人格から行動まで全部否定してくる人間なんてのは普通にそのへんにいます。いるんですが……そんなことわかりきってても、実際に出くわすとキツイですよね。
何をやっても無能、生きてることが罪、いてはいけない人間。そんな烙印を押されたのでは、やはり人はマトモに生きていけません。
で、個人的には毎回思うんですよね。全否定されるのは環境が悪すぎるのが原因なのでは、と。
今回はそこのところを詰めていきましょう。
全否定される要因
さて、何を話すにしても、まずは「なぜ人は全否定されるのか」をザックリと考えてみましょう。
おおよそ人からどこまでも否定される理由は、主に以下に分けられます。
- しょーもない人間に目をつけられた
- 主張や価値を理解されていない
- 漠然と嫌われている
私の経験上、この3パターンが全否定の基盤になっていることが多いです。というかほぼ全部そうです。
あなたがやることなすこと全部ディスられているなら、掘り下げていけば答えは見つかりやすいのではないでしょうか?

まあ、信憑性は結構ある話なんじゃないでしょうかね?
なんせこの筆者、人生において2ケタは存在否定された経験がありますんで。
……どうすりゃそんなに否定されるのか……
ひとまず対応策に関しては一旦置いとくとして……次はこの3パターンについて、それぞれ少し踏み込んで見ていきましょう。
しょーもない奴は否定が生きる意味
しょーもない人間に目をつけられて全否定されているのなら、もはやもらい事故としか言いようがないでしょう。
あなたが何をして関わりを持ってしまったのかはわかりませんが……世の中には、相手を否定して楽しんだり恨むことでしか自分を示せない残念な人が存在します。
- 自分が優れてなきゃ死んじゃう病患者のマウンティング
- 人を叩くことで自分を正義だと思い込みたい
- 単純に楽しいからいじめてる
- しょーもないこと(期待した助けを得られなかった、単なる嫉妬など)からの逆恨み
などなど……細かい否定の理由を上げればキリがありませんが、小人物というやつですね。
動機はどうあれ、基本的に他人を否定しないと生きていけない人物です。
誰かを否定する材料を見つけたら、正当性などお構いなしに地の果てまで粘着し、どこまでも殴りかかってくることは間違い無し。
おまけに被害者ヅラだけは1人前のことも多いので、場合によっては徒党を組んだり嘘や冤罪で周りの同情や同意を引くことで集団いじめの原因になることもありますね。
恨みつらみや陰口ばかりで時間を浪費するつまらない人間ですが、目をつけられたときだけは非常に厄介な存在になってしまいます。
とりあえずどんな動機で否定してくるにしても、距離を置いたほうがいい、関わるにも危険な相手ですね。
能力も主張も噛み合わなければ認められない
次に「主張や価値を理解されていない」というケースですが……これに関しては、どちらが悪いというよりめぐり合わせの悪さとも言うべきでしょうか。
人の視野は私たちが考えるよりも遥かに狭いです。どれだけ優れた能力や卓越した主張でも、地位や実績など形としてわかるものがないとなかなか理解されません。
これがかなり厄介なもので……例えば頭脳労働や創作活動に特化した人が工場で単純作業をしても、基本的に有能であるケースは非常にレアでしょう。
基本的にあれもこれもと考えてしまう人は目の前に集中しきるのが苦手で、手だけを動かすような仕事をしても雑念だらけでミスを連発することが多いです。
逆に一極集中が得意な人はだいたい大局が見えませんし、何をやっても標準以上に仕事をこなせる人などめったにいません。
主張にしてもそう。無神論者ばかりが集まる場所で宗教の神秘を熱弁しても聞き入れてくれませんし、逆に「災害は天罰だ」と本気で信じている人に災害発生のメカニズムを科学的、論理的に話しても聞き入れてもらえません。
こんな感じに、能力も価値も話す内容も、人や環境によっては受け入れてもらえないことも多々あります。
無価値だ無能だとバカにされて話をまったく聞いてもらえないのも、もしかしたらあなたの能力や考え方がその場に合っていないだけなのかもしれませんね。
嫌いな奴の話は誰も聞きたくない
最後に「漠然と嫌われている」というものですが……嫌いなだけで全否定されるというのも、残念ながらよくある話です。
人間は感情の生き物です。嫌いな奴の話は可能なら聞きたくありませんし、どうしても否定ありきで受け止めてしまうところはあります。
嫌いな相手の話でも正しいと思えば聞き入れるなんて、誰にでもできるものではありません。当たり前にできていると思っても、案外感情に振り回されているものです。
やはり人間ですから。どれだけ取り繕おうが、極端な話、嫌いな相手はそれだけで絶対悪です。
悪なんだから肯定する理由もないし、否定した方が多分正しい。何よりスッキリする。
あまり肯定すべき話ではありませんが、やはりそういう単純なニ極論で片付けてしまうのは人の性。
単純に「嫌いだから悪い奴」と決めつけて、全否定して排除しようとする人もいます。

