【16タイプ・ユング心理学】心理機能Ti(内向的思考)についてガチってみる

16タイプ
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今回はかなり自分の考えがかなり入ってくる考察回です。

MBTIとユング心理学、その両方で扱われているTi(内向的思考)。つまりISTPとINTPの主機能ですね。これがどんなものなのかを私なりに本気で考えて答えを出していこうと思います。

というわけで、ぶっちゃけ小難しい話や偏った話もバンバンする可能性が結構濃厚です。

最近MBTIなどを知ったライトユーザーの方からするとちょっと濃厚すぎるかもしれませんが、頑張って噛み砕いたつもりなので、まあ見ていってください。

ともかく、前置きはこれくらいにしてやっていきましょう。

Ti(内向的思考)とは

Tiとは、内向的思考とは何なのか。まずはそこのところを、MBTI、ユング心理学の両面から見ていきましょう。

MBTI
・周囲に対して観察するようなスタンスでいる
・客観的な分析を良しとする
・求められない限り表立って意見を表明することは少ない

ユング心理学
・内面世界をこね回す哲学者
・独創的な視点を持ちやすい
・時として攻撃的な態度になる

おおよそ、思考が外に出づらいタイプといった感じですね。自分の中で完結させたり、外に思考を出さずにいる印象が強いです。

客観的かつ分析的な思考を強く持ちますが、その多くの出所は自分の内面。独創的な視点を持ちやすいのはそのためでしょう。

一方で自分の意見を伝えるのはなかなか難儀しそうな人たちではありますね。

あかつき
あかつき

意見表明の場では苦労しそうな人たちですね。私も他人事ではありませんが

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MBTIにおけるTi(内向思考)

おおよそ客観的なものの見方を維持しようとする面と、知らずのうちに相手を傷つけてしまったり敵対行動ととられてしまう不器用な面が見られるでしょう。

Teが外部基準を用いて物事の優劣・優先順位を考える機能ならば、こちらは独自の視点から正しさや優劣、序列を決めていく感じでしょうか。

無論、市場を挟まない点はTeと大差ありません。ただ独自に追い求めた客観的視点か(Ti)、それとも客観的な基準を外部から取り入れるか(Te)の差がある感じでしょうか。

法律では独自の視点から物事を裁く裁判官のような視点を常に飼ってそうですね。それがいい方向に働く時もあれば、人間関係などでは悪さをする、と。

まあそんな性格をしているので、基本的に批判や批評は(筋が通っているものに限り)大歓迎。むしろそういった視点を取り入れようとする一面があるでしょう。

あかつき
あかつき

まあ、おおよそロボットみたいな人は多そうですよね。私?私はご覧の通り血が通ってますよ。その辺のとは違います。

……なんですかその目は

一方でとことん他人に興味がない(ように見える)タイプであり、お世辞や忖度は初生として覚えても、それ以上の人間関係を築くのが困難な人たちでもあります。

人に興味がないように見え、それが時として人の反感を買うことも……。

略式ではありますが、以下にTiについてまとめておりますので、興味がおありでしたらそちらも合わせてご覧いただければ幸いです。

ユング心理学における内向的思考

基本的に気持ちや思考は内向きに向かう、つまり自分の内面をこね回すことで独自の見解を持つタイプ。決して独自の「発想」ではない点は要注意ポイントです。

要するに、彼らがもたらすものはひらめきではなく新しい視点ということです。

ざっくり特徴を表すなら、こんな感じでしょうか。

・その考えは非常に哲学的
・独創的な視点で哲学やってる人
・情報伝達が難しく、そのためイライラしやすい
・結果として攻撃的な行動をすることもある

内向的思考の大きな特徴は、その深い思考力にあるといってもいいでしょう。

思考は深く、そしてそこから生まれた視点は非常に独創的で、他の追随を許さないほどに哲学的です。

というか、常に哲学やってることもままありますね。「自分は何者なのか」から始まり、「人間とは何か」に考えが広がったり、「そもそも自分というものは本当にあるのか」といった分野に深まったり……。

この哲学的な視点が独創的な体系を生み出し、Teでは到達できないような深みのある思考を生み出し、一部のわかってる人や面白がって近づいた人からの尊敬を集めることもあります。

