ストレングスファインダーには、実行力、影響力、人間関係構築力、戦略的思考力の4つのカテゴリーがあり、34個ある資質は全てその中のどれかに入れられています。
で、じゃあそのカテゴリーの意味は何なのか?どんな資質が中に入っているのか?
今回はその辺を踏まえて、「影響力」の資質について見ていきましょう。
影響力とは?
どのチームでも、グループの内部と外部の両方でコミュニケーションが必要です。どのような目標でも、達成するには効果的なコミュニケーションが不可欠です。
「影響力」の資質が高い人は、管理能力があり、主張ができ、他者に伝えることができるため、チームの高いパフォーマンスを支えます。
公式の文献ではコミュ力とリーダーシップのような書き方がなされていますが、影響力の資質について平たく言えば周囲に影響を与え、場を支配する力ですね。
それぞれ売り込み力、部下や仲間をうまく使う力、自分の意見を押し通す力強さなど……どれも強烈さを持った力強い資質群です。
集団や組織は、支配者がいなければみんな好き勝手に動いてまとまりを見せなくなります。押しの強い人が場を支配した方が、結果的に物事もうまくいきやすいわけですね。
影響力の強い人は、形や立場はどうあれ、その場を支配し、自分を中心に周囲をまとめることに長けています。
影響力の資質一覧
影響力のメリット・デメリット
メリット
思い通りに人を操りたい人から単に話を聞いてほしい人までピンキリですが……一概に言えるのは、自分の影響圏を拡大し、そして自分の意見を通すことにかけては圧倒的です。
どの資質を持っていてもエネルギー量が多く強烈な影響力を周囲に与え、記憶に残る人だったり組織の司令塔になったりすることが多いと言えるでしょう。
影響力の資質が高い人は、言ってしまえば派閥のリーダーみたいなものです。「彼らがいないと始まらない」という場面も多く、周囲を動かす起爆剤や統率力が必要な場面ではかなり強い力を発揮するでしょう。
押しの強さやグイグイ進む牽引力は、味方につけると非常に頼もしいです。
デメリット
その高い統率力は、多くが強すぎる我から生じるものです。その強い我から発する強烈な牽引力を持っているために、もしもおかしな方向に進んだ時の修正は容易ではないのです。
また押しが強く強烈さを持っているので、付き合う人を選んだり好き嫌いが分かれる資質でもあります。
自分から人に働きかける資質なので、どうしても「高圧的」だとか「傲慢」、またコミュニケーションや社交性持ちだと「軽薄」という評価と隣り合わせになりがちです。
影響力ばかりが高い人
非常に存在感が強い人ですね。その人のことを好きな人も嫌いな人も多く、かなり目立つ英雄タイプ、あるいはインフルエンサータイプになるでしょう。まあ、最上志向に関してはどうとも言えませんが……
ともあれ、その一声、一挙手一投足が何かしら集団に大きな影響を与えるタイプの人が多いですね。あとは、ガンガンに行動する人も多いのも特徴です。
強烈な影響力を良くも悪くも与えますが、そのぶん我欲や自分が強く、人に押し付けたりそのために集団を操ったりするという短所も見られます。
また、無視されたり指図を嫌う面も見受けられますね。
特に戦略的思考力、人間関係構築力を持つ人の支援が必要になりやすいでしょう。
影響力が低い人
おおよそ戦略的思考力ばかりが高い一匹狼タイプか、あるいは人間関係を重要視するいわゆる「いい人」のどちらかでしょう。両方の場合は影響力の資質がより低くなるかもしれません。
基本的に目立たず、温和だったり周囲にそもそも溶け込まなかったりで、存在感が少ないです。
ですが反面思慮深かったり、非常に人がいいという特徴も持ち合わせます。その結果、影響力が低いにもかかわらずその知性や人間性で集団に高い影響力を発揮する人もいますね。
筆者:春眠ねむむ
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