4w5は、ボヘミアンという別名がつけられています。
何だか面白い響きですが、意味合いとしては「規範や伝統にとらわれない人」ですね。
そんな「知らなくても調べればわかる」というようなお話は置いておいて……ボヘミアンという単語は、まさに4w5の性格を表しているかのような言葉です。
自分探しの旅人
タイプ4の命題は、「自分とは何者か?」です。4w5は、その命題に正直に向き合う人たちですね。
簡単に言えば、自分が何者なのかをひたすら探ろうとする人です。
4w3のように自分という存在を探し当てるのではなく、自分自身を「ああでもない」「こうでもない」とひたすら探し求める、まるで内面世界の旅人のような人たちと言えるでしょう。
そのため、かなり内向的な人が多いですね。
安易に「これこそが自分だ!」と結論づけるのではなく、納得いく自己像を探して永劫内界を旅して回ります。

これといった自分なんて、考えても見つかるわけないじゃないですか。え、これ禁句なの?
無論、4w5が「これこそ自分だ!」という答えに行き着くことはありません。見つかるのは、常に「しっくりこない自己像」です。
当然、「納得できる自己像がいずれ見つかるはず!」と楽観的に旅しているわけではありません。そんなもの見つからないことはわかっています。
ですが性格上、もはや自分探しは癖であり必須項目。タイプ4の欲求である「自分自身」を探して回ることが、このタイプの思考の原動力なのです。
規則に染まらない自由人
さて、ボヘミアン要素についても迫ってみましょう。
4w5は、基本的に規則や「こうあるべき」という一つの形には囚われません。それは自分自身を曲げる行い。従ってしまえば本当の自分から遠のいてしまう概念だからです。
4w5にとっての最重要項目は自分探し。自分とは何者かを突き止めることです。
決まりに「従いたくない」で終わらせるわけでも反発するわけでも、あえて守らないわけでもありません。ナチュラルに無視します。そこにないもののように振る舞います。
この規則ガン無視の姿勢が、ボヘミアンたる所以ですね。意識すらしていないあたり、ボヘミアンぶりは徹底しています。
すべては自分探しのため。そのために4w5はエネルギーの多くを費やします。外界にも決まり事にも構っている暇はないのです。
変人要素
規則に染まりたくないということは、得てして常軌を逸脱した部分を持つということにつながります。
例えば変な趣味を持ったり、常識に囚われない変な哲学思考を持ったり、明らかに枠組みを無視した知識体系を作り出したりなど。
ほぼ必ずと言っていいほど、世間一般からはみ出た部分を持ち合わせていると言えるでしょう。
タイプ4です。主流や常識への対抗意識がないわけではありません。当たり前に逆らいたい気持ちがないというわけではありません。
ただ、そんなことよりも自分を追求したい。その過程でおかしな部分を身につけ、結果として変人になっていく。そんな人たちです。
芸術家気質?
4w5と言えば、ボヘミアンの他に芸術家気質としても知られていますね。
自己探究の過程でちょっと変わったことをしてみたり、奇抜な服装をしてみたり、ピカソも真っ青な絵を描いてみたりなどなど……様々な形で自己を表現し、「これはないな」とまた別の表現を考えてを繰り返します。
この自己表現の過程で、様々な芸術作品や新しい概念が生まれるわけですね。
もともと規則を守るようなタチではありません。形に囚われることなく「本当の自分は何なのか」と思索を重ねています。
そのためには、自己像を一度形にしてみるフェイズも必要ですし、形にしてみた後に「なんか違う」となれば、それが足掛かりとなってより探求が捗ります。
4w5の芸術は、常に「自分はこういう人かもしれない」「いや、何か違う」の狭間で生じるものなのです。
4w3との違い
どちらも自分が何者なのかという答えを求める人たち。ですが、何者であるかを探すことと披露すること、この比重がタイプ4のウィングを分けます。
4w5の場合は、自分を探すことに多くのウェイトが割かれていますね。「自分はここが人と違うの」と変人アピールをするよりは、変だろうが何だろうが自分探しばかりに時間を割きます。
囚われの嫉妬も、僻みや投影よりは羨望という形で出ることが多いですね。
「この人にあるものが自分にはない」が自分探しのトリガーになることが多く、「なぜないのか」「あったらどうなるのか」「これがないなら自分は何なのか」と、ネガティブな要素が内向きの思索の原動力になりやすいです。
何かと対抗意識や自尊心が強いあちらと違って「人など知ったことではない」となるのも4w5の特徴ですね。社会性は期待できません。
5w4との違い
どちらも社会性が壊滅しており内向的で、自分一人で思索を広げるタイプ。ですが、原動力の幅や興味範囲の広さに大きな違いがあります。
5w4は、興味の幅は幾分か外界に向きます。外部にある事柄を足掛かりに思索を重ね、独自の哲学や知的体系を築き上げるでしょう。
ですが、4w5は完全に内向きですね。外界の情報よりも自分自身に夢中であり、最悪自分にしか興味がない可能性すらあります。
5w4「これは何なのか」
4w5「自分は何者なのか」
ここの違いが両タイプの大きな違いと言えるでしょう。
まとめ
4w5は、常識には囚われず自由な発想をします。そして当人たちもまた、そういった自分を大切にするでしょう。
決して変わり者という看板を欲しがる気持ちがないとは言えませんが、そうであっても優先事項は自分という存在の探究。自分が何者かを知ることが最重要項目です。
タイプ4は他の何にも依らないオリジナルの自分を発見したいと考えていますが、4w5は特にその気持ちが強い人たちですね。
4w5の内面世界は、自分を探究するための終わりがない大地。そこをさまよい歩くうちに自分という人物像の断片を見つけては手放しを繰り返し、終わらない旅を続けるタイプです。
その過程で独自の創作物が生まれるかもしれませんし、オリジナルの深い哲学が生まれるかもしれません。
ですが4w5は、それでも旅に満足することはありません。見つからない自分という存在を探すことが主目的であり、全てはそのための副産物に過ぎないのです。
今回はここまでですね。他にも様々な記事をアップしているので、興味がおありでしたらそちらも覗いていただけると幸いです!
