【今更】初級編!エニアグラムについてすっげーわかりやすく解説

エニアグラム
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本当に今更。「今までなぜやらなかったんだ」というくらい今更な話です。

エニアグラムがわからない、今からエニアグラムを学びたいという方用。エニアグラムとは何ぞやという話を、有資格者の!私が!すっげーざっくり、できるかぎりわかりやすくやっていきたいと思います。

あかつき
あかつき

有資格者アピールがウザすぎる……!殴りてぇ……!

知ってる方も復習がてら見ていっていただけると幸いです。

というわけで、さっそくエニアグラムについてお話ししていきたいと思います。いろいろな概念がでてきますが、何とかついてきてください。

エニアグラムとは

エニアグラムとはギリシャ語で「図」を意味し、性格論としては1900年だい半ばを過ぎたあたりから……と小難しい話を挟むこともできますが、ここではわかりやすさ重視です。下手に混乱させる話題はやめておきましょう。

エニアグラムを簡単に表すと、これです。

この図、および図を基にした9種類の性格分類をエニアグラムと称しています

エニアグラムを端的に表すと、これだけです。この図はたびたび使うので覚えておきましょう。

もっと詳しく
エニアグラムとは何なのか?

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各タイプ解説

センターだの統合だのと小難しい話を始める前に、まずは9種類の性格タイプについてざっくりと見ていきましょう。

タイプ1:改革する人

良くも悪くも善悪にうるさいタイプ。委員長タイプと言えばいいでしょうか。

物事を正しいやり方と正しい在り方でこなすべきだと考えており、自分の理想の姿のためには妥協を許さない高潔な人たちです。

ですが正しさにうるさいあまり、自他に対して不可能な合格ラインを課すことも……。

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自重しないエニアグラムタイプ1:自称正義の人生奉行

タイプ2:助ける人

THE・いい人。良くも悪くも善良でありたいという願いを持ち、人助けに精を出す人たちです。

その裏側にあるのは、「人々から愛されたい」という欲求。道徳的で善良=好かれる、人助けをする=相手に好かれるという方程式のもと動いています。

そのため感謝されなかったり認められなかったりすると、時折暴発することもありますね。

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自重しないエニアグラムタイプ2:天使の顔した共依存主義者

タイプ3:達成する人

良くも悪くも承認欲求に満ちた人。そのため、多くの人に好かれる行いをしたり、好かれる振る舞いをしようとします。

「達成する人」の異名も、人々に認められるために頑張る結果、目標達成率が高いことが由来です。とにかく頑張り屋で、人々に認められようと昼夜を問わず働く人もいます。

一方で承認欲求ありきなので認められないとしょぼくれたり、人を体よく利用しようとする側面も……。

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自重しないエニアグラムタイプ3:成功志向の全身金メッキ

タイプ4:個性的な人

文字通り個性的な人。「普通には生きられない」「幸せには生きられない」という呪縛を受け、そのために個性やこだわりに自分の価値を見出した人たちです。

個性的な人になってしまう要因も、「そうありたい」と願ったり意識的にこだわりを持つ人の他、自分とは何なのかを追求し続けた結果そうなった人もいるようですね。

自分探しが好きな人たちですが、時折自分とは何なのかを突き詰め過ぎてアイデンティティを見失う人もいます。

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自重しないエニアグラムタイプ4:自分に溺れるロマンチスト

タイプ5:調べる人

博識な人、聡明な人が多く、良くも悪くも頭脳特化な人たちです。

基本的に出不精か人間関係を強く求めないか両方かで、とにかく内気で控えめ。周囲をよく観察できるポジションを好み、集団で歩いているときは最後尾にいることが多いタイプですね。

ですが内心は結構攻撃的で、例えば掲示板などで安全圏から爆撃を繰り返す人もいます。

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自重しないエニアグラムタイプ5:頭デッカチの引きこもり

タイプ6:忠実な人

一言で言えば日本人タイプ。典型的なフォロワータイプで、「この人」と決めた人には忠義を尽くします。

異名通り良くも悪くも忠実で、心に決めた人に対しては絶対的な忠誠心を持っています。あと、0/100思考の人も多いですね。物事は正しいか、間違っているかです。

そんな気性のため味方内とは異なるスタンスの人には懐疑的・否定的で、また心に決めた人に不信感を抱くと一気に敵視まで悪感情が膨張してしまう人もいます。

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自重しないエニアグラムタイプ6:拠り所がないと死んじゃう病

タイプ7:熱中する人

いつも何かに熱中している、裏を返せば何かに熱中しなければやっていられない人たちです。

損得の目鼻が利きちゃっかりしており、多くの人は典型的陽キャ。楽しいことや好きなことを脳内容量パンパンに詰め込みたいと思っている人たちです。

なぜそうしたいのかというと、苦しみから逃れたいから。辛いことや苦しいことからはとにかく逃避的な人も多いですね。

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自重しないエニアグラムタイプ7:楽園への全力逃避

タイプ8:挑戦する人

挑戦する人の異名通り、とにかく何かに挑戦したがる人たちです。理由は簡単。強くなりたいから。

「敗者は全てを奪われる」という考えのもと、とにかく勝利を欲する人たち。そのためには強くなければならず、あらゆる障壁を跳ね飛ばすための力を求め、あらゆる反発を跳ね除けて突き進みます。