一方でその哲学的な考え方や深い思想を伝える方法が何かしらあるのかというと、伝える機能はそこまで強く発達していません。

そのため、自分の思想を伝えられずにヤキモキするパターンやそもそも伝えることを諦めているケースも見られます。

特に周囲との意思伝達には常に不安があり、モヤモヤしたままどう伝えたものかと苦心するケースも多いとか。

そのため、時として「どうせバカにはわからん」と開き直ってみたり、イライラを解消するために攻撃的かつ破壊的な行動をとってしまう人も中にはいます。

あかつき
あかつき

掲示板に張り付いている無職誕生の瞬間である

この辺は後々、私情を極力排してまとめていきたいところですね。

個人的に思うTi(内向的思考)

さて、ここまでは教科書の要約です。幾分主観が混じったかもしれませんが、私なりに書籍から情報をただ引っ張ってきただけのものになります。

で、ここからが本題。結局Tiとは、内向的思考とは何なのか。そこのところを、私の主観や私見マシマシで思いつく限り語っていきたい所存です。

というわけで、以下色々と考えていきたいと思います。

何をするにも「独自の視点」

客観的な批評や批判にせよ哲学的思想にせよ、とりあえず言えるのは独自視点をかなり強く持っているという点でしょうか。

Ti使いを理解する上で最も重要なのは、独自の、しかも私情と主観を排した考え方なのではないでしょうか。

要するに外部から入ってきた情報、あるいは自分の中から湧き出た情報を外部の基準と照らし合わせるのではなく、自分の中で「ああでもない」「こうでもない」とこね回すわけですね。

これがあるからこそ、内向的思考は独自の視点を持っていられますし、ある種の外部に左右されない客観性を持っていられますし、哲学的な思想とも強く結びつくことができるのでしょう。

MBTIにおけるTiとユング心理学の内向的思考には結構な差異が見られますが、おそらく根幹は同じなのかなと。

ただそれぞれの解釈の向く先が哲学や独自の思考体系なのか、それとももっと実用的な客観視や批評といったものなのかといったところでしょう。

あかつき
あかつき

「結局正解はどっちやねん」って声も聞こえてきそうですけど、こういうのって正解ないからなぁ……

結構難しいです

「それおかしくない?」が口癖っぽい

……になりそうですね。多分。偏見ですが。

というのもこのタイプ、筋が通らない考え方を非常に嫌う傾向があります。

例えば「男だから/女だから」はもちろんのこと、「大人だから/子供だから」といった人によって決まりや裁定基準が変わるものから、「自分はよくて人はダメ」みたいなどう考えてもワガママに過ぎないものまで……。

あらゆることに対して、「一貫性がない」「筋が通らない」「理屈が合わない」といった観点から嫌いそうですね。

Ti使いの多くが求めるものは、正しさと一貫性、そして真であること。ここから外れたものは、基本的に悪です。

そんなわけなので、納得できないものにはこう言うはずです。「それおかしくない?」と。

あかつき
あかつき

なんか決め台詞みたいな締め方してますけど、万一違ったら大恥かくの筆者自身ですからね?

まず何より納得させるべきなのは自分

Tiにかかわらず内向機能は基本的に閉鎖的です。Tiに限って言えば、思考が閉鎖的。つまり外界とは隔絶された場所に思考を働かせます。

それこそ情報は外界で仕入れてくることも多いですが、それを外界に持ち出すことはほとんどしません。多くは自分の中でこね回すだけです。

というのも、そこで考えた思考体系を適用させたり納得させたいのは、まず自分自身。それで自分で納得してから、ようやく外界に出す手段を考えたり考えなかったりします。

要するに、他ならぬ自分自身が納得しなければ意味がないわけですね。そうでなければ外に出す価値はありませんし、そもそも存在価値すらも怪しいです。

あかつき
あかつき

そもそも外に出そうとしてるかどうかも謎ですけどね。考えてることは基本的に言わないか言えないかで墓場まで持っていくことが多いです

とにかく、自分が納得するまで考えをこね回す。そして納得いってからどうするか考える。こういうところが内向的思考の人たちには存在します。

要するに、重要なのは外部の秩序ではなく内面秩序です。内面がきちんと整備されていれば、とりあえずは納得します。

生じたものは非常に独創的

自分の中で情報をこね回し、そこから導き出されたものは大概非常に独創的なものに落ち着きます。仮にどこぞのn番煎じでも、そこに至った過程が独創的だったり、細かなところに差異が見られます。

