まあ普通の解説にも最後にあるあるを追加していますが、今回はその内容のさらに詳細版。ISTPってどんな奴なのかを、改めて考えていこうではありませんか。
で、ついでにそんなあるあるから長所と短所を抽出し、より理解を深めていきましょうというのが今回の狙いになります。
得体の知れない人とかスリルが好きだったりクールだったりであんまイメージが安定しませんが、どんな人なのでしょうか?
ISTPあるある
なんだかんだ自分の時間が欲しくなる
別に多人数と関わることはそこまで苦としない人は多いでしょう。むしろエニアグラムでタイプ9を志向する人からすると、割と普通に関われる場合も多いのではないでしょうか?
ですが、それも「ひとりの時間を確保できれば」の条件付き。この条件が満たせないとなると、途端に人付き合いをかなり難しく感じてしまう傾向にあります。
そもそもあまり馴れ合うタイプではありませんしね。人は人、自分は自分です。
案外人と話したりする人もいますが、基本的に他人軸に陥ることは少ないタイプと言えるでしょう。
周囲が思ってるより懐疑的
これも自分の中で納得できるロジックを組み上げていくTi(内向思考)主機能たる所以でしょうか。周囲が思っているよりも懐疑的でつれないところがあります。
というか、基本は否定。間違っても肯定ではないところから始まるでしょう。
これは決して周囲が信用できないから、情報を信用していないからやっているわけではありません。もうほとんど呼吸のようなものです。
強いて言うなら「違う」「間違っている」という仮説を否定できる根拠がないと信じられない。だから疑う。こんな感じでしょうか。
ISTPの場合、特に妄想や根拠の薄い仮説を信用しないパターンが多いです。
感情や空気を読むのに興味はない
感情に寄り添うことも空気を読むのも、大半の人は一応処世でやってはいます。やっているだけで、個人的には意味がないと思っているという話です。
ISTPにとって必要なものは効率性と結果です。逆を言えば、それに関係ないものは鬱陶しいとすら思っています。
何度も言いますが、一応周囲が望むなら優しい人になることもあります。ですが、本質はそこにはありません。
基本的には結構冷徹なタイプですね。とにかくコスパと結果を追い求めていくタイプなので、その結果として感情や空気といったものを軽視しやすいです。
ハマれば長い
意外と凝り性ですね。ハマってしまえば、基本的に何をやっても息が長いです。というかかなり工夫とか攻略法の編み出しとかやってますね。ゲームの攻略法とか見つけるのは案外この人たちだったりして。
しかもこの人たちの恐ろしいところは、意外と直感で正解を引き当ててしまうところ。心理機能に隙があまりないです。
Se(外向感覚)で物事をフィーリングで捉え、Tiで緻密に練り上げる。そこに予測や洞察に関わる第三機能Ni(内向直観)が加わることもあり、天啓が降りた時は割と無敵です。
基本誰とも相互不干渉
干渉するのもされるのも嫌い。それがISTPです。
他人のやってることには基本的に興味を示しません。「まあ好きにやればいいよね」みたいな感じで、目もくれず受容します。
一方で自分が干渉されるのも嫌い。いちいち自分のしていることに指図してほしくないのがISTPクオリティです。
イッツマイロード。基本的に自分が思った道を誰とも鉢合わせずに進むのが、ISTPがもっとも好む形なのです。
ほどよく考える
何をもってほどよくなのかはわかりませんが、とりあえずISTPはほどよく考えます。
ノリと勢いだけの全くの無思慮ではなく、何かをやるときは本当にザックリとだけ考える。その上であとは行動あるのみ。これが基本方針ですね。
決して思慮深いわけではなくフットワークはかなり軽い方ですが、それでも何も考えていないわけではありません。一応それなりに考えてから行動に移しています。
理論や理屈<実践
ほどよく考えるとは言え、精緻に理論を練りまくるタイプではありません。むしろ理論や理屈に関して長々と考えていたら、それはISTPとは違う可能性が高いでしょう。
基本的に彼らの理論は我流。実践を通じて身につけていく経験則みたいな一面が非常に強いです。
一応ESTPあたりと比べれば多少は経験にない応用もきちんとしたゴールもありますが、それでも緻密な計算は苦手な方だと言ってもいいでしょう。
そんな小難しいことを考えるより、とにかく実践!ゴールややりたい方向性が決まれば、あとは動くだけ。そんな感じですね。
好きなことの話は饒舌
好きなことがあれば饒舌になる。ある意味、オタク気質なところがISTPにはあります。
