【エニアグラム】タイプ3:達成する人を普通に解説

エニアグラム
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こちら普通の解説記事となっております。劇薬がお好きな方は、以下のページにお進みください。

エニアグラムタイプ3は、非常に上昇志向の強い人たち。

その達成への飽くなき姿勢から、「達成する人」とも言われていますね。

タイプ3の特徴

タイプ3を一言で言い表せば、承認欲求の強いタイプ。人から認められるためには自分をいかなる形にも作り変え、どんな困難なことでも達成しようと努力を重ねる人たちです。

彼らの報酬はお金でもなければ、権威でも、高級な宝飾でもありません。ただ認められたい。その一心で、物事に一心に取り組みます。

「達成する人」という名前は、ある意味では認められるための手段として物事の達成が有用なため、そうつけられただけのものに過ぎません。

達成すると認められる。だからこその達成する人なのです。

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性格

世間に認められるためにどのような姿にも形を変える人たちなので、表向きはこれといって強く言える傾向はありません。

ただ一概に、「非常に有能な人物である」「認められたい気持ちはかなり強い」ということは言えるでしょう。

認められたいがために、人にとって望ましい姿に形を変える。

認められるために有能な人になる。

有能である理由は、周囲のニーズを的確に掴み、その望むままに振る舞うから。いい人なのも格好いいのも、全ては「認めてほしい」という思いに端を発します。

タイプ3は非常に高い志を胸に抱きますが、その根底にあるのは「みんなに自分の存在を認めてほしい」という願いなのを忘れてはなりません。

あかつき
あかつき

結果的にインスタ映えばかり気にするやべー人になることも……

達成する人の由来

物事を達成しなければ、当然ながら人はついてきません。そのため、タイプ3は自分の仕事や目標に真摯に取り組みます。

姿勢は過程よりも結果重視。常に結果を追い求めるため、必然的に効率的で無駄のない行動をとりがちです。

結果が伴えばなんでもいいので、特定の手段にこだわったり、些細なところを気にして視野を狭めることも少ないと言えるでしょう。

もっとも、結果ばかりを追い求めて一足飛びの成功ばかりを求めるのは、書籍等によく書かれているタイプ3の欠点ではあります。

良くも悪くも成功重視。そのために手段を選ばない人たちと言えますね。

達成欲の裏の顔

このように、タイプ3は達成欲と承認欲求が非常に強いタイプです。

自信満々で華やかなことが多いタイプ3ですが、その裏では常に自信がなく無価値観に苛まれています。

というのも、タイプ3の頭の中では、常に「認められない者に存在価値はない」という強迫観念が渦巻いているのです。

この考え方が常に「失敗したらどうしよう」「褒められなかったらどうしよう」という恐れを誘発し、自信満々で、華やかで、常に有能でなければならないという強迫観念へと結びついています。

常に自信満々なのも、裏を返せば「自信がなければ周囲に認識されない」「オドオドした者に人は注目しない」という思いが裏に潜んでいます。

タイプ3は自分では自覚することが難しいですが、胸中では常に認められないこと、周囲に軽蔑されることへの恐れを抱えているのです。

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恐れと求めるもの

恐れ
→無価値であること
欲求
→価値ある存在でありたい

タイプ3のキーワードを捻出するとすれば、価値の二文字に尽きるでしょう。

タイプ3は、認められることによって自分の価値を再確認したいと考えています。

承認欲求も裏を返せば「褒められる=価値がある」という方程式の現れであり、内面に抱える自信のなさも「褒められなければ価値を認めてもらえない」という強迫観念が生み出しているものです。

タイプ3にとって、価値とは周囲が担保してくれるもの。同時に、人に価値を認められなければその人の存在価値はないという思想をどこかに持っています。

タイプ3は無能や何のためにいるのかわからない人がいるとイライラすると言われていますが、それはまさに「褒められない=認められない=無価値」という方程式に自分も周囲も当てはめた結果と言えるでしょう。

自分の価値を周囲に託す。その代わり、価値ある人になれるよう最大限に努力し、周囲をあっと言わせて自分の価値を認めさせる。

これが、タイプ3の基本戦略になります。

価値を認められなければ大いに傷つく

どれだけ頑張っても何をやっても、結局認められない時は認められません。

誰からも認められなかったタイプ3は、一気に世界との関わりを失います。場合によっては、怖くなって外界に出られなくなるかもしれません。

タイプ3にとって、無価値であることは何よりも恐れること。世界に価値のない自分が闊歩していい場所などなく、また自分の存在を許容してくれる人もいません。

居場所も存在を許してくれる人もいないという感覚は、どの人にとっても並々ならない苦痛となります。そしてタイプ3は、自分を評価してくれるかどうかに居場所と存在を賭けています。