というのも、このタイプは自分の中で考えを巡らせてあれこれと深く考えるため、たとえどこかで聞いたことがあるものでも、辿った過程はオリジナルである可能性が高いのです。

何者の意見も完全には信用せず、何物であっても入り込めない深い思考の海の中で考え抜き、そうして独自の思考体系を作り出していく。

これが、内向的思考の真骨頂と言えるかもしれません。

その結果がその辺の人にもわかるものであれわからないものであれ、独自の過程を辿って得られた着想は一考の価値があるものがほとんどです。

このタイプが考えついたものを「所詮哲学」と切り捨てることは簡単ですが、その哲学の中に意外な解決策や方策が眠っているのです。

群から離れた観察者

基本的に、内向的思考は人の輪の中に入ることをあまりよしとしません。なぜなら、自分が独自に築き上げている思考体系が乱れる可能性があるからです。

その意識の有無にかかわらず、Ti使いは周囲の人たちを「余計なノイズ」「自分の思索の邪魔をする存在」と考えているのかもしれません。

そのため、基本的に群れから一歩距離を置いて観察することに終始する傾向があります。

要するに観察者みたいな立ち位置ですね。じーっと見ることはあっても輪に入ることはありませんし、よほど人恋しく思わない限り欠片ほども入ろうと思わないかもしれません。

なんとなーく煩わしく思ったり、自分の邪魔をする存在と捉えているところがありそうですね。

多くは誰の介入もない場所でひたすら思索に励んだり情報を可能な限り客体で処理するような、誰にも組しない性格の持ち主です。

あかつき
あかつき

私もたまーに言われるんですよね。「孤高気取りで楽しいか」みたいなこと。

別に孤高気取ってるわけでもないし普通に楽しいんですが……あんま理解できないです

とにかく周囲の観察者であり、ぼーっと観察しながら「あいつはどうしてあんなことをしたのだろう」とか「周囲と騒ぐことの何が楽しいんだろう」とか考えたり考えなかったりするわけですね。

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オタク気質

このタイプはオタク気質でもありそうですね。というか知り合いのIxTPはほぼほぼオタクです。

やはりTiで「これはどういう意味だろう」とか「こうしたらどうなるんだろう」という知的遊びを楽しんでいるところがあるようです。

そうやって楽しんでいくうちに好きなことに没頭していき、好きなことを使った知的遊びを追求していき、「こうなったらどうか」とか「いやこうしてみよう」とか思いつくわけですね。

あかつき
あかつき

特にINTPとかはその傾向強そうですね。好きなものを使って謎の遊びとか開発しそう

そうやって好きなものを色々といじり回すうちにもっと好きになって、もっとハマって、とうとう評論とか始めていって……みたいなこと、ままあるのでしょう。

実際、知り合いのオタクIxTPは結構評論とか好んで行いますね。ちなみに好きなものほど批判的に話す傾向もちょっとある気がします。

考えを表に出すのは苦手

Ti主機能の人たちは自分の中で確固たる考えを持っていても、それを表面世界に出す機能はまるっきり持ちません。

そのため、しばしばどう自分の考えを言い表していいかわからずヤキモキしてしまうことがあります。

基本的に外界には興味がない彼らですが、承認欲求や自分の考えを外界に出したい気持ちが皆無というわけではありません。

ですが、それらを満たすための方法を持たないことがほとんどなのです。

そのせいで時折愚鈍に見られたり、自分の考えを表明したくてもできなかったりでストレスを溜め込むことがあります。

あかつき
あかつき

独創的すぎて自分の考えを表明する言葉がないのと、そもそもそういうのが思い浮かばない傾向が強いのと、その両方が合わさって結構ヤキモキします。

基本的に自分の考えを表に出したくはないですがね。どーせバカには理解できないし

↑こんな感じに考えている内向的思考も結構いそうですね。知力がものすごく高い人たちなので、その分知的プライドも高いのです。

エニアグラムではタイプ5が多いIxTPですが、こういった一面を考えるとなんだか納得できてしまいます。

発散方法は攻撃か無邪気な振る舞いか

そんなわけで「バカにわかられてたまるか」というプライドと「なんとか自分の考えを出していきたい」という一握りの欲求を同時に持つTi使いですが、その伝達の難しさからちょっと拗らした人も中には存在します。

