エニアグラムに興味を持って深く調べていると、本能のサブタイプだとか3つのセンターだとか色々意味がわからない言葉も出てきますよね。
そんな中でも、ウィングはエニアグラムをややこしくしている要因の中でとりわけ有名な要素だと思います。
よく聞きますよね。6ウィング7だとか、9ウィング8だとか。
文字で表現する場合は、6w7、9w8みたいに、ウィングを「w」と短略化して書くのがネットの主流です。
さて、そんな調べればどこにでも転がってそうな豆知識はほどほどに……今回はウィングについてザックリと見ていきましょう。
テンプレ通りの性格なんてそうそういません
まず、ウィングを語る前に前提としてのお話をば……。
「そりゃそうだろ」という話になってしまいますが、特定タイプのテンプレ通りみたいな性格の人は、まずこの世にいません。
大抵みんな、どこかしら「私はおそらくこのタイプだけど、ここの記述はなんか違う」と言う部分が出てきてしまいます。
例えばタイプ1に焦点を当てて見てみましょう。
あなたの周りの人にタイプ1が何人かいたとして、全員全く同じ性格をしているでしょうか?
例えば同じような目標をみんな掲げて、同じくらい口うるさくて、同じくらい厳しく人を採点して、同じことで怒って、同じように働いて、同じような得意不得意があって……。
こんなこと、普通に考えてありえるのでしょうか?
残念ながら、タイプ1の中でも思ってることや許容範囲、人との接し方なんかには大きな違いが出ると思います。
じゃあタイプ6はどうか?タイプ4は?タイプ8は?
同じタイプでも細かい点は十人十色。型にピッタリと収まった量産型みたいな人間の方が、探すのは難しいかと思います。
エニアグラムは、こう言う同タイプ内でも違う人がいる点についても後から色々と理屈をつけて解説、究明していこうと妙に頑張ってる様々な理論や派生を生み出していってます。
その中のひとつが、今回紹介するウィングという概念です。
まあウィングも人の性格の一面的に解釈しているだけですけどね。
完璧理論は存在しないからひとまず一側面だけ固めて、それから後で色々付け足すわけです。
そうやって元来の9タイプから派生したのが本能のサブタイプだとかトライタイプ とか色々な要素になりますが……まあ、そのうち筆者が語ってくれるんじゃないですか?
色に例えてみよう
色に例えてみましょう。
赤と言えば、普通はこんな色を思い浮かべると思いますが……細かく分けると同じ赤にもいろんな派生がありますよね。
例えば紅色だったり、赤黒っぽい色だったり黄色がかった赤だったり、あるいはピンクもオレンジもめちゃくちゃ大雑把に言えば赤と言えなくはないです。
これと同じで、エニアグラムのタイプにもいろんな人たちがいます。
タイプ1の中にも、何だか超然としててタイプ9っぽいタイプ1とか、人と積極的に関わっていくタイプ2らしい面があるタイプ1とか色々いるわけです。
図にすると、だいたいこんな感じでしょうか。
まあ必ずしもタイプ9やタイプ2にばかり近くなるわけではありませんが……今回は後述するウィングのルールに則って、9、1、2の相関として載せておきましょう。
赤は赤でも白やピンクに近い赤(1w9)、オレンジや黄色っぽい赤(1w2)みたいな感じで、中には「なんか思いっきり別タイプ混ざってない?」みたいな人がいます。
ここのところの微妙な違い、違和感を解明するために生み出された概念のひとつが、ウィングというものです。
人の性格の厳密なところまで突き詰めれば突き詰めるほど、ややこしくなるし歯切れも悪くなるし、言い訳みたいな後付け理論も増えていく。
何だろう。理由も裏もない単純明快な血液型占いが大ブーム起こした理由、ちょっとわかる気がします
ウィング決めのルール
さて、やたら前置きが長くなりましたが……ここからはウィングの概念やルールについて考えていきましょう。
ウィングはエニアグラムの9タイプだけでは細分化できない人の性格を補完しようとして生まれた概念のひとつ。つまり強化パックみたいな立ち位置の理論です。
で、気になるその理屈が、「同じタイプ内でも、隣接するタイプの影響を受けることで性格に変化が現れているのではないか」というものです。
具体的には、タイプ1ならタイプ9とタイプ2、タイプ4ならタイプ3とタイプ5というように、1つのタイプでも隣り合うタイプと混ざり合って全く違う性格を形成をしている、という具合の理屈です。
なのでウィングでは、隣り合うタイプとの組み合わせ以外ありえません。
私は8w5とか6w9を自認してる人を見たことがありますが、あれは間違ってるってことです。
8なら7か9、6なら5か7のウィングしか存在しません。
まあその辺補完するために、また別の理論もあるんですけどね……
正直、隣接タイプとの組み合わせだけで全部の人の性格を網羅しているとは思えませんが……ウィングだけを語るならば「そういう理屈」と割り切っていただければ幸いです。
さて、ウィングにはもうひとつ大事なルールがあります。
それが、ウィングは隣接する2つのタイプのうち、どちらか片方だけ!
