タイプ5というと、特に絆を重んじる人からすると冷たい印象がありますよね。基本的に孤独でも平気そうだし。
というわけで、今回は彼らがなぜ孤独で、ちょっと冷たい気がするのかを追っていきたいと思います。
タイプ5が孤独で冷たい理由
まず、なぜタイプ5が孤独で冷たいのかを考えていきましょう。
といっても、原理は明白ですね。多くは人間関係を彼ら自身が望まないため。場合によっては、自主的に切り離しているためとも言えるでしょう。
ではなぜそのようなことをするのか?それが今回の本題となります。
といっても、そんなに難しい話ではありません。彼らの多くは、往々にして以下のように考えています。
- 労力の割に得られるものが少ない
- 他人と関わって時間を無駄にするよりも、もっと有意義に時間を使いたい
- 人から切り離された場所で客観的に物事を眺めたい
他にも「疲れる」とか「人が鬱陶しい」とかいろんな理由がありますが、ザックリと分けるとこの3つですね。
無駄な人間関係を築きたいと思えない
タイプ5の多くは自分の資源やエネルギーに対する意識が非常に強いです。
特に人との関わりは、多くのエネルギーを消費する行い。そんなことに時間を割くのは、大抵のタイプ5にとってはバカバカしいものなのです。

2種類の人がこの世には存在します。
人と一緒にいて元気になる人と、人と一緒にいるとエネルギーを吸い取られる人。
タイプ5は、ほぼ確実に後者の側に属する人類です
だから、人付き合いはかなり厳選する。あるいはそもそも人付き合いをしないように心がける。これがタイプ5の基本方針です。
要するに、基本的に省エネ主義。エネルギー消費は少なければ少ないほどいいというのがタイプ5の基本的なあり方です。
中には人付き合いが好きなタイプ5もいますが、それにしてもやはり充電期間は多めにとる人が多いです。
基本的に、タイプ5にとって人間関係は無駄なもの。なぜならエネルギーをやたら使うくせに得られるものが少ないから。
そういう感じで人間関係を避け、あえて孤独を選ぶタイプ5は決して少なくないでしょうね。
趣味に没頭していたいのも理由のひとつ
タイプ5にとって、興味ごとや趣味は超がつくほど大事なものです。基本的には、切っても切り離せない大事な要素となるでしょう。
これは「人間関係で得られるものが少ない」というのと被ってしまいますが……要するに趣味よりも得られるものが少ないからこそ、人間関係を軽視してしまう傾向があるわけですね。
究極タイプ5にとっては、人間関係は無駄に労力を消費してしまうだけの行動なのです。
そのため、労力の無駄を徹底的に避ける方向で動くタイプ5的には、人間関係は割と早い段階で捨てる対象になるでしょうね。
例外的に深い知識を得られそうな相手や大事だと思った人との関係は残しますが、それ以外はバッサリ……なんてこともあるかもしれません。
客観視を望む上で人間関係は不要
不要というより、むしろ足かせくらいに思っている人もいるかもしれません。
タイプ5の多くは、自分の感情が揺さぶられるのを好みません。
基本的には、客観的にものを見たいと思っている人が多いでしょう。ですが、誰かと親密になれば感情が動かされ、ついつい私情を交えてしまうかもしれない。
これを嫌い、結果として人間関係を嫌うタイプ5も意外といるのではないでしょうか?
タイプ5全員が孤独なわけではない
というわけで、自分のエネルギーに見合った人間関係でなければあまり食指が動かないタイプ5ですが、彼らもやはり人の子です。時には自分のエネルギーを使い果たしてでも人付き合いをしたいと思う時もあります。
特に優れた知性を持った相手に対しては、意外にも積極的になることが多いようですね。
というのも、タイプ5は知的な部分に非常に大きなプライドを持った人たち。極論言えば「バカに時間を割きたくない」と考えている節があり、これが人間関係構築の妨げになっているケースは多いように感じます。
逆を言えば、知的で知能の優れた人を見つければ、意外と素直になったり心酔することもありえるのではないかと思うわけです。
場合によっては、知的かどうか関係なしに人に惹かれてしまうこともあるのかもしれません。
特に本能がセクシャル優位だとその傾向は強まりますね。

いや、あれはむしろ自分から親密な関係を求めてるような……
まあ、知的な部分に惹かれるというタイプ5らしさはどこかにあるとは思いますが……
なんだかんだ、タイプ5だからといってむやみやたらと人間関係を避けるわけではないのです。
別に冷たくしているわけではない
また勘違いして欲しくないのは、当人たちは決してただ冷たい人というわけでも、あえて冷たくしているというわけでもないということ。
タイプ5的には、ただ「食指が動かない」状態と言いますか。ただあまりその気になれないからちょっと塩対応してしまっているだけで、悪気があることはあまりないというのが正直なところです。
といっても、攻撃型のタイプなので、やはり愚かな人にはついつい態度がキツくなってしまうところがありますが……。
もっとも、タイプ5の中には当然人当たりがいい人も大勢います。
特定タイプに偏見を持ち、特定タイプを目の敵にするのは愚の骨頂。「タイプ5だからあの人はきっと冷たい」と決めつけず、その人個人を見れるようにしたいものですね。
タイプ5は孤独にも消極的
というわけで暴論というか勝手な予測ですが、タイプ5は別段自ら望んで孤独になるというより、「自分が付き合いたい相手がいない」という消極的な理由で孤独になる人が多いのかなと。
要するに「煩わしい」「付き合うだけ無駄」の壁を突破できる人がなかなかいないんですよね。
もしその壁を突破できる人が現れたのなら、タイプ5は相手に深い愛情や敬意を表することができるのではないでしょうか。
もっとも、それはそれとして孤独の時間は人より多く必要になるでしょうがね。
といったところで、今回はここまで。
普通のタイプ5解説も行なってますので、よろしければそちらもご覧くださいませ。
筆者:春眠ねむむ
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