まあトライタイプは厳密にエニアグラムと言えるかどうかは意見が分かれますが……とりあえずそんなことはどうでもよろしい。
今回はトライタイプについて、△３６８、正義の戦士（討論者とも）についてまとめていきましょう。
割と攻撃的じゃね？
一見すれば、ダブル調和型とはちょっと思えないくらい攻撃的な組み合わせですね。というのも、ホーナイにおける自己主張、ハーモニクスにおける反応型の影響が強く、非常に強烈なタイプの１つと言えます。
６−８のアーキタイプにとって、悪や不当な搾取は論外。即刻叩き潰すべき愚かな存在です。そこにちょっとヒーロー願望があって「いい事したらみんなに褒めてもらえるかな？」とか考えてるタイプ３が加われば……まあ、おおよそ正義の味方と言える人物像になるかもしれません。
またこのタイプはとにかく弁が立って、多少の論理の破綻ならば余裕でカバーして周囲の賛同票を勝ち取ることができるので、別名討論者とも呼ばれていますね。
まあ何にせよ、憎き悪党どもからか弱い存在を守る、そんなヒーロー的な行動をしている時が何より誇らしく喜ばしい気持ちになるタイプです。
まあこういう影響力以前に実務能力も高い人たちですけどね。
アーキタイプ３−８は特にそういう人多いです
「弱きを挫く悪を懲らしめる」が何よりの喜び
ある意味、アメコミのヒーローみたいなタイプですね。弱い存在を不当に貶める輩を懲らしめ、叩き潰し、そうやって弱い存在を守り、周囲から称賛の嵐を受ける。このタイプにとって、それ以上の喜びはありません。
これは特に不当に権力を貪るような存在を嫌うタイプ６と、弱者を守る傾向の強いタイプ８によるものでしょう。
そこにタイプ３特有の自己顕示欲が加わることで、アメコミヒーローや「慈善事業として悪を打ち倒す心優しいヒーロー」という自分を上手く演出し、周囲に認められる戦略を巧みに打ち立てます。
なんだかんだ調和タイプなので状況や周囲の空気を読むのも結構得意。周囲の心を掴むのも周りが納得する大義名分を打ち立てるのも得意なので、まず敵を作りすぎることもありません。
なんだかんだ、クラスや組織で人気を得やすい人たちと言えるでしょう。ヒーロー活動を独善と揶揄されることも少なく、要領よくやっていける人たちですね。
やるかどうかはその人次第ですが、極論言えば単なる好き嫌いや自分の損得で善悪を決めても、案外周囲を納得させるだけの大義名分は見つけるタイプです。
つーかやってる奴もリアルで周りにいましたね。正義の味方（笑）
大義名分、実は好き？
おそらく６−８の宿命でしょうね。このタイプも大義名分が好きな人たちです。
まあ２６８ほど明確に「大義名分がないと動けない」みたいなタイプではありませんが……周囲を気にする分、特に悪を懲らしめるに至ってはかなり体裁を気にする印象があります。
この辺、多分タイプ３の影響も大きいでしょうね。体裁が整っていないと悪評が立つ可能性もグンと高まり、自分の求心力にも影響が出てきます。
しかもトライタイプのもう一角は不安がりのタイプ６。大義のない征伐の危険性をいち早く察知し、事前に対策を立てます。
おまけにこのタイプは議論討論大得意の弁舌家。大義名分を打ち立てる重要さがわかれば、あとはどこからでもお題目を引っ張り出すことができます。
大義名分を打ち立てること、周囲に味方だとわからせること、おまけに流用すれば他人の鼓舞激励から精神的な支援、悪い方向だと罪状のでっち上げや標的を孤立させるための印象操作……超万能ですね。
この辺もあって、３６８は非常に大成しやすいタイプの１つと言えるのではないでしょうか？
ん？ちょっと筆者の私怨が見えたような……
気のせい？
トライタイプ３６８の弱点
このタイプはヒーロータイプだというのはこの記事内で何度も言いました。が、この「ヒーロー」という立ち位置に固執してしまう点も３６８にはありまして……
まず何より、自分が何者かを知るより前に悪と闘うことを選びがちな人たちです。特に反権威的だったり自分が悪だと認めた存在にやたら攻撃的・暴力的になるあまり、そこばかりに集中して他のこと（特に自分の内面とか）が見えていないことが多いです。