そういう人たちが何をするのかというと、攻撃的な行動や他者の欠陥をあげつらうことでのストレス発散ですね。

わかりやすいのが、掲示板の文化でしょうか。あれは新しい体系や独創的な文化を生み出す反面、他者を攻撃したり陰口を叩くなどして悦に浸る人間の巣窟となることもたまにあります。基本的にTi的です。

個人的には、ああいった人間はバカには見えません。単に自分の考えついたことを世間に伝えられずイライラしているか、あるいは「わかられてたまるか」という気持ちを抱えたままそれが高慢さに転じてしまったパターンでしょう。


あるいは、そのヤキモキが子供っぽさとして露出することもあります。

おっちょこちょいだったり、ちょっと幼稚な遊びにハマってみたり、あらゆる知識を真正面から吸収する子供のような素直さを身につけたり……。

いずれにせよ、こういった人たちは優れた思考力と知性を持っていても、それを周囲に表明する手段を持ちません。

表面上は「それがどうした」と知らん顔をしていますが、周囲との関わりを断つばかりでは人間として血の通った生活ができません。

どこかでそれをわかっているからこそ、ヤキモキをかかえているのかもしれませんね。

レスバ好きな側面もある

納得できなければ詰める。イライラしていても詰める。何をするにしても詰める。そんなところが内向的思考にはあります。

別に粘着していじめようとしているわけではありません。ただ自分の中で得心がいかなかったり筋が通らなかったり、あるいはただのストレス発散だったりするだけです。

ですが、結果として粘着して欠点や欠陥をあげつらう、特に感情型の人からすればいじめのような行いをしてしまうことがどうしてもあります。というか実際いじめに近いことをしでかすこともあります。

ここに悪気があることはあまりありません。悪気があったとしても、基本的に対象は誰でもいいでしょう。憂さ晴らしです。

ただ、どうしても相手の言うことが気になるから粘着してしまうだけなのです。

この傾向は、特にストレスが溜まった時や不健全な人に多く見られますね。Teと同じくマージンが0になり、他者に対する寛大さが失われた結果と言えるでしょう。

独自の思考体系の出所

Tiは往々にして独自の思考体系を、それが既存のものか斬新なものかにかかわらず1から作り上げる傾向にあります。

その出所は、基本的に他者や外部に頼らず考える思考の癖と言ってもいいでしょう。

内向的思考は、まず外界から情報を持ち帰ってよく吟味します。その思考の中には外部の規則(ルールや法律、タブーやマナーなど)は存在せず、まさに玉石混交と言ったところです。

その玉とただの石を自分の中で混ぜ合わせ、タブーなしでいろいろな情報を他ならぬ自分の頭脳のみで精査することによって、全く新しい体系を作り出すのです。

ISTPがルールや決まり事を嫌うのもINTPがちょっと変な人なのも、この「自分の内部だけで情報を処理する」という一点に尽きるでしょう。

この辺はTeとの大きな違いですね。

Teがやるのは、あくまで情報の詰め合わせ。言ってしまえばありあわせの具材の調理みたいなものです。

一方でTiがやるのは錬金術とでも言えばいいでしょうか。外部から仕入れた情報を、自分だけで、あらゆる角度から検証・分析し、全く別の思考体系を作り上げます。

親しい人には自分の考えを見せる

このタイプの承認欲求や自分の知識を披露したい気持ちの発散場所はどこか?

