何というか、ネットでたまに見ては叩かれてますね、性格の悪いINTP。
正直私が今更追い討ちするのもどうかとは思いますが、ネタになるんだから仕方ない。
もっとも、ただ悪口をばら撒いて終了というのもそれはそれでダメですね。
というわけで、今回は実際に会った不健全気味のINTPから、INTPと呼ばれる人たちの本質や素顔に近づいていければなと考えております。
性格悪いINTPあるある
自分の意見が正しい
健全気味な場合は人の意見も考慮に入れて判断できます。ですが、人間というものは不健全になるとどうしても他者の意見や異なる価値観を受け入れることができなくなるようでして……。
INTPも、やはり「自分の意見こそが絶対」という価値観が不健全化に合わせてどんどん芽生えていってしまうようです。
「自分が」ではなく「自分の意見が」というのが重要ですね。
特にINTPに多いタイプ5とかだと、ここが言い訳のための隠れ蓑になったりもします
いや、自分の意見が正しいというよりは自分以外の意見が間違っているという方が正しいのか?
いずれにせよ、自分の意見に固執する様子がしばしば見て取れます。
議論を無駄にふっかける
INTP(ENTPも)にとって、議論とはより良い意見を探すための場であり、重要な意見交換の場でもあります。
だからこそそこそこ健全なINTPも議論をふっかけてくることは往々にしてあるのですが……不健全気味のINTPになると、議論の質がちょっと違ってきます。
何というか、相手が間違っていることを証明して責め立てる材料にしようとしているような、そんなタチの悪さが芽生えるような気がしますね。
こうなってくると論点をずらすことも人格否定も何でもあり。とにかく相手の非を責められればいいわけですから、自分の主張なんて存在しません。
もともと主張の矛盾や誤りを突くのが得意なタイプですが、それを悪用するとこのようになるわけですね。
自分の主張はどうでもいい。ただ気に食わないから間違いを認めさせ、否定し、ボロ布のようになるまで追い詰めたい。というか願わくば自滅させたい。そっちのが矛盾した者の末路感が出るから。
心境としては、そんなところでしょうか。
相手を攻撃する
もはや全タイプ共通ですね。不健全気味の人が気に入らない人に出くわしたら、まず勝てないと思わない限りは攻撃します。自殺まで追いやろうとか考える人すらいるんじゃないでしょうか。
当然、INTPもその例には漏れません。INTPも人を攻撃します。
肝心なのは、その攻撃方法ですね。先ほども言いましたが、彼らの勝利条件は相手のマインドクラッシュあるいは間違いであると証明することです。
健全度を損なえば、もはや相手に対する慈悲も慈愛もありませんし、自分の損得も社会的な体裁も何もあったものではありません。なりふり構わず、徹底的に相手を潰すためだけに知能を活用します。
なんならこのタイプ、IQがトップクラスとされるだけあって頭がいいんですよね。IQの平均値はINTJについで第2位、ギフテッドの輩出率に至ってはINTJを抑えて第1位という有様です。
やり口は結構狡猾なケースが多々見られます。
とにかく相手を追い詰めたい
不健全なINTPは論破に関してはこなれています。おまけに元々の知能の高さがあるわけで、大抵えげつない方法で相手を追い詰めようとしてきます。
さらに言えば、相手を追い詰めるためにその優れた知能をフル稼働していると言っても過言ではないわけです。もはや並大抵の人が回避しきれる人はそう多くありません。
とにかく手法は論点をずらしたり、相手の話の揚げ足を取ったり、色々です。しかも自分が正義であるかのように振る舞いたがる傾向があるので(劣等Feの影響?)空気的にもすごい人みたいに思われることがあり、その点も厄介さを加速させてますね。
基本は相手に意見を出させて、自分はその意見にケチをつけるだけ。当然自分は意見表明しない。
これって結構簡単に相手に勝てる論破テクニックなんです。意見を表明すれば大抵穴のひとつやふたつ見つかりますし。
使う機会なんて通常ないし、好んで使う人はちょっと軽蔑したくなる手法ですけどね……
そんな知能の高さとえげつないさを利用して、相手をどこまでも追い詰めたいと。そう言う欲求が見て取れるのが不健全気味なINTPです。
気に入らないという自覚がない
また、「気に入らないから攻撃している」という自覚に乏しいのも、不健全なINTPあるあるなのではないでしょうか。
要するに自分はただ間違った悪の意見を当然の自滅に追いやっているだけで、別にそこに好き嫌いという感情がないと。そういう意見が出てくるのもまたよくある話です。
いわゆる無自覚な荒らしというやつでしょうか。自分が気に入らない奴を殴っているだけという自覚がない。さらに言えば、それによって場を荒らしている自覚もない。
感情機能が遠いからこそ感情が麻痺しやすい傾向にありますし、麻痺したまま暴走しやすい傾向にもあるのかもしれません。
無自覚なままの「嫌い」という感情が正義感の皮をかぶって、暴走して相手を執拗に追い詰める。INTPに限った話ではないですが、心なしか、不健全で相手に議論をふっかけるINTPにしばしば見られる傾向のような気がします。
知能の高い理論屋
というわけで私が思う(というか見てきた)あるあるを並べてみましたが、要はこういうことかなと。
基本的にENTPとあまり変わりませんが、あちらと違ってより知能が高く行動力が低く、良くも悪くも頭でっかちな感じに仕上がっている人たちですね。
不健全になるとどうしても議論と名付けた攻撃ばかり目につきますが、多分本質は議論ではなく理論の方です。
というのもこのタイプ、健全度が落ちても自分の理論に矛盾を生じさせたくないんですよね。だから悪と決めた相手はどうやっても悪だし、矛盾が怖いから自分の意見主張をしない。
ENTPならばもっと攻撃的で、能動的に主張して相手の手を潰していきます。こんな受動攻撃みたいな手を好みません。
ある意味では、ここがENTPとINTPの決