以前同じお題目でINTPの記事を書きましたが、サジェストを見るに、どうもINTJも同じような属性に苦しんでいるようですね。
「生きづらい」「陰キャ」「宇宙人」。
INTJ自身が何かを思ってそのようなワードで検索をかけたのか、あるいは他の誰かがINTJを見てそう思ったのか……その辺はよくわかりませんが、とりあえずこういう面白ワードが出たからには当ブログ的にはネタにしないわけにはいきません。
というわけで、今回は生きづらさ、陰キャ、宇宙人の3本立てでINTJに迫っていきたいと思います。
INTJが生きづらい理由
まずは「生きづらい」の解明からしていきましょう。
少数派
何といってもその希少性とどうやっても少数派になってしまいがちなタイプですね。どうやっても理解されづらい、それがINTJです。
日本人らしい常識と調和が基本的に通用せず、ロジックに偏りながらもどこかぶっ飛んだ考え方をするINTJ。当然ながら世間では浮きがちだし、完全な少数派です。
というか存在自体が希少ですね。どこかのブログで「ISFJ、ISTJに並んで多いタイプ」と書かれていたのを見ましたが、検証せずとも「そんなのデタラメだ!」と言いたくなるくらいには希少です。
どこのブログか明記せず喧嘩を売っていくスタイル……!
どう考えてもそのブログに負けてるのにね、うち。馬鹿なんですかね
ともあれ、そんな少数派のINTJ。少数派ならではの理解者の少なさと周囲の偏見にとにかく苦しみます。
とにかく理解されない
理論や概念といった抽象的なもの(N)と結びついたロジック(T)。日本人が好む常識やルール、明確な基準、そしてみんな仲良くの精神とは真逆を言っているのが正直なところです。
おまけに主機能がNi(内向直観)。大抵普通の人が考えないことを考え、普通の人が見ようとしないものを見ているタイプです。
そのため、とにかく傍目から見ると思考がぶっ飛んでいて理解しづらいんですよね。
当然、そんなぶっ飛んだ思考についてこれる理解者も少ない、と。
天才は意味不明すぎて排斥の対象になると言いますが、まさしくINTJがド直球でそのタイプです。
Se劣等
Se(外向感覚)劣等。これが何をもたらすかというと、現実感の欠如と適切な力配分の難しさです。
何というか、ぱっと見は仙人みたいな奴らです。どこか浮いています。ふわふわしてます。
俗世からどこか離れていて、どこにも属さず漂っている。そんな感じの人たちです。
何というか生活感がなく、どこか周囲から独立してるんですよね。
そのため、いざという時の後ろ盾を持たなかったり、理解できない人たちからの一方的な迫害に遭うこともしばしばあります。
また力加減にも疎いので、「ほどほどに手を抜く」ということが苦手です。ちょっと力を入れれば疲れ果て、ちょっと手を抜けば怒られるという経験、あるのではないでしょうか?
極端な話、ギアはローとハイの二段しかないのがSe劣等です。
伝統にどうやっても馴染めない
そもそも馴染もうとしない人も多いですが……とにかく伝統に馴染めないタイプと言えます。
「ドアのノックは2回か3回」とか「お辞儀は45度くらい」とか、そういう理由のないマナーとか大嫌いなわけです。
いの一番にマナー講師に対して批判の声を上げたのは、多分INTJかINTPあたりでしょう。
それくらい、「マナーだから」「規則だから」「伝統だから」といった理由のない理由が嫌いな人たちなのです。
一応合わせようと頑張る人たちも中にはいますが、内心鳥肌でも立ちそうな気持ちでやってるのではないでしょうか?
他人がやってる分にはどーでもいいんですがね。
押し付けられると拒絶する。NT全体がそんな感じじゃないでしょうか?
「自分の頭の中で精査しないといかなる情報も意味がない」みたいな考えだったり?
周りに馴染むのに苦労する
はなから馴染む気がない人もいますが……ともあれ、周囲にうまく溶け込めないのも生きづらさのひとつでしょう。
INTJは効率的だったりロジックがしっかり通った意見でなければ従わない、あるいは強い抵抗感を示す傾向があります。
例えば「俺が若い頃はこのやり方でよかったんだ」と古臭いだけのやり方をいつまでも周囲に強要する人とか、逆に「時代を先取りしない奴はバカ」という名分のもと考えなしに新しいやり方ばかり強要する人とか……
とにかく、こういった類の”バカ”のことが死ぬほど嫌いなのがINTJです。
ですが、残念ながら社会ではこういう人たちが溢れています。そんな人たちの心を掴むことが、結果としてうまくいく最善の方法になることも珍しくありません。
結果としてINTJにとって最も嫌な超非効率な方法が採用されることも多く……こういう時、INTJはすっごく嫌な気持ちになるんですよね。多分。
かといって周囲にそれを言えばみんなを敵に回してしまう。そんな板挟みの中で生きているINTJも結構います。
いつの間にか敵を作る
どれだけ効率的な方法を思いついても、それが空気を壊して周囲の顰蹙を買うようなものであれば、基本的には黙ってます。
ですが、そこはSe劣等。たまに暗黙の了解とか察すべき常識とか裏ルールとか、そういうのがいまひとつ理解できていない時があります。
そのため、たまに意図せず爆弾発言をしてしまうことがあるわけです。
INTJの基本方針は合理徹底。
間違っても社会に受けがいい方法とかみんな傷つかない方法とかではなく、自分が思いつく限り、あるいはそれを超えるくらいに合理的で画期的な方法を求めています。
その本音が、思わぬところでついポロっと出てしまうわけです。
結果、周囲から大ブーイングを買って四方八方敵だらけになってしまう……といった悲惨な結末を迎えることもあるのです。
INTJは陰キャなのか
こういう類型タイプを一概に陰キャ/陽キャと決めつけてしまうことは実質的に不可能ですが、それでも陰キャ/陽キャで区分けするなら、INTJは間違いなく陰キャの部類に入ります。
陰キャレベルはトップクラスなんじゃないでしょうかね?