そんな生き方なので反逆者や反発者も多く、時として敵を多く作ってしまい戦いから逃れられなくなることも……。

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自重しないエニアグラムタイプ8:天下狙いのジャイアニスト

タイプ9:平和をもたらす人

文字通り平和をもたらす、良くも悪くも目立たない、その場の空気に根っから順応している人たちです。

「何事もなく日々が流れていってほしい」という願いが強く、そのために場を調停したり、周囲が荒れているとなだめたりする人が多いです。

ですがその裏には「平穏無事でいてほしい」という願いが多分に含まれており、何かがあっても「大丈夫、問題ない」と自他に言い聞かせることが多い人たちでもあります。

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自重しないエニアグラムタイプ9:今にしがみつく不動岩

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3つのセンター

さて、各タイプの解説が終わったところで、ここからはちょっと応用編。まずは各センターについて考えていきましょう。

エニアグラムには、「センター」という概念が存在しています。

センターは本能(ガッツ)、感情(ハート)、思考(ヘッド)の3種類があり、それぞれ3タイプずつがこの中に属します。

区分けすると、こんな感じですね。

本能センター
タイプ8、タイプ9、タイプ1

感情センター
タイプ2、タイプ3、タイプ4

思考センター
タイプ5、タイプ6、タイプ7

図形に表すとわかりやすいでしょうか。こんな感じです。

タイプ8から時計回りに3、3、3の順で分けられていますね。

このセンターについて詳しく語ろうと思えばできますが、初心者の方の頭がパンクするとアレなので、ここでは「こういう分け方もありますよ」とだけ。

他にもホーナイとかハーモニクスとか色々な分け方がありますが、とりあえずセンターだけ知っておけば、ネットで恥をかくこともまずないはずです。

もっと詳しく
【エニアグラム】本能、感情、思考?3つのセンター

囚われ

各タイプとも、「囚われ」という性格の根源のようなものを持っています。

これらは「こうありたい」という強い願望や「こうはなりたくない」という忌避感、または「これが恐ろしい」という恐怖心など、非常に強い感情から生じます。

要するに、強い思いや感情願望からくる性格の歪みというわけですね。

というわけで、各タイプの囚われについて表で見てみましょう。

タイプ囚われ
タイプ1怒り
タイプ2プライド
タイプ3欺き
タイプ4嫉妬
タイプ5ため込み
タイプ6恐れ
タイプ7貪欲
タイプ8欲望
タイプ9怠惰

リンク先は各タイプの囚われに関する説明です。よろしければご参照ください。

総じて言えるのは、各タイプとも文字通り何かしらの価値観に囚われているということ。

小難しい話をちょっと挟むと、エニアグラムの巨匠であるドン・リチャード・リソという人は、人の性格を「心のギプス」と称しています。

要するに、痛みを和らげるために何らかの特徴が生まれ、それが歪みとなっていくわけですね。

囚われというものも、人が自分の苦しみを和らげるために生み出した特性の一つなのかもしれません。

ここら辺を本気で話すと根源的欲求やら根源的恐れやらと難しい単語がたくさん並ぶのですが、今回は初心者向けということで、「そういうのもあるんだー」程度に聞き流してください。

もっと詳しく
【エニアグラム】囚われとは何?9タイプそれぞれ「囚われ」が性格の軸となる……

分裂(退行)

さて、ここからはもう頭が痛くなってくる項目になります。「ちょっといっぱいいっぱい……」という方は、無理せずここまでの知識を片手にブラウザバックしてください。

ここまででも、初回にしてはエニアグラムについてかなり学べた方だと思います。お疲れ様でした。よろしければまた見てください!

さて、それはそれとして、この分裂(退行)も、エニアグラムについて詳しくなる上では避けて通れない道のりとなります。

分裂という正式名称の他に、退行、後退などなど複数呼び名がありますが……ここではネットで主流となっている「退行」の名称で統一させてください。

退行の概念

人間誰しも、メンタルが安定した時もあれば不調な時もありますね。

退行はそんな中でも特に荒れに荒れた時。「不健全化」してしまう一歩手前の状態の際に現れるサインのようなものです。

この退行状態になると、それぞれのタイプは該当する他タイプの悪い面の特徴が非常に表出しやすくなります

例えばタイプ5ならばタイプ7のように逃避的で刹那的になる、タイプ8ならばタイプ5のように臆病で冷笑的になる、といった具合ですね。

退行先一覧

とりあえずは、(汚くて申し訳ありませんが)図をご覧ください。

要するに図形通りなのですが……矢印で結ぶとちょっと意味がわかりにくいですね。表で表してみましょう。

タイプ退行先
タイプ1タイプ4
タイプ2タイプ8
タイプ3タイプ9
タイプ4タイプ2
タイプ5タイプ7
タイプ6タイプ3
タイプ7タイプ1
タイプ8タイプ5
タイプ9タイプ6

1→4→2→8→5→7→1
3→9→6→3

法則性については、ひとまず置いておいていいでしょう。とりあえず「そういうものだ」と認識していただければ十分です。

このように、各タイプともに退行先のタイプを持ち合わせています。囚われによってそれぞれ退行先のタイプのダメな点が増幅され、それを過ぎれば人はどんどん不健全になっていく。そういう理屈です。

もっと詳しく
【エニアグラム】退行(分裂)とは?

