エニアグラムのタイプ7は、自分が楽しいことをしたいタイプ。
一方のタイプ6は、「仲間と一緒にいたい」「安全圏を作りたい」と思うタイプ。
7w6はその両方の性質を併せ持ち、「仲間と一緒に面白おかしく、楽しくやっていきたい」という考えを強く持つタイプです。
やろうと思えば1人でも動くしそこまで親密な関係でなければあっさり切り捨てることもしますが、親友や相棒といった「一緒に困難を乗り越える仲間が欲しい」という気持ちは強い、そんな人たちですね。
今回は、そんな7w6について見ていきましょう。
みんなと一緒にガヤガヤやりたいガチ陽キャ

陽キャという存在を、少し思い浮かべてください。
明るくいろんな仲間に囲まれて、みんなとワイワイやってて、なんかたまにバカやってていろんな場所でいろんなことをやって、でもなんかちょっと軽薄そうで、交友範囲が広すぎるしノリで無茶やるしでなんとなく見てて少し心配になるような……そんな連中です。
7w6の特徴が、大体こんな感じ。つまり7w6は、ほとんどの人が思い浮かべる陽キャのそれに近いです。
バカっぽいノリを全力で楽しんだりいろんな趣味で盛り上がっている一方で、なんだか弁才があって妙に機転が利く愉快な人たち。性格も陽気で親しみやすく、「みんなで楽しく」という思いが強い人たちです。
タイプ7といえば特定の仲間に固執せずに居場所を取っ替え引っ替えするタイプですが……7w6はタイプ6の忠誠心という要素を幾分か持ち合わせているため、気に入った集団や人々にはある程度以上愛着を示しますし、飽きて離れるときにも結構な葛藤が生じる事が多いです。

……結構ガチ目な主人公タイプ?
仲間は大事にするし協調すべきところはきっちり協調するし仲間も自分と一緒に楽しめないと嫌がりますが、「自分が楽しい事」を優先するので良くも悪くも自分本意です
基本的に自由人で好き勝手に振る舞う人たちですが、内心ではしっかり仲間のことを気遣っていますし大事に思っているタイプです。
ウェットとまでは言えませんが、自分ひとりが盛り上がるために仲間を犠牲にするのは嫌がるのではないでしょうか。
良くも悪くも、「仲間と一緒に楽しむ」というのが主眼にあるタイプですね。
一方で、飽き性で物事が長く続かなかったり、あるいは親密になればなるほど無茶に平気で付き合わせるなど、ある意味主人公属性の真骨頂ともいえる欠点も持ち合わせています。
6w7との違い
見分けは難しいといえるでしょう。というより6w7が区分け上非常にややこしいタイプなので、7w6と誤認する事が多いです。
6w7は何があっても、とりあえず仲間を最優先にするタイプです。
人の頼みを断るのが苦手だったり、あるいは「味方の中に裏切り者がいる」という情報があったとして、基本的には動揺して過剰反応するでしょう(血眼になってみんなを疑い始める、誤情報と決め付けて情報提供者を恨む等)。
一方の7w6は、仲間に対して愛着や思い入れはあれど、感情的な入れ込みはそこまで強くありません。
例えば同じ「仲間を助ける」という目的を持ったとしましょう。
6w7は「仲間が助けを求めている」「あの人は大事な仲間なんだ」とある種「なんとしても助けなければ」と大きな使命感・義務感を抱く一方、7w6は単に「助けたいから助ける」「気に入った人だから助ける」と、至って自分本位で本能的です。

「仲間だから助ける」派が6w7、「助けるのに理由いるの?」派が7w6といった感じですかね。
7w6は自分の気持ちややりたい事に正直です
万が一、仲間に強い失望や冷めた思いを持ってしまった時も、意外と違いは出やすいですね。
6w7は「でも、だって……」と何とか見捨てない理由を探すか、あるいは愛着が強かったぶん「裏切られた」と恨みを抱くかもしれません。
一方の7w6は、さっさとその場を立ち去って新たな仲間を探すでしょう。変に恨みを持つことも少ないですし、おそらく相手のことをほとんど忘れてしまいます。
7w8との違い
愉快さ、お気楽さ、そしていざという時に見える「お前実は頭いいだろ」みたいな冴え具合、そして本心にある「楽しくやりたい」という思いと、共通点は多いです。
ですが、おそらく7w8の方が行動的だったり、勇敢で無謀なところが出てきやすいのではないでしょうか。
というのも、7w8は基本的に仲間という概念が薄いタイプ。自分で面白そうなものや楽しそうなものに突っ走ったり、妙に物質主義的で「周囲を押し除けてでも」みたいな強烈さが目立ちます。
対して、7w6はタイプ6の不安な気持ちがブレーキ役として働くため、割と集団や他人に対しては友好的・強調的です。
決定的に差が出るのは、不健全化したり、何もかもうまくいかず不安定になったとこでしょうか。
7w8は厭世的で周囲に刺々しくなり、攻撃的・排他的な印象を与える事が多いです。
一方の7w6は仲間にすがり無茶苦茶な要求を突きつけて、意見が通らないと子供みたいに駄々をこねる事がありますね。
本当に手足をバタバタさせたり、意固地になってその場を動かなくなる人もいるようです。
何にせよ、7w6の方がタイプ7の「子供っぽい」という特性を色濃く受けているタイプと言えるでしょう。
主人公だろ、こいつら
ここまで色々書いてみましたが、正直「冒険漫画の主人公だろ」という感想ですね。7w6は、それだけ前向きで仲間思いなエンターテイナーです。
対して努力しているように見えず遊び呆けているように見えて、実は仲間のことをよく見ている。
楽しい冒険の最中に気の合う仲間と出会い、自分の旅に勧誘し、共に進んでいく。
7w6の人たちは、割とそういう人生を生きています。

某海賊マンガの麦わら帽子の全身ゴム人間とか、割とこのタイプの典型かもしれませんね
時々無茶苦茶をしはじめるし本質的に強引で身勝手なので仲間内は割と苦労しますが……それでも、不思議と「この人ならいいか」と思わせるカリスマ性があるタイプです。
不安定な時は躁的で子供っぽくなるところはありますが……愉快にみんなを引っ張ってくれるムードメーカーなのは間違いないでしょう。
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