今回はエニアグラム×16タイプ(MBTI)のより詳細な考察回ですね。タイプ9のINFPがどんな人なのか?そこのところを考えてみましょうといった内容です。
というかアレですね。エニアグラムのサジェスト見てると、高確率でINFPが出てくるんですよねなぜなんでしょうか?
ともあれ、そんな話はどうでもよろしい。
今回は結構筆者の考察や想像が含まれていますので、その点はご了承いただけると幸いです。
というわけで、いろいろ考えてみましょう。
どんな人たち?
8割以上が9w1という結果。まあ、考えてみれば順当ですね。実際、どちらも空想世界に入り込んでそこを居住区にしそうなタイプです。
基本的にはFi(内向感情)の人といった感じか。風変わりな創造性を持ちながら、人生のあらゆる綺麗さや美しさというものに惹かれるタイプと言えるでしょう。
これだけだとタイプ4とあまり区別がつきませんが、大抵の場合はあちらと違って楽観的で人生のポジティブな面に目が向かいやすい(下手をするとそこしか見ない)のが大きな違いになるでしょうか。
どこか牧歌的で、「人生はきっと良くなる」と無根拠に信じることができたり、「いい人はきっと最後に得する」と思って善行を働くことができるタイプ。
ある意味では、非常に心が強いタイプと言えるでしょうね。
自分の欲求からかなり遠い
人の善性を信じたり人生の良い面によく目を向けられるタイプではありますが、同時にタイプ9特有の「自分のニーズに疎い」という面を非常に強く持ちやすいタイプと言えます。
特に「人生はいいものだ」と思いたいあまりに自分のつらい思いやネガティブな感情に蓋をして、無理にでも明るく振る舞ったりやりたくないことを承諾したりすることも少なくありません。
下手をすると、感情を麻痺させて「そもそも自分がやりたいのかやりたくないのかすらわからない」状態になっているかもしれません。
タイプ9は「自分が耐えれば世界は良くなる」と心のどこかで思っているタイプです。それがよく現れやすい組み合わせと言ってもいいわけですね。
内省が得意なINFPですが、この組み合わせに関して言えば、「自分が今何を感じているか」に関しては非常に疎いと言えるかもしれません。
意外とオープンマインド?
新しい方法や自分なりの方法を好みやすいINFPと、なんでも受容することができるタイプ9。この組み合わせは、どうも実験思考的というか、あらゆる結果を受け入れる心の広さを持つようです。
新しい経験やものの見方に対して特別思い入れを持つでも毛嫌いするでもなく、サラリと受け入れてしまう。そんなところがあるようですね。
どんな経験、どんな体験、どんな思考に触れても、適切な距離を保って適切に対応する。これがなかなか難しいのですが、どうもこのタイプはそれを簡単にやってのけるところがあります。
ある意味では究極の客観視?
何でしょうか。そう言われると途端にうらやましくなってくるような……
直感的で外向的?
