ボヘミアン。なんか面白い響きの言葉ですよね。意味合いは「放浪者」とかそんな感じで、元は特定地域の住民を指す言葉だったそうな。
さて、今回の主役である4w5ですが、まさに「放浪者」「冒険者」という言葉にぴったりな人と言えるかもしれません。
というのも、彼らは自分らしさの探求者。
様々な想像や妄想、空想、精神世界をさまよい歩いて、日夜「今の気持ちを表現するなら……」とか「自分の人生哲学を端的に言うと……」とか色々考えては、自分の内面にある独自の世界観を作り上げようとする人たちです。
世間から浮いた自由人
4w5の人たちの振る舞いは、正直言って常識では縛るどころか、場合によっては理解すら難しいということも少なくありません。
というのも、4w5にとってこの世界は自分を縛る枷であり、自由を奪う檻のようなもの。もしかしたら、「いや、むしろ現実のが夢の世界なのかもしれないよ」とか言い始める人だっているかもしれません。
頭が痛くなってきましたか?
タイプ4、特に4w5の人たちにとってこの世は楽しくない場所。いつも本拠地が頭の中、精神世界にあるような人たちなのです。
話し始めると長くなりそうなので、4w5の人たちの特徴を大まかに箇条書きでまとめてみましょう。
- 現実より自分の頭の中の世界が好き
- 基本的にひとりが好き
- 人から離れる傾向あり
- 縛られるの嫌いな自由人気質
- 割と人生哲学の塊
自分の気持ちや人生哲学、あるいは自分自身が何者かを端的に表す言葉や比喩表現に使えそうなもの、自分の内面にある世界観を表現するものとか、4w5にとっては大好物。
歌でも物語でも文章でも詩でも、今の自分が感じたことや見ているものを言い表すものがあれば飛びつく4w5は少なくないでしょう。
マジでクリエイター特化な人のような気がしてます。
あと、結構知識の探究とか哲学とかも好きな人が多いみたいですね。どれも自己表現の材料になるとか何とか……
創造性と知的好奇心が強く意外と物知り。しかも割と動じない性格をしている人も多いので、案外客観的にものを見ることができるタイプ。
ですが周囲のことは結構どうでもいいし「わかる人だけわかってくれればいい」を地でいくスタンスなので、結構な割合で知らずのうちに孤立してしまいます。
しかも本人は「集まりに参加するより、外から人の動きとかを眺めていたい」とか大真面目に思っちゃうタイプなので、いよいよ集団生活の維持が難しいところもあるのです。
良くも悪くもタブーや常識、下手をすると実生活すらあまり気にしない自由人なので、「目を離すとすぐいなくなるし、首輪をつけると一気にメンタルがボロボロになっていく人」でもあります。
4w3との違い
両タイプとも「自分らしさ」や人生哲学には一家言あるタイプではありますが、区別の付け方は案外難しくありません。
と言うのも、4w3は多くの人に「これが自分なんだ!」とアピールして認められようとする発信者。
対して4w5は周囲の人や情勢にほとんど関心を示しませんし、気まぐれで自分の気が向いたことしかしたがらない傾向があります。
あと、メンタル的にも4w3より安定していて、何だか大人びてて冷静な印象がありますね。
ショックを受けた時も悲しみを人にぶつけがちな4w3と違って、ひとりで引きこもって鬱々としていることが多いタイプです。
要するにアレです。
メンヘラと社不適の違いというか……。
4w3は周囲に適合できないと「どうして!」と気にしますが、4w5はほとんど気にしなそうですね。まさに「わかる人だけいればいい」スタンスというか……
4w3は割と周りを気にしています。というより、自意識過剰と言ってもいいでしょう。周囲からどう見られているかを気にしていますし、「変わっている」という評価もネガティブな意味のものならばショックを受けるでしょう。
ですが、4w5はそもそも変と言われようが頭おかしいと言われようがあまり気にしません。
この世界の誰にも理解されないとさすがにヘコむでしょうが、「非常識」くらいの非難なら「そもそも常識って何?」くらいの気持ちで受け流すでしょうね。
あと身も蓋もない分け方をするなら、変な人を自称してアピールするのが4w3、そもそも誰もいなくても変なのが4w5です。
5w4との違い
むしろ4w3よりも、こちらとの区別が難しいかもしれませんね。
ひとりでいたがるし常識とか知ったこっちゃない変人という共通点はありますが、根幹のタイプがタイプなので目的は大きく違ってきます。
4w5が求めているのは、あくまで「自分は何者か」「自分の今の気持ちの真実は」といった自分なりの哲学や自分に関する真理。
それに対し、5w4は「真実は◯◯だった」みたいな外界の真理や「こうなるはず」という世界のビジョンを求めています。5w4の方が視点が大きくぶっ飛んだことを言い出しやすい感じですね。
区分けするための材料を無理やり考えると……
・「自分は」とか「この気持ちは」みたいに個人的なことを言い出すのが4w5
「世界は」「世の人は」みたいなドデカいことを言い出すのが5w4
・あくまで自分らしさを求めたいのが4w5
自分らしさよりもやりたいことや興味事を追求したいのが5w4
・自己表現に興味があるのが4w5
やりたい事に興味があるのが5w4
・主に行動が変なのが4w5
主に言動が変なのが5w4
とまあ大雑把に組分けするなら、基準はこんなところでしょうか。5w4は自分のやりたい事ややるべきだと思ったことに熱意を持ちますが、4w5は基本そういうのはそこまで興味ないでしょうね。
使命やビジョンよりも、自分の内面世界。
これが4w5なのです。
あと散々「1人でいたい」と紹介しましたが、なんだかんだ自己表現の対象として人を欲することがあるのは4w5の方が可能性高いですね。
5w4もセクシャル優位の場合は人を求めますから、結局どっちがどっちだかって話になっちゃいますけど……
変人ゆえの飛び抜けた創造性
4w5は正直変わった人が多いし本人も常識にそこまで興味を持ちませんが、余計な制約がないぶん創造性や普通は気づけない物への洞察眼、抽象的な物への理解力はピカイチです。
素の状態からぶっ飛んだ人たちですが、それだけにぶっ飛び具合を自在に扱えればとんでもない力を発揮する爆発力が強いタイプでもあるのです。
まかり間違っても、4w5の思い描くマイワールドは人並み程度ではないでしょう。
あまり人から離れすぎるとちょっと復帰が難しいタイプになりますが……何だかんだ、孤立して移住した山奥でもとんでもない大作を作り出してそうな気がするのは私だけでしょうか?
