ストレングスファインダーという本格的な性格診断をご存知でしょうか?
ご存知の方はもちろん、そうでない方も「そういうものもあるのかー」と適当に思いながら、本記事を読み進めていただけると大変うれしいです。
さて、そんなわけで、今回はストレングスファインダーの中でも「規律性」という特性について見ていきましょう。
規律性の特徴・強み
あなたのまわりのことは、すべて予期できる必要があります。何事も秩序正しく計画される必要があります。そのため、あなたは本能的に自分のまわりのことを秩序立てています。
要するに、わかりやすくいうとあれですね。ルーチンワークとかルールの明確化。何事も秩序正しく、整頓されて、理解しやすい状態にあることを好む人たちは、この規律性が高くなります。
予想外の事態が嫌いで、それを避けるためにルール、行動を厳格化したがる傾向があり、誰もその枠をはみ出さないことで状況をコントロールしやすくするのを好みます。
必ずしも几帳面できれい好きなわけじゃありませんが、潔癖症という言葉が当てはまる人は案外多そうですね。
というか世界でも日本限定でもレア特性のひとつらしい……
ルールと秩序の意義
ルールだの秩序だのといった面倒くさいものがどうして必要なのかを考えると、規律性を持つ人たちの強みがわかります。
- 想定外の事態が起こりにくい
- やるべきこととやってはいけないことがわかりやすい
おおよそ、この2つが秩序によって得られる恩恵なのではないでしょうか?
ルールやマニュアルを完璧に定めてずっと同じことをやっていれば、自然と発生するトラブルや問題点も予測がつきやすくわかりやすいものになります。いいものも悪いものも自然と予測の範囲内の物事ばかりが起こるようになってくるので、対策を立てることもその後の戦略を立てるのも簡単になるのです。
また、わかりやすい規則があれば、自分が何をすべきかもわかりやすく、やるべきことに全力で向き合いやすくもなります。
規則性が高い人が好んでいるのは、まさしくそんな管理された世界。わかりやすい状況でわかりやすく自分のやるべきことを突き詰めたい思いが強いのです。
正確性の鬼
規則性が高い人は、大抵恐ろしいほどの正確性を持ち合わせています。例えば分刻みに自分のスケジュールをまとめたり、ことあるごとに記録をつけたりもしもの時の緊急マニュアルを細かく制定したり……
とにかく的確に正確に物事に対応したがる傾向があるので、それだけに仕事の信頼性も高いのです。
規律性の長所は伸びれば伸びるだけ無駄を嫌う傾向も強くなり、何事にも過不足なく対応するようになっていきます。
やるべきことを徹底的に洗い出し、計画をしっかり立てて、効率的に!みんなそうありたいとは願っても、本当にきちっと行動するのは、規律性が高くない限り結構難しいですね。
規律性の弱み
規律性は「全部を管理可能な状態に!」という無理難題を本気で解決しようとします。そのために労力を惜しまない傾向があり、とにかくマニュアル化を進めていきますが……そこには良さも当然ありますが、悪い点も存在します。
予想外の事態に弱いのです。そして、そんな事態に対して、時にアレルギーとも言えるほど嫌悪感を示します。
例外や予想外への嫌悪
規律性は凝り固まれば凝り固まるほど、石頭になっていきます。融通が利かず、ちょっとやそっとの例外だったりマニュアル外の止むを得ない対応に対して、嫌悪感を覚えてしまいます。
さすがにほとんどの人は「例外ややむをえない事情もある」と頭では理解していますが、それでも嫌なものは嫌です。
というか、例外ややむをえない事情と言った状況が嫌いだから、それを排除するためにルールや規則にこだわるわけでして……
火急の用事や緊急的な予定変更に対してはうまく対応しきれなかったり、そもそも対応を拒否してしまうことも場合によってはあるのです。
間違いへの恐怖心
規律性を傷つけてしまう要素は例外の他に、もうひとつあります。それが、間違いです。
要するに、マニュアルが完璧でなければフラストレーションを覚えたり、自分の組んだ予定に穴があると非常に落ち込みやすい性質を持っているのです。
規律性が高い人は常に詳細に物事を調べたり頭の中でいくつものパターンと対抗策を思い浮かべますが、それらはバカバカしい失敗をして時間やリソースを無駄にしないためです。
それだけに、「自分がリソースをくだらないことで消費した」という実感は、他のどの資質よりも深く重く受け止めてしまうのです。
規律性の資質をうまく活かすには
- やはりルールややることが明確な状況でのルーチンワークが、規律性を遺憾無く発揮できる最良の環境です。仕事の大枠を決めて細かなゴールラインを設定する時、規律性があるのとないのではハードルの高さが大違いです。
- 正確さや細かさは煙たがられることも多いですが、間違いなくなかなか人が持ち合わせない稀有な長所です。それらを活かすために、全体的な仕事の状況確認を遠慮なく行うのが良いでしょう。なんだかんだ、周囲はその細かさに助けられることが多いです。
- ほとんどの人は厳しい規律を望んでないし、中には無秩序でこそ輝く人もいることを頭の片隅に入れておいてください。過程がめちゃくちゃでイライラするかもしれませんが、そういう相手への評価は結果重視が鉄則です。
- 正確性や改善点の発見においては非常に優秀な、マジモンの完璧主義者です。だからこそ非効率があればわかってしまうし、ダメなものも何となく見えてしまう。これは大きな強みです。ですが、完璧主義ゆえの間違いへの忌避感を知り、もし間違った時のメンタルケアについても考えておきましょう。
筆者:春眠ねむむ
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