エニアグラムとは何なのか?

エニアグラム
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さて、当ブログでもエニアグラム に関する記述が増えてきましたが……ここでちょっと原点に立ち返ってみましょう。

そもそも、エニアグラムって何?

今回は、そこのところをちょっと解説していきます。

元々は図形を指す?

というわけでご覧ください。これがエニアグラムです。

エニアグラムというのは、もともと図形を意味します。

エニアグラムはギリシャ語で「9(ennea)」「図形(grammos)」の2つを掛け合わせた言葉。

つまり、意味合いは「9つの図形」。そのまんまですね。


その起源は古代ギリシャ、ひいては古代エジプト王朝にまで遡るとまで言われており、かなり昔から「万物の本質を表す図」としてキリスト教、仏教、イスラム教、ユダヤ教などの宗教とも絡んで何千年もの間新たな知識や気付きが蓄積され続け、今では心理学的な「類型論」として今現在に語り継がれているわけです。

いやー、とてつもない長い歴史がありますね!そんな伝統的なものなら信用できちゃいます!

あかつき
あかつき

おいやめろ!

あんたが余計なこと言うと胡散臭さが倍増するんですよ!

宗教→心理学へ

エニアグラム は長らく宗教的側面を持った存在として君臨していましたが、1960年頃からその姿を大きく変容させます。

もともと1950年代にはオスカー・イチャーソという人がひっそりとエニアグラム に関連づけた性格論の雛形を作り出していましたが、それが1960年代の「ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント(要するに人間の本質探しブーム)」にのっかかってエニアグラムも大ヒット。

以後はアメリカ内を中心に「性格診断の中でも信頼性抜群のアイテムのひとつ」に君臨し、エニアを語ると大抵名前が出てくるドン・リチャード・リソやラス・ハドソンなど色々な人物によって研究、発見が繰り返され、果てはしれっと日本にまで地味に普及しているというわけです。

今では宗教とは距離を置いてきちんとした心理学・人間学的なポジションに落ち着いています。

今では有名どころだとGoogle、Apple、Amazon、コカコーラ、日本でもトヨタとかが取り入れているという話もありますし、信頼性も高いので安心ですね!

あかつき
あかつき

だからいちいち信頼性を損なうのはやめろっつってんだろ!!

何なんですか、馬鹿なんですか!?

お願いだからもうお前黙れよ!!

実際のところ……

そんなこんなで、何だか褒めてるのか貶してるのかよくわからない、胡散臭さ全開のエニアグラム解説をしていきましたが……こんなアホな事をやってても、ブログにひとつのカテゴリーを設けてまでやっているということは信憑性はある程度あると思ってます。私個人はね。

というのも、こいつは血液型占いや星座占いとは違い、あくまで宗教、人種、体質に関連付けない、余計な物を紐付けず純粋に性格だけを述べている性格診断だからです。

もっと言いましょう。

きっぱりと白黒つけられない。「私はタイプ4だ!」「あいつはタイプ6以外あり得ない」とは誰も断言できない。結局曖昧な判定しかできない。

これがエニアグラムがある程度以上信用できる理由だと思っています。

そもそも人の性格なんて、いろんな要素があって然るべき。エニアグラム1つにしても、「自分はタイプ1だからタイプ8の資質は全く持っていない」とは言い切れません。

だいたい、人の資質や性格をピシャリと断言できて、それが絶対覆らない、他の要素は検討の価値もない。こんな状況の方が、むしろ異常だと思いませんか?

あかつき
あかつき

正直、「嘘でも何でもいいからキッパリ区分けして、絶対覆らない境界線を引いてほしい」って人のが多数派のような気がしますけどねー……

エニアグラムは、「あなたはこのタイプだから他のタイプの素養があるのはおかしい」……とはなりません。

あくまで人間の性格の傾向を9タイプに強引に区分けしているだけのものだし、その人の性格の中で一番共通点が多いタイプを指して、「あなたはこのタイプです」と言ってるだけです。

こんな曖昧だから日本では広まらず「血液型占いの方がまだ信用できる」という人も多い理由かもしれませんが……人の素質を人の目線ではっきりと断言し、9つ(派生系含めると18個とも27個とも)という限られたタイプという型に完全に当てはめる方がやばいです。
それこそ宗教や信仰と何ら変わりません。

もう一度言いましょう。人の性格を特定の型に完全にはめることはできません。

だからこそ、曖昧で歯切れの悪いことしか言えない方が信用できます。

要領を得ない個人的な所感ばっかになりましたが……要するに「人の性格を安易に断言できる方がどうかしてる」ということです。

あかつき
あかつき

というかエニアグラム みたいな類型も、自分自身や理解できない相手に当てはめて「あ、つまりこういう事を考えてたのか」「このタイプはこう考えて動いてるのか」みたいに、ある程度当たりがついたらあとはかなぐり捨ててもいいと思いますよ。


こんなもん、あくまで自分や相手を理解するための大まかなガイドラインでしょう。


いるんだよなあ……「あいつはタイプ6だから嫌いだ」とかタイプありきで語り始めたり、「自分はタイプ8だからスゲー奴なんだ」とアイデンティティにしてすがっちゃう奴が……

