趣味が無ければ人生に張り合いがない……と、そういう人はどうしてもそれなり以上の数いるものです。
正直、趣味を特別作る気が無いのならそれはそれで何の問題もないのですが……「毎日楽しくないし、何か始めたいのに何も始める気になれない!」なんてケースも決して少なくはないでしょう。
今回は、そんな「何かやりたいことはあるけど趣味と言えるものがない!」という人に向けて、趣味の探し方や無趣味の時の生き方を考えていきましょう。
そもそも趣味ってそんな綺麗なものなの?
さて、無趣味なりの趣味の探し方や生き方について話していく前に、少しばかり持論を語らせてください。
趣味はいいとか無趣味は悪いとか色々聞きますが……そもそも人に認められるような趣味って、そんな必須の物なんでしょうか?
だいたい、どんな趣味でもそれが世間に褒められるか貶されるかは人によって異なるはずです。例えば釣りやキャンプなんかも「短気で怒りっぽい人の趣味」と捉える人がいるかもしれませんし、ゲームが趣味な人もそこから話が広がる相手もいるはずです。
あるいはたまたま見ていたYouTubeの動画をネタに、同じチャンネルのファンの方と話が弾むこともあるかもしれませんよね。
結局、世間に言われる“いい趣味”をわざわざ持っている必要はほとんどないですし、認められなきゃそれこそ相性や場所が悪いだけのような気もしてきます。
どんな好みがどの人と合致するかなんてわかったものではありませんし、そこを気にして趣味を線引きするのも、なんだか息苦しいのではないかと。
趣味は“勝手に”できる物!
さて、1通り趣味に対して疑問をぶちまけたところで……お待たせいたしました。ここからは趣味を作る方法や無趣味な時の過ごし方について考えていきましょう。
……と言っても、見出しの通り、個人的には「趣味は無理に作るのではなく、勝手にできてしまう物」と思ってしまいます。
趣味が無いと言っても、好きなものやある時唐突に「やってみたい」と思ったものがまったくの皆無という人も珍しいはず。
ぶっちゃけた話、そういうものがある人はそれをやれば、もう立派に趣味と言えるのではないでしょうか?
趣味の範疇にいろいろと条件を付けて難しく考えすぎれば、それだけ多くの人が無趣味な人になってしまいます。
下手の横好き結構。何事も最初から上手くできる人などほとんどいません。実力など気にせず、やりたいことがあればやっていけばいいのです。
やってみて、実際に「これ好き」と思えれば、もうその時点でそれは立派な趣味と言っても間違いありません。
時間や体力を言い訳にするなら「その程度の物」
さて、やってみろとは言ったものの……実際のところ、時間がないとか体力が無くてやる気が出ないとか、そういう理由でどうしても断念することも少なくないはず。
こういう場合は、そもそも「所詮その程度だった」と思ってスルーしとけばいいのです。
もし本当に体力や時間がないのなら、それは趣味以前に環境の問題。まずは趣味ができるだけの体力や時間を確保することが最優先です。暇な時間もないのに趣味なんて楽しめませんからね。
もし「動画を見るので忙しい」「ゲームをプレイすると時間が確保できない」などといった理由なら……それこそもう開き直りましょう。つまるところ、ゲームや動画>趣味ということです。
趣味の時間以前の健康問題でもない限り、あなたのゲームや動画のせいで困ることがありましょうか。
もし「そんな趣味を持たれて迷惑、恥ずかしい」などと言う人がいるなら、それこそ価値観が合わないということです。単なる価値観の相違を迷惑と非難するなど、それこそ人権侵害と言っても過言ではありません。
ゲームで遊ぶのもただぼんやり動画を見るのも、それこそ趣味の範疇に収まるべきもののはず。趣味というカテゴリーで人間性を測ろうなど、それこそ無理があるのではないでしょうか。
ゲームや動画が趣味って、それで困る人がいるんでしょうか?
いや、むしろ逆に喜ぶ人も多いんじゃないですかね。差別の対象ができて
趣味に自己成長も格好良さも必要なし。自分が好きなものだからこその趣味なのです。
趣味作りの心構え5選
「趣味なんて勝手にそのうちできる!」なんて語っておいて元も子もないような気がしますが……趣味の作り方も、ある程度までなら形にできる部分もあります。
じゃあ、どう趣味を作ればいいのか? その辺について、少し話を詰めてみましょう。
「やってみる」は鉄則!
