「いろんな楽しさを詰め込みたい」というタイプ7の素質にタイプ8の「人に支配されたくない」という欲望が追加され、非常に独立した人物像を形成しているタイプです。
何者にも縛られない自由人。さまざまな物や機会を自分の手中に収めるために、常に最善と思える手段を躊躇いなく行動に移すような人たちですね。
さて、今回はそんな7w8「現実主義者」がどんな人たちなのかを見ていきましょう。
常に全力疾走な特急列車

7w8の人たちは、あらゆる意味で目先だけにフォーカスを絞って、一手先の出来事に全力投球できるタイプの人たちです。
- 欲しいものがあれば一も二もなく全力で取りに行く
- 邪魔が入っても勢いでなぎ倒す
- 過積載も孤独も別段恐れず突き進む
と、7w8を端的に表すとこんな感じでしょうか。
性格は結構いろんな人がいますが……多いのはノリと勢いで突っ切るタイプの人でしょうか。
何も考えずに「欲しい」と思ったものには全力で手を伸ばしますが、手に入れる手段はちゃっかりめちゃくちゃ考える人が多いですね。
とはいえ、後先考えない猪突猛進型に当てはまらないタイプの人も結構いるので難しいところです。
正直、表向きから赤の他人が見ただけでは判別しにくいタイプと言えるかもしれません。

これまで出会った事がある7w8の人は性格いろいろでしたね。
一見するとおっとり系っぽい人、巨人をこの世から一匹残らず駆逐する人を連想させる刺々しく反発的な人などなど……
ですが、行動をつぶさに見ていると、だいたい共通点が見えてきます。
というのもこのタイプ、何よりもまず「自分が欲しいものは何としてでも手に入れる」という押しの強さと強引さがあるのです。
この点、タイプ7の何でも詰め込む癖とタイプ8の「我を通したい」という欲求の合わせ技ですね。
自分が欲しいと思ったものはデメリットがあると分かっても欲しがってしまいますし、何としても(謀略や武力衝突を使ってでも)手に入れようとします。
また、自由にあれこれやりたいためか、打算や利害で人間関係を選ぶことも少なくありません。
そもそもそんなに人を求めるタイプでもないので、集団や絆によって無意味なしがらみに縛られるくらいならいっそ1人でいたいのです。
とはいえ1人だけで好き勝手やるにも限界があるので、人と同盟関係を結んだり付き合いの浅い友人を多く作ったり柔軟に立ち回る姿もよく見られますね。
7w6との違い
7w6と対比すると、7w8の性格が意外と浮き彫りになって面白いです。
まず、両タイプとも自分の楽しみを求める自由人という点はまったく同質。どちらもタイプ7なので、貪欲の囚われによってどこまでも楽しみや面白さを求める点も同じです。
ですが、その目の向く先が大きく違います。
7w6は、何だかんだ言って仲間への愛着がある程度あります。どちらかというと楽天的で浮いた印象があり、「仲間と一緒に未知の世界を冒険する」「みんなでワイワイやる」と、気に入った仲間と一緒に動くことをよしとしています。
対して7w8は、人に対してはかなりドライですね。何よりもまず「自分の目的を達成したい」という思いが強いので、そもそも仲間なんかは目的を達成するための手段に過ぎないところがあります。
また意外とウェットで親しみやすい7w6に対し、7w8は率直なサバサバ系ですね。「事情も世間話もいいから必要な情報だけ教えて」とか普通に言っちゃうタイプです。どこまでも目的最優先なのです。

ちょっとややこしい小話を……
7w8は基本的に人間関係を「目的を達成するための手段」と思ってるところがありますが、「あの人を手に入れたい」と思った時は、目標の人にだけウェットになる事がありますね。
自分のやりたい事が全部できなくなるとめちゃくちゃショックを受けるタイプです。好きな人自体が目標になった場合、「しがみついて離さない」「ちょっとでも別れる可能性があると泣き始める」みたいなキャラ崩壊を起こすこともあります
また、7w6は子供っぽいところがあるのに対し、7w8はどこか非情になったり容赦がないところがあります。
例えば7w6は仲間から望んだ反応が得られないと駄々をこねたり拗ねたりしますが、7w8は目標の邪魔になると思った途端に平気な顔で絶縁を宣言することもあるかもしれません。
7w8にとって命と同等に大事なのは、「自分の可能性も目的も奪われないこと」。
自分の足を引っ張る人間は、例え仲間でも容赦しません。
8w7との違い
無意識・無自覚に場をピリッとさせちゃう空気を読まない系の2タイプ。
欲しいものに正直、障害は四の五の言わず撃ち落とす、目的最優先と結構似たもの同士です。
ですが、大きな違いは双方の最終目的にあります。
8w7の目的は、自分が自由にのびのびやるための安全圏と自治権の獲得。
対して7w8はあくまで欲しいものがあるから動くだけです。
「あれやりたい!」「これがほしい!」と、目的も動機も非常に単純です。
どちらも人と戦う事にためらいはありませんが、8w7は「自由のため」「負けると今の場所が奪われる」とどこかで思っているのに対して、7w8は誰かと戦う時も「邪魔だなコイツ」くらいのもの。
もし積極的に戦いを選ぶ7w8がいるのならば、某野菜みたいな戦闘民族の血を引いたあの人みたいなバトルジャンキーくらいでしょう。
どちらも戦いの決着がついた後は後腐れを残しませんが、その中でも7w8の方が本気で禍根ゼロでしょう。むしろ過去戦った相手を見て「誰だっけその人?」となる可能性すらあります。
また8w7はある程度理想や将来の目的を持っているのに対し、7w8の基本戦略は短期視点のものが多いです。

要するに8w7は好戦的なのに対して、7w8は「あ、戦うの?」みたいなノリで戦う感じですね。
どっちも敵に容赦はしませんが、8w7は今後の障害にならないよう屈服させる、7w8はとりあえず邪魔だから追っ払うのが目的になりがちです
短期的戦術のプロ
7w8の生き方はシンプルです。
欲しいものがある→今の自分にできる手段を講じる→則行動
今見えているもの、欲しいものだけに全力を傾け、全力疾走で手に入れる。
「たられば」とか「遠い未来」とか浮いたことを考えずに目の前への対処だけを考える姿が、現実主義者という異名の所以ですね。
目の前の欲しいものにリソースを傾ける分、その成功率は目を見張るものがあります。アドリブ力も高いので、戦術・実戦のプロと言っても差し支えないタイプですね。
ですが、そんな7w8もあれこれ動きすぎ、知らずのうちに疲れてしまうことはあるでしょう。
時には「時間の無駄」と切り捨ててしまうような静かな時間や毒にも薬にもならない仲間を大事にし、心身を癒す時間も少しは必要になるでしょうね。
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