今回はエニアグラムの雑談回。タイプ7の人間関係について、独断と偏見で見ていきたいと思います。
楽観的で面白いもの好きのタイプ7ですが、その人を見る目は意外とシビア。そもそも人を必要としていないところもあるので、他人に対してはついついドライになってしまうところや自分の主張を押しつけるばかりになることもあるようで……
とはいえ、楽しいこと好きの陽キャ属性は人間関係においてかなりの強みになり得ますね。
※あくまで今回は通常段階以下の典型的なタイプ7に限った話です。
タイプ7の人間関係
基本的に、楽しいこと好きでみんなを笑顔にする役割や人を元気付けるポジションを好みます。要するにムードメーカーですね。
もともと熱量が飛び抜けており、当人もその熱量を存分に爆発させられるわけですね。そういう意味では、まさにうってつけと言える人が大半です。
周囲に元気を与えるのが楽しくて仕方ない反面ムードメーカーとは無関係の役割に徹するのが難しく、時としてその熱量に周囲がついていけないことも……。
中にはそこまで明るく振る舞わない人やちょっと擦れてる人もいますが、やはり興味を持ったことだけをやるために全力で頭を振り絞っている等、なんだかんだ楽しみやワクワクには目がないのが特徴ですね。
単なる自分勝手かと思いきや、「もっと盛り上げないと」「みんなを笑顔に」と使命感のようなものを感じて、誰のためにやってるかわからないまま義務のようにピエロ役を買って出たりする意外なダークサイドもありますね
飽き性で居場所を転々?
一方で、タイプ7といえばすぐに今いる場所に飽きて、居場所を取っ替え引っ替えするイメージもありますね。
これに関しても意外と思考センターらしい理由が絡んでおり、単に興味をなくして人を捨ててるというよりは、「この人は私を嫌になったのかな?」などと考えた結果見捨てる選択肢に至ることも多いようです。
要するに、自分では気付いてないだけで結構繊細さんなのですね。
繊細だから「嫌われた」という憶測が事実かどうかを確認する前にその人に失望し、さっさと縁を切って他の人たちにお熱になり、また相手がついてこれなくなって……通常段階以下のタイプ7は、このループに陥ることも少なくないのです。
そして多くの人に嫌われたと勘違いしたままちょっと擦れた人みたいになったり、フラストレーションが溜まって最後に爆発したりすることもあります。
タイプ7が求める人物像
お祭りハッピーな状態を常に維持しておきたいタイプ7にとって、相手に求める条件はそう複雑ではありません。
自分のテンションや楽しみについてこれる人。
あるいは自分の求めたものを持っている人。
人によって色々な条件がありますが、大概最低限あげられる条件はこの2種類です。
みんなついてきてくれないの
特に健全度がやや低めのタイプ7にありがちなのですが……往々にして、タイプ7のテンションに周囲がついてきてくれません。というより、ついてこれません。
これが、タイプ7にとっては強い苦痛になります。
といっても7w8にとっては「じゃあ1人で楽しむから」とある程度割り切れる問題なのですが、特に問題となるのは7w6。
彼らは楽しみに目がない反面仲間への情が厚く、それが逆に「裏切られた」という気持ちに反転しやすい傾向があります。
不健全になればなるほど要求過多、場合によっては不可能なことを平気で求めるようにもなり、ついてこれない仲間を次々切り捨てた結果孤独になってしまうことも……。
とにかく本当に仲間と呼べる人を手に入れにくいのはタイプ7の特徴の1つです。そんな彼らにとっては、「自分のエネルギーについてこれる人」というのは当たり前にいて欲しい存在の1つなのです。
当然、7w8も「まあいてくれたらありがたいよね」程度には波長の合う人を欲しています。
積極的に求めはしませんが、ついてこれたら意外と喜んでくれる……かも
それ欲しい、今すぐに!
