サジェストやGoogleの予測検索、ラッコキーワードなど、いろいろつつくとやはり面白いものが見つかりますね。
というわけで、今回はISFJがつまらない、仕事できない、生きづらいというサジェストワードについて色々考えていきたいと思います。
正直どっちかというと生きやすい部類だと思ってましたが、ISFJもISFJなりの悩みがあるんですね。そこのところを解き明かしていければ、今回は御の字ですね。
ISFJがつまらないという言葉の意味
というわけで、まずは「ISFJ つまらない」について。これはどういう意味で述べられているんでしょうか?
日本人っぽいタイプだから
ISFJは日本人の特徴を多く持つとされているタイプです。実際、日本人っぽい特徴もちらほらと見られますよね。
和を以て尊しとなす精神や自分が決めたお上に尽くす奉公精神、そして議論や討論での敵対を人間関係に持ち込んでしまうところなど、共通点は枚挙に暇がありません。
そんなわけなので、ISFJ=テンプレ日本人=つまらないというレッテルが完成してしまうのも無理からぬことなのかもしれません。
当然ISFJも日本人もいろんな人がいるわけで、必ずしも簡単に語れるものではありませんが、型に押しはめて簡単に語ってしまうのは人の性か……。
クソ真面目
主機能に規則やルールに関連するSi(内向感覚)を持っているので、頭は正直固い方です。
そのため、つまらない奴と言われてしまうことも結構あるのではないでしょうか。
頭が固くなかなか融通が利かないところがあり、常識や道徳からとにかく外れないようにする。そんな生き方が強みの一つではありますが、つまらないと言われればそうかもしれませんね。
まあ面白さが長所のタイプでもないですしねー
しみったれている
これまたSiの悪口になってしまいますが、基本的に彼らの生き方は徹底した現実主義です。現実をはみ出す生き方が大嫌いで、極めて常識的に、良くも悪くも自分の身の程をわきまえて生きています。
そのため、何というか普通なんですよね、生き方が。
この点を見て、特にギャンブル好きや冒険好き、ホリ◯モン辺りに触発された人とかが「つまんねー奴」という評価を下すわけです。
なんというか普通
一部の独自基準を持っている人を除けば、おおよそISFJは普通です。というか普通の人生を歩めればと考えている人が大半です。
そのため、人生における選択も普通、配偶者や友人に求める条件も普通、職業も普通。とにかく普通というレールの上を歩くことをよしとしているところがどこかにあるわけです。
奇をてらうよりも当たり前のことを当たり前にして、普通という土台に根差した生き方をしたい人たちと言ってもいいでしょう。
その普通が他の人にとっては結構難しいわけですが……まあ、見る人が見ればつまらないかもしれませんね。
ただの先入観
まあ没個性の量産型が比較的多いタイプだと言われると否定はできませんが……それでもISFJをつまらないと評する人の大半は、先入観から語っていることが多いように感じます。
究極、「つまらない奴」と最初から思い込んで付き合えば、どんな相手でもつまらないです。
ISFJといえども十人十色。ですが、色眼鏡にかけた瞬間全員同じ人間に見えてしまいます。
「つまらない」と色眼鏡にかけて見てしまえば、ISFJはとてもつまらない人間に見えてしまうでしょうね。つまらない点ばかりがみえてしまうでしょうから。
ISFJは仕事できない無能?