統合(成長)

続けて、統合という概念について見ていきましょう。

統合の概念

概念といっても、退行について理解できたのなら理屈は簡単です。

要するに退行とは逆。健全な状態時に見られる、該当タイプの良い面が現れやすい状態です。

ただこれが結構難しく、無意識化でも自然に発生する退行とは逆に「しっかりしなければ」という意思がなければこの状態にはなれないのです。

もっとも、スピリチュアルバイパスという概念を考えると必ずしもいいことづくめというわけではありませんが……とりあえず、ここでは「人としての成長段階で見られる傾向」ということでご理解ください。

統合先一覧

さて、まずは(稚拙な)図面をご覧ください。

これだけでは複雑なので、表でも見て見ましょう。

タイプ統合先
タイプ1タイプ7
タイプ2タイプ4
タイプ3タイプ6
タイプ4タイプ1
タイプ5タイプ8
タイプ6タイプ9
タイプ7タイプ5
タイプ8タイプ2
タイプ9タイプ3

1→7→5→8→2→4→1
3→6→9→3

察しのいい方ならばおわかりでしょう。退行とは全く逆向きになってます。

出来過ぎな気がする方もいらっしゃるでしょうが……ここは初心者向けの記事。小難しいことは抜きにして、「そういうものだ」とお考えください。

もっと詳しく
【エニアグラム】統合とは何?

【超応用】ホーナイとハーモニクスの分類

この辺はもう趣味の領域ですね。一応解説しますが、エニアグラムという概念をかじるだけで満足な方は無視してください。本当、深く知りたい方以外にとっては時間の無駄です。

さて、それでは、それぞれどういうものなのか見ていきましょう。

ホーナイのによる分類(ホーナイの三つ組)

先ずはホーナイによる分類(ホーナイの三つ組)から。日本人的にはちょっと面白い響きですが、由来は簡単で、「ホーナイという人が提唱したからホーナイによる分類」。これだけです。

さて、では肝心な「それって何?」という部分について触れていきましょう。早い話が、これです。


ホーナイの三つ組で、タイプ3、タイプ7、タイプ8を自己主張型、タイプ1、タイプ2、タイプ6を追従型、タイプ4、タイプ5、タイプ9を遊離型と呼んでいます。

それぞれの意味合いをざっくりと解説すると、こんな感じ。

自己主張型
・話の主役
・流れは自分で作る
・「自分が自分が」となりやすく、周囲に反応を求める

追従型
・自分の本性に正直
・子供時代に決められたルールに従順
・人と比べて「自分が上だ」と感じやすい

遊離型
・世間や状況からはとにかく離れる
・住所は自分の脳内世界
・周囲に働きかけるのは結構苦痛

おおよそ、社会における他者との接し方というか、社会とのつながり方を表しているようですね。

各タイプとも集団に対する対応は三者三様で、その辺を考えると面白いです。

もっと詳しく
【エニアグラム】ホーナイによる分類(ホーナイの三つ組:追従、自己主張、遊離)とは?

ハーモニクスによる分類

これもまた、面白いくらい綺麗な図形で分かれているので、いい加減笑えてきます。早速、図に表してみましょう。

ざっくりとそれぞれを解説してみましょう。

楽観型
・何とかなる精神
・場を明るくしようとする
・自分の暗黒面が鬼門であり弱点

合理型
・客観と論理の人
・「こうすべき」を優先
・「有能」の自己イメージに固執しやすい

反応型
・感情の起伏が大きい
・問題や不安点はすぐ口にする
・人の感情や反応を何かと見たがる

こちらは壁にぶち当たった時の反応を表していますね。こちらも三者三様です。

これもまた面白い概念なので、余裕があれば覚えておきましょう。

もっと詳しく
【エニアグラム】楽観的?合理的?反応的?ハーモニクスによる三分類!

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まとめ

今回は初心者向けに、エニアグラムの簡単な概念を解説していきました。ご理解いただけましたでしょうか?

9タイプと考えると16タイプより簡単そうですが、実際のところは結構ややこしい概念ですね。

ですがそのぶん、人の性格や特徴が事細かに書かれているので、知れば知るほど面白いものです。

よろしければ、これを契機に、エニアグラムについて調べてみてください!

中級編も上げてますので、興味が湧いたという方はそちらも見てやってください!

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

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参考書籍

 

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