ストレングスファインダーには、実行力、影響力、人間関係構築力、戦略的思考力の4つのカテゴリーがあり、34個ある資質は全てその中のどれかに入れられています。
で、じゃあそのカテゴリーの意味は何なのか?どんな資質が中に入っているのか?
今回はその辺を踏まえて、「戦略的思考力」の資質について見ていきましょう。
戦略的思考力とは?
どのチームにも、全員が未来の可能性を重視し続けるようにさせる人が必要です。チームがいつも成功するために何が必要かを知るために、自分の時間と才能をあてる人です。
「戦略的思考力」の資質が高い人は、良い意思決定のための情報を吸収して分析できるので、チームの高いパフォーマンスを支えます。
おおよそ言えるのは、脳内に生きてるような人ですね。何かを考える癖を資質として表したようなものが、この戦略的思考力です。
その真髄は、予測、知識、献策、戦略構築。先々を予測し、知識を集め、そして戦略を立てるのが得意な人たちですね。
と言っても資質によって得意不得意がマチマチですが……おおよそ、難しい局面や手探り状態のプロジェクトに参謀枠として放り込むといいかもしれません。
この資質がメインの人はリーダーシップは高くありませんが、話に興味を持って聞いていると案外妥当なことや優れた予見をしてるものです。要は勇者の物語によく出てくる、森の賢者タイプですね。
戦略的思考力の資質一覧
戦略的思考力のメリット・デメリット
メリット
各資質の方向性はともかく、とりあえず「頭のいい人」と言われて思いつくような特徴を何かしら持っているのが、この戦略的思考力の持ち主です。
知恵袋、戦略家、評論家、独創的な人と、持っている資質によって細かな属性は違いますが、おおよそ意思決定や方針決定のための助言役としては非常に優れた能力を秘めているでしょう。
一見愚鈍そうに見えることも多いので意見交換の場では敬遠されがちですが、裏では優れた知能を持っており、その意見交換の場こそ真に強みを発揮できる場でもあるのです。普段の間が抜けたような人物像からは想像できない鋭い答えが期待できますよ。
デメリット
基本的に思考型の弱点をだいたい抱えてしまう資質です。行動が遅い、理解されにくい、批判的で悪人に見えると、おおよそ現実に優れた答えを投影する場で苦しみやすいです。
そのための影響力であり、実行力であり、人間関係構築力なのですが……それらが無ければ敵を作りやすく、また成果への筋道はわかっても行動が伴いにくいという短所は残ります。
総じて宇宙人呼ばわりされたり馬鹿にされる対象になり、持ち前の知力や知性を周囲の無理解のせいで活かしづらいという弱点があります。
戦略的思考力ばかりが高い人
基本的に地頭はいいものの何を見ているのかわかりにくく、深い関係を持ってみないと頭の良さがわからないような、「愚鈍に見られがちで損する人」みたいな立ち位置に置かれやすいです。要は「頭はいいのに政治ができない人」の典型みたいなものですね。
非常に物事を深く考えたり普通の人では見えないところまでものを見ているのですが、話をうまくまとめる努力をしなければ難解で周囲に理解されづらいことが多いのです。
とはいえ、賢者タイプと言ってもよく、立てる戦略や披露している知識に間違いが少ないのは大きな強み。
あとは影響力のある人に周囲を巻き込んで実行してもらうか、人間関係構築力の高い通訳がいればいいのですが……
戦略的思考力が低い人
戦略的思考力が壊滅している代わりに影響力か人間関係構築力が高い場合が多く、「考えるよりまず動く」という行動回数が圧倒的なタイプか、あるいは知力は周囲の仲間に補ってもらう人望高めのタイプが多いです。
総じて自分で深く考えるのが苦手なので、どうしても決断は直感や即断に頼りがち。その結果目に見えていたはずの地雷を踏み抜くような失敗も少なくないでしょう。
もっとも、そのぶん多くの人に影響を与えるスキルや試行錯誤の回数が圧倒的に多いタフネスさを持っている人が多いので、それらを頼ってうまく立ち回るのもアリです。
人を多く巻き込めるのなら、その中に戦略的思考力に優れた人もいるはず。彼らを参謀にしてみてもいいかもしれません。
筆者:春眠ねむむ
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