「彼を知り己を知れば百戦危うからず」……というのはちょっと（いやだいぶん）意味が違いますが、自分を知ること、自分の本音に触れることがこのタイプの成長の鍵を握っているのは確かです。
また、「悪はどんな事情があろうが悪」みたいな精神になりやすい点もあり、特に事情背景や止むを得ないような事情があっても握り潰し、とにかく「悪を倒す」の一点に固執する傾向も見られます。
下手をすると「悪を作ることによって求心力を高める」みたいなのが目的の人もたまにいますが……まあ、そうなるともう不健全化待ったなしですね
成れの果てが独善や自分の美学だけに固執した善悪二元論です。３６８に限らずここにたどり着いてしまう人は一定数いて、大概人間的にヤバい人になっちゃってますね……
ともあれそういう面から見ても、自分自身の内面を振り返るのは３６８にとって良い転機になるはずです。
基本タイプごとの３６８
基本タイプが３（３６８、３８６）
タイプ３にしては珍しく直情傾向な面が見られ、反権威的な人も多く攻撃的な印象を受けます。そのためか、タイプ８に間違えられやすく、またエニアグラムをかじった人からは恐怖対抗型のタイプ６にも見えるタイプ３ですね。
もっとも、中身はきっちりタイプ３ 。「正義の味方」のイメージを最も追いかけている人でもあり、同時に「有能なデキる人」というイメージも非常に大事にします。結局はタイプ３らしく、人から褒められるのが好きなわけですね。
このタイプは弁舌においては特に強く、タイプ３の体裁主義的な考え方から大義名分を活用するのが巧みで、おそらく３６８の中では最も味方を多く作りやすいタイプと言えるでしょう。
共に成功や正義の立場を求めますが、３６８はその中でも正義と周囲からの目線を危機的タイプでやや慎重な側面が目立ちます。
一方の３８６は目立ちたがりの行動派ですね。自分が優位に立てる場面、おかしいと感じた場面では大抵見逃さず議論をふっかけてくるなど、血の気の多さがやや目立ちます。
基本タイプが６ （６３８、６８３）
強気で血の気の多いタイプ８。そして弱点やみっともないところを絶対見せたくないタイプ３。まあ、ほぼ間違いなく自己の不安や恐怖を見せてはこないでしょう。
ある意味恐怖対抗のお手本のようなタイプ６であり、同時に達成欲が強い傾向にあります。おおよそタイプ６に見えず、初見ではタイプ３かタイプ８だと思われるでしょうね。
とにかく権威に反抗したり納得できないものに噛みつく傾向が強く、自分が恐怖を感じればまずその対象と戦って勝つことを求めるでしょう。
ただし、中身はやはりタイプ６。「自分は周囲から孤立しているのではないだろうか」「あの人に敵視されたのではないか」「自分を脅かす存在がどこかに……」と頭の中がいっぱいな時もあり、それらを否定するために時々暴発します。
６３８は最も孤立やマイナスイメージを恐れるタイプで、「強きを挫き弱きを守る」タイプでもあります。
６８３は……まあ、完全な恐怖対抗タイプですね。従順で自分がない優柔不断なイメージを持っていたら、まずぶっ壊されるでしょう。
基本タイプが８ （８３６、８６３）
目立ちたがり屋でタイプ８の中でも特に攻撃的な組み合わせと言えるでしょう。タイプ８をことあるごとに反発するヤ◯ザか何かだと思っていたなら、この組み合わせに限ってはその認識はほぼ間違っていないことになります。
ですが一方で調和属性の影響か、法律や秩序を重んじる側面もこのタイプにはあります。特に法律に反するかどうかはとことん気にしており、誰かに報復したり叩き潰すときでもアナーキーな手段は余程でなければ避けるでしょう。
あと、何気に生得本能のソーシャルと相性がいいですね。どちらも弱者を保護する傾向が強いため、このタイプのソーシャル優位は特に良き旗印になります。
もっとも、秩序や本人なりの正義に反すれば処刑の対象にすらなりかねないおっかなさがありますが……。
８３６はよりイメージ操作に精力的で部下の忠誠心を気にするタイプ。
８６３は８３６と比べると慎重で枠組みを気にし、より法律主義的な面が目立ちます。
他タイプとの比較
筆者：春眠ねむむ
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