エニアグラムではホーナイの三つ組みという概念が存在しており、その中ではタイプ3、タイプ7、タイプ8が自己主張型とされています。
この型は外部に自分の意見を強く主張する傾向があるのですが、それが16タイプ(MBTI)の内向型と重なるとどうなるのでしょうか?
今回は、そこのところを考えていきたいと思います。
自己主張型である内向型は存在するのか
まず結論から言って、存在すると思います。
というのも、内向型とは内向きのエネルギーを擁するタイプ。簡単に言えば、外部刺激でなく閉鎖された空間でエネルギーを得る人たちですね。
定期的に一人になりたがったり、一人でいろいろと考えたり……こういう人たちは内向型である可能性が高いです。

めんどくさいのが、N型も内向的な気質がある点なんですよね。あいつらE型でも結構閉鎖されています
続けて、ホーナイにおける自己主張型ですが、こちらは場の主導権を握りたがる傾向がある人たちといったところ。
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ホーナイによる三つ組
これを見ると自己主張=外向となりそうなものですが、そう単純ではありません。
自己主張型に外向指向の人が多いのは確かですが、内向思考の人も少なからず存在しています。

一般的によく言われるのは、INTJのタイプ3とか8w9とかですね。他にもいるはずなのに、なぜかINTJばかりが目立ちます。次点でISTPあたりでしょうか
自己主張・内向型の特徴
自己主張型:場のイニシアチブを取る
内向型 :閉鎖された空間を好みがち
これらの特徴を合わせて考えると、以下のような性格傾向が考えられます。
いつメンのボス的存在
一人または少数の場で考え、公の場でその答えをぶつける
主張はうるさいが対外的な態度は控えめ
おおよそ、外では基本静かながら場のイニシアチブはしっかり取ろうとし、その裏側はかなり活発な性格というイメージが強いですね。
いつメンのボス
内向型は「一人でいたがる」「いかなる集団からも距離を置きたがる」かと思えば必ずしもそうとは限らず、心を許したごく少数の人物や集団の中では割と積極的な姿を見ることもできます。
そのため、いわゆるいつメンの中では仕切り屋としての属性を発揮することもあるでしょう。
自己主張型は自分の意見を強固に述べる傾向がありますし、中心人物でいたいという欲もあります。
その傾向が特定条件下で強く作用し、狭い空間……つまりいつメンや心を許した特定個人に対してはかなり強気な姿を見せることも少なくはありません。

存外やかましいですよ、この人たち。
割と見かけたことがあるんですが、全員心許した相手にはとことん主張するんだもん
考えてから主張する
内向型は「閉鎖された空間でエネルギーを補充する」というだけであって、それが必ずしも内向的な性格を意味するものではありません。
とすれば、一人または少数で意見をまとめ、それを対外的に強固に主張するという傾向があることも考えられます。
端的に言えば、「考えてからしゃべる」みたいな感じですね。
当然、自己主張型だけあって強固に主張します。性格も自己主張っぽく、例えばタイプ8なら豪放磊落な顔をすることもなくないでしょう。
ですが、あくまでそれは対外的な顔。内面では自分の言い分をしっかりと考えたり咀嚼したりしており、外交型と比べると勢いが少ない分「考えている」感は強いです。

