【エニアグラム】トライタイプ 369:調停者とは何者か

エニアグラム
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まあトライタイプは厳密にエニアグラムと言えるかどうかは意見が分かれますが……とりあえずそんなことはどうでもよろしい。

今回はトライタイプについて、△369、調停者(カメレオン、シェイプシフターとも)についてまとめていきましょう。

トリプル調和タイプ

センターホーナイハーモニクス3分類
本能遊離楽観調和
感情自己主張合理調和
思考追従反応調和

攻撃・防御・調和の3分類において、このトライタイプは全て調和タイプから構成されています。これが、このタイプを語る上での最重要項目とも言える部分ですね。

調和タイプは全体の調和を重じており、状況や周囲の行動・望んでいることに合わせて行動する、「群れの中で生きるタイプ」「何者にも染まれるタイプ」です。

トライタイプ 369はまさにこの典型であり、調和が取れていないと不安定になりやすいタイプでもあります。

あかつき
あかつき

なるほど、要するに自分というものがない人たち、と……

まあ自分がない人たちと捉えるか調和という信念のもとに生きる人と捉えるかは人それぞれですが……なんにせよ、我を貫いて積極的に波風立たせるタイプではありませんね。

調和がこのタイプにとっての最強戦略

さて、唐突ですが、369を構成するそれぞれのタイプの根源的欲求を見てみましょう。

タイプ3:価値ある存在でいたい(周囲から認められたい)

タイプ6:安全でいたい(自分が安泰であると信じたい)

タイプ9:平和でありたい(波風立たず安穏と生きたい)

つまり周囲から認められ、仲間として周囲から受け入れられ(安全圏の確保)、そして揉め事もトラブルもない状態(平和)というのが、トライタイプ369にとっての最高の世界というわけです。

こんな世界を目指すためには、自分から進んで全体の調和を自らもたらすこと(みんなが同じ方向を向けること・争いがないこと)、そして周囲から望まれた通りの自分になるのが最も手っ取り早いです。

というわけで、このタイプは基本的に争いの調停や周囲からの頼み事を引き受けるのには積極的。そして自分というものを持たず、周囲に合わせて生きていきます。そうすることが、自分が望む最高の環境を作り出すための最強の方法だからです。

あかつき
あかつき

だからこその別名「カメレオン」というわけです。

平和に安泰に周囲から認められたいから、基本的に自分というものを持ちません。自分の意見や信条があれば、それだけで合わない人=敵かも知れない人が出るわけで……

期待されてる自分を目指す

このタイプの人たちは進んで波風を立たせるような人ではありませんが、同時に成功願望や承認欲求が高い側面も見られます。

というのも、この人たちの行動の軸は「期待されていることをする」「期待された通りの自分になる」ことに重点を置くことが多いからです。

この辺、周囲に合わせる調和型の特徴+周囲から褒められたいタイプ3要素の合わせ技でしょうか?

トライタイプの提唱者であるキャサリン・チャーニック・フォーブル曰く「成功するために自分の行動を調整する」「自分のことをタイプ3だと答える人がほとんど」とのことで、やはり全構成タイプ中唯一の自己主張型であるタイプ3に引っ張られやすい……というのもあるのかも?

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トライタイプ369の弱点

さて、そんなこんなで超カメレオン的タイプの369ですが、調和と周囲の期待を重んじる生き方には相応の弱点も存在します。

このタイプの弱点は、「自分がないこと」の一点に限るでしょう。

周囲と繋がっていたい。認められたい。褒められたい。所属していたい。ギスギスしたくない。こんな思いから、369は簡単に自分というものを捨て去ります。自分を周囲に認められるためのマスコット程度にしか考えておらず、自我というものを完全無視して周囲に好かれるキャラを演じ続けます。

結果、よく自分の本音や生の感情が迷子になります。周囲に合わせるために自ら作った人格や感情ばかりとつながるため、本当の自分をさも当然のようにどこかに捨ててしまうのです。

その甲斐あって周囲から悪感情を持たれることはほぼありませんが、同時に自分でも知らない間にストレスやフラストレーションを溜め込みます。

また、周囲との繋がりを求めるあまり、「周囲と繋がることだけが自分の全てだ」という思想に取り憑かれてしまうこともあります。
その結果、より周囲との良好な関係構築ばかりに力を注ぎ、さらに自分を捨て去るような選択を好むようになっていくのです。

自分自身の本音や今感じている生の感情、そしてそれらの重要性に気付けるかどうかが、このタイプにとって最重要ともいえる成長の鍵でしょう。

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基本タイプごとの369

基本タイプが3 (369、396)

369の中ではより成功願望が強く、野心的で「自分を褒めて欲しい」という承認欲求が強くなりがちなタイプ。ですがそれを表に出すことはほぼないでしょう。あくまで「密かに考えている」程度です。

タイプ3の中では非常に安心感を重要にするタイプであり、周囲に受け入れられていることに幸せを覚えやすいタイプ。そのため周囲に合わせて自分の魅せ方を変えていき、「周囲から見て最も好ましい姿」に固執する面も持ち合わせます。

また、「仲間たちが考える成功」と「自分が目指す成功」を同一のものとして扱う傾向もあります。そのため、良くも悪くも「仲間や周囲が期待した通りの人物」「周りの人たち曰く『最も魅力的な人とは……』」という形をひたすら追い続ける人たちでもありますね。

369はその中でもより社会の求めた成功者像を追い求めるタイプ、396は「みんな仲良く」「みんなが求める姿」をより追求する人たちになりやすいです。

基本タイプが6 (639、693)

コミュニティ至上主義。ある意味では最もカメレオン的と言えるかもしれません。恐怖対抗型はほとんどおらず、大体の人は大人しめで、周囲に合わせて自分の姿を変えていくタイプと言えるでしょう。

タイプ6にしては受容的で周囲に合わせて行動する傾向がより強い人たちですが、タイプ6らしくその行動原理は不安。特にコミュニティから追放されることや周囲の仲間たちから見捨てられることを恐れており、それらが現実にならないために周囲の期待通りの人物像を目指します。

統合・退行ラインの両方が結ばれているタイプ+元来かなり張り詰めているタイプであるという特徴からか、とにかくタイプ3のように自己アピール過多になったりタイプ9のように周囲に合わせて自我を捨てたりを繰り返す不安定な面が見られる組み合わせでもあります。

639はややタイプ3っぽさを持ちやすく積極的に周囲に合わせていくタイプ6、693はより受動的で本当のタイプを読みづらい面があります。

基本タイプが9 (936、963)

自分を捨てやすいタイプ9の中でも、一番自分自身のことがわからない人が多いタイプです。キャサリン氏曰く、「真のシェイプシフター(自在に姿を変える化け物)」。

とにかく集団に応じてコロコロと姿を変えることができる人たちで、それこそ周囲から「もっと働け」と言われればタイプ3も真っ青のハードワーカーになりますし、周囲がまったりしていると自分もつられて超絶まったりし始めます。

パッと見タイプ不明な人たちですが、周囲に合わせるという意味では最もタイプ9らしいとも言えますね。

統合・退行ラインで結ばれたタイプの宿命か、このタイプ9もまあまあ不安定ですね。基本的に仲良くなるため・ギスギスさせないためにタイプ3らしさ(主に承認欲求)やタイプ6らしさ(主に不安症)が全面に出ることも多いです。

タイプ9らしい希望を持った楽観的な面と疑念や不安が全面に出た面の二面性を持ちやすい人たちでもあります。

936はその中でも「自分を受け入れてもらわなければ」という強迫観念を持ちやすく、自分を着飾ることもあるタイプ。
対して963はより自然に周囲へと適合しますが、そのぶんより自分を見失いやすい傾向にあります。

他タイプとの比較

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

 

 

参考書籍

 

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