まずひとつはどこかで先述した通り、他者への攻撃行動と無邪気で子供っぽい振る舞いです。

ですが、この発散先にはもうひとつあります。

それが、自分に近しいごく一部の人たちです。

もとより教えることにさほど興味を持たない(持っていても正直上手ではない)タイプですが、ごく一部の仲が良く、しかも自分についてこれるだけの知能を有していると思える人にだけは、その知識をできる限り披露しようとします。

わかりやすい例として、老子なんかは自分の考えを苦心しながら教えとして門下生に教えていましたね。

もともと気づかず花壇にでも突っ込みそうなくらい熱を上げて考える人たち(実際にショーペンハウアーはやらかした)なので、その教えを理解するのは困難を極めます。

ですが、その教えの一端でも理解できるとみなされればたどたどしいながらも伝授を試みてくれますし、実際に理解できればその深さに感嘆することもあるでしょう。

ただ問題は知的プライドと伝え方の下手さですね。ここがどうにかならない限り、その考えの深さを知るのはごく一部に限られてしまいます。

あかつき
あかつき

意見交換や「教えを賜りたい」とかぬけぬけと言いつつ、その実自分の考えを”教えてやる”みたいな上から目線の人も多いですね。

で、そういう人たちは思われてしまうのです。「何様のつもりだ」と

知覚機能と結びついた主機能Ti

続けて、主機能Tiが知覚機能(この場合SeとNe)と結びついた場合を考えてみましょう。

Se(外向的感覚)と結びつくと

要するにISTPですね。

Tiの思考力にSeの即レス主義が乗っかった状態。というわけで、非常に臨機応変な、個人プレーという観点で見ると能力が高い人たちになります。

歴史上だと、やはり個人の資質で偉人に上り詰めた人や優れた軍略家に多いイメージがありますね。

Seが補助具として機能することによって、目の前の現実だけをしっかりと見据える並外れた集中力の持ち主になるでしょう。

その優れた観察眼によって普通の人では気づかないことにも気づき、それを元に自分なりの理論や理屈を組み上げます。

印象としては非常に寡黙なヒットマンみたいな感じでしょうか?

自分の考えを伝えるのは下手くそですが、Seで得た情報をTiで考え抜き、それをデータとしてしっかり覚えている感じでしょうか。

これだけならばTe-Siとあまり違いが分かりませんが、効率・結果主義のあちらと違ってTi-Seはかなり理屈に偏っています。

例えば論理的な齟齬や矛盾があれば、すぐに反応するのはこのタイプでしょう。

基本的にのほほんとしていますが感情表現が苦手で、そのため「共感性がない」という評価を自他共に下します。

決して感情がないわけではないのですが、その感情を伝える機能(Fi)に乏しいのです(この点はINTPも一緒)。


主機能がTiなのでTe-Siよりもデータや理屈に固執する傾向が強く、時折自分の都合や導き出したい結論に応じてデータや理論を持ち出すことがあります。

Ne(外向的直観)と結びつくと

いわゆるINTPですね。

理論や理屈ありきのTiに多くの種を撒くNeが重なった状態。洞察力と思考力の2つが武器のタイプですね。

補助具がNeのため、ISTPと比べてより頭脳特化、さらに言えばオタク気質になります。いろいろな角度から物事を検証しようという気持ちが強い人たちですね。基本凝り性です。

その洞察力は多くの場合「実はこうかもしれない」「もしかしたらこうなる未来もあったかも」などといった新しい視点を見つけ出し、しばしば斬新な発想につながります。

好きなアニメの展開をバッチリ予測したり習ってない数学の公式を解明したりするのは、大抵この人たちと言えるでしょう。

ISTPと比べると頭脳特化な分、知的プライドは非常に高くなりやすいタイプ。その教えを聞くためのハードルはかなり高いでしょう。

ISTPが自分なりの思考体系をスマートかつ即効的に作り上げるのであれば、こちらは複雑で非常に奥深い思考体系の構築者と言えるでしょう。

シナジー効果があり、よりTiっぽさが増す組み合わせですね。

その分ISTPと比べて能力的には9割型負けてますが、ただ1点、知力に関してはダブルスコアくらい圧倒的に優っていると言えるでしょう。

あかつき
あかつき

要するに知力ガン特化と言いたいんですね。

いいです、わかってます

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Fe(外向感情)との結びつき

Tiを主機能に持つということは、Feを劣等機能に持つことになります。

基本的にはFeは抑圧されていますね。処世として現れることはあれど、多くは表に出てきません。

要するに、相手の気持ちに寄り添ったり相手の好みに合わせることが極端に苦手ということです。

この劣等機能Feは、多くの場合誤解を生むだけでなく、当人も苦しめます。

IxTPの多くは、「自分は冷たい人間だ」「共感性がない」と思い悩むことも多いとか。それだけ、うまくFeを使いこなせていないということですね。

ただ、そこまで悩むということは、間違いなく温かな気持ちは残っています。

ではその気持ちはどこに向かうのか?自分の思考体系について来られる人たちです。

基本的に内向的思考たちは、人にものを教えること、人と共に歩むことに興味がありません。どれだけ親しくされても、「こいつは自分について来れない」と思えば友人とすら思わないこともあります。