だからこそ、そうならないように自分を立派なものに見せ、アピールし続ける必要に駆られるわけですね。

「欺き」に囚われる

タイプ3は欺きに囚われる。といっても、最初から他人を欺くわけではありません。

では欺く対象は誰なのかというと、まずは自分自身。

タイプ3は自分を鼓舞し、急き立て、そうやって人に認められる素晴らしい結果を叩き出そうとします。

書籍にはこうもありますね。

自分を本気にさせるスイッチを知っている

要するに自分自身の目の前に人参をぶらさげ、同時にお尻に火をつけ、どうやっても全力で前に進むしかない状況を作り、自らを達成の道へと駆り立てているわけです。

ですがその過程で無茶をしたり、自分を見失ったり、目に見える結果を出さない他者に傲慢になったりといった弊害を生んでしまうこともあるでしょう。

以下にもタイプ3の囚われに関する記事を上げております。参考程度に……。

もっと詳しく
タイプ3の囚われ「欺き」について

最後には人も欺く

自分にバフを掛けて頑張るだけで目当ての結果が必ず手に入るなら、人生はイージーモードです。

ですが、全員がそんな人生を歩めるわけではありませんよね。タイプ3も、時には大きな失敗に向かって行ってしまうこともあるわけです。

自分を欺くだけではどうにもならなくなった時……「自分はうまくいっている」「素晴らしい人間だ」と誇張したり時に作り話をする形で、タイプ3は人を欺き始めます。

他人の手柄を横取りしたり、他者の足を徹底的に引っ張って相対的に自分の価値を押し上げようとしたり、出してもいない成果を捏造したり……。

囚われが大きくなるとどのタイプも深刻な欠点が露呈しますが、タイプ3のそれは「自分は価値ある人物でなければならない」という強いこだわりから生じるのです。

ストレス下ではタイプ9へ

タイプ3が強いストレスを覚えると、まるでタイプ9のように主体性を失ってしまうことがあります。

簡単に言えば、燃え尽き症候群の一種ですね。

どれだけ尽くしてもどれほど本気で挑んでも誰にも認めてもらえず、どんな結果を出してもダメだったり、そもそも結果が出なかったり……。

こういう状況が、タイプ3にとっては強烈なストレスになります。

基本的に派手な主張が目立つタイプ3ですが、燃え尽き症候群下では主体性を欠き、人に合わせ、動きものんびりとしているのです。

次第に「もういいです」と匙を投げているかのような投げやりな回答や姿勢も目立つようになり、普段の輝かしいとも言える姿は鳴りを潜めることになるでしょう。

タイプ3は特に挫折に弱いタイプの1つです。どうにもならない状況に置かれると一気に虚無感が増し、物事に意義を見出せず、みるみる沈んでいきます。

精神が成長するとタイプ6に向かう

一方、精神的に成長(統合)を果たすと、タイプ3は健全なタイプ6のような振る舞いを見せることが多くなります。

タイプ3は基本的に「自分こそが」とズイズイ前に出るタイプですが、精神的に成長を遂げると次第に周囲の人々にも興味を抱くようになります。

極端な話をすると、それまでは自分含むすべてが立身出世の舞台装置にすぎなかったのに、成長するにつれて自分と他人の幸福を真に求めるようになっていった……みたいな感じでしょうか。

タイプ3は、基本的に自分以上のライバルが育つことを好みません。自分の立ち位置を完全に奪われてしまうからです。

ですが健全なタイプ3は自分以上の存在を許容し、下手をすると自ら自分を超えた存在を育てようとする姿すら見せるかもしれません。

詳しくは以下にも書いていますので、興味がおありでしたらそちらもご覧くださいませ。

もっと詳しく
タイプ3の退行(分裂)・統合

ウィング

エニアグラムではウィングというサブタイプが存在しています。それぞれ隣り合ったタイプ同士、タイプ3ならばタイプ2とタイプ4がそれぞれウィングとして溶け合って表出します。

タイプ3ウィング2(3w2):魅了する人

自分を華々しく着飾ることで、自身の価値を周囲に示そうとする人たちです。

いわゆるセルフブランディングというものですね。この人たちは自身の見せ方がうまく、良くも悪くも自分のいい面だけを人に知ってもらいたがります。

まさに魅了する人。ヒーローと言ってもいいかもしれません。

全タイプ中最もキラキラしており、人から認められるためにどうすればいいかを心得ている人たちです。

もっと詳しく
タイプ3ウィング2(3w2)「魅了する人

タイプ3ウィング4(3w4):プロフェッショナル

3w2が自身の魅力や特性で勝負する人とするならば、こちらは「結果で勝負する人」と言っていいかもしれませんね。

この人たちは、自身の中に華々しい特性もキラキラした特殊能力も持ちません。ただ一つ、完璧な成果という形で自身の承認欲求を満たそうとするタイプと言えるでしょう。

世渡りの上手さよりもどれだけ優れた結果を出すかに興味を持ちやすく、自分自身よりも取り組んでいることや仕事に存在価値を託す人がほとんどですね。

総じて華々しさよりもストイックさが目立つ、そんなタイプ3です。

もっと詳しく
タイプ3ウィング4(3w4)「プロフェッショナル」

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まとめ

というわけで、今回はタイプ3について普通に、努めて自重してお届けいたしました。

認められるための結果指向。結果指向ゆえの”達成する人”。こう考えると、何となく輪郭が見えやすいのかなと。

アメリカ人タイプとも言われていますが、結果結果と騒がれる世界ならどこでも適応できる人たちですね。今の日本でもタイプ3はかなり有利そうです。

一方、自分が認められるため、認められるに値する成果を上げるためならば割と手段を選ばないところがあるのもこのタイプの特徴。

結果さえ出るならば正々堂々とした戦いから奇襲や権謀術数の類まで割と何でもアリなので、敵に回すと本当恐ろしい人たちです……。

などと言ったところで、結局は認められなければ始まらないのが人間関係であり人生です。

タイプ3のようにどうすれば認められるかが理解できればどれほど人生楽になるかと、本当嫌なくらい思わされる今日この頃……。

さて、そんなところで、今回はここまでですね。

他にもいろいろとエニアグラム関連の記事をアップしてありますので、もし興味が湧いたという方は他にもいくつか漁ってみてください。私が泣いて喜びます!

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

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