【エニアグラム】タイプ9:本能のサブタイプ(自己保存、ソーシャル、セクシャル)

エニアグラム
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今回は本能のサブタイプ編ですね。タイプ9のサブタイプ別の性格についてみてみましょう。

穏やかで惰性の生き物といった印象のタイプ9ですが、本当のところはそういう人ばかりではありません。むしろ積極的に動き回る人も、タイプ9の中にはいます。

さて、余談も程々に……タイプ9のサブタイプを見ていきましょう。

自己保存(Sp):食欲

原文のタイトルがAppetite。そのまんま食欲ですね。タイプ9の自己保存にとって、身体的な欲求を満たすことは何よりも優先事項。自分の素直な欲求に従うことで、この世界に安らぎを見出そうとする人たちです。

一方、そんな安らぎの世界の中で痛みやストレスを一時的に忘れようとする一面も持ち合わせています。

あかつき
あかつき

一番安直に想像できるタイプ9は、まさにこんな感じでしょうか?

目先の快適さを何よりも重視して、自分の本質とかやるべきこととかどうでもいいと思おうとしてるフシはあります

快適さが何より大事?

自己保存優位のタイプ9は、とにかく日常生活を大事にします。

例えば食事、睡眠、読書、ゲーム、テレビ、おしゃべりや仕事が好きならおしゃべりや仕事……といった具合に、今この瞬間の自分を満足させてくれる活動に意識が向きやすい人たちですね。

タイプ9に馴染みのある言い方をすれば、快適さですね。タイプ9は自己保存が強いと、快適さを求めて動き、快適さによって幸福感や満足感を得ようとします。

例えば休日は寝て過ごすのが幸せだと感じたり、美味しいものが食べられればそれで満足だったり、そういう感じの無欲な印象が強いタイプですね。
大それた欲望や夢のために世界に飛び出すよりも、今この瞬間の何気ない生活が大事な人たちなのです。

無欲に対する補償と報酬

タイプ9の多くは無欲で手のかからない人たちですが、特に自己保存の人たちは、場合によっては人生の幸せを諦めているように見えることもあります。

その傾向は辛辣な自虐ネタを披露する時に見えるかもしれませんし、自分の意思をないもののように扱っている姿から見えるかもしれません。

最初から手に入らないものへの欲望や自己主張を諦めているところがあるわけですね。その代償として、タイプ9は日常的な楽しみや快適さを求めます。

もし日常的な楽しみが邪魔されようものならイライラして意固地になりますし、あまりに妨害が酷いようなら、それこそタイプ9にありがちな「怒るとめちゃくちゃ怖い」を体現することになるでしょう。

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ソーシャル(So):参加

カウンタータイプ

タイプ9的な「遠巻きに見ている」とは真逆な、活動や集団に積極的に関わっていくタイプです。

集団に溶け込み、集団のために一生懸命働き、そして集団のニーズを最優先にすることで自分のニーズを忘れようとすることで怠惰を示す人たち。一見するとタイプ9には見えませんが、自分のニーズを無視するあたりはやはりタイプ9です。

あかつき
あかつき

見捨てられ不安も強めで、ある意味集団のために思考停止する怠惰の持ち主でもありますね

明るい、社交的、積極的

ソーシャル優位のタイプ9は明るく積極的で、高い社交性を身につけています。和気あいあいとしたキャラクターで、人によってはお祭り人間とも言える人たちでしょう。

また、利他的で集団によく配慮し、人を積極的に気にかけるところもあるため、場合によってはタイプ2に見えるかもしれません。あるいは一生懸命さがタイプ3に見えることもあるでしょう。

大変な努力家でもあり、自分がコミュニティの一部だと認められるために必死に働き、常人の何倍も他者や組織に貢献しようとするため、ワーカーホリック的な一面もありますね。

何にせよ明るく色々とタイプ9らしく見えない、特に怠惰を惰性の類だと解釈してしまえば絶対に違うタイプだと思ってしまう。そんな人たちです。

明るさの裏側

当然、タイプ9ソーシャルの明るさにも裏はあります。

この人たちは、実は裏側で「自分は社会に適合できていないのでは?」と不安を覚えているのです。だからこそ人々に対して過剰なまでに気にかけ、集団のために身を粉にして働こうとするわけですね。

参加意欲の高さも社交性の高さもお祭り人間のような明るさも、この「集団からの乖離」を感じてしまっているからと言えるでしょう。

「見捨てられたら自分の調和を保てない」というある種の見捨てられ不安を抱えながら、メンバーに所属しようとしている人です。ですが水面下で「本当のメンバーではない」という考えはあまり消えないため、内面は割と平坦で感情が希薄なところがあります。

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セクシャル(Sx):融合

ある意味、タイプ9の怠惰の体現者とも言える人たちでしょう。

彼らは無意識のうちに誰か(恋人や親友、家族、仕事仲間など)と意識を融合し、一体化しようとする傾向があります。というより、他者依代にして自分の存在を認めようとするところがありますね。

この感覚は、基本的に無意識のもの。自分では気づかないかもしれませんが、ふとした拍子に他人の意識が憑依しているかもしれません。

あかつき
あかつき

こわ!ホラーかよ!

実際は「他人と同じ感想を抱きたい」「人と同じことを言っている」くらいのものです

自他境界線がぐっちゃぐちゃな感じ

実際にぐっちゃぐちゃな人も中にはいますが……あくまでタイプ9セクシャルの主観での話ですね。ぐっちゃぐちゃというか、もはや存在しないとすら感じることもあるでしょう。

セクシャル優位のタイプ9は、親しい人との間にある境界線が曖昧なような感じを覚えることがあります。
例えば体験したことだったり、考え方、感情、信念、態度といったものだったり……「自分もそんな体験をしたかもしれない」とか「同じ気持ちだ」と思うことで、自分の存在を確信します。

このタイプ、自分というものが曖昧のように感じやすく、自分の足で立ったり独立した考えを持つことが難しいのです。

なので他人(重要な人)の存在を使って自分を表現し、他者と融合することで自分の不確かな存在を確立しようとするわけですね。

その姿から、もしかしたらタイプ4辺りに見えることもあるかもしれません。というか実際似ています。

自分はもぬけの殻?

セクシャル優位のタイプ9は、基本的に人と一緒にいなければ生きた心地がしない人が多いタイプです。

自分のアイデンティティが曖昧で人生も欠陥だらけだと感じているため、依代になってくれる他者がいなければ自分の存在を認識できないことが多いわけですね。

自分がよくわからない……というか存在しないから、他者が悲しめば悲しむ。喜べば喜ぶ。こんな具合です。


もっとも、空虚な自分を穴埋めしてくれるものは人とは限りません。概念であってもいいわけです。ここもややこしポイントのひとつですね。

当人の性格や依代によってはタイプ4よりもタイプ6に見えることもある……かも?

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

 

 

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