いじめとかもこのパターン多いですよね。
とりあえず適当な理由で取り繕って、「あいつは悪い奴だからいじめられるべきなんだ」と自分や人に言い聞かせるうちに、どんどん過激になっていくわけです
正直、嫌いだから悪い奴で倒すべきなんだという発想も幼稚と言わざるを得ませんが……やはり嫌い=悪という単純な思考に流される人も少なくないのです。
否定ばかりされるなら……
さて、こんな感じでなにをやっても否定される環境も実際に存在するわけですが……じゃあどうすればいいのかというと、やることは単純です。
- その場所から離れる
- 理解してもらうよう努力する
- 諦めて自分の考えを改める
このいずれかです。というかこれくらいしかできません。
人から認められるのは、その人が興味を持っている能力を十分に発揮したときだけ。
向いてないことをやっても駄目だし、その人がどうでもいいと思っていることに意見を述べても、なかなか見向きもされません。
だったら、その人や集団が興味を持つような事をするか、あるいは自分の能力や主張に興味を持ってくれる人を探しに行く。これしかありません。

とは言っても、主張に限っては過激すぎるのも扱い注意ですけどね。
やっぱり「無能に生きる価値なし」みたいな過激な主張は受け入れられにくいです。
ちゃんと相手の言い分も否定せず聞き入れる懐の広さ……欲しいなぁ
相手を否定するのはNG?
いじめや差別を受けたとか人権を否定されたとか、そういう酷い扱いを受けた場合は別ですが……基本的に自分の意見や能力が軽視されているからといって、やみくもに相手を否定するのはNGです。
相手がこちらを理解してくれないのと同じく、大抵の場合は自分も相手のことを理解できていないものです。
結局、お互いわけのわからない、理解も共感もできないものだからこそ、少数派だったり立場の悪いあなたは排除されたり軽視された。大体は、これが全否定された理由の全部です。
あなたにはあなたの正しさがありますが、相手にも同じく相手の正しさがあります。
今回は、その正しさの折り合いがつかなかっただけ。
だからと言って相手があなたの尊厳を否定するのはあってはならないことですが、同時にあなたも相手の言葉を全否定したのでは周囲からも同類とみなされて終わりです。
嫌な気持ちを無理矢理押さえ込む必要はありませんが……何にしても、まずは相手を否定するより先に「考え方が違う人だった」「自分と違う常識を有した環境だった」という点は頭の隅に入れておきましょう。
お互いがお互いの悪口を言い合って貶め合うようになっても疲れるだけだし、自分が一方的に相手の悪口をバラまいても虚しくなってしまいますからね。
当然、無理せずストレスを抱えすぎずが理想ですが……もし何もかも全否定されたとしても、ひとまずは行動に移す前にクールダウン。余裕を持って、これからどうするかを考えていきましょう。
エネルギーは理解してくれなかった人に使うより、理解してくれる懐の広い人に使う方が気持ちいいし見返りも大きいですよ。
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