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
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コメント
自分も4w5,5w4で迷うことが多く
ただ、無能であることの恐れが無い
(無能だってよくね?そもそも無能って人の役に立たないことでしょ?人の役にとか別に立ちたくないし……)
ので4w5のが近いと思ってたのですが(自分自身でない事の恐れならあると思う)
これ見るとやりたい事重視なので5w4になるのでしょうか…
詳しく見ても
△「自分は」とか「この気持ちは」みたいに個人的なことを言い出すのが4w5
✕「世界は」「世の人は」みたいなドデカいことを言い出すのが5w4
※この二択なら上。しかし一番言ってるのは「この時の高木さんの気持ちは」な気がする。大好きなキャラの気持ちとかこの先の未来の考察
✕あくまで自分らしさを求めたいのが4w5
〇自分らしさよりもやりたいことや興味事を追求したいのが5w4
※自分らしさは大事だがやりたい事を追求したい。
本質と自分の思うことが違うなら本質を優先したいが、そもそも本質を考えるくらい大好きなものは自分は隅々まで理解してる自信があるのでそういう意味での折れなさはある。
✕自己表現に興味があるのが4w5
〇やりたい事に興味があるのが5w4
※自己表現にも興味があるが、やりたいことが優先。
作品は作りたいが、
もし好きな作品の二次創作の場合、原作を何よりも大事にしそれを壊すような展開や沿わないような展開は絶対してはいけないと思う。自分の色を出すべきでは無い場面である
?主に行動が変なのが4w5
?主に言動が変なのが5w4
自分で自分が変かどうかなんて正直わかりません。変でしょうか?(変と言われても別になんとも思いません)
って感じですかね
高木さん大好き様
まあその2択だとどうなるかという話なので、それよりは根源的恐れの中でどれが一番グサっとくるかで考えるのが一番それっぽい見分け方になるのではないでしょうか?
特に高木さん大好きさんの場合は高木さん愛で動いていらっしゃるようですし、どのタイプでも拠り所として作品が常にあるのかなという印象があります。
最後の?についてですが、今のところ変な要素はあまり見当たりませんね。気になったことは根掘り葉掘り質問しようという意図を感じるので、強引に区分けするなら前者でしょうか?
なるほど
そうなると好きなキャラを拠り所にするタイプ6の特殊なタイプということでしょうか
なかなかそれならそれで「好きなキャラを一番愛せるタイプだ」と喜ばしくはあるんですが
エニアグラムが形成されるのって幼少期なんですよね?
そうなると幼少期に拠り所とするキャラとかものがいたのかどうかとなると
……ん?ってなります
例えば幼少期といえばどっちかというと科学に興味があって、小学生の時は古生物学者になりたかったりしてタイプ5っぽい夢かなあと思います(安直)
結局なかなか分からなくてむずかしいですね。でも面白い
高木さん大好き様
一応拠り所がないと死んじゃう病とは称してますが、幼少期は特に「自分では何もできない」「親に頼る」というのがキーな気がします。
タイプ6の根底にあるのは自分に対する無力感で、「自分は何もできない」と言う感情を抱いています。
この辺タイプ5と似たようなところがあるのですが、あちらが「だったら引きこもって力をつける」なのに対し、こちらは諦めるか絶望するか、はたまた何かの依代を見つけるかを迫られる感じですね。
考古学者は、確かにタイプ5が夢見そうな職業ではあるw
まあ、いろいろと複雑な理論ですからね。
根源的恐れは結構大事な要素で、特に4、6が強いのでしたら、そのどちらかの可能性が非常に高いでしょうね。
あと根源的恐れは4・6が一番しっくりきます。次点で7・8の恐れはある気がします
5は性格タイプ的には結構合ってますが無能であることの恐れは皆無です。
むしろ無能と見られた方が頼られたり利用されたりしにくいので楽まであります。