特別優しいとは思いません。春眠ねむむです。
「INFPは優しい」という意見が多数派の(というかそう喧伝しているところが多い)中、たまに「INFPは優しくない」という意見も見受けられます。
個人的には「総合的に見れば別にそこまで優しくない」という意見に落ち着きますが、なぜそうなるのかをお話しできればなと考えています。
INFPといえばこんな記事も上げてますので、今回の記事を読んで興味をお持ちいただけたのならば、目を通してやっていただけると大変嬉しいです!
INFPは別に優しいわけではない
INFPですが、冒頭の通り決して優しくはありません。むしろ基本人に無関心な人の方が目立ちます。
これにはちゃんと理由があって、このタイプは好き嫌いの差が激しいという特徴があるんですよね。
要するに、関心がある人にはとことん関心があって、興味ない人に対してはほとんど興味を示さない。
やりたいことには興味津々ですが、やりたくないことは基本軽視。本当に酷い人になれば徹底的に無視します。
このように、人も物事も、興味の有無によって態度が大きく変わるのがINFPという人たち。
優しいといえば大抵の人は博愛のことを思い浮かべるかと思いますが、はっきり言って博愛とは対照のところにいます。
個人愛とでもいえばいいでしょうか。興味がある人はかなり優しかったり献身的だったりしますが、興味がなければとことん無視したり、嫌いな人間にもなればむしろ積極的に足を引っ張ることすらあると言えるでしょう。
そのせいか、たまにクズと呼ばれることもあるようですね。まあそれをここで語っても仕方ないので、興味がおありでしたら以下リンクより専用記事に飛んでいただくとして……
これでこのお題目への回答は終わり。ですがここで終わっては味気ないので、もう少し詳しく見ていくことにしましょうか。
INFPが優しい時の反応
INFPは、気に入った人にはとにかく優しくて献身的な姿を見せます。
例えば弱った時には優しく支えてあげたり、時に自己犠牲も厭わない。自分の信条に従ってその人をとことん保護し、擁護し、いついかなる時でも味方でいつづける。
こんな感じですね。要するに、気に入られている間はほぼ常に味方でいてくれるということです。
自分の気持ちをどこまでも理解している人たちなので、「この人を失いたくない」と思えばその気持ちにとことん忠実になるわけですね。
その気持ちは慈愛かもしれませんし、友愛かもしれません。あるいは、「守りたい」という強い庇護欲かもしれません。
どういう形で出るかは人それぞれというわけですね。ですが、無性の愛情と優しさがあることは否定しようがありません。
好きな相手には無償の愛を注ぐ。これはINFP(とISFP)の特徴の真骨頂のようなものです。愛することで自分がどれだけ不利になっても、好きな人の味方を決してやめないでしょう。
気に入らない相手に対して
好きな相手にはとことん好意を寄せる一方、嫌いな相手や無関心の相手に対する反応はかなり冷淡です。
お眼鏡にかなわなければ基本無視。そこまでひどくないにしても、反応は明らかに淡白になるでしょう。
特に気に入らない相手に対しては、人によってはちょっとした嫌がらせを始める可能性もあります。嫌いな存在がテリトリー内にいることに強い不快感を覚えるので、とりあえず住処から追い出そうとするわけですね。
無視したり自分の仕事を押し付けたり、場合によっては何らかの方法で威圧を試みたり陰口を言いふらしたり……器の小さいINFPに嫌われると、結構めんどくさいことになります。
とはいえ、上記の特徴はよほど不健全だったり人間的に狭量なINFPの特徴。実際は無視したりテンションが明らかに違う程度のものに収まるでしょう。
無条件でみんなに優しいINFPは”幻想”
INFPはマイルドな言葉を極力選んだり、個々の価値観を尊重する側面を持ちます。
そして慈愛・友愛・庇護愛と、特定方面に関してはとことん優しい人たちです。
ですが、「無条件で優しい」となると、それは幻想です。
INFPにはINFPが好きな人、嫌いな人がくっきりと区分けされて存在しています。そして、誰にでも向けられる博愛的な同情心は持ち合わせていません。
愛情は好きな人にだけ向けられる。これがINFPの優しさです。
ユング心理学に見る「内向的感情」