ですが、唯一自分の知性を理解し、その深さをしっかりとわかってくれる人には心を開く人ばかりです。

そういう人たちに対しては、依存的というくらいベッタリとくっつく人もたまにいます。「わかってくれる!」と確信した瞬間に小難しい話を始める人ばかりです。

Ti主機能たちは、こうやってごく一部の親しい人に対してだけ、Feを発揮します。

あかつき
あかつき

不健全気味になると、気に入らないことや反対意見に喧嘩腰になったり癇癪を起こす人もいますね。

スルースキルがなくなります

Tiをより効率的に活かすには

最後に、Tiをより効率的に活かす方法を私なりに考えていこうと思います。

思いつくのは、大体以下の通りでしょうか。

・情報発信してみる
・「どうせ理解されない」と諦めない
・論理的瑕疵も時に悪ではないと割り切る
・たまには体を動かしてみる
・友達を探してみる

まあ、相変わらずできたら苦労しないラインナップですね。根性論すら含まれる始末です。

この辺は気にしてもしょうがないです(?)。とりあえず詳細にお話ししていきましょう。

情報発信してみる

鬼門of鬼門、ですがTi使いが承認欲求や披露したい気持ちを満たすには決して避けては通れない道です。

世の中意外と広いもので、案外自分の考えを理解してくれる人がいます。

最初は理解されないまま思考停止で「甘え」「頭悪い」と非難されるかもしれません。ですが、それはもうほっときましょう。内向的思考が嫌いなバカと呼ばれる部族です。

賢い人に出会いたいのなら、多少の批判は避けて通れません。なぜなら、大衆はえてして頭が悪いものだから。

人間、多数派になればなるほど頭が悪くなります。ですが内向的思考が相手したいのは、きっと少数派の賢い人たちのはず。

となれば、情報発信してバカと頭いい人を区分けしてみる。これを置いて他にないでしょう。

「どうせ理解されない」と諦めない

ただの根性論です。ですが、Ti使いの不健全化は多くは「どうせ理解されない」という一種の諦めから生じることが多い。これもまた事実です。

となれば、あとは簡単。諦めなければいいのです。

多分嫌いな脳筋的な解決方法でしょう。ですが、多少頭が悪い解決方法にこそ糸口が隠れていることもあります。世の中、なかなかままならないものです。

頭の中で「不可能」「どうせいない」と完結せず、先述の情報発信と併せて、理解してくれる人を探していくのが大事になるでしょう。

「諦めなければきっと叶う」なんてアニメくらいでしか許されない発言ですが……世界は広いです。いろんな人がいる=似たような人がいてもおかしくないというのが実際のところです。

論理的瑕疵も時に悪ではないと割り切る

論理的におかしかったり破綻していることも、場合によっては悪ではない……と割り切ることで、うまいこと世の中を渡っていくことができることもあるはずです。

正直価値を感じないかもしれませんが……破綻した論理が結果として事をうまく運んだり人の助けになることもしばしばあります。

あかつき
あかつき

納得できないけど、実際帳尻さえ合えばいい場面なんて山ほどありますからね。納得できないけど

正直内向的思考にとって論理的な間違いや矛盾は看過できない悪という側面はあるでしょう。

ですが、それによって世の中がうまく運ぶことがあるのも事実です。

そして何より、論理的に破綻したり矛盾したことが世の中にはうじゃうじゃと存在しています。というより矛盾だらけです。右を見ても左を見ても矛盾や破綻に満ち満ちています。

そこで問いましょう。そんな一生かけても正しきれないものをわざわざ正しますか?それともそれらを嫌って隠遁し、世の中との交流を断ちますか?