同じくらいの陰キャレベルのタイプ?INTPに決まってんだろ
基本的に出不精で人と関わりたがらないタイプ。そのため友達は決して多くなく、原則として孤立しやすい傾向にあります。
また当人も大勢の仲間に囲まれるよりそういう環境の方が好きなので、あえて「何とかしなければ」と奮い立つことはありません。
またSe劣等の関係もあって、とにかく行動しません。大体のことを頭の中で解決したがりますし、実際に手足を使って物事を解決に導くのは苦手な方です。
そのため、周囲に相談することも周囲と力を合わせることも決して望まず、ゴーイングマイウェイな性格が形成されていくのです。
ゴーイングマイウェイを極めた先にあるのが、ある意味究極の陰キャ。ほぼ誰とも関わらない、引っ込み思案を超えた存在です。
個人的には、陰キャが悪いものだとも思いませんがね。
誰かが勝手に作った指標だろ、あんなの。聞くだけ無駄ですよ
Niが強いともれなく宇宙人
Niというものは人に理解されない存在です。INFJもそうですが、傍目からはとても理解できるものではありません。
このNiを主機能に使うINTJ(ついでにINFJ)は、基本的に人が見ようとしないものを見ますし、人が気付こうともしないことに気がつきます。
しかもそのぶん普通の生活力や存在そのものの現実感が犠牲になっているので、そのあたりの理由からどんどん実在の人物感が薄れていってしまいます。
その辺もあって、INTJは宇宙人呼ばわりされることが多いのでしょう。
類稀な洞察力も場合によっては……
Ni持ちは、洞察力に非常に優れた人たちでもあります。わずかな情報から物事に対して大体の当たりをつけたり、人の心情や物事の成り行きを予測することが大得意です。
そんな洞察に深く関わるNiを主機能に持つINTJは、とにかく洞察お化けです。
「どうすればそんな考えに至るんだ」と半ば呆れるくらいに深い考察をしますし、しかもその考察が「なんか当たってるかも」と思わせるくらいそれっぽいです。
そんな深すぎる洞察力のため、周囲が気味悪がったり面白がったりして宇宙人呼ばわりする可能性は十分あると思います。
独自の世界に生きている
INTJはなんというか、独自の世界に生きています。間違っても現実世界に根差して、その世界の中で大人しく生きるタイプではありません。
ではどこで生きるのかというと、自分の独自の世界観の中。
INTJは世間とガッチリ噛み合うタイプではありません。どちらかというと(というか紛れもなく)世間から一線引いたタイプです。
そんなわけで、INTJは基本的に世間に心から迎合することなく、自分の世界観の中で生きています。
自分の頭で考える人
INTJは良くも悪くも情報や話を鵜呑みにせず、自分の頭でしっかり考え、精査してから答えを出すタイプです。
言い方を変えれば独自の理論や理屈の中に生きる人ですね。
世間の常識や当たり前を無条件では信用せず、「自分の頭で考えなければ意味がない」くらいの気持ちで向き合い、そうやって熟考してからひとつの答えを導き出す。
そんな独自の思考や理論満載の考え方を見て、人は「宇宙に生きる人」「この世の人間ではない」と判別することもあると思います。
まとめ
というわけで、今回は、INTJの生きづらさ、陰キャ・宇宙人と呼ばれることに対しての検証・考察回でした。
実際、かなり変わったタイプではありますね。それだけに理解者が少なく、宇宙人呼ばわりやある程度の生きづらさは仕方ない部分があるかもしれません。
陰キャ呼ばわりに関しても、正直当たってる部分・心当たりがある部分は多いタイプなのかなと。
ただ、INTJを理解できる人が増えれば、多少は生きづらさが緩和されるのかなと。
そこが難しいところではありますが(当人たちも望んでるか微妙だし)……なんとか「そういう人たちだ」くらいには理解してくれる人が増えればいいですね。
といったところで、今回はここまで。
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実のところ、INTJについて資料に頼らず、独自の見解でまとめた記事も公開しております。
もし今回の記事で「こいつ、なかなかやるな」「面白い」など思われたのでしたら、独自見解の方もご覧いただけますと大変嬉しいです!
筆者:春眠ねむむ
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