いや、こういう輩は16タイプのが多いような……いやいや、何でもないです

9タイプ解説

さて、何だか意味不明な事をゴチャゴチャと語ってしまいましたが……話を戻しましょう。

エニアグラム、つまり「9つの図形」転じて「9つの性格タイプ」というからには、エニアグラムには9つの性格タイプが存在します。

今回はザックリと、9つの性格タイプについて見てみましょう。

タイプ1:改革する人

エニアグラム におけるタイプ1は、完璧主義な人。

高潔な精神と高い理想を持っていますが、完璧主義すぎて頭が硬いのが玉に瑕という人たちです。

「こうあるべきだ」「正しくないとダメ」という強い思いを持っていて、物静かながら熱意を持って物事を改善していきます。

完璧主義が行きすぎると、全部マニュアル通りじゃないとネチネチ文句言っちゃう面倒くさい人になる危険も……?

タイプ2:助ける人

困ったときに損得も無視して、いの一番に助けてくれる人。こういう人たちはタイプ2の可能性が高いでしょう。

見返りも求めず、ただ「その人が困っているから」という理由だけで人助けができる、稀有な人たちです。

ただし、たまに見せる「助けてあげてる」感が一部の人(特にタイプ8とか)の恐怖心を駆り立てる時がありますね……。

どこまでも甘えさせてくれる一面もあるので、ダメ人間製造機でもあります。

タイプ3:達成する人

ハードワーカーでかつ成功者。人からの称賛大好きな人たちです。

キラキラした雰囲気で人を惹きつけて、目立つ事をよしとするスター気質の持ち主です。

成功者としてやっていけるための才能を一番多く持っている、まさに「評価されるために生きる人」ですが、反面人を平気で使い捨てにする冷酷さを見せることも……?

良くも悪くも、人からの称賛を得るために手段を選ばない。そんな人たちです。

タイプ4:個性的な人

何だか変わった人たちが多いのが、このタイプ4というカテゴリー。

というのも、タイプ4の人たちにとって、「人と違う」は生命線。内心では「普通の人のように生きられない」という悲観も持っているので、一言で言えば「普通コンプレックス」みたいな人も少なくありません。

しかし感受性と美的センスは全タイプ中でもトップで、日常生活や仕事にこれらを取り入れれば大化けすることもしばしばあります。

あと、ごく稀に何言ってるかわからない宇宙人みたいな人も……?

タイプ5:調べる人

オタク、引きこもりと言えば、おそらくこのタイプに属する人が多いかと思います。

謎に深い知識と洞察力を持っていて、妙に賢かったり勉強熱心な人も多く、気づけばとんでもない知識人になっていることも……

あと、周りに全く興味ないようで見ています。わりと洞察お化けです。

とは言え気づけば勝手に孤立していることも多く、特に人間関係では難が多いタイプでもありますね。

タイプ6:忠実な人

一言で言うなら、THE・日本人。一所懸命、忠義の人、安全志向、そして時々排他思考。

良くも悪くも不安に敏感でいろんな可能性を考え、最悪な可能性に常に備えることができる人。それでいて上の指示には基本的に忠実、自分が「これ」と決めたい場所は死んでも守る、まさに兵士の鑑のような人たちです。

敵味方の区分けがかなり明白で、味方にはかなり優しい性格をしている人たちでもあります。

ですが不安症が暴発することもしばしばあり、人間不信や違う価値観の徹底排除、弱いものいじめなど、不安を払拭するために割と手段を選ばない側面も見られます。

タイプ7:熱中する人

楽しい事に目がない、楽天家で愉快な人たちは、その多くがタイプ7に分類されます。

基本的に飲めや歌えのドンチャン騒ぎ。楽しさをいっぱい詰め込んでいつしか嫌なことすら忘れてしまう、天性の陽キャと言ってもいい人たちかもしれません。

特に楽しみを見つけること、未知の分野を突き進む事に関してはピカ1です。

ですが反面満たされない思いが強く、たまに暴走したり飽き性な面を悪い意味で発揮したりする面も……

楽しい事のために周りを犠牲にしてしまう人もたまにいるので、案外油断ならない人たちです。

タイプ8:挑戦する人

弱肉強食の申し子とも言える人たち。それがタイプ8です。

一見すると大人しい人たちもいますが……蓋を開ければパワフルで勇猛果敢。

必要なものや自由のためにどこまでも戦っていけるタフガイ揃いで、「味方にすると頼もしく敵に回すとめちゃくちゃ怖い」を地で行く人たちばかりです。

対等な関係を欲しがっていますが、持ち前の高圧的な性格のせいで結局部下と敵ばっかりになることも少なくない、案外孤独のタイプでもあります。

勝つことは上手いですが、人身掌握は案外下手な人が多いです。

タイプ9:平和をもたらす人

良くも悪くも空気みたいな人。そして何より、本人たちもそれを望んでいるところがあります。

何にでも染まれる真っ白な布地みたいな人たちで、のほほんとして心に余裕があり、どんな空気にも染まれる謎の特技があります。

ですが反面人に流されやすく、「自分がない」と評されることも……。

あと、本気で怒るとめちゃくちゃ怖いタイプでもあり、ただのいい奴と思ってナメてると痛い目を見る、そんな人でもあります。

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