「ISTJ 性格悪い」。どのタイプでもよく出るワードですが、なぜかISTJだけやたらとこれが出てくるんですよね。
私だけがそうなのか、それとも実際にそう思われてるのか……。
ともあれ、今回はISTJの性格の悪さについて考えていってみましょう。
一般的なISTJ像
性格の悪さを語る前に、まずは一般的に語られているISTJ像を引っ張ってきてみましょう。
まとめるなら、大体こんな感じ。
・責任感が強い
・堅物で融通が利かない
・安定志向
・寡黙で冷静沈着
・計画的で遂行力がある
・ルールに厳しい
・決まったことを変えるのに嫌悪感を覚える
・創造性に乏しい
・規律や規範をしっかりと守る
・絶対的かつ目に見えるものしか信じない
・ルールを守らない人の人権を認めない
とりあえずこんな感じか。例の如く、性格の悪さと関係してそうな部分は太字にしています。
まあルールを守らない人の人権を認めないまでいくかどうかは別として、おおよそ私も似たような解釈ですね。
強いて言えば、人によってはもう少し柔軟性があると言うか、Si（内向感覚）に取り込んだ情報次第ではもう少し社会に適応した立ち回りができると言うか……。
とはいえ、確かに未熟な人は社会の犬みたいな振る舞いをしがちですね。中には規律を武器に他人に危害を加える人もいるかもしれません。
ISTJの性格悪そうに見えるポイント
規律重視で柔軟性に乏しい
ISTJと言えば、やはりこれでしょう。規律や規範をしっかり守る。それが悪い方向に出ると、やはり性格悪いと思われるかもしれません。
要するに、ちょっと頑固で石頭なわけですね。
エニアグラムでタイプ１だったりすると、その頑固さには拍車がかかります。
「べき」「常識的に考えて」が口癖になったり、他の人の良かれと思っての行動や正義を認めなかったり……。
この辺、絶対的な根拠だけを信用するISTJらしさと言えますね。だからこそルールに忠実でいい仕事をする人たちでもありますが、その力の使い道を間違うとこのように頑迷な人になってしまうこともあります。
変化や無根拠なものは敵だと思いがち
絶対的に信頼できることや世の中で絶対的に信頼されていることしか信用しないISTJにとって、１番の天敵は変化と言っても過言ではないでしょう。
例えば昨日言われていたことが今日にはもう通用しなくなったり、わかりやすい根拠もない中で正解が次々と入れ替わったり……こういう盤面は非常に苦手としています。
というか、明確にストレスを覚えますし、大概反発します。
それこそ「心霊現象なんて絶対存在しない」「気圧の影響で頭痛とかダルさが出るなんて嘘っぱち」みたいなことを言ってるのは、大抵Siをどこかに持ってる人でしょう。
ちょっと脱線しましたが……要するにそういうことです。
結局目に見えないものを信じないし、絶対的な根拠やしっかりとした論拠のないものは信じない。だからこそ絶対の論拠を得られないままに変化していく状況には置いていかれやすいし、何ならそういうものを嫌っている。
特に変化に反発する保守的なところは、人によっては「性格悪い」となるかもしれませんね。
決まったことに口を挟む奴は嫌い
ISTJにとって、決まったことは絶対の規範です。よほど間違っていることが証明されでもしない限り、黙って従うべき絶対の規則です。
そんな規則にケチをつける人間は、大抵は大嫌い。なぜなら、そういう存在を許すと集団や組織の空気がめちゃくちゃになり、統制が取れなくなるから。
このへん、「変化が嫌い」に繋がる部分がありますね。決定事項への異議や申し立ては、絶対の規則が変化する可能性をもたらしますので。
これはもうSi主機能あるあるの鉄板でしょうね。ネットではこういう人は軽視されがちですし、「性格悪い」と言われても不思議はないかと。
別段間違ったことを言ってるわけではないはずなんですがね。主義主張の違いと言いますかなんと言いますか……。
冷静さも時には……