この組み合わせはかなりスピリチュアルだったり、あるいは想像力豊かな傾向があるようですね。要するにインスピレーションが非常に豊かな組み合わせです。
そんなインスピレーション抜群のINFPタイプ9ですが、その出所は外界。自分の外で起きた出来事や面白い可能性を自分の内面に持ち帰り、それらを創造性の糧にします。
簡単に言い表すと、天啓が降りるとか刺激を受けると言った感じでしょうか。
もっとも、やはり彼らも内向型。基本的に外界で得た天啓は持ち帰ってから可能性や創造性に変換しますし、傷ついた時や辛いことがあった時は自分の殻の中に引きこもることもあるでしょう。
なぜサジェストで多いのか
なぜサジェストで「タイプ9 INFP」が多いのかについて、軽く考察してみましょう。個人的にちょっと意外なサジェストだったので。
そもそもタイプ9というのは、日本人の多くが志向するタイプ6と統合ー退行のラインで繋がっており、意外と判別が難しいです。
特にタイプ6の人が「自分は仲間思いで優しい性格だから」とか「穏やかな性格をしているから」という理由でタイプ9を志向する可能性は大いにあります。
一方のINFPですが、こちらは単純に「自分は想像力が豊かだからS型ではない」という理由でしょうか。
あとは、「規範に疑問を持つこともあるからP型」みたいな感じか。「想像力」「納期や規則」みたいなザックリした二分法だと、結構多くの人がxNxPを志向する傾向はありそうです。
ともはいえ、誤認を疑うばかりでは芸がありません。
実際にINFPのうちタイプ9を志向する人が多いのもまた事実。INFP全体の4〜5人に1人がタイプ9です。
そう考えると、いろいろな要素が重なった結果、INFPタイプ9を自認する人が多いことがわかりますね。
いろいろな要因が重なっていますが、実際、INFPタイプ9を自認する人が多い理由は単純ではないようです。
ちょっと考察・小難しい話
さて、ではちょっと小難しい話や考察なんかも交えながら、よりINFPタイプ9について思ったことをとっ散らかしていきましょう。
エニアグラムのタイプ9は平和をもたらす人と言われており、穏やかで波風の立たない人間関係や環境を望んでいます。
一方、INFPはどちらかというと自分の気持ちを周囲に伝えたい方です。自分の好きなこと、今興味を持っている話題、今の気持ちなど、そういう胸の内を割と熱く語る方だったりします。
この2つの要素はある意味バッティングしていますね。
同じくタイプ9が多めのISFPあたりと比べると、INFPは「自分の気持ちがわからない」よりも「わかっているけど言えない」というケースが非常に多いのではないかなと。
ただし、その結果を外に出すのは基本無理です。場が荒れてしまい、自分が欲する平穏な繋がりを損なってしまいます。
そこでどうするか。INFPタイプ9は、自分の感情に気付くだけのパーツを見つけながらも、あえてわからないという顔をするのではないでしょうか。
これは「自分がわからない」というより、「自分をわかりたくない」が正解かもしれませんね。
一方で面白い働きをしそうなのが、第三機能のSi(内向感覚)。これは自分の経験やペースの他、規則や規律にも関わる心理機能ですね。
INFP、なんだかんだ言って意外ときっちりしたい人が多い印象です。タイプ9と言ってもみんながダラダラしているわけではなく、しっかりと規則や規律を守ってキビキビ動く人たちも少なくありません。
INFPはそこまで強くないながらもきっちりしたい気持ちがあり、もしかするとその気持ちがタイプ9らしからぬハキハキして明るい人間性を作り出すこともあるかもしれません。
タイプ9、こと9w1は物事や自分の想像上の存在、周囲の人々に同化することがあるとされています。
もしかすると、INFPのタイプ9は、自分の想像上の「理想の人」にかなり同化しやすいタイプなのかもしれません。
予想以上にとっ散らかったので無理矢理まとめますが、言いたいことは以下の通り。
・「自分がわからない」ではなく「わかりたくない」
・きっちりしたい人たち?
・理想の自分と同化することがあるかも
当然私の勝手な憶測ですが、ちょっと面白い情報かもしれないと思ったのでここで述べておきます。
まとめ
とりあえず言うなら、非常に内向的、でありながら外向的な人たちといったところでしょうか。
自分の欲求にかなり疎い(というか疎い人間になりきっている)、オープンマインドであらゆるものを需要する外向的な面。
あらゆるものを自分の中で精査しなければ答えを出せず、自分が考える理想の自分になりきろうとする内向的な面。
この2つを持ち合わせた、非常に複雑なタイプのように思えます。
タイプ9自体簡単に語り尽くせない複雑なタイプですが、INFPという複雑なタイプがさらに複雑さを強化しているような、そんな印象を受けました。
といったところで、今回はここまでですね。
タイプ9、INFPそれぞれの普通の解説も行なっておりますので、お時間ありましたらそちらもご覧いただければと思います。
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
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