エニアグラムのタイプ3は、「人から認められたい」「賞賛されたい」という気持ちを持っています。
そのため、内面だけでなく外面もしっかりと磨き上げ、非常に魅力的な自分を選出することに長けた人が多いです。
その中でもウィングが2に偏っている3w2の人たちは、自らを魅力あふれる人格に仕立て上げるプロと言ってもいいかもしれません。
人気とカリスマの化身
タイプ3の人は少なからず「人にいい顔をしたい」「自分を人にもっと認めてもらいたい」という願望を持っています。
その中でも3w2の人は「人からの評価を得たい」という気持ちが良くも悪くも非常に強い傾向がありますね。
多くの人から褒められたり尊敬されるように、自分の性格や趣味、見せ方にトコトンまで気を遣う性分の人たちです。
要するにアレですね。人を魅了してアピールしまくるために、人助けに精を出したり喋り方をハキハキさせてみたり、あるいはタワマンに住んで高級車を買ったりすることもあるタイプ、と……
ブランディングに余念がない人たちですね
基本的には外交的で明るく、華のある性格をしている人が多いです。
友達が多かったり、ファンが一定数いたり、人たらしだったり異性にモテモテだったり……そういう「人から見て魅力的に見えやすい人」というのが3w2の特徴です。
基本的には負けず嫌いだったり勝つことが好きな人が多いですが、マイナスイメージに繋がるかもしれないしムキになるのも格好悪いので基本的に顔に出しません。
人を扇動したりやる気にさせるプロなのですが、一方で評判や外面、体裁を非常に気にする一面も持っています。
とにかく外面がよくて上司や学校の先生からの評判がめちゃくちゃいい傾向にある「THE・優等生」みたいな人ですが、対応や性格が完璧すぎたり不自然に出来過ぎていて不審がられることもあるようですね。
魅力的でヒーローのような自分を非常にうまく演じることができる人たちですが、時としてわざとらしく「いい人」や「有能な人」を演じることもあります。
いわゆる意識高い系が多いのもこのタイプですね。
2w3との違いは?
割と似たり寄ったりで見分けがつきにくいですが、親密な人たちへの対応や求めるもので区別をつけることができます。
3w2はブランディングの一環として人を大事にすることが多いですが、2w3はそもそも親密な人と関わるのが目的になりがちです。
例えば2w3が仲間の誰かを助けた時には「助けになれてよかった」とホッコリして終わりますが、3w2は「そういやこの人を助けてあげたことがあって……」と嫌味にならない程度にどこかで喧伝するかもしれません。
要するに、好きな人や仲間のためなら援助を惜しまないのが2w3、あくまで援助は名声や見返りのためであることがあるのが3w2ということです。
とはいえ、2w3が良くも悪くも気に入った相手とベッタリになりがちな一方、3w2の方が結果主義で淡白なぶん付き合いやすいことも多いかもしれません。
2w3は気に入った人を脅してでも離さないウェットで支配的なところがありますが、3w2が欲しがるのはあくまで「この人とつながりがある」という事実や「この人にこれだけ貢献した」という結果と実績。
わざとらしい振る舞いや若干マウント気味の自慢もあるかもしれませんが、つきまとわれる可能性は低いと言えるでしょう。
3w4との違い
3w4とはタイプ3同士で共通点が多く、「自分をよく見せたい」「目立ちたい」「尊敬されたい」「褒められたい」という気持ちは同じですが、性格や方向性には大きな違いが出がちです。
3w4が主にPRの種にするのは、自分の能力やスキル、あるいは何かしらの実績。
それに対して3w2は多くの場合、人気や自分の魅力をアピールするエピソードを欲しがります。
3w2の方が、「あの人と繋がってる」「フォロワーやファンが◯人いる」といった華々しい実績や「みんなに好かれる性格」「欠点のない人」という目標に興味が強いわけですね。
当然目指す方向性が違うので、性格も大きく違ってきます。
3w2の方が、3w4と比べて明るい性格で人当たりがよく、人間関係を求める傾向が強いです。
平たく言うと、「みんな憧れのヒーローになりたい」のが3w2。
対して「超一流の伝説の人になりたい」のが3w4というわけです
恐ろしく不健全な時には自慢や偽善者ムーブが大きくなる(3w2)、自分以下の人間を扱き下ろして「コイツよりは遥かにマシです」とアピールし始める(3w4)といった違いもありますが……どちらもさりげなくサラッとやるので案外気付きにくいです。
ガチの演出家
というわけで、「魅了する人」「体裁や体面に力を入れるブランディングのプロ」というのが3w2の特徴です。
おそらく、彼らの技術は商業主義社会には欠かせないものになりますし、実際3w2は今の時代においては非常に強力で成功しやすいタイプと言えるかもしれません。
それだけに建前や表面上の話ばかりが社会で重要視されないか心配なところがありますが……まあそれはまた別の話。
何にせよ、自分を「素晴らしい人」「魅力的な人」に見せることにかけては、3w2の右に出るタイプはないでしょう。
正直、少しばかり羨ましく思えてしまうタイプのひとつだと思います。
筆者:春眠ねむむ
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