ストレングスファインダーという本格的な性格診断をご存知でしょうか?
ご存知の方はもちろん、そうでない方も「そういうものもあるのかー」と適当に思いながら、本記事を読み進めていただけると大変うれしいです。
さて、そんなわけで、今回はストレングスファインダーの中でも「自我」という特性について見ていきましょう。
自我の特徴・強み
あなたはとても意義のある人間として他人の目に映りたいと思っています。正確に言えば、あなたは認められたいのです。聞いてほしいのです。傑出したいのです。知られたいのです。
はい、要するにこういう人たちのことを指すわけですね。
一言で言えば、承認欲求、自己顕示欲というやつです。自分の実力を世界に示して、それが本当に誰よりも優れていて、称賛とか名声とかをかっさらっていきたい。みんなに認められ、褒められ、尊敬されたい。そんな承認欲求そのものです。
こういう「褒められたい」という気持ちは、往々にして本当に周囲の称賛を根こそぎかっさらっていく傑出した人を生み出します。自我は、そんな承認欲求の強みを詰め込んだような資質ですね。
褒められたいから、褒められることをする。それをとことん突き詰める、と。そういうわけで、自我の資質が高い人はだいたい人から高い評価を受けやすいですね
本気で祈れば届く?
思いの力は、おそらく我々が想像している以上に強力なものとなるでしょう。
本気でうまくいくと思って物事に取り組めば、それだけでも高いモチベーションと継続力、行動量から成功確率は上がります。
「人から評価されたい」と心の底から思えば、自然と誰かに評価されるための行動だけをとるようになります。
自我が極端に高い人は、成功や人々の称賛のための行動だけに的を絞り、褒められるための行動や尊敬されるための動きだけを寝る間も惜しんでひたすらに継続します。
当然、こうなれば成功者として周囲の羨望を手に入れる確率も人に尊敬されるヒーローになる確率も、他の人と比べても格段に上がりますよね。
自我の資質が高い人は、目立ちたがり屋で承認欲求や自己顕示欲の塊のような人です。
当然それだけ成功にかける思いも祈りのような気持ちも大きなものになりますし、気持ちの大きさが本当に成功を呼ぶことも少なくないのです。
モチベーションお化け
エニアグラムのタイプ3を見ればわかりますが、彼らはモチベーションお化けです。成功者やヒーローという肩書きを手に入れるためなら文字通りどんなことでも、死ぬ思いをしてでもやろうとします。
自我の資質が強い人も、これと同じ傾向が見られます。
常に高い目標や成果を求めて日々を精力的に生き続け、時には寝食も無視してひたすら成功者になるための行動を起こし続けます。平凡ではなく突出した逸材になるためなら、本気でどんなことでもやろうとします。
自己顕示欲と承認欲求は、とんでもない大きさの熱意と向上心を生み出します。自我の資質を高く持つ人は、この熱意と向上心を沸き立たせ、モチベーションの永久機関と化していることも多いのです。
自我の弱み
さて、自我がもたらす高いモチベーションと輝かしい肩書を得るための効率化は、特に昨今では非常に強い武器になります。
しかし、それだけではありません。自己顕示欲や承認欲求はたびたび暴走することがあり、自我が高い人も時として暴走してしまうこともあるのです。
成功のために何でもする
先ほど「逸材やヒーローになるためならなんでもする」と言いましたが、当然悪い意味でも何でもする人はいます。
自我が高すぎると、ついつい「自分が自分が」というマインドになってしまい、結果として「他人を蹴落としてでも自分さえヒーローになれればいい」「人々から成功者として尊敬されるためなら、どんな悪事に手を染めても構わない」という考えになってしまうこともあります。
結果として、手柄を横取りして一人勝ちを狙う人や、見栄を張ってできもしないことを「余裕でできます」と喧伝してしまったり……特に不健全な状態になると、こういう傾向がしばしば見られます。
ネガティブな意見に弱い?
また、自我の強さは「ネガティブなフィードバックに弱い」という弱点を抱えています。
承認欲求や自己顕示欲が原動力になっているぶん、人からの批判や否定的な意見への耐性が低いのです。
そのため批判を浴びた時に大きく傷ついたり、「こんなに頑張ったのに」「もういいよ」とやる気をなくしてしまったり、下手をすると批判した相手を逆恨みして徹底的に報復しようとする人も出てきます。
賞賛されたり評価されると調子が出るんですけどねぇ……調子に乗る人もいるけど
自我の資質をうまく活かすには
- 華やかな表舞台での活躍は、自我の資質に活力を与えるのに必須です。評価されたり周囲から賞賛されるのはもちろん、感謝される、信頼を得るといった長期的な評価・尊敬につながる仕事や行動も大事にしていきましょう。
- 夢や目標を信頼できる人と共有するのもいいことです。周囲からの期待は、自我持ちの人が本気になるための大きな原動力です。
- 大きな目標を周囲に喧伝するのは大事ですが、「口だけの人」と批判される恐れもあります。常に実績や等身大の自分を見据えて、それらに見合う小目標を探しましょう。
- 失敗を恐れる自分を認めるのも大事です。失敗への恐怖を認め、対策を施し、時に失敗を認めて糧とすることで、自分の頭身を大きくしていきましょう。
筆者:春眠ねむむ
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