【エニアグラム】サイコパスっぽい手柄横取り男から考察するタイプ３の本音

今回も人伝の話ですみません。ただ、サイコパスっぽい特徴を持ち、かつ手柄をよく横取りしたり気の良いことを言いまくるタイプ３らしい人物の話を友人から聞いたことがあるので、またネタにしました。

タイプ３全員がサイコパスであるとは思いませんが……やはりというか残念ながらというか、こういう強烈に負の部分を持っている人物はエニアグラム的にもそれぞれの囚われや特徴を見極めやすいのもまた事実。

というわけで（誤解を与えかねない内容ですが）、今回はサイコパスっぽい人物からタイプ３の本音を探っていきたいと思います。

タイプ３男性のサイコパス伝説

まあ実際にサイコパスなのかソシオパスなのか、それとも自己愛性障害だかはよく存じません。なぜなら、友人のそのまた友人が職場で出会した、真偽も怪しい男性の話なので。

ただまあ、聞いた話を是とした上で、聞いた話をそのまま述べていきましょう。

その男性、まあ、健全とは言い難いでしょう。何せタイトルにある通り手柄の横取りが最優先だったわけですし。

その男性が具体的に何をしたのかというと、まず第一に人の手柄の横取りです。

職務上の話なので詳細は控えますが、要するに虚偽報告ですね。有り体に言えば、完了したタスクであえてトラブルを引き起こし、周囲がその対応に追われる中で自分が抜け駆けして都合の良い報告をしたという話です。

たとえばそのトラブルを引き起こした原因が友人の初歩的なミスのせいになっていたり。

あるいはトラブル対応のリーダー的な立ち振る舞いをしたのは自分になっていたり。

というかそもそもそのタスク自体自分の力でやっていて、他の人たちはほとんど他のタスクに集中していたように話をでっちあげたり……。

当然、報告をした彼は聞くところによると仕事をほとんどせず、寝たりゲームをしたりして時間を潰していたとか何とかで。

無論どこまでが本当でどこからが嘘かはわかりません。

ただひとつ言えるのは、その男性は上司から大いに褒められ、大きなプロジェクトのリーダーを任されることになったとかで。

そのことをひたすら周囲に自慢しまくり、「あの上司は人を見る目がある」「お前たちには真似できないだろ」と上から目線で放言していたとか何とか。

そのことは数日経っても当人の誇りになっていたようで、非常にウザかったから愚痴ってきたとか何とかかんとか……。

で、結局何？

と、ここまではそのタイプ３男の悪口です。重要なことではありません。

今回はタイプ３の本音を、このヤベェ男性から抽出していきたいと思います。

タイプ３の本性が見えるのは、ズバリここです。

褒められて有頂天になっている
「お前たちには真似できないだろ」

これこれ。ここがタイプ３らしさというか、タイプ３の本音が見え隠れするポイントですね。もっと深いしてみましょう。

そうすると、こんな本音が見えてくるはずです。

褒められたい
周囲から頭ひとつ抜けたい

要するに、褒められたい。褒められるために周囲から頭ひとつ抜けた存在（有能な存在、出世頭など）になりたい。

思うに、タイプ３の本音はここにあるのではないでしょうか？

最終目的は「褒められること」「認められること」

ここまで聞いて、「え、タイプ３って出世したいんじゃないの？」「大金持ちになりたいのがタイプ３だろ。嘘つくな」となった方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、私はタイプ３の最終目標が出世して偉くなることや金持ちになること、有名になることではないと考えます。

彼らの本音は、あくまで「褒めてほしい」「周囲に自分の存在を認めてほしい」。出世も富も名誉も、あくまで褒められ、周囲から認められることで安心感を覚えるためのツールにすぎないのです。

成功したら褒めてもらえる。金持ちや有名人になったら認めてもらえる。自己満足のためでも贅沢のためでもなく、彼らは褒めてもらうために自分を捨てたり、時に周囲を欺いたり、場合によってはライバルを貶めたりするわけです。

ある意味上の男性の例も、褒めてほしい、認めてほしいという思いが暴発した結果に過ぎません。

ここが見えるかどうかで、タイプ３の印象は大きく変わる……はず！

本能のサブタイプごとの傾向

この「褒められたい」「認められたい」という欲求が、サブタイプごとにどういう反応を示すのか見ていきましょう。

自己保存（sp）

カウンタータイプ。褒められたい欲求を持ちつつも自己保身の気持ちが強く、どうしても攻めの姿勢に出られないタイプです。

このタイプは結果として褒められるための最良の手段よりも、堅実な方法とか自分の努力に依存した方法を好む傾向が非常に強い人たちですね。

「褒められたい。でも危険を犯したくない」。そんな複雑な気持ちを消化するため、この人たちは自分の信じる道をひたすら進み、寝る時間すら惜しんでひたすら努力を続けることを選びます。

時として他人を蔑んでみたりすることはあれど、不健全化でも他人を積極的に傷つけようとはしません。奪ったり傷つける相手はあくまで自分が安全に潰せる奴だけです。

ソーシャル（so）

一番わかりやすく「褒められたい」をしている人たちですね。とにかく肩書き、人気、称賛を得るために七変化するような、まさに褒められるためだけに生きている人たちと言ってもいいくらいです。

その分虚栄心も強く、タイプ３らしさが爆発してるような人たちですね。

人も他人も、自分が褒められるための駒。認められない人間に存在価値はない。油断してると、そんな考えに取り憑かれてしまう点があります。

自己ブランディングが非常にうまい人たちで、「褒めてほしい」という気持ちは全タイプ中トップで強く、そのために優しい人にも冷酷な人にもなれます。

要するに不健全な彼らは、褒めてもらうためならどんなことでもしたいという人たち。成功だって死ぬ気でするし死ぬ気で周囲を欺くし、死ぬ気で人を貶めることもあるでしょう。

セクシャル（sx）

いわゆる「ワシが育てた」系。成功者の縁者となったり人脈が広い人の裏ボス的な立ち位置に君臨することで、自分の「認められたい」という欲求を果たそうとする、ちょっと変わり種の人物です。

こちらはこちらで、タイプ３の褒められたい欲求が別側面からわかりやすく出ている人たちですね。というのも、肩書きや地位ではなく自分の魅力とアピール力にこだわるタイプ。つまり、人から好かれることで褒められたり認められたりしようとするタイプという感じですね。

戦略としては、成功者や有名な人たちを使って人を集め、その隣に自分が立つことによって注目を集め、あとは自分の魅力で多くの人をコロコロ……みたいない感じでしょうか。

彼らを見れば、タイプ３が地位や肩書き、金持ちになることを目的としているわけではないとわかるはずです。

多分、タイプ３はこういう人

ただ褒められたい。認められたい。

私には、感情センターは人の承認欲求や自己顕示欲を表しているように見えます。というか、核となる恥の感情自体そういう側面があります。

タイプ３は、その感情センターのド真ん中。つまり、それだけ承認欲求や自己顕示欲がもっとも現れやすく、感情の否定点となってまで強く他人に認められることを望むのではないかと考えています。

件のサイコパス疑惑の男性も要するに人に認められたい、褒められたいという感情を強すぎるほど持ち合わせた結果の産物といっても良いかもしれません。

彼らは周囲の称賛や承認を得るためには、まず感情を捨てようとします。良心も状況によっては邪魔になるでしょう。

そういう意味では、タイプ３がサイコパスという意見が出るのも、ある意味致し方ないのかもしれません。