まあ普通の解説にも最後にあるあるを追加していますが、今回はその内容のさらに詳細版。INTJってどんな奴なのかを、改めて考えていこうではありませんか。
で、ついでにそんなあるあるから長所と短所を抽出し、より理解を深めていきましょうというのが今回の狙いになります。
クールで先鋭的なイメージが先行している感じがしますが、実際のところはどうなんでしょうか？
INTJあるある
ほぼ無根拠から未来や真相を想像しがち
根拠に乏しかったりほぼほぼないような状態でも普通に裏や行く末を見ようとするのは、Ni（内向直観）主機能あるあるですね。
INTJもロジックや合理的思考を駆使して未来や事の真実を予測・予見するところがあり、その正答率は適当な当てずっぽうとは思えないほど高いです。
ちなみに当人は当てずっぽうというよりは「絶対こうなる」という確信を持っています。
「洞察力が高い」とはよく言いますが、その洞察力の出所は大抵想像力です。良くも悪くも、目に見える事実とは別のものを見ています。
交友関係は狭く深く
INTJはお世辞にも社交性があるタイプではありません。というか、明らかに社交下手です。
そのため、広い交友関係を有することは基本的にはありません。自分を理解できる人とだけ、狭く深くです。
そもそも、当人たちも社交の時間や人とのつながりを欲していませんね。そんなものに時間を使うくらいならば、自分の趣味や内省、考え事に時間を使いたいでしょう。
特に「みんなで何かしましょう」みたいなことは大の苦手なので、大抵１人か少数でできることばかりやろうとする人たちです。
「変わってる」とよく言われる
基本的にINxJはどいつもこいつも変わり者です。その辺にいる普通の人をまともと呼ぶなら、まともな人はまずいないでしょう。
結構「変わってるね」とか「変な奴」と言われ、当たり前のようにそれが定着します。
さらには同じく変わり者のINFJと違って割と自重しない性格をしているので、変人呼ばわりの確率はさらに上がるでしょうね。
ユーモアセンスが人とズレていることもあり、そこも変人扱いされる要因と言えるでしょう。
１人の時間が死ぬほど大事
INTJにとって、孤独な時間は何よりも大事な一時です。これがなければ、生きることすらままならないと言ってもいいでしょう。
たとえ気に入った人や好きな人であっても、孤独な時間なしで永続的に関わるのは実質不可能です。
おそらく、１６のタイプの中で一番プライバシーや孤独な時間にうるさいタイプでしょう。彼らにとって１人で内省や知的研究、考え事に浸るのは何よりの至福。それを奪うことは何人にも許されないのです。
特に気に入った人相手になると、距離が開きすぎてもダメ、近すぎてもダメ……結構面倒くさい性格してますね。
目に見える情報に興味がない
INTJにとって、当たり前の事実とか見ればわかることとか観察によって得られた情報とか、そういったものはほとんど価値を持ちません。
それよりもそこからどういった形で枝葉を広げるか。
例えば視覚情報をもとにどう言った予測が立てられるかとか、参考書や書籍に書いてある内容から推察・統合するとどういう意図が浮かび上がってくるのかとか、そういうことにばかり興味が向くタイプです。
特に理詰めでそういう予測を立てることが多いタイプですね。「今◯◯だから次は××になる」「ここにはこう書いてあるが、きっとこういう意味があるのだろう」みたいな言い方が多いでしょうか。
INTJの真骨頂ですね。良くも悪くも見てわかる情報にそこまで興味がありません
馴れ合いはどうにも苦手
「嫌い」というより（嫌ってる人も多いけど）「苦手」です。どう馴れ合えばいいのかもわからないし、そもそもあのベタベタ感が嫌いな人も多いですね。
そんな感じなので、基本的に人から好かれて自然と人生うまくいくタイプではありません。
馴れ合いに必須な「みんな仲良く」の精神とか褒め合う環境とか些細なことでも感謝とか、そういうのを意識しなければ忘れてしまいます。
結果、人が離れてしまう形になってしまうと。
理解者とは流石に仲良くしたいと考える人が多いですが、なかなかその道も険しいところがあるようです。
色々ぶっ飛んでる
はい、ぶっ飛んでいます。例えば唱えている理論から例え話、掲げる目標と、ぶっ飛んでいるところを探せば枚挙に暇がありません。
それもそのはず、この人たちは何事も常に自分の頭脳というフィルターを通して物事を見ています。