まあ正直有能無能はその人の置かれた状況と能力の合致具合で決まるので、ISFJというタイプがどうこうとは語れませんが……
とりあえずISFJ(というかF型全般)を無能や劣等種として見る人が一定数いるのも事実。
というわけで、とりあえず理由を考えてみました。
主に考えられる無能な理由は以下の通り。
・とりあえずF型だから
・とりあえずSJだから
・大局観の欠如
・正解を1つだと考えてしまいがちだから
・自分で最適な目標を設定するのが難しいから
おおよそ、リーダー適性のなさと大局観の欠如、自発的な動きが苦手な点から仕事できないと烙印を押されている印象ですね。
あとはまあ、偏見です。基本的にテンプレタイプで考えすぎたり、そのタイプが嫌いすぎて嘘八百並べたり、理由は色々ですがとりあえずxSFJは一部の人からすると典型的な無能なのでしょう。
まあ、そんなものは気にしても仕方ありませんね。偏見にまみれた正統性のない評価は、聞いたところでどうしようもありません。
リーダーと自立を求めなければ普通に有能
話はそれますが、ちょっと無能説に対して反論。ISFJが有能さを発揮するには、以下の2つがとても重要だと私は思います。
・明確かつ無理のない指示
・変化を求めない環境
この2つがある環境においては、特にISFJ(ついでにISTJ)は最大限力を発揮します。
明確な目標のもとにコツコツと進められるルーチンワークなんかは、もう天職でしょうね。
さらに言えば、ISFJは組織内の緩衝材としての役割も担ってくれます。周囲を結構気にかけるタイプなので、無理してそうな味方には非常に優しいタイプです。
一応ISTJとの役割の違いを考えるとすれば、ISTJが有能な歩兵・アタッカーなのに対し、ISFJはヒーラーも兼ねた工作部隊といった感じでしょうか。
なぜか分かりやすい戦力ばかりを追い求めて後方支援を疎かにしがちな人も多いですが、こういう「後方支援もできる万能選手」みたいな存在は貴重ですね。
食べ物に例えるならお米みたいな人ですね。米五郎左!……あ、なんのことかわからない人は聞き流してください、はい
ISFJが生きづらい理由は?
さて、では最後のお題目ですね。ISFJがなぜ生きづらいのか。これも考えていってみましょう。
本音を出しづらい
どうしても忖度してしまう。それがISFJです。
とにかく本音が出しづらいタイプということですね。そこが当人たちの生きやすさ=周囲の好意的感情を生み出す要因でもありますし、同時に「生きづらいなぁ」と思ってしまう原因でもあります。
ISFJは周囲に対して嫌な感情を抱かせないように日々頑張っている人が多いですが、その中で自分の本音というものがなかなか言えません。
そのためいろんな思いを胸の内に完全に閉じ込めてしまい、結果として生きにくいという気持ちや苦しみになってしまうわけです。
強気の相手には弱い
ISFJは気の強い人もいますが、基本的に相手にはちょっと弱腰、それよりも優しさや人柄で勝負するタイプです。
そのため、基本的には自己中で我が強い人間の餌食になりがち。
せっかく自分の方が正しいことを言っていても、勢いの強さとヤのつく自由業を彷彿とさせる威圧・恫喝にはあっさり膝を屈することが少なくありません。
結局、そういう人間への対抗手段が愚痴や陰口くらいしか残ってないんですよね。
そういう立場の弱さを感じて、「ああ、生きづらいな」と思う人もいるかもしれません。
割とカモ
騙されることへの耐性も決して高い方ではないのも、ISFJが生きる世界の世知辛さの要因の一つでしょう。
物事を額面通り、それも比較的好意的に受け取ろうとするため、騙されていてもそのことに気づかないことがあるんですよね。
似たような理由でISFPも比較的騙されやすいタイプですが、あちらと比較すると劣等機能であるNe(外向直観)の影響でまだ見ぬ不安や恐怖を恐れる傾向が強く、不安を煽られるとめっぽう弱いです。
で、騙され、打ち捨てられたりそんな姿の同胞を見たりして、生きづらさを覚える。そんなISFJもいることでしょう。
別に悪い人たちではない
確かにISFJは人によってはつまらないし、役職によっては仕事できないし、生きづらさも相応に持っています。
ただ、人間ってそんなもんなのではないでしょうか?
ISFJは確かに刺激的なものを望む人からすればつまらないですが、先述のとおり組織(特にミクロな部門)での緩衝材も兼ねた一般兵士としてはかなり優秀な部類の人たちです。
また、人によっては独自のものの見方を大事にしたりちょっと変わっていたりする人もいます。
ISFJだからつまらないというよりは、ISFJをつまらないものとして見てしまっている。「ISFJ=つまらない」という判別をしている人がいた場合、こっちが正解と言っても差し支えないでしょう。
ISFJの方にはそういうのを気にせず、例え面白味のない普通の道と言われても、ご自身のあり方を貫いていってほしいところですね。
と言ったところで今回はここまで。
普通のISFJ解説も行っておりますので、よろしければそちらも併せてご覧くださいませ。
筆者:春眠ねむむ
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