まあトライタイプは厳密にエニアグラムと言えるかどうかは意見が分かれますが……とりあえずそんなことはどうでもよろしい。
今回はトライタイプについて、△３５９、思索家（思想家、考える人とも）についてまとめていきましょう。
内気で感じのいい合理主義者
ダブル遊離型、ダブル合理型、ダブル調和型。というわけで、このタイプは非常に内気ですがパッと見は人懐っこく、内面では非常に合理的で理論思考の頭脳派。あと、孤立主義者ながらに調和型が強いためか、規範から逸脱したり周囲の感情を逆撫する行動を好まず、意外と周囲と仲良くやっていけます。
この組み合わせの人たちは全タイプ中でももっとも知的な印象を与えやすく、人懐っこさもあるため案外人気が出やすいかも？
その優れた頭脳と合理タイプゆえの理論的思考力、そして調和タイプとしての調和重視の戦略を駆使して人間関係のトラブル（特に仲間同士の揉め事や対立）を非常にうまく仲裁できる人たちです。
もっとも、合理主義者で結構ガチガチの理屈屋なので、時折感情を排した意見を述べて周囲と溝ができてしまうのはご愛嬌。
INTP臭というかなんというか……
人の良さそうな顔つきから淡白で人情味のない言葉が飛び出すような不思議な人率の高いタイプですね。
……ひ◯ゆき？
ガチガチの秘密主義者
３５９の人たちは別段誰かの恨みを買うような真似はほとんどしませんし（それこそアーキタイプ５−８の連中とは違って）、人の誘いには結構気前の良い返事をすることも多いです。要するに人当たりと人付き合いは決して悪くない、何なら結構いい方です。
それゆえについつい忘れそうになるのですが……この人たちはガチガチの秘密主義者で、自分の内面をほとんどさらけ出そうとしません。
おそらく彼らの私生活や内面についていろいろ質問しても、全質問のうち半分もまともに答えが返ってこないでしょう。
だいたいは飄々と感じの良い笑顔で煙に巻くか、黙秘権を行使するか。いずれにせよ、まともに答えてくれるをこを期待すべきではないです。
３５９の人たちが人を信じてその人に本音を話すのは極めて稀。だいたいは困りごとに対する解決策とか何かに対する知識や自分の見解しか話していないでしょうね。
孤立と信頼関係との間で悩む
遊離型であるタイプ５とタイプ９を持つタイプなのもあって、このタイプは孤立主義者のような一面が見えます。というか、露骨に周囲との馴れ合いを避けているような面も見られますね。
ですがその反面、感情センターの中心は自己主張型で目立ちたがりのタイプ３。飄々と自分への注目を回避する裏では、密かに「自分の格好いいところを見せたい」「褒められたい」と考えているところがあり、特にタイプ３がメインだと褒められる手段として成功願望が高くなりやすいです。
「目立ちたくないし、人とは距離を置いておきたい。でも、やっぱり人からは認められたい」と。そんな思いの間で板挟みになることも少なくありません。
結果として得意分野である揉め事の仲裁を積極的におこなったり、あるいは周囲が自分を頼ったり向こうから声をかけてくるように裏でいろいろ画策したりといった面を見せることも……。
トライタイプ ３５９の弱点
基本的に飄々として目立つことなく、その一方で問題の解決や仲間内の仲裁においては非常に優れた知力を遺憾なく発揮します。
ですが、仲間内で認められたり人と繋がるための手段が大抵の場合物事やトラブルの仲裁くらいしかない点。ここがこのトライタイプの弱点になり得ます。
とにかくこのタイプ、「自分の内面を人に話す」「本当の気持ちを伝える」という手札を持っていません。というか、あっても切ろうとしません。
タイプ５を持つことによって自分の失敗や無能をさらけ出すことをとことん嫌い、タイプ３によってより有能でありたい願望や自己顕示欲が高まって余計にみっともないところを見せられなくなり、極め付けはタイプ９によりそんな自分と本当の自分の間にある葛藤を無視する。
こんな合わせ技もあって、とにかく人に悪い面を見せたくないという思いが強いのがこの人たちです。
多分ですが、人に失望されることへの恐怖も強く、「失望されるくらいなら疎遠でいい」とか考えちゃってるんじゃないでしょうか？
でも、疎遠のままだと嫌だから、やっぱり自分の能力が光りそうな相談や問題解決の時だけひょっこり現れる、みたいな
実はプライドが高いところもあるタイプで、時折急に高圧的に責めてきたり突如として非協力的になるところもあります。
まあここに関しては本人なりにちゃんとした理由や事情があるのですが……とにかく秘密主義すぎて理由も事情も見えてこず、他人目線では「予兆もなしに突然態度を変えた」と見られることがほとんどですね。
基本タイプごとの３５９
基本タイプが３（３５９、３９５）
穏やかな性格で割とお気楽に見えますが、同時に非常に守りが堅く受動的なタイプ３ですね。
とにかく秘密主義者で自分のことを明かそうとしないため、タイプ５に見えてしまうことが多いでしょう。
もっとも、彼らも中身はきちんとタイプ３。周囲に認められたい、いろんな自慢をして褒められたり尊敬されたいと考えていますが、ボロを出すのが怖くて心を開けない人たちですね。
賭けのような行動よりも手堅く成功を目指すようなタイプの人たちで、「褒められたい」という本音と「自分の心の内を見られたくない」という思いとの間に挟まれやすいです。
３５９はより内気でシャイなタイプであり、その心根どころか「何を考えているのか」すらよくわからないでしょう。
対して３９５はややお気楽さや穏やかさが目立ちますが、どこか飄々として掴めない人たちでもあります。
基本タイプが５ （５３９、５９３）
穏やかで比較的接しやすい性格。ですが中身は野心家で、周囲の称賛を得たり目的を達成する手段を考えることに余念のない人たちでもあります。
人を近づけないところがありますが、情報発信には積極的。特に自分が「ここだけは負けない」と言えるホームグラウンドのような分野を作ることにかけては本気の人たちですね。
知力や持ち合わせている知識を発揮して周囲を助けることには積極的ですが、やはりその中身はタイプ５。自分の内側を容易には見せませんし、自分の得意分野の話でもなければ基本的に射程範囲外から周囲を観察しています。
物静かで水面下で暗躍し、いつしか大きな手柄を上げて周囲に能力を認めさせる……というのがおおよその夢になりがちです。
５３９はその中でも分野のスペシャリストという立ち位置を好む傾向にあるポーカーフェイス、５９３は穏やかで周囲に溶け込みながらもチャンスをちゃっかり活かす野心家タイプですね。
基本タイプが９（９３５、９５３）
タイプ９にしては非常に目的意識の強い人たちですね。穏やかでのんびりしているように見えて、かなり実務的で能力の高さを伺わせるタイプ９になります。
タイプ９というよりは「タイプ３とタイプ５の特徴を併せ持った人」みたいな印象が強くなりやすい人でもありますね。
自己保存本能が優位であれば一歩引いたような感じが強くタイプ５に、ソーシャル優位であれば周囲の問題解決や目標達成に能動的になりタイプ９に見えやすくなります。
また３５９はどこかしら「自分を認めてくれるなら誰が相手でもいい」と思っている節がありますが、タイプ９がメインになるとその傾向がより強まります。
９３５は人懐っこさと周囲の仲裁役としての行動が目立ちますが、一方の９５３はより孤立主義的で自分のことに集中しがちになります。
他タイプとの比較
筆者：春眠ねむむ
X ：@nemukedesiniso
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参考書籍
タイプ一覧
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