まるで外向型が頭くるくるぱーみたいな書き方ですが、断じてそんなわけがない。勢いありすぎなだけです、あいつら
得てして静かな人も少なくはありませんが、普通に圧が強かったり主張自体は結構うるさかったりと、端々に自己主張型っぽさは出てきます。
対外的には控えめな印象
あくまで傾向としての話ですが……自己主張型の内向型は、対外的には比較的穏やかだったりどこか地味だったり、あるいは外向型ほどの迫力がなかったりするでしょう。
内向の中で自己主張型の代表格に挙げられやすいINTJやISTPなんかは、大抵の人がどこかクールな印象を周囲に抱かせていることも多いのではないでしょうか。
ですが、そんな控えめな感じもあくまで表面だけ。内面は自己主張型としての属性を抱えているため、よくよく聞けば主張が強かったり、自己主張型や遊離型と比べて勢いがあったりすることが多いです。
この組み合わせは生来の性質的には内向型ですが、何かしら「強い主張が必要」という学びを幼少期に得て自己主張型になりました。そのため、元来の静かな性質とは相反する形で強烈なエネルギー放出をするようになります。
例えば、エネルギー量が大して多くない人でありながら、集団内でのイニシアチブを得ようとする……みたいな感じですね。
ただし、このイニシアチブを取るための方策は外向型とはちょっと異なるパターンが多いです。
それが、静かにやんわり場を席巻しようとするだとか、ここぞというときに鋭い主張をするだけで不必要な場面では黙っているだとか、そういった「自己主張型にしては静かな態度」を維持した状態での強い主張です。
場を席巻したいし、自分の思い通りにことを進めたい。でも、それを強引に成し遂げるだけの強烈なエネルギーがない。
そのために、この組み合わせの人たちは「自己主張型にしては静か」「内向型にしてはうるさい」という、「静か」と「うるさい」の中間的な立ち位置、あるいは双方を併せ持った複雑なポジションを確率することが多いです。
自己主張型かつ内向型の”楽な生き方”
このタイプの人がどのように生きれば楽なのかも、この場で一度考えてみましょう。
まず、内向型はエネルギーが内向き。とすれば、当然対外的に使えるエネルギー量はそう多くありません。
一方、自己主張型は対外的に多くのエネルギーを割くタイプ。夢のため、自分の力を周囲に知らしめるため、話題の中心に上がるため……何かと外界でエネルギーを多く使い、馬力で自他を牽引していくタイプ群です。
この2つの特徴が組み合わさった結果出来上がるのが、少ないエネルギーを豪快に使い大量消費する人物像。簡単に言えば、燃料タンクが小さいにもかかわらず燃費が悪い走り方をしているようなものです。
となれば、必要なのはエネルギーの節約。エネルギー量相応の生き方です。

はいはい理想論理想論。口先であーだこーだ言うだけなら簡単ですからねー
現実問題、「具体的にどうしたらいい」というのはその人次第なのですが……とりあえず言えるのは、いかに自然な形でエネルギーを節約しつつ、どのような形で自己主張性を満足させるかにかかっているという点です。
自分のエネルギーを浪費するように派手に生きては、エネルギーは早晩尽きてしまいます。
かといって意図してエネルギー放出量を縮小したのでは、今度は自己主張型としての性格がストレスを溜め込みます。
なので、一旦エネルギー量の話は忘れましょう。意図して無欲になることも、意図的に集団から自分を切り離すのもしなくていいです。
ただ必要なのは、疲れた時は遠慮なく休むこと。そして現状の満足や幸せを探してみること。この二点ですね。
現状にある程度の満足感があれば、刺激を求める必要も自分を声高に主張する必要もなくなります。休むことを知れば、それこそエネルギーはめったなことでは枯渇しないでしょう。
どちらも自己主張型と内向型の均衡を維持するのに必要な要素なので、無理に「力をいれる」「セーブする」ではなく、そもそも力を入れる必要性を少しでも削ることが重要なのです。
無理すればいずれガタがきます。
それよりも自分自身の特性とどう向き合い、どのように自己の欲求や性質と付き合っていくかを考えるのが、楽に生きる上での鉄則となります。
まとめ
今回は自己主張型、かつ内向型という相反する要素を持ち合わせたタイプについて考えてみました。
なかなか複雑なタイプでエネルギーの制御に苦労する人たちですが、相反するということはつまり長所の両取りも狙えるということ。付き合い方さえ確立すれば、誰よりも高次元な生き方ができることを意味しています。
自己主張型はエネルギーを消費し続けなければ落ち着かないタイプ。内向型はそもそもエネルギー量が少ない。
悩ましいところですが、ぜひとも自分自身に合致した生き方を探し出してもらいたいところです。
筆者:春眠ねむむ
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