まず何よりも、気になったことは試してみるのは鉄則です。
やってみて、気に入ればそれは趣味。そもそもやってみなければ、自分が気に入るかどうかもわからないものです。
労力、実力、年齢などなど……いろいろと精神的な壁はありますが、そもそも趣味に上手い下手も年甲斐もあったものではありません。
最初はみっともなくてもしゃーないです。そうやって失敗しながら少しずつうまくなるのは、趣味も仕事も共通ですよ。
メジャーどころの趣味なら、初心者向けの講座や解説動画もあることが多いです。
少なくとも最初は人からお金を取るわけでもなし。気にせず気軽にスタートするところから始めましょう。
ここの筆者は富士山に挑戦したいと思ってても全然できてないですけどね。人のこと言えんのかな?
とりあえず目の前のことを楽しんでみる!
趣味と言えるかどうかわからないことをやっているとかそもそも何もやりたいことがない場合、とりあえず今できることの中から楽しそうなものを選んでみるのもアリ。
例えば友人から何かのスポーツに誘われたとか、何となく旅行か何かのチラシを見たとか、そういう動機で十分です。
何かを半信半疑で始めたところ、実は楽しくてつい熱中してしまう……というのも、趣味ができる時の典型的なパターンのひとつです。
私も5万歩散歩してみたりあえて知らない土地で地図を見ずに適当に歩いて迷子になったりしてみましたが、どれも結構楽しかったですね。
いや馬鹿だろ(笑)
私なら絶対に、ぜっっったいにごめんですね
血眼で探すのはNG
どうしてもやりたいことが見つからない場合は……少々強硬手段になりますが、探してみてもいいかもしれません。
とはいえ、「何か探さなきゃ」「絶対始めなきゃ」と義務感に駆られてのスタートはNG。どんな強靭な心の持ち主でも、嫌々何かを始めたところで続きません。
趣味とかそういうのを関係なく、あくまで「散歩でも行くかー」という軽い気持ちでで探してみるのが大事なのです。
主目的は趣味探しでなく散歩! それくらいの気持ちで、もし気に入った事や面白そうな催し物があれば、ちょっとその輪に混ざってみましょう。
それすら無理な人は、まずは環境作りから
趣味を探すとか目の前に転がってるちょっと面白そうなものに首を突っ込むとか、そういうことすらできない人は、何よりまずその環境を作ることが最優先になります。
趣味も楽しみも、まずはその気になる環境やそれが許される場所を作ってからようやく見つかるものです。
ブラック企業勤めで時間が無いなら転職の検討、繁忙期ならそれらが過ぎるまで一旦趣味の話を置いておくなど、「今は無理」という場合は、1度趣味の環境が整うのを待ちましょう。
無趣味も別に恥ずかしいことではありませんし、いつ始めても好きなものはそれが趣味というものです。
見つからなくても「ま、いっか」
要するにアレだ。見つからないときは、ご自身に見合う趣味がなかっただけの話です。それなら、難しく考えずに「ま、いっか」と構えておけばいいだけの話。
ぶっちゃけ趣味なんてただのフレーバーです。フレーバー。おまけ程度。ハンバーグの付け合わせのニンジンみたいなもんです。
なんでや!ニンジンのグラッセうまいやんけ!
まあニンジンの話はなんでもよろしい。とにかく、ただの付け合わせみたいなもの。あくまで本分、人生の本命を忘れないでください。
個人的な考え方ですが、人生の本分は楽しむことにあると思っています。食い扶持のための仕事ならともかく、趣味をやって楽しくなければすぐ辞めてしまって何の問題もないでしょう。
「無いなら無いで困ることはない」くらいに思って、軽い気持ちで探しておきましょう。所詮、「あれば嬉しい」の域を出ないのが趣味です。
趣味ライフに小難しさは不要!
途中から蛇足になりましたが……ともあれ、趣味は人様に言えるような崇高なものである必要はありませんし、そもそもあっても無くても本人が幸せならそれで別に構わないものです。
好きなことがあれば、それがあなた自身の趣味!
趣味と銘打つのだからとそればっかやってる必要はありませんし、くだらないことを趣味の範疇から除外しなければならないルールもありません。
そもそも、異性や人に気に入られるために好きでもない趣味を始めるよりは、他に自分のアピールポイントを考えるべきでしょう。
あくまで小難しく考えず、プライベートは好きなことを好きなように楽しみましょう。
趣味なんて、それっぽい概念で縛るほど厳密な定義はないのですから。
コメント