まあ普通の解説にも最後にあるあるを追加していますが、今回はその内容のさらに詳細版。INFPってどんな奴なのかを、改めて考えていこうではありませんか。
で、ついでにそんなあるあるから長所と短所を抽出し、より理解を深めていきましょうというのが今回の狙いになります。
どうしても惰弱なイメージが付き纏いますが、本当にそれだけのタイプなのでしょうか?
INFPあるある
天然ボケ
このタイプはとにかく夢想家で、良くも悪くも地に足がついていない、非現実を生きているところがあります。
その上で根っこは真面目なので、現実に合わせようとして失敗しているところをよく見かけますね。
というか、基本的に空想の世界を生きています。要するにぽやっとしてる感じですね。
頭の中は小難しい哲学や人類とはといった壮大なテーマでごちゃっとしており、お世辞にもソリッドでスマートな感じではありません。
どういうことかというと、今この瞬間に非常に集中しづらい。結果として考え事をしている最中に包丁で指を切ったりタンスの角に小指をぶつけたり、そういうことが結構起きるのです。
あるいは、何かと小難しく考えすぎてトンチンカンな答えが返ってくるのもあるあるでしょうね。
妄想の世界で生きてる
これぞINFPの真骨頂と言えるかもしれません。基本的に彼らは妄想の中で生きています。それも、大抵は突飛な妄想です。
例えばテレビや動画で見た景色を思い浮かべてはそこに住む自分の姿を想像したり、唐突に年収何億も稼いだIFの世界を思い浮かべて脳内でその生活を満喫したり……こんな感じで色々な妄想をします。
基本的に、実現性については特に考えません。妄想できればそれでオッケーです。
多分、実践にはそこまで興味がないんじゃないですかね?心地よい妄想ができればそれでいい、みたいな
基本的にめんどくさがりなのか、なかなか夢を実現に移すことがありません。夢は見るだけでオッケーです。結構寡欲ですね。
自分なりの道徳観を持っている
世間が決めた道徳ではないです。自分なりの道徳です。INFPはこれを非常に大事にします。
一種の信念とでも言えばいいでしょうか。あまり自己主張しないタイプですが、非常に自分の芯が強い人たちですね。
特に道徳や正義に関しては非常に顕著で、世間の通念に反していても自分が信じた道をとことん信じ抜く強さを見せます。
普段はちょっと優柔不断で頼りない印象を与えるタイプですが、自分の正義や道徳に関わる話になれば一変する人も少なくありません。
脳内は結構哲学的
一見ぽやっとしているように見えて、ぽやっとした裏で考えているのは小難しい哲学的な話。そんなINFPは結構多いです。
要するに、考えすぎるくらい物事を考えるし、考えることが非常に好きなタイプ。思考活動に関してはかなりタフです。
考えている内容といえば、「人類はなぜ生まれたのか」とか「人々が語る道徳とか正義などはどこから生じたものなのか」「なぜ私は生きているのか」といった感じのノリです。
聞く人が聞けば頭が痛くなるラインナップですね。ですが、こういうことを考えるのが得意なのがINFP。ぽやっとしている時は、大抵難しいことを考えています。
頭の中でしばしば超大作が出来上がってますね。でも、その内容は大抵ごちゃっとしてよくわかんなかったりするのである……
興味の有無が極端
意外と多いのが、興味の有無で反応がかなり変わるケースです。
このへん、自分の気持ちと関連するFi(内向感情)主機能の宿命でしょうか。興味があることとないことでは食いつきが全く違います。
一応補足しておくと、相手に非常に気を遣える人たちです。なので決して、興味がないものを「あっそ」とバッサリ切り捨てることは稀です。
ただ、反応が全然違うんですよね、本当に。
興味があることになると途端に饒舌になるのに、それ以外では割と静か目。そんな感じの人たちです。
意外と理想化しやすい
エニアグラムで言えば、INFPの半分近くがタイプ4です。要するに、そういう要素を持っているということです。
つまり何が起こるかというと、理想化と失望です。
別にキラキラした生活を望んでいるわけでもない。心満たすようなメルヘンチックな経験も、物欲の全てを満たしてくれる富も欲してはいない。
でも、ついつい相手を理想化してちょいメルヘンくらいに見てしまう。こういうところが、大半のINFPにはあるでしょう。
で、リアルを知ってちょっとガックリきてしまうと。
