚嘆させます。

ですが同時に色々ルーズなので、それを知っている人からは変な偏見を向けられることも……。

現実でも二次元でも、ユーモラスでいながら食わせ物な人物であることが多いタイプです。

Fi(内向的感情)と結びついたNe(ENFP)

このタイプもまた、明るい面と暗い面の両方を併せ持つタイプと言えるでしょうね。ただ、ENTPと比べるとまだ明るい方です。

Fiと結びつくことによって、ドラマチックで人間関係に積極的な面が強く見えてきます。

ですが、その人間関係とは仲間や気に入った人といった一部の人に限られるもの。その他の人に対しては案外淡白です。

やはりENTPと似通ったところがある人ですが、ではこのタイプは内面で何を考えているのかというと、多くの場合可能性とか人類ややることの意味とか、そんな感じのことですね。

劣等寄りとはいえ第三機能に外向的思考(Te)を持つので、意外とクレバーというか哲学的な一面があるわけですね。

また、NF型らしくドアスラムの使い手でもあり、いざというタイミングや相手への不信感が爆発した時は驚くほどあっさりと縁を切ります。

ただし、その表面は基本的に明るく楽しげで、やもすればお調子者。こういった「陰」の面に気付ける人はよほど勘の鋭い人に限られることでしょう。

非常にユーモラスで楽しげな面が、ある意味ではENTP以上に目立つ人物でもあります。

どっちも楽しげですが、目立つ陽キャ具合で言えば断然こっち。ジョークやギャグをよく飛ばす面白おじさんみたいな人が多い気がしますね。

ですがその内面は、先ほどお話しした通り。ENTP同様、外面と内面にかなりギャップがあるタイプと言えるでしょう。

あかつき
あかつき

なんでこうもギャップがあるんでしょうね、ENxP?

ギャップ萌え?違うか

気に入った人を仲間に引き入れ、人と共に歩んでいくタイプのある意味リーダーであり、ある意味では主人公気質な人たち。

気に入った仲間たちと共に歩むことでエネルギーをもらい、気に入った仲間たちと共に進むことで自己実現していく。そんな感じのタイプですね。

劣等機能Si(内向的感覚)との結びつき

基本的には、生活面は壊滅的。とてもではありませんが、規則正しく真っ当できっちりした生活をできるタイプではないでしょう。

ですが、そんな波瀾万丈だから面白い。そう思っているのもまた事実です。

多分、Siのことは「つまらない」と考えてしまうところがあるのではないでしょうか?

原則、自分の楽しみやワクワクできる未来を優先します。生活<楽しみといった感じですね。

また、堪え性もありません。「塵も積もれば山となる」を地で行けないタイプであり、あと一歩のところで嫌になって投げ出し、結果として自分が得られるはずの恩恵を他者が受けることになることもあります。

あかつき
あかつき

でも、普通はそういう状況でも別段気にしないんですよね。すげぇ神経だよ、色々と

そういった状況が続くと、今度は抑圧されていたSiが悪さをし始めます。

どうなるかを簡単に言えば、物質主義。物やお金、名声などに執着したり、得ようとしたものを得るためにどんな手段でも用いることがあるかもしれません。

ストレスのあまり心気症として体に何らかの症状が出る可能性もあり、そういった面でも不健全なSiの悪い面が目立つと言えるかもしれませんね。

Ne(外向的直観)をより効率よく使うには

最後に、Neを効率よく使うにはどうすればいいかを私なりに考えてみました。

思いつく限りは、以下の5つでしょうか。

・「あと一歩」を頑張ってみる
・今やってることの新しい可能性を考えてみる
・就寝・起床時間に気を使う
・たまには一服入れる
・静かな楽しみにも目を向ける

どれもこれも「出来たら苦労しねぇよ」と言いたくなるようなものばかりですね。わかってます。

ですが、それで終わらせてしまっては今回の記事が成り立ちません。まあ聞いていってください。

「あと一歩」を頑張ってみる

どうしても粘り腰に欠ける外向的直観たち。本当にあと一歩だけ頑張って進めば未来は変わっていた……という状況でも、嫌になるとついつい投げ出してしまいます。

ですが、ちょっと待ってください。

せっかく乗った船なのです。もう少しだけ、本当にもう少しでいいので、もうちょっとだけ頑張ってみませんか?