基本的にせっかちで、健全度が低くなればなるほど堪え性がなくなるタイプです。
そんなタイプ7にとっては、自分が欲しいものを持っている人、楽しそうなことをしている人、あるいは自分が「こんな人がいたらいいなあ」と思った特徴に見事に当てはまってる人などは、その場の雰囲気で好かれることも多いでしょう。
タイプ7の目は今を見ているようでいつも未来を見据えて光っています。
「もしこんな人がいたらどうなるだろう」とか「アレが手に入ったら次は……」と楽観的な未来とそれに合わせた戦略を常に積み重ねているところがタイプ7にはあります。
そんな彼らの前にもし自分が「欲しい!」と思った特徴や物品を持った人が現れたら……まあ、ほぼ秒で確保に向かうでしょうね。
もっとも、その特徴や物が用済みになった後のことは考えていないので、確保されて使い古された後の処遇は彼らの人格と健全度次第……
タイプ7の恋愛
タイプ7にとっては、恋愛も友人関係も求める目的は同じです。
ワクワクと楽しさ。特に通常段階以下ならば、この傾向は高まります。
本気で将来のことを考えて貯金するとか一緒にいると落ち着くとか、そういうのは後回し。
とにかく一緒に遊んで一緒に楽しんで、自分にエキサイティングな体験を与えてくれる人や自分の楽しみを一緒に享受してくれる人と共にいたがります。
一方でかなり飽きっぽく、退屈やマンネリは大嫌い。よほど内気な人でもない限りお家デートなんて論外ですし、新しい楽しさやワクワク感の供給が尽きれば一気に破局の危機を迎えることも多いです。
「あなたを見てもドキドキしなくなった」という理由で未練も何もなく恋人を捨て去る人も、あるいは「せっかくだから搾れるだけ搾り取らないと!」と付き合ってる相手がかわいそうになるくらい借金ダルマにして捨てる人もたまにいます。
通常段階以下のタイプ7にとって、恋は楽しいもの。苦味や切なさを感じさせる要素は基本的に一切不要なのです。
キラキラしてて陽キャ気質なので非常にモテやすいですが、相手に全く困らないせいで逆に反省点に気づけないことも多々ありますね。
相手のことを道具としか思ってないわけではないし、本気で人を愛せる人なんですけどね……
何だろう。結局ドキドキが全てになってしまいがちな人たちなんです
タイプ7と相性がいい人、悪い人
相性◎な人
- 自他の境界線がハッキリしてる人
- ある程度うまく手綱を握れる人
- さりげなく本音を引き出せる人
まず、タイプ7は同じタイプ7の人から見ても「何これ」とドン引くこともあるような膨大なエネルギーを発生させることも往々にあります。理想を言うなら100%ノリについていけることが好相性の秘訣ですが、ぶっちゃけ人間業ではありません。
というわけで、必要なのは「ある程度ついてこれるけど無理なものはさりげなく無視できる」というスルースキル。
ハイテンションな無茶振りもそれっぽいことを言って受け流してしまえれば、とりあえず付き合ってる相手が限界を迎えることはないでしょう。
また、相手だけでなく自分の状態も「楽しければ何の問題もない!」「どうにかなる!」と完全に知らん顔することが多く、この特徴が極端に出れば「お金がなくてもサラ金や闇金でいくらでもお金を増やせるよ!」と当たり前の顔をして言い出す人もたまにいますね……
当人たちの心地よさを無視して相性を選ぶなら、「しっかりと手綱を握って必要以上の無茶苦茶をさせない人」も条件に加わるでしょう。
あとは、本音を引き出せるかどうかも長く付き合う上で大事ですね。タイプ7は往々にして自分の本音や感情を「ジメジメしててやだ!」と完全無視しようとする傾向があります。
この封印しているジメジメした感情を、タイプ7の苦痛が大きすぎない方法で発散してやるのも、重要な要素となるでしょうね。
おおよそ健全気味のタイプ6、あとはこれまた健全気味のタイプ3、タイプ9あたりがそれっぽいでしょうか?
相性×な人
- 依存傾向や独占欲が強い人
- ジメジメしてて暗い人やあまりに運がない人
- 独立独歩すぎる人
まず何より、タイプ7にとって束縛は天敵です。下手をするとタイプ5以上にベッタリこられるのが苦手な人も多いかもしれません。
そのため「旦那に趣味をやめさせたい」「妻の一人旅をやめさせたい」みたいなタイプの人とは相性最悪と言っていいでしょう。
どうせタイプ7は言われてもやめませんし、それ以上に愛想を完全に尽かされる可能性が非常に高いです。
ですが、独立独歩すぎたりあまりに単独行動が好きな人も、お互い好き勝手した結果自然消滅に終わる可能性が高いので相性がいいとは言えません。
また、タイプ7にとって人生とは明るく楽しいものでなければなりません。そのため、自分の気持ちを暗くさせる相手とはそもそも接点を作りたがらない傾向があります。
性格が暗い人はもちろん、なぜか運が悪くて悪い結果ばかり引き当ててしまう人も、タイプ7が「面白くないから離れよう」と思ってしまう相手になり得るかもしれません。
元来好相性気味のタイプ2やタイプ6も場合によっては相性最悪になりますし、タイプ5も人間性次第では相性が良くも悪くもなり得ます。
隣の芝はいつでも青い
さて、繰り返しになりますが……今回は通常〜不健全にかけての、根源的欲求も囚われも働いているタイプ7に限ったお話。当然健全になれば相性の良い相手も増えますし、相性の悪い相手も減ります。
そもそもタイプ7は隣の芝が青く見えることが多く、「本当はあっちの方がいいかも!」と持ち物や所属を取っ替え引っ替えしてしまうところがあります。これは人間関係でも同じことが言えますね。
自分の理想にちょっと届かなかったから、「本当はもっといい人が……」「きっとこの人との未来はない」と他の誰かに浮気してみたり、思い切ってその人と縁を切って別の誰かと仲良くしたり。そうやって、本当に相性のいい人を逆に逃してしまうところがあるのです。
相性がいいと思った相手とは基本的に縁を切らず、しっかりと向き合って、その人との楽しい思い出だけでなくいろんなことを分かち合ってみましょう。
苦痛や悲しみも分かち合って、楽しさだけでなく深さも身につけることになれば、タイプ7はより人生を楽しく謳歌できるようになるはずですよ。
筆者:春眠ねむむ
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参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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