正直、どちらもおそらくうまくはいかないことの方が多いでしょう。正そうという心は集団によって潰されるのが常ですし、隠遁しても結局自分の中にある矛盾までは取り除けません。

結局、矛盾や破綻は人生にはつきものです。避けては通れません。

だからこそ、どこかで割り切る必要があります。

たまには体を動かしてみる

特にINTPはこれですね。

内向的思考はどうにも頭が先行し、体を動かす事を忘れる傾向があります。

それの何が悪いかというと、何より健康的によろしくありません。不健康は万病のもとになりますし、体を動かさないことによって体も弱っていきます。

あとは、体を動かすことはストレス発散や幸福度の上昇にもいいというのは実証されています。

体を動かす事で新たな発見もあるでしょう。ぜひ散歩あたりから始められてはどうでしょう?

あかつき
あかつき

嫌ですよ。めんどくさい。

体じゃなくて頭を動かしていたいんですよ、私は

と、そういう方も多いかもしれませんね。

ですが、思考活動に根を詰めすぎてもどこかで行き詰まりを感じるかもしれません。そういう時にちょっと動いてみれば、ふといろんな考えが巡るかもしれません。

「絶対嫌だ」という声が聞こえてきそうですが、とりあえず「やってみるか」と少しでも思えた方らからやってみてください。

友達を探してみる

「作る」ではなく「探す」が大事なポイントになります。

内向的思考の弱点のひとつとして、友達の少なさがあります。下手すると0も当たり前です。

というのも、このタイプが友達に求める条件が厳しいことと、友達という概念について哲学を始めた結果「いない」と結論づけてしまう可能性があることが関係しています。

やはり問題となりやすいのは条件ですね。

とりあえずこのタイプにとって、友達とは自分の思想について来られる高い知能を持っていることが大前提。そこで既に9割9分振り落とされます。

そこから色々な条件が付け加えられていくわけですから、まず簡単にできることがありません。

さらに言えば、このタイプにとって友達とはしっかり定義づけることができない曖昧なもの。自分の中で定義づけるか「意味のないもの」と切り捨てるかしなければ、なかなか友達と呼べる存在を作れません。

友達など、曖昧なものでいいはずです。とりあえず気が合って意気投合できれば、バカでもアホでも友達で問題ないでしょう。

もっとも、このタイプにとってはそれが難しいわけですが……やっていかないことには始まりません。

あかつき
あかつき

そもそも友達を作る意義を感じないんですけどね。めんどくさい

とりあえず友達がいれば心強い……なんて事を言うつもりはありません。

ただ、せっかく作り上げた思想と内向的思考自身の素質を世に出すために、理解者が必要なのです。

「そんなもの必要ない」と考えるかもしれませんが、くすぶったままの気持ちや自分の考えを発露できない苦しみを抱えたままではどんどん卑小な性格になっていってしまいます。

まずは友達を作り、その友達が理解できる範囲で考えを披露しつつ、その友達の考えも取り込んでいき、知的活動をより有意義に、そして自分の成果物を外に出していけるように盤面を整えていきましょう。

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まとめ

というわけで、今回はTi(内向的思考)について、MBTIとユング心理学を混ぜ合わせてぐちゃぐちゃと考えていってみました。

基本的に「自分なりの最善を尽くす」という点はTeとそこまで違いありません。ただ、その最善がTeとは大きくかけ離れています。

Ti使いたちの最善とは、考え尽くされたアイデアそのもの。自分なりに納得できる形に物事を考え抜き、それを「この人ならば」と思った人に披露し、そうやって自分の知的探究を進めていく人たちです。

ですがその裏には「バカには絶対教えない」というある意味高慢な姿勢と抑圧されたFeによって「自分は冷たい」と悩む姿が同居し、ぐちゃぐちゃになった部分が存在しています。

ポジティブな面ばかりの心理機能は存在しません。自分のせいの部分と負の部分、両面をしっかり理解し、自分の強みとして過不足なく活用していきたいところですね。

といったところで、今回はここまでです。

他にも色々ごちゃごちゃと書き連ねておりますので、もしお時間ありましたら興味がおありのお題からもう1記事見てやっていただけますと幸いです。

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

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