退屈しているとついつい逃げ出したくなる。わかります。ですが、それでは物事をやり遂げることができず、他の人たちに手柄を取られ、非常に面白くない状況に陥ってしまいます。

そんな状況に忸怩たる思いを抱いているのならば、是非ともあと一歩だけ踏み込んでみてください。それだけで、何かが変わるかもしれません。

人生とは不思議なもので、これまでどうにもならなかったものが急にどうにかなってしまうことも多々あります。

それを信じろというわけではありませんが……あと一歩だけ、踏ん張ることで見えてくるものがあるかもしれませんよ。

今やっていることの新しい可能性を見つける

ではあと一歩をどうやって頑張るのかですが、個人的にはこれをお勧めします。

新しい可能性を見つければ、俄然やる気になりませんか?掘り尽くして退屈ばかりをもたらしていたものが、実はそうでもなかった。そう考えると、どうでしょう?やる気、ちょっとは出てきませんか?

物事には無限の可能性がある……は過言ですが、まだまだ発掘できていない可能性もあるかもしれませんし、さらに掘っていくことでまた新たな面が見えてくるかもしれません。

即座に「やり尽くした」と判断してしまうところがどうしてもあるのがNeの悪い癖。

それらを改めろとまでは言いません。ですが、「まだまだあれには可能性がある」と思うことで、まだまだ頑張ろうという気になれるはずです。

就寝・起床時間には気を使う

はい、気を使ってください。嫌だと思っても、これが何だかんだかなり重要になります。

体は資本といいまして、やはり健康でなければ何事も成し遂げることができません。

いざというときに倒れてしまっては元も子もありませんからね。気を使える今のうちから気を使っておいて損はないです。

とりあえず、睡眠時間に関してはしっかり気を使うようにしてみてください。本当は食事も気をつけるべきですが、まずは睡眠からです。一気にやると挫折します。

睡眠をしっかりとって、起床時間をきっちり合わせるために目覚ましなんかをセットして、しっかり起きられるようにしてください。これである程度の快眠が約束されるはずです。

あかつき
あかつき

かく言う筆者はできてるんですかね?怪しいなぁ……

とにかく、今重要なのは私の事ではありません。ENxPがより精力的に活動できるようになるためのアドバイスです。

あかつき
あかつき

逃げやがった(笑)

起床時間をあわせるだけでも、割と寝覚めはスッキリします。よかったら試してみてください。

たまには一服入れる

自他(特に自分)のリソースを気にせず動き回る。これは外向的直観がしばしばやりがちな行動です。

ですが、たまには一服入れましょう。多分、予想以上にフィジカル的に疲れ切っているはずです。

一度立ち止まるとぐったりしてしまう。だから立ち止まりたくないんだ。そういう人も中にはいるでしょう。

ですが、それは体がそれだけ悲鳴を上げている証左。素直に受け入れて一服入れてのんびりした方が、最終的には目的地に早く辿り着ける可能性が高いです。

もっとも、このタイプに目的地があるのかはよくわかりませんが……とにかく、時にはゆっくり休んだ方が最終的に多く動けます。そのことは念頭に入れておいて損はないはずです。

静かな楽しみにも目を向ける

このタイプは、未知を追い求めたり可能性を広げたりと、ついつい派手な楽しみに目を向けがちです。

そのため、ついつい行動や嗜好は派手に、面白く、華やかになってしまいがち。

ですがそれだけでは、先述の通りの事態(別の場所や楽しみに乗り移ったり疲れ切ってしまったり)を招いてしまいます。

楽しみはとても大事です。心を動かすような未来と道への冒険は非常に楽しく、愉快で、面白さに満ち溢れたものです。それは私もそう思います。

ですが、それだけではどうにもならない時があります。

静かな楽しみ。例えばゆっくりお茶したり温泉にでも浸かってのんびりしたりといった楽しみにも一定の興味を持てるようになれば、それだけでも人生はより味わい深いものになるはずです。

