天才型のひとつとして一貫して高い人気があるタイプ・INTJ。昨今では「陰キャ属性」「実は友達いない説」などと実像らしきものを捉える機会も何かと増えてきましたが……まだまだその頭が良さそうなたたずまいは人気が高いです。
というより、何故かINTPより頭良さそうに見えがちですよね。Niでシュッと正解を引き当て、Teでより洗練させていく……みたいなフラットな知性をついつい見出してしまいがちですね。
私も最初はそんな感じの印象を抱いていました。
ですが、いろいろと情報収集をする中で、ちょっと別の面というか、案外テンプレとして知られる人物像から外れた性格が見えてきた……気がしたので、今回は珍説という名の勝手な研究結果としてまとめさせていただいた次第です。
※明らかに書籍やネットで語られる内容から逸脱した人物像にも触れていきますので、余計なノイズを増やしたくないという方はブラウザバック推奨です
Niで見える世界は意外と悲惨?

INxJを語る上で何よりまず欠かせないのは、主機能であるNiの存在です。
Niを端的に説明すると「本質を掴む」「独自理論の形成」「未来を予言する」と、そんな感じの力……とよく言われる何かです。
要するに、普通の人では考えつかない答えを思いつくような、そんな不思議属性があります。
それはある時では正確な予言だったり、的確な推察だったり、またある時では的外れな陰謀論、明らかに考えすぎな悲観主義、不正確極まる決めつけだったりすることもあるかもしれません。
当ブログでは、Niを「整合性のとれた妄想」と表現しています。
さて、ではそのNiが、主機能勢からどう見えるのかを考えてみましょう。
基本的に主機能は自由に使える機能ですが、ちょくちょく暴発することがあります。
ではNiが暴発した場合はどうなるのか?
Niは時にあり得ない未来や物事の裏側を予見してしまうところがあるようです。当然予見するものがいいものだとは限らず、逆に絶対に見たくない未来だったりすることもありまして……。しかも結構リアリティがあるようで、当人たちは難儀しているとか。
特に知り合いのINTJは何もできずに全てが手遅れのまま死に至る最悪の未来を予測してしまい、時折気分が落ち込んでいる場面がありますね。
Niが見ている世界は、意外と明るかったり格好いい洞察ばかりではありません。思いつく限りの最悪のシナリオという悲惨なものも、Niによる洞察の中に含まれているのです。
INFJより心が弱く悲観主義?
これはあくまで私が見てきた中での個人的な見解なのですが……何というか、INFJと比べて何故かINTJの方が絶望に対して耐性が弱い……?ような気がします。
この辺、第3機能のFiの問題でしょうか?
基本的に第3機能は主機能と結びつきやすく、INTJはNiとFiの間でグルグルとよくない妄想やほぼあり得ない未来を予想し、それがさも絶対であるかのように感じてメンタルがズタボロになっていくこともあるのです。
その点、INFJは同じNi持ちでも、多くの場合結びつくのはTi。不調時にメンタルがヤバい状態なのは変わりありませんが(特にループ時)……TiとFiでは、Fiの方が多感で繊細な傾向が強いです。
そんなFiが補助機能のTeと連動し、「訪れるかもしれない絶望の未来」「既に確定された破滅の予兆」を理詰めで解明して淡々と処理し、そしてそんな冷たいだけの神託を剥き出しの感情で受け止める。すると、どうなるでしょうか?
おおよそ、自分の正直な思いと良心の類では、ただ冷たく告げられる絶望の未来は受け止めきれないことが多いでしょう。
そしてもしもそのままループや不調に陥れば……おそらく、不健全なINFPにも似た壊れそうな雰囲気を出すこともあるのではないでしょうか?

Te−FiとFe−Tiの比較のひとつに、この辺の受け止め方に関する違いが何かあるんでしょうか?Niで良からぬ未来を予見するまではどちらも一緒なんですが、INTJと比べてINFJは割とケロっとしてるんですよね。Fe-Tiってなんかそういう傾向あるんでしょうか?
ちなみに知り合いのINFJは、ヤバい未来を見た時は「この未来を避けろということか」と俄然燃えてましたね。どんだけ強いんだあいつら……
え、INTJ?見出し名で察してください
INTJが到達する泥臭い運命回避法
とまあそんなわけで、不思議と繊細さんなINTJ。特にタイプ5のセクシャル優位だと、多分INFPか何かと誤認しやすいことも多いです。
で、そんなINTJが破滅の未来を回避する方法として採用するのが、最終目標の存在です。
「今は無理でも、最終的にはこうしたい」
「自分はこのために生きている」
と、そんな感じに自分の最終着弾点を決めて、そこに向けての努力に自分の人生を捧げようとします。
INTJといえばどうにも泥臭さからはかけ離れた、知性溢れるクールな印象があるかもしれません。ですが、実物を見るとそうでもないのがわかっています。
クールに見えるのは陰キャだったりあんまり人付き合いに興味がないだけで、心のうちでは下手をするとトップクラスに泥臭く熱血なところも持ち合わせています。

これは予測ですけど、多分不遇なINTJほど泥臭い精神の持ち主になりやすいんじゃないですかね?
絶望的な未来予測が延々と流れてくるんでしょう?だったら、その絶望的未来を迎える可能性も、その情報の整合性も高まるわけです。だから自分の人生の生きがいを決めて、「せめて終わり方くらいは……」みたいな悲壮な決意を抱く人もいるのかも
特に生まれが不遇なINTJなんかは、幼少期をまともに終えられることは少ないでしょう。
結果として常に絶望の未来と隣り合わせで生き、「そんな絶望を現実にしてたまるか」と必死になったり、あるいは人生を諦めた上で「せめて自分が納得できるように」と願うことで、根底に泥臭い人物像が形成されていく……という可能性も十分ありえるんじゃないでしょうか?
INTJはINTJらしさだけではない
知り合いのINTJは「うまくいくかどうかはそこまで考えていない」とぶちまけたことがあり、一時期はINTJではない別のタイプかと思ったことがありました。
ですが、断言します。あの人は絶対INTJです。倫理道徳よりも「どれが結果として良い方向に向かうか」で考えますし、うまく言えませんがNeよりもNiを強く感じます。明らかに予測や妄想が一本筋通っています。
そんなINTJがよく言われる「INTJ」らしからぬ面を割と見せているので、今回このような記事を書かせていただいた次第です。
もっとも、どのタイプもそうですね。結局、性格がタイプのテンプレから外れているからといって別タイプだとは限りません。
結局、心理機能は人間性というより脳の動きの傾向なのではと思い始めた今日この頃。
特に創作ではとにかくクールで気高いキャラが多いINTJですが、INTJがみんなクールで知性あふれるわけではありません。
類型と言いつつ完全に型にはまることがないあたりが、人の性格の面白いところですね。
補足
参考書籍
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