別に相手が悪いわけではないと知っているぶん、モヤモヤが大きそうですね。
頭を空にできない
INFPは基本的に頭脳世界の生き物です。いろいろと難しいことを考えたり空想にふけったりしながら生きています。
そのため思考活動においては非常に強いですが、頭を空っぽにして行うような実践作業を苦手としているところがあります。
要するに、目先のことに集中できないわけですね。良くも悪くも。
そんなわけで周りをよく見ているタイプではありますが、同時に頭を空っぽにするのが苦手で常に考え事と雑念を振り払えないと。
長短どちらもありますね、これは。常に考えるので気づきは多いですが、そのぶん目の前が疎かになってしまう感じです。
人といると消耗する
一見すると社交的で外向型に見える人も多いのがINFPですが、集団や刺激の中に身を置くと結構な勢いで消耗していきます。
このタイプ、感受性が強すぎて非常に疲れやすいんですよね。そのため、結構な頻度で情報過多によるバーンアウトを引き起こします。
決して周囲の人たちが嫌いなわけではないですが、それでもしんどいものはしんどいようですね。
なぜ感受性が強いと疲れやすいのか。理由は簡単で、ついついいろんな情報にリアクションしてしまうからですね。
例えるなら、道行く人全員に大声で挨拶して回るようなものです。そりゃ疲れるわ
その他あるある
・繊細
・金や地位が欲しいわけではない
・なんだかんだ1人が好き
・好きなことは饒舌
・好きじゃないことは優柔不断
・夢を実現させることに興味がない
・暇があれば妄想
・批判は苦手
・秘密主義
・↑というか自分の考えをあまり喋れない
・こだわり強め
INFPの強み・弱み
INFPの強み
・圧倒的思考力
・圧倒的信念
・独自の思想
・善良
何より、いついかなる時も思索にふける思考力、そしてそれを可能にする耐久力が強みとして挙げられます。
INFPを考えなしで感情任せの人間だと甘く見ている人たちは、実物と小難しい話をすると大いに驚くことでしょう。それだけ、思考力が群を抜いているということです。
INFPほど哲学、人間について、自分の生まれた理由についてなど途方もない話を考えられる人もそうはいないでしょう。というより、トップクラスにそういった思考に強いです。
また、その信念の強さや独自視点からの道徳観や思想も、状況によっては非常に優れた長所になります。
「これが正解だから」「常識ではこうなっているから」と思考停止せず、自分なりに考えて答えを出せるタイプです。間違っても、常識や普通と言った言葉で縛れるタイプではないでしょう。
また、似たような特性を持つNTと違って概ね善良なのも、受け入れられやすいという意味では長所と言えるでしょう。
INFPの弱み
・独自の思想
・圧倒的こだわり
・目先に集中できない
・弱者の立場に甘んじる
まず、独自の思想やこだわりが、状況によってはINFP自信の思考を凝り固まらせ、足を引っ張る要因になることがあります。
このタイプはとにかく自分なりの正義や道徳といった基準や信念を大事にするため、それが長所にもなれば頑迷な短所にもなるといった感じですね。
この信念に対するこだわりは非常に強く、信念という点においてはとにかく他を寄せ付けないことがあります。
こう書くと長所のようにも聞こえますが、実は頑迷で柔軟性のない態度につながる可能性も往々にしてあるわけです。
また、目先のことには非常に疎く、常に雑念が多いのも状況によっては短所となり得るでしょう。
当人たちは夢見ることばかりを優先し、実践せず、弱者や被害者の立場を甘んじて受け入れてしまう点も短所の一つですね。搾取されることの多いタイプでもあります。
哲学的うさちゃん
総じて、非常に哲学的で思想家としての側面が強いタイプのように思えます。同時に繊細で寡欲、やもすれば搾取されるような弱い立場に甘んじるような点も見受けられますね。
とはいえ、その思考力、思考耐久力は目を見張るものがあります。その思考力を自分が生き残ることに向けることができれば、大抵の場合大化けする人たちという印象が強いです。
といったところで、今回はここまで。
普通のINFP解説も行っておりますので、よろしければそちらも併せてご覧くださいませ。
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
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