当然、「なれ」と言われてなれるほど簡単なものではありません。ですが、もしそういう楽しみに目を向けられれば、まさに鬼に金棒。向かうところ敵なしです。

まずは常に稼働しつづけている頭を空っぽにしてから、ゆっくり温泉に浸かるなりカフェでお茶をすするなりしてみてください。

もしかすると、普段にはない楽しみがあるかもしれません。

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まとめ

というわけで、今回はNe(外向的直観)に関して、MBTIと元ネタであるユング心理学の両面から追っかけてみました。

正直、すごい心理機能ですね。多動にして可能性を常に追い求め、冒険や実験を臆さずやり続ける。

人生とは実験と冒険の連続みたいな人で、正直私にはない感性の持ち主のような気がして、書いていて面白い気持ちになれました。

Neはその冒険心で新しい可能性を切り開く改革者。実際、大なり小なり何らかの功績やその足がかりを築いた人が多そうな気がしますね。

ですが反面、どうしても私生活や粘り腰に重大な難があり、なかなか人間というものはままならないものだと思い知らされます。

などと言ったところで、やはりその恐れを知らない性格には学ぶべきところも多いのかなと、そんな気がしてきます。

といったところで、今回はここまでです。

他にも色々ごちゃごちゃと書き連ねておりますので、もしお時間ありましたら興味がおありのお題からもう1記事見てやっていただけますと幸いです。

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

コメント

  1. 高木さん大好き より:

    Neの記事読ませていただきました。

    質問なのですが
    根本原則がしっかりと守られている中での発想を飛ばす考え方
    (例えばこの人がここに遊びにに行ったらどんな事をするんだろうな~等)などは好きですが

    根本原則を破壊する発想の飛ばし方が嫌いな場合
    (その人が人格的、信念的に絶対にやらないような事をやる、やったと提唱する、等)

    Neは優勢なのか、劣勢なのかが知りたいです。

    要するに人にはそれぞれ絶対に譲れないものがあり、それから外れた未来はありえない。
    人々の譲れないものに基づき築かれる有り得る未来の中の範囲の中での可能性思考は好きですが
    それから外れたありえない未来の可能性の提唱を嫌う。という思考です。
    (おそらくこのあるべき未来があるというのはNi的な考え方だと思います。
    あるべき未来の範疇での可能性なら好む場合はNiは強いのでしょうか?)

    • 春眠ねむむ 春眠ねむむ より:

      高木さん大好き様

      ふむふむ……そういう発想の飛ばし方が嫌いな場合、個人的にはNeはそこまで強くないか(要するに第三以降)、あったとしてもせいぜい補助、それもそこまで重要視していないパターンでしょう。

      ただ、今回おっしゃるように譲れない信念や思いなんかがある場合は主機能次第ですね。好きなものに対してはそういう思いを掲げる人はいます。Neが主機能になってくるとまた意味は変わってきますが、あくまでINxPのNeは補助。要するに主機能の手助け程度でしかありません。

      何より大事なのが、「心理機能自体に価値観や信念は紐付いていない」という点です。

      Neは色々思い浮かべるのも好むというよりは「自然に思い浮かぶ(浮かんでしまう)」、Niのそれは「かくあるべしという理想があるとき見える」とか「本質のようなものが見えてしまう」というのが正解です。
      必ずしも価値観や行動と結びつくとは言えないので、その辺ちょっとややこしいですね……

      • 高木さん大好き より:

        ありがとうございます。

        なるほど。思い浮かぶ場合は、それを徹底的に否定しても、Neが強いことがあると言うことでしょうか。
        それはきっかけが自発的に思い浮かんだ場合でない場合(だれかのありえない事象の提唱)でもそっから想像すると最悪のケースに至るので嫌悪するというロジックの場合は
        Neが強いのでしょうか

  2. 高木さん大好き より:

    すいません最後は、Neは強いのでしょうか?と質問したかったです。