ストレングスファインダーという本格的な性格診断をご存知でしょうか?
ご存知の方はもちろん、そうでない方も「そういうものもあるのかー」と適当に思いながら、本記事を読み進めていただけると大変うれしいです。
さて、そんなわけで、今回はストレングスファインダーの中でも「活発性」という特性について見ていきましょう。
活発性の特徴・強み
「いつ始めようか」。これはあなたの人生で繰り返される質問です。あなたは動き出したくてうずうずしています。分析が有用であるとか、ディベートや討論が貴重な洞察を生み出すこともあることもあなたは認めるかもしれませんが、心の奥深くでは行動だけが有意義であると知っています。
要するに「何よりまず動く」「即行動」の精神ですね。深く考えることも慎重に色々と検討することも大事になりますが、とりあえずやってみた方が多くの経験を得られることは多いです。
活発性は行動力とか即断力に密接に関係するし、そう呼び替えても違和感がない特性ですね。
「やってみなきゃわかんねぇ!」と主人公みたいなことを言っては、無謀な挑戦にも果敢に挑んで、トライ&エラーを繰り返す。そういう人たちに多い生き方です。
私知ってます。あれこれグチャグチャ考える人より、とりあえず勢いだけで生きてる人の突撃の方が止めるの難しいんですよ
ペースの速さは昨今の強力な武器
昨今は(ビジネス界隈では特に)即断、即決、即行動を素晴らしい資質だと言われていますが、活発性の高い人の生き方はまさにそれです。
とりあえずやってみる。とりあえず動いてみる。とりあえず挑んでみる。失敗しても、何らかの結果は残るし、データの収集もできるだろ、と。
こんな感じで、ひとまずどんな状況でもさっさと動こうとするのが、活発性の特徴です。当然脳筋か実践でデータを収集したがる人かは他の資質との組み合わせやその人となり次第ですが……どちらにしても行動するまでが早いですし、多少の無理も勢いで打破していくところがあります。
勢いの力は、本当に馬鹿になりません。いつだってそうです。
活発性が強い人たちは、(意識的か無意識かは別にして)この「勢い」を大事にしている人と言えるかもしれませんね。
押しの強さで要求を通しやすい
とりあえずそういうものだとして聞いてください。
世の中ではどれだけ的を射た正論を述べても、どれだけ慈愛にあふれたことを言っても、勢いのままに要求を通してくる人には勝てません。
正論で相手を黙らせるよりも相手をいたわって同意を引き出すよりも、大抵は相手が呆れたり萎縮するまで自分の意見をぶつけまくった人の方が思い通りになることは多いです。
活発性の強い人は、そういう押しの強さも併せ持っています。
行動の素早さ、勢いよく物事にぶつかっていく勇敢さ、そしていろんな思惑が渦巻いている人々の群れの中で真っ直ぐに自分の意見を通す押しの強さ。
世に成功者と言われる人たちは、多くがこの特性を持っているのです。
実際、並外れた結果を出す人の多くはこういうタガが外れたところを内包してますね、ええ。
やべー奴らです
活発性の弱み
強みも弱みも明るみになりやすいわかりやすさは、ある意味活発性の魅力の1つと言えるかもしれません。というより英雄気質?
さて、そんなわけで何となく察している方も多いかと思いますが……活発性が陥りやすい落とし穴を見ていきましょう。
勢い任せの突撃戦法
データ収集のためか本当に何も考えてないのかは人によりますが、活発性が高い人が初手に採用する戦法は1つ。とりあえず小細工なしで、正面から全力で突撃。以上です。
まあこれでどうにかなることは少なくありませんが、結構な割合で失敗します。しかも、失敗したときは大抵が被害甚大のボロ負け。仮に勝っても、立て直しに苦労するようなダメージを負うことも少なくないのです。
「とりあえずやってみる」はとても強力で大事な特性ですが、極々たまにはブレーキが必要な時もあります。
また活発性はその勢い強さから他人を鼓舞することも多いですが、この特性を考えなしに使ってしまうと恨みも同じくらい勝ってしまうことも……
率直さは人を萎縮させる
活発性が高い人は、自分が欲しいものや思ったことを素直に人に話すところがあるようです。要するに、裏表がない人というわけですね。
そこがいいところであり魅力的な素質なのですが、やはり人を萎縮させたり、「短気で強情」とか「人を使い捨ての道具として扱っている」と思われてしまう時も多いです。
信用してくれたり理解がある人ならばいいのですが、人が人生で出会う人のほとんどはその人の多くを知りません。
勘違いされ、恨まれ、いつの間にか本気で憎まれ、どこかで寝首をかかれる。活発性の強さは、そんな悲劇を生むこともたまにあるのです。
活発性の資質をうまく使うには
- 何より相性のいい環境は、自分で決めて自分で動く場所です。起業家にも多い特性のようですね。
- 過程よりも結果を重視してくれる人と親睦を深めましょう。正直、過程は「考えればわかるだろ」と言われてしまう失敗も多いので、評価者次第ではどれだけ結果を出しても評価してもらえません。
- 行き詰まっている人の問題にも介入し、手助けをしてみましょう。特に行動プランを相手が練っているのなら、あとは励ましてやる気にさせるだけ。得意分野のはず!
- 相手に対して「あれをしてほしい」とお願いするときは、しっかりと理由を説明しましょう。自然と人を巻き込んでしまう性質のため、「失敗前提の行動に巻き込まれた」「捨て駒にされた」と勘違いされることもあるかもしれません。
- 戦略的に賢く活発性を使いましょう!活発性は人をやる気にさせます。強力なぶん、ある程度使い所を考える必要があるでしょう。
筆者:春眠ねむむ
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