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
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コメント
自分も4w5,5w4で迷うことが多く
ただ、無能であることの恐れが無い
(無能だってよくね?そもそも無能って人の役に立たないことでしょ?人の役にとか別に立ちたくないし……)
ので4w5のが近いと思ってたのですが(自分自身でない事の恐れならあると思う)
これ見るとやりたい事重視なので5w4になるのでしょうか…
詳しく見ても
△「自分は」とか「この気持ちは」みたいに個人的なことを言い出すのが4w5
✕「世界は」「世の人は」みたいなドデカいことを言い出すのが5w4
※この二択なら上。しかし一番言ってるのは「この時の高木さんの気持ちは」な気がする。大好きなキャラの気持ちとかこの先の未来の考察
✕あくまで自分らしさを求めたいのが4w5
〇自分らしさよりもやりたいことや興味事を追求したいのが5w4
※自分らしさは大事だがやりたい事を追求したい。
本質と自分の思うことが違うなら本質を優先したいが、そもそも本質を考えるくらい大好きなものは自分は隅々まで理解してる自信があるのでそういう意味での折れなさはある。
✕自己表現に興味があるのが4w5
〇やりたい事に興味があるのが5w4
※自己表現にも興味があるが、やりたいことが優先。
作品は作りたいが、
もし好きな作品の二次創作の場合、原作を何よりも大事にしそれを壊すような展開や沿わないような展開は絶対してはいけないと思う。自分の色を出すべきでは無い場面である
?主に行動が変なのが4w5
?主に言動が変なのが5w4
自分で自分が変かどうかなんて正直わかりません。変でしょうか?(変と言われても別になんとも思いません)
って感じですかね
高木さん大好き様
まあその2択だとどうなるかという話なので、それよりは根源的恐れの中でどれが一番グサっとくるかで考えるのが一番それっぽい見分け方になるのではないでしょうか?
特に高木さん大好きさんの場合は高木さん愛で動いていらっしゃるようですし、どのタイプでも拠り所として作品が常にあるのかなという印象があります。
最後の?についてですが、今のところ変な要素はあまり見当たりませんね。気になったことは根掘り葉掘り質問しようという意図を感じるので、強引に区分けするなら前者でしょうか?
なるほど
そうなると好きなキャラを拠り所にするタイプ6の特殊なタイプということでしょうか
なかなかそれならそれで「好きなキャラを一番愛せるタイプだ」と喜ばしくはあるんですが
エニアグラムが形成されるのって幼少期なんですよね?
そうなると幼少期に拠り所とするキャラとかものがいたのかどうかとなると
……ん?ってなります
例えば幼少期といえばどっちかというと科学に興味があって、小学生の時は古生物学者になりたかったりしてタイプ5っぽい夢かなあと思います(安直)
結局なかなか分からなくてむずかしいですね。でも面白い
高木さん大好き様
一応拠り所がないと死んじゃう病とは称してますが、幼少期は特に「自分では何もできない」「親に頼る」というのがキーな気がします。
タイプ6の根底にあるのは自分に対する無力感で、「自分は何もできない」と言う感情を抱いています。
この辺タイプ5と似たようなところがあるのですが、あちらが「だったら引きこもって力をつける」なのに対し、こちらは諦めるか絶望するか、はたまた何かの依代を見つけるかを迫られる感じですね。
考古学者は、確かにタイプ5が夢見そうな職業ではあるw
まあ、いろいろと複雑な理論ですからね。
根源的恐れは結構大事な要素で、特に4、6が強いのでしたら、そのどちらかの可能性が非常に高いでしょうね。
あと根源的恐れは4・6が一番しっくりきます。次点で7・8の恐れはある気がします
5は性格タイプ的には結構合ってますが無能であることの恐れは皆無です。
むしろ無能と見られた方が頼られたり利用されたりしにくいので楽まであります。