今回は本能のサブタイプ編ですね。タイプ3のサブタイプ別の性格についてみてみましょう。
当ブログでは承認欲求の塊であるかのように書き散らしているタイプ3。ですがそれだけではない奥深さもどこかにあるのは、紛れもない事実です。
というわけで、今回はタイプ3のそういった面にも目を向けながら、本能のサブタイプを見ていきましょう。
自己保存(Sp):安定志向のワーカーホリック
カウンタータイプ
タイプ3の自己保存は、「自分の人生の手綱は自分で握らなければならない」という強い強迫観念を抱いています。
そのため責任感が強く、他のタイプ3よりさらにワーカーホリック的な一面を見せる事が多いです。その裏で欲しいものは、やはり成功と安定。安全に成功するために、他タイプよりも何倍も努力しているのが特徴ですね。
安定と成功の狭間
このタイプは「成功したい、でも安全性は確保したい」という矛盾した気持ちを抱える事がしばしばあります。状況次第では、タイプ6に見えることもあるかもしれませんね。
というわけで、基本的にはハイリスクな手段は避けて通ります。例えば人を使うだったり、博打のような自己ブランディングに勤しんだりなどなど……
で、こういった賭けをせずにどのように成功を掴むかといえば、やはりあるのは自分自身による努力のみです。
成功を得るために努力し、安全性を確保するために努力し、人に任せるよりは自分の方がマシだからまた努力。
結果として、自分の感情や本音に触れる静かな時間も人脈では終わらない深い関係を築く時間も、自己保存型のタイプ3には残らない事が多いのが難点ですね。
人生を単純化・マニュアル化したい人たち
寝る間も惜しんであくせく働いても、やはり人生を完全に操るのは不可能です。24時間365日死ぬ気で努力しても片手間でやってるだけの人間に負けることもありますし、人事を尽くしても天命が「No」と言えばどうにもなりません。
で、そんなイレギュラーに自己保存型のタイプ3がどう反応するのかというと……単純化です。
「金持ちは努力の結果、貧乏は怠惰の結果」
「努力の量こそ全てを決める」
「金持ちは仕事にすべての時間を費やす」
成功者界隈では、嫌になるくらい聞く言葉ですね。要はこういう事です。あえて意地悪な言い方をするな、こういうわかりやすい指標を掲げなければ、イレギュラーに安全性を脅かされるという恐れを消し切れないのです。
ソーシャル(So):威信
多分、一番わかりやすくタイプ3してるのがソーシャルじゃないでしょうか。
人に見られたい、影響力を満ちたいという願望を持っており、人の喝采や称賛を最もわかりやすく求めている人たちです。
その気持ちから最も輝かしく人目につきやすいタイプですが、同時に虚栄心も強くなりやすいですね。
タイプ3以外に間違う事、よほど特殊な状況をのぞいてあるんでしょうか?
まあなりたい自分の特徴になりきって別タイプを名乗ることは普通にありそうですけど……
見栄えよく、輝かしく
タイプ3は物事を見栄え良く見せる方法を知っていますが、ソーシャルはその特技をさらに磨き上げた存在と言えるでしょう。
例によって自信があまりない英語文献からの引用になりますが……ソーシャルタイプ3は「見栄っ張りで、最もカメレオン的」と書かれています。
基本的に活躍する場を選ばず、どんな場所でも見栄えを良くする事、ステータスを引き上げる事に全力投球です。
そのため、社会的に求められる範疇で非常に優秀な人が多いのが特徴ですね。
もっとも、そうあるために自他を犠牲にする人も相応に多いわけですが……
自分と呼べる存在は肩書きだけ
また、ソーシャル優位のタイプ3は権威主義的であるとも言われていますね。エリート志向で立派な肩書きを好み、高級車やブランド品の時計を買っては周囲にさりげなく見せつけるタイプとも言えるでしょう。
「イメージや金儲けは、善意や道徳的な行いよりも優先される」と書かれており、やはりソーシャルのタイプ3にとっては立派な肩書きや優れた人間であるというブランドこそが自分を語る全てになりやすいのでしょう。
その結果として、ほぼ自身の感情的な面が犠牲になります。もっと言えば感情麻痺。極端な言い方をすれば自他に対して極端に冷淡です。
自分も他人も、自分が名声を得るためにはどうなっても構わない。そんな考えに支配される危険性も、ソーシャルのタイプ3は持っているわけです。
セクシャル(Sx):カリスマ
一見すると、カウンタータイプ以上にタイプ3らしさが見えないかもしれないのがこのタイプ。タイプ3とセクシャルの本能が混ざると、金や名声よりも美しさやセックスアピールといった外面的な良さに焦点が当たりやすくなります。
自分が魅力的な人になるために努力を欠かさない一方、気に入った相手にとことん尽くす献身性も持ち合わせているのがこのタイプですね。
社会的な成功<魅力
このタイプのタイプ3は別段虚栄心や承認欲求を捨ててるわけではありませんが、かといって積極的に承認欲求に従うのもよしとしません。
基本的には承認欲求への向き合い方は中立。自分でなく他者を宣伝するために使われます。
例えば知り合い自慢とか、惚気話みたいなやつでしょうか。
ソーシャルよりは内気なタイプで、自分について話すのは基本苦手。自己アピールよりも周囲の他者の成功に焦点を当てる事が多く、そこまで自分の成功に強い興味はありません。
というか、自信がないわけですね。だからこそ理想のパートナー、自慢できる周囲の関係者を作りたいと願い、それと同時に自分の見た目だけはよくあることで承認欲求を満たそうとするわけです。
他者にとっての魅力にこだわる
セクシャルのタイプ3にとって、自分が他者……特に好きな人たちにとって魅力的な人間でないことは、耐えられない苦痛です。
そのため、特にファンや気に入った相手のとっての完璧な存在であろうとすること姿が多く見られるのが特徴です。この辺が、カリスマたる所以ですね。
多くのどうでもいい人より、少数の本気で好きになれる人のために生きたい。この辺、セクシャルの本領と言えるかもしれません。
もっとも、その思いが強すぎるがために相手との理想の生活を妄想するのはもちろん、相手を理想化してしまったり、好きな相手の前でこそ自分を隠したりするところが見受けられます。
かまってちゃんの素養もあるので、もしかしたらタイプ4と勘違いする人も多いかもしれませんね(特に3w4は)。
筆者:春眠ねむむ
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参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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