MBTIで言うところのFi。ですが、ここではユング心理学における内向的感情を主軸に見ていきましょう。
INFPは、主に内向的感情と呼ばれる心理機能が発達しています。
内向的感情の説明をユングの書き記した一文で解説すると、以下の通り。
主観的な感情に左右されている
要するに、好き嫌いとか信条とか、そういうので動く人たちというわけですね。
好き嫌いで動く。ずいぶんと原初的ですね。まあ何でもいいですけど。
とにかく、INFPはマイワールドの住民です。そこを中心に世界が回っています
基本的に、無感情に見えます。極端に「好き♡」とかやってる人は少ないというわけですね。
ですが、その淡白な態度の中には、しっかりとした明白な線引きが存在しています。
その線引きによって動くため、INFPは嫌いな相手に優しくすることは少ないのです。
関連記事
【ユング心理学】内向的感情型とは | 好きに生きる。
自分がそうしたいから優しくしている
結局のところ、INFPの優しさは自分のためです。
自分が優しくしたいと思っているから優しくしている。それが全ての答えですね。
人に優しくしたい人は優しくするし、そうでもない人は結構冷たい。「自分が優しくしないと気分が悪い」と思えば優しくするし、別に心が傷まない相手なら平気で見捨てる。
全ては内向的感情、すなわち自分のそのままの気持ちが全ての中心です。
自分が優しくしたいから優しくする。そんなわけなので、相手からのリアクションに不平不満は生まれにくいですし、本当に無償で愛情を提供するのにためらいはありません。
一方で優しくしたくない場合はとことん冷たいですね。つれないし、助けないし、場合によっては積極的に見捨てるような行動をすることもある。
結局のところ、INFPにとって一番大事なのは自分がどう思うかです。人助けをしないと気分が悪いなら誰でも助ける博愛主義者になりますし、愛に興味がなければ残忍な自己中心主義者にもなります。
INFPにとって大事なのは自分の感情。だからこそ優しくもあり、言うほど優しくないという意見も間違っていないわけですね。
個々の価値観を尊重する人もいる
さて、ここで疑問が生じます。
「INFPは、気に入らない相手は全否定するのか?」
これに関する答えは、MBTI公式書籍の「その人その人の価値観を尊重する」という旨の記述にあります。
要するに、「その人にはその人の世界がある」としっかり認めているわけですね。
これは見出しの書き方が悪いよー。
なんだか大多数は他人の価値観を否定するみたいな感じじゃないですかー
「その人にはその人なりの世界があるように、自分には自分の世界がある」と。INFPの胸中を表せばこういうことです。
自分の世界がしっかりしているからこそ、好き嫌いが明確に分かれているわけですね。
無論、自分の世界と相容れない存在を全否定するような、精神的に未熟だったり不健全だったりするINFPは存在しています。
ですが、精神的に大人なINFPも大勢います。そしてそういう人たちは、自分の世界観を大事にしつつも、他者の世界観も(受容せずとも)容認します。
まとめ
今回はINFPが別段優しくないというお題目のもと、INFPの優しさが何なのかを追いかけてみました。
価値観いろいろ。好き嫌いもいろいろ。優しさの根源もいろいろですね。
信条に従い博愛に近い優しさを示す人がいる一方、気に入らないものを徹底的に潰そうとする狭量な人もいます。
一般的に「優しい」とされるINFPですが、その優しさは多くは限定的。ですが限定的である分非常に深いものになります。
「みんなに優しくないから悪い奴だ!」とはならず、「狭く深い」という愛情の本質をしっかりと見ていきたいところですね。
といったところで、今回はここまで。
INFPに関しては以下のような記事も上げてますので、興味がおありでしたら覗いてやってください!
他にもいろいろと好き勝手書き散らしていますので、興味がおありでしたらいくつか見てやっていただけると嬉しいです!
筆者:春眠ねむむ
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threads:@shunmin.nemui
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