ISTJも血の通った人間ですが、その冷静さが時に「情緒を理解していない」「冷酷で性格悪い」みたいな風評被害をもたらすことがあるかもしれません。この辺、特にxxTJのつらいところですね。
なんだかんだ自分の気持ちを省みるFi（内向感情）が第三機能にあるので、意外と性格はソフトな場合があります。
ですがその判断は基本的に合理性重視、要するに無自覚の正論パンチ。だからこそ「気持ちをわかってくれると思ったのに！」と突然失望されるような事態も時に起こりうるわけです。
もっとも本人たちからすれば混乱してしまうくらいには訳がわからないことですが……なんだかんだ言って、世の中は空気を読むこととお気持ち表明で回っている事は否定しきれません。
よって、より共感される方が勝つ。その点、正しいことを言っているだけのISTJは結構分が悪かったりします。ついでに言えば、言ってることが正しいぶん懸念していたことが本当に起こり、逆恨みで余計嫌われる可能性すらあります。
で、そうやって追いやられたり孤立させられた上で言われるわけです。「性格悪い」と。
ネットではそもそも嫌われやすい？
最近では多少なりを潜めてきましたが、未だにNT優生説は健在です。まあ一部の人たちがNTを名乗りながら、「NTすげぇ他はゴミ」とやってるわけです。
で、ISTJもこの場合ゴミとされるタイプのひとつにあげられることがあります。
あ、なんか今このページを見てる人の大半を敵に回した気がする。
あーあ、私知りませんからね
特に槍玉にあげられるのが、堅物っぷりですね。いや、間違ってないわけですが。
「自分たちと違って頭の回転が鈍いはずだ。しかも規律規律とうるさくて性格が悪い」みたいな感じなんでしょうか？知らないけど。
ともあれ、そういう風評被害というかNTアゲの当て馬として言われてる可能性もゼロではありませんね。
ISTJは嫌われてるのか？
で、ここからが検証というか、性格悪そうなポイントから鑑みて「嫌われるのか」を考察。
まず結論から言いましょう。ネットではいざ知らず、現実世界で極端に嫌われる事は基本的にないでしょう。
と言うのも、ISTJは意外と場の空気に自分をなじませようと努力するタイプです。おまけに日本人が良しとする仕事人の姿（根拠をもって、明確にロジックを組み立てる精密な仕事人）を思いっきり持ち合わせています。
まあ個人単位では「嫌い」という人はいくらでも出てきますが、社会単位で除け者にされる事は基本的にあり得ないでしょう。もしあったとすれば、それは環境が悪すぎるだけの話です。
まあそれでも嫌われることがあるとすれば、やはり一番はお気持ち問題でしょうね。日本人はむしろ変化が嫌いな人が多いので、基本的にはISTJと長所短所は被ります。
とすれば、やはり問題になってくるのは情緒的な問題。なんだかんだ日本は空気を読んで、相手に同情や同意を示し、場を丸く収めることを是としています。ここがISTJの「正論と合理性で正しい道を進む」という特性とバッティングしてしまうかもしれません。
とはいえ、世間的にはもっと嫌われる可能性が高いタイプもあります。基本的にヘイトはそちらが持っていくので、ISTJの存在はそこまで大きな問題にはなりづらいはずですよ。
ISTJは変化が苦手な人たち
というわけで、今回はISTJが嫌われる理由や性格悪いとされるポイントについての解説でした。
全体的に変化や絶対的根拠のないままに動くことが苦手な人たちで、それがネットで「嫌い」と言われる要因になっているような気がしました。
とはいえ、世間では変化や根拠がない状況が嫌いな人の方が多数派です。そういう意味では、浮く事は基本的に少ないと言えるでしょう。
といったところで、今回はここまで。普通のISTJ解説もやってますので、よろしければそちらもご覧くださいませ。
筆者：春眠ねむむ
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