というか、エニアグラムだとタイプ5が最多ですね。その点を考えても、好きなことには前のめりなタイプなのが窺い知れるでしょう。
実際、好きなことに関してはかなり饒舌、しかも専門用語をバンバン出してくる人たちが多いです。
当人たちは、そういう会話が楽しいんですよね。高度な会話をして自分の中のエリート意識を満足させたいとかではなく、純粋に高度な会話を楽しんでいます。
言葉に表すなら、自分の中の知識欲を満たしてくれる会話が好き。だからこそ、難しい会話や趣味に関する高度な会話を好むわけです。
逆に趣味に関して低次元な会話しかできない人は、ついつい軽視しがちなところがありますね。
その他あるある
・何気にスリルがあるのが好き
・たまに衝動買いしてしまうことがある
・↑大抵は趣味や好きなものに関わる買い物
・長文を読むのが苦手
・なんなら既読無視しがち
・面倒なことにはとことん食指が動かない
・学校や職場への行き来は直行直帰が基本
・興味のない噂話に参加したくない
・1人の時間が一番生きた心地がするまである
・できるなら自分だけの力で生きたい
・基本的には省エネ志向
ISTPの強みと弱み
ISTPの強み
・適度に高めの行動力
・ハマれば強い
・実践できる
・懐疑的
ISTPの強みとしては、やはり行動力と思考力のバランスでしょうか。
基本的にISTPは行動の人です。間違っても、思慮深すぎていろいろ考えた結果時期を逃すタイプではありません。
適度に考え、そこから先は実践。計算し、答えを割り出し、あとはすぐに実践。これができるのが最大の強みと言えるでしょう。
例えば同じ心理機能を持つタイプと比較して、INFJほど深く考えすぎて動くべきタイミングを完全に見逃す方でもないですし、ESTPほどフットワークが軽く軽率に動く方でもありません。
基本的に、青写真をある程度描いてから動く人が多いですね。その精度は人や成熟度によりますが。
とにかくこの「適度に考えてあとは動く」というのが、いつの時代においても強力な特性になります。なんと言っても、実践しなければ物事を成し遂げることはできないわけでして。
ISTPは、物事を成し遂げていくにあたってはかなり強力なタイプと言えるでしょうね。
また懐疑的な性格もあって、意外と騙されないことが多いです。時として軽率に動いてしまうことはありますが、それにしても「好機は今」と思ってのことでしょう。間違っても、誰かにそそのかされてのものではないはずです。
懐疑的というのはデメリットにもなりえますが、こと「騙されない」「慎重さに通じる」という点においては間違いなく長所と言えます。
ISTPの弱み
・衝動的
・怠惰
・人間関係×
・懐疑的
まず、衝動的な点が短所としてあげられるでしょう。
普段はそこそこ慎重なISTPですが、好機と思えば即座に動く行動力を有しています。これが、時に衝動性として完全に裏目に出ることがあるわけですね。
例えば「今だ」と思って軽率に行動に移した結果、普段ならば見えていたはずの落とし穴にまんまと引っかかってしまうとか、あるいは普段はしないような衝動買いで財産を溶かしてしまうとか。
こういう「チャンスをものにしようと動いた結果大失敗する」という経験をしたISTPも少なくないのではないでしょうか。
また、チャンス以外は基本的に省エネ傾向。これも場合によっては怠惰とみなされ人間関係をダメにしてしまうことに繋がる可能性があるのではないでしょうか。
ISTP的には「動くべき時期ではない」「そもそも興味がない」など当人なりにいろいろ理由があるのですが、他人からすれば理解できない理屈です。
「いや、御託はいいからやれよ」としか思われないケース、結構多いのではないでしょうか。
処世で空気を読む人はそれなりにいれど、基本的にはそういうものに興味を示さないタイプなのは間違いありません。
時として自分の行動が空気を壊してしまうこともあるのではないでしょうか。
また、懐疑的な点も人間関係においてはマイナスに働きやすいです。
普通のISTP解説はこちら
というわけで、今回はISTPのあるあると、そこから見た長所・短所についてまとめてみました。
ある意味気まぐれというか自分軸というか、良くも悪くも自分を貫く人が多い印象が強いタイプですね。
といったところで、今回はここまで。
普通のISTP解説もやってますので、よろしければそちらも合わせてご覧くださいませ。
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
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