常識、伝統、教科書、正義に善悪と、あらゆるものを自分の頭というフィルターを通して見据え、その上で自分の解釈を付け加えてからようやく存在を認知します。
そのため、良くも悪くも常人には計り知れない人間として周囲に認識されることもしばしば。
ただ自分のやり方が好きな人とか難解な方法を好む人というわけではなく、あらゆることを自分の頭で考えて初めて発信するタイプといった感じでしょうか。
そんな感じのノリなので、気づけば自分フィルターが強すぎて他人の理解を超えてしまうことになるのです。
結構口下手
そもそもNiがぶっ飛びすぎているため、いかに言葉のわかりやすさに関連する機能Te（外向思考）を補助に持っているとしても、言葉をうまくまとめられないところがあります。
しかも本人は社交下手で下手をするとコミュ障の気があるかもしれません。
IQ低めのINTJなんかは、特にこのもどかしさを味わうことが多そうですね。
自分の頭脳レベルほどに言語を扱えないって本当不便です
「なんか色々見えてきた。でも言葉にしようとすると上手い言い方が見つからない」と。ここでつまずいてモヤモヤした経験、おそらく大半の人があるのではないでしょうか。
もともと自分の中で納得すると独断気味な性格もあって、余計コミュニケーションには難を抱えていそうです。
その他あるある
・自分の洞察を話すときは殺意の目
・なんだかんだ繊細
・意外と泥にまみれてる
・なんだかんだ熱血な話が嫌いになれない
・書籍の影響を受けることがそれなりにある
・名言製造機
・迷言製造機
・表面はちょっと冷めてる
・↑というかスレてる
・好きなものほど批判的
INTJの強みと弱み
INTJの強み
・独自の見方
・ぶっ飛んでいる
・合理主義的
・知的活動における体力は圧倒的
なんだかんだ言って、ぶっ飛んだ独自路線の物の見方が状況によっては非常に素晴らしいです。
INTJは他の人にはない物の見方をすることが多々あります。それこそ、他の人が気づかなかった物事の裏側や側面、事の成り行きを少ない情報から予見することができ、しかもそれが結構な確率で当たります。
こういったぶっ飛びながらもある程度の生合成が担保された視点は、特にS型では持ち得ない最大級の強みと言えるでしょう。
また、そういった物の見方の大体が合理的観点に基づいた物であり、非常に的を射ています。
要するに、他者の及びもつかない異次元から正論を述べることができるタイプということです。
想像力と正論を織り交ぜてそれっぽい推論を立てることにおいては、間違いなくINTJの右に出るタイプはいないでしょう。
知的活動に対する極端なタフさも相まって、予測、思索、知的分野における適性は他タイプを圧倒します。
INTJの弱み
・人間関係において不器用
・ぶっ飛んでいる
・ちょっと冷めている
・いろいろズレてる
やはり人間関係全般における不器用さが目立ちます。
非常にぶっ飛んだ視点から新しい物の見方や「確かに」と他者を唸らせる視点を提供できるのがINTJの長所ですが、この点は同時に理解されず、「何言ってんだコイツ」と相手にされない可能性を秘めた短所としても機能してしまいます。
特に周囲は「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」で認識するところがあります。
INTJが正論を言ったばかりに、周囲はあえて間違った方向に舵を切る……といったケースも散見されます。
当人もちょっと冷めてるような言葉が多かったり情のない発言をすることもあるので、その点においても人間関係を必要以上に冷え込ませる原因になってしまうでしょう。
テンポがズレており、他者となかなか噛み合わないのも人間関係を進展させることができないマイナスポイントです。
優れた頭脳をどう活かすか
IQやEQに関わらず、INTJは優れた頭脳を持っています（そもそもIQが高い人が多いけど）。
その優れた頭脳や想像力をどのように使っていくかが、INTJの強みを実生活で生かせるかどうかの分かれ目になるような、そんな印象を抱きました。
INTPとはちょっと違った形での思考活動に強いタイプです。願うことなら、その言葉が正当に評価される環境に身を置いて欲しいものですね。
といったところで、今回はここまで。
普通のINTJ解説も行っておりますので、よろしければそちらもあわせてご覧くださいませ。
筆者：春眠ねむむ
X ：@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
コメント