つまりタイプ1なら1w9、あるいは1w2のどちらかのみ。間違っても1w9w2とかは無いということです。
色の話に戻すと、なんかピンクとか混ざってて白くても、オレンジや黄色のが強かったらそれはひとまとめに「黄色っぽい赤」ってことです
てなわけで、軽くルールをおさらいしてみましょう。
- 呼び方は◯ウィング△多し!(◯:メイン △サブ ネットでは◯w△という書き方が多い)
- ウィングは隣接タイプとの組み合わせのみ!(タイプ1ならタイプ9とタイプ2だけ)
- ウィングはどちらか片方!両方はやりたくなるけどやめとこう!
ウィング、どう決まる?
ウィングの決め方というか、どういう風にメインタイプとウィングになるサブが決まるのか……
次は、その辺の流れをザックリ解説してみましょう。
タイプ1と言ってもいろんな人がいます。
それと一緒かはわかりませんが、赤にもいろんな赤色が存在します。
赤色、紅色、黄味がかった赤、赤茶色、ワインレッド、オレンジ、ピンクetc.
極端な話、エニアグラムは上記のような赤っぽい色、赤がベースにある色を全部まとめて「赤色」と言っているわけです。
で、ウィングとは何かというと、同じ赤の中でもタイプ9の白色、タイプ2の黄色のどちらかと混ざり合うと印象がまるで違うものになりますよね。
オレンジもピンクも「同じ赤色」と言われると何となく納得できますが、「じゃあピンクもオレンジも全く同じ色じゃん」と言っちゃうと、「頭狂った?」と思われるのがオチです。
エニアグラムがピンクもオレンジも「同じ赤だから全部一緒!」と言ってるのに対し、「いやいや同じ赤でもピンクっぽいのもオレンジっぽいのもありますよ」と待ったをかけるような理論がウィングなのです。
と、この話は今はどうでもいいですね。
じゃあ肝心なウィングの決方はどうなの?という話に入りますが……決めるまでのメカニズムを話すだけなら簡単です。
例えば同じピンクの中でも白味がかったピンクなのか、赤の方が強いピンクなのか?
エニアグラムの話に戻すと、「平穏大好きの事なかれ主義(白:タイプ9)が強いのか、それとも理想主義の堅物属性(赤:タイプ1)が強いのか?」ということです。
赤色がベースなら赤のグループ、白の方が少しでも強いなら白グループに入ります。
ウィングがどれだけ重くても、赤がちょっとでも勝ってるなら赤グループに入るのと同じ。
あくまで「キッチリしたい」「正しくありたい」という思いが勝つならタイプ1ウィング9。タイプ9ではないというわけですね。
まあ、口にするだけなら簡単ですね。実際は色々混ざり合って決めるのも面倒な面が多いです。
まあ、口上を垂れ流すより実際の概要を見ていただいた方が早いでしょう。
以下、簡単に各タイプのウィングについてまとめてみます。その中でしっくりくるものを、ひとまずのタイプとして自認していただいて大丈夫です。
変に入れ込んでアイデンティティにさえしなければ、自認が間違ってても大怪我はしないはずです。
タイプ1のウィング
究極的な違いは、内向的か外向的か。
1w9の方がもの静かで人に干渉せず人に軽蔑的、1w2の方が人好きで口うるささが外面に出やすい傾向にあります。
1w9 理想主義者
自分の正当化よりも理想やこだわりの方に関心を示しがちです。
ダーティワークや人への傾向よりも、人から離れて自分だけの理想郷を作ることに興味がありますね。
囚われの怒りがより見つけづらく、不完全や悪には怒るよりは皮肉や軽蔑で対応することが多く、人との繋がりにこだわりません。
健全ならば非常に寛容で親切ですが、そこまで精神的に余裕がないとエリート志向で人を見下す傾向もあるかもしれません。
1w2 擁護者
1w9が高潔さと誇り高さが前面に出る一方、こちらは人とよく関わります。
理想よりも人との繋がりを意識する人もいますが、何だかんだやっぱり理想のための自己主張や人への叱責が多いタイプです。
所属集団が自分の思った「より良い方向」へと向かっているなら非常に利他的でいい奴ですが、タイプ1故か頑固な面と批判的な面は健在。
特にストレスが溜まってくると、他人への批判を臆せず言う場面も見られます。
タイプ2のウィング
2w1が尽くす人に対して、2w3はもてなす人。
言葉通り自己犠牲的な献身か、あるいは相手に気に入られるためのもてなしか。ここが大きなポイントかもしれません。
2w1 尽くす人
良くも悪くも、2w3より無私の奉仕を徹底しようとする側面があります。
自分の欲求や気持ちに蓋をして、ただ「相手に何が必要か」を真剣に考えますが、そのぶん割と平気で限界を越えて尽くしてしまいます。
自己犠牲的で「自分の身がどうなってもいい」と割と真剣に考える人も少なくなく、高潔な思想家になり得る反面、自分の欲望全てを否定するために激しい葛藤に見舞われることも……
タイプ1の厳格さもあってか、案外支配的なところがあります。
2w3 もてなす人
人から感謝されたり大事に思われることに、より強くこだわるタイプです。
愛想がよく非常に接しやすい人が多いですが、案外目的や自分の軸がはっきりしており、人に入れ込みすぎて自滅する人は案外少ないです。
タイプ2の「必要とされたい」+タイプ3の「認められたい」。2つの欲求がストレートに表出するため、やや関わりや人への賛辞がオーバー気味で、「あなたのため」的な主張や雰囲気が2w1と比べて強くなります。
タイプ3のウィング
どっちも達成欲、承認欲求が強いですが、評価されるための戦略に大きな違いが出ます。
3w2は人からの称賛や高い評価を得て、3w4は輝かしい実績で自分の価値をアピールしたがります。
3w2 魅了する人
カリスマ的存在への憧れや適性が強いタイプです。
フレンドリーで人当たりがよく、自己アピールに特に力を入れているタイプです。
自分をマスコット的な商材として売り出す才能が高く、人を引きつける術をよくわかっているタイプです。
ですが囚われが行きすぎると自己アピールがわざとらしくなったり、嘘や誇張で人の関心を得るかもしれません。
3w4 プロフェッショナル
3w2と違って、表向きは人への関心は薄いです。
自分の力で何か大きなことを達成させ、周囲から高評価を得るのが3w4の基本戦略。
そのために真面目で意識が高い人が多く、どちらかというと非社交的です。文字通りプロ意識が高いですね。
落ち着いた人が多いですが心の底では自信が持てず、ついつい理由をつけて人を見下したりライバルの足を引っ張ってみたり、無力感に苛まれやすく安定しない一面もあります。
タイプ4のウィング
自意識の高さの違いが大きいでしょうか。4w3は人目を気にしやすく、4w5はどこ吹く風といった感じです。
自分らしさを外にプロデュースしたがるのか、それとも自分の中で探し求めて自分一人で喜びたいのか。意外と違いは出やすいかもしれません。
4w3 貴族
自意識が高く、自信満々になってみたり自己卑下に終始したりと落ち着きがないタイプです。
4w5と違って閉鎖的ではなく、人との繋がりを欲し、人への欲求や目的が見えやすく、「変わった人」として見られるための自己ブランディング能力が高いです。
なんとなく気高さを感じられるため自然と人が寄ってくるタイプとも言えますが、同時に気持ちが乱高下しやすく安定しません。
「人とは違うんだ」という自意識と「自分は受け入れてもらえないかも」という自信のなさが同居しており、時に人を馬鹿にしたり贅沢や浪費を好む面も……
4w5 ボヘミアン
4w3の激しさと劣等感が表向き見られず、自由人気質。手を離せば勝手に飛んでいく風船のような人たちで、どこか達観しています。
どこまでも自分に正直で、自己満足と言われようと好きなことや気になったものの真理を追い求める性格で、探究心が強く、良くも悪くも常識が通用しません。
自立しており、超然とした性格の持ち主ですが、それだけに知らない間に世間から孤立して実生活で苦労する一面もあります。
タイプ5のウィング
正直、一番わかりやすい区分けかもしれません。5w4が観念的で現実やルールを好まないのに対して、5w6は実質的でルールに則った改良、意見を好みます。
5w6の方が人をよく見る傾向が強いです。
5w4 因習を打破する人
とりわけ現実を超越しやすいタイプです。良くも悪くも個人主義的で、「協力者はいらないけど邪魔だけはしないでほしい」という思いが強い傾向があります。
気まぐれで独創的ですが問題の根本を見抜く力があり、枠組みを無視したフリーダムな発想をよくします。
一発でほとんどの課題をクリアできる問題解決案をよく提示しますが、大抵突飛で、人の理解を得づらいものが多いです。
また独力で何でもしたがるため思考が堂々巡りしやすく、孤立しやすい面があります。
5w6 問題を解決する人
タイプ5の中では比較的外交的な人が多いです。
純粋な知的分野や実際的な知識・技術に興味を持ちやすく、5w4と比べて興味分野が詳細で理解しやすく、現実的・実用的です。
ですがタイプ5の世界に圧倒される不安とタイプ6の漠然とした不安や恐怖が合わさって案外攻撃的な人も多く、不健全になると人を議論で論破することばかりに精を出したり、自分と違う意見を持つ人を馬鹿呼ばわりすることもあります。
タイプ6のウィング
タイプ6も、かなりウィングがわかりやすいタイプかもしれませんね。
6w5がやや内向的で人見知りになりがち、対して6w7は人との繋がり重視です。
もっとも、タイプ6自体を自認できる人が少ないのが難点ですが……
6w5 守る人
6w7と比べていっそう保守的で、「今あるものが崩れ去るのでは」という“失う恐怖”が強いタイプです。
確立されたルールや概念を掘り下げたり詳しく知ることに興味があり、真面目で独立的、そして刺激に非常に敏感です。
世界や外界に対する危機感が非常に強く「今の場所から一歩出れば危険ばかりだ」と無意識的に考える人も多いため、良くも悪くも今の居場所・自分のスタンスを守るために手段を選ばない一面があります。
6w7 良き友
6w5と比べて外交的で堅苦しいことを好まず、人との親密な繋がりを大事にします。
というのも、このタイプが特に恐れているのは「将来起こり得る可能性」。良くも悪くも群れることの強さを知っており、集団の強さを武器に将来の不安に立ち向かおうとする人物です。
自分も集団に尽くしますし、人にも尽くすことを求めます。
反面不安に正直に向き合うのを恐れる一面があり、目先の欲望やぬるま湯のような人間関係に逃げることも……
タイプ7のウィング
タイプ7のウィングは、仲間を求めるかどうかが見分けるポイントかもしれません。
7w6は仲間にこだわり、7w8は物質主義で個人プレイヤーになりがちです。
7w6 エンターテイナー
「良き仲間と良き体験を」という思いが強いタイプで、大抵取り巻きがいるのがこのタイプ。
気さくで接しやすく、人に楽しみや元気を分け与えることで楽しみを実感できる人たち。そのため比較的協調性が高く、人とのつながりを大事にする傾向があります。
ですが「繋がり=命」であるせいか仲間への要求が高く、親密になればなるほど無茶振りに近い要求をする人も中にはいます。
7w8 現実主義者
7w6は仲間を大事にする、少し脆い部分がありますが、反面こっちはパワフルなワンマンプレイヤーが多いです。
欲しいものがあれば正直に欲しがる、そして手に入れる。さらに経験も物質も蓄積させる。そのため、人より物や楽しいことそのものに興味を持ちやすい傾向があります。
実利主義で損得感情が強く、人を押し除けてでも何かを欲しがる人も中にはいます。
タイプ8のウィング
正直一概には言えないタイプですが……動的か、静的かで判別するとわかりやすいかもしれません。
8w7はどこまでも正直な反面、8w9は一筋縄ではいかない人が多いです。
8w7 独立した人
単純な生命力だけなら、おそらく最強と言っていいタイプです。
話好きで社交的、また自分の欲しいものに正直なタイプで、直接的・現実的です。謀略よりも正攻法を好む人が多く、好き嫌いも自分の野心も割と正直に話す人が多いです。
服従という形で自由を失うのに強い抵抗があり、そうした方がいい場面でも頭を下げたりお世辞を言うことができない人も多いですね。
おそらく文献におけるタイプ8は、ほとんどがこのタイプでしょう。
8w9 クマさん
8w7が正攻法の人とするなら、こちらは戦略家で底が見えない人たちです。
必要に応じて理不尽な命令に従ったりゴマ擦りもしますが、やはりタイプ8。本当に譲れないものは死んでも譲りませんし、肝心な時にはとんでもない力で相手をねじ伏せます。
総じて戦略的で8w7と比べてぱっとしなかったり「いい人」に見えますが、怒ると怖いのはご愛嬌。
任侠漫画でよくある、やたらと物腰が低い暴力団の組長を思い浮かべると、なんとなくわかりやすいかもしれません。
タイプ9のウィング
元来そこが見えないタイプなので、見極め以前に性格の判定が難しい人たちですね……。
ですがよく見ると9w8が少し外向的なのに対し、9w1は閉鎖的で理想主義な面が強いです。
9w8 調停者
タイプ9自体非常に大人しい人たちですが、その中で人付き合いがいい方が9w8です。
人と一緒にお茶でも飲んでのほほんと過ごしたり花見に行ったりするのが割と好きな人たちですが、根っこにある強烈さはタイプ8の色が濃くなるにつれて強くなります。
頑固で考えや大事なことを絶対譲らないところがあり、再三の忠告を無視されるとマジギレして周囲を焼け野原にすることも……
総じて、自分の平穏を乱す事柄に反発する傾向があります。
9w1 夢見る人
9w8よりもむ内向的で、自分の内面に強い興味を持つようになります。
人と楽しく過ごすよりも、特になんの問題も発生しない当たり前の日常を淡々と過ごすことが好きな人が多いです。状況によってはハードワーカーにもなるかもしれませんが、基本的にはのほほんとするのが好きなので長続きしません。
健全度次第ではかなりフレンドリーになりますが、それでも譲らない点は出てくるでしょう。
また、怒りは散発より蓄積型。基本流されるままですが、流されながらも無自覚に怒りを溜めていることもあるのです。
ウィングはグレーゾーンの補完です
各タイプのウィングは、ザックリ解説すると上記の感じでしょうか。
もともとウィングは各タイプのテンプレに合わない部分を補完したグレーゾーンのようなもの。同じタイプでもウィングの重い軽い(隣接タイプの影響が大きいか小さいか)によって細かな性格が変わってきます。
例えば1w9でもタイプ9が強いとより内向的でゆるーくなったり、ウィングが弱いときっちりした性格になっていったりと、同じタイプ内でも違いは小さいものではありません。
というか人間の性格を「全員特定の型に嵌っているのだ」と言い切れるなら、たぶんそれ詐欺かなんかですよ
ウィングも抜けというか補完しきれない部分がまだまだある理論ですが……少なくともエニアグラムのようなタイプ論に「絶対的な白黒は通用しない」というものを示し、人の性格をより広範囲に網羅するのに一役買った理論だと思います。
エニアグラムのテンプレタイプの中で「あれ?」「自分となんか違う?」と思ったら、まずは派生としてウィングから手をつけてみるのもいいかもしれませんね。
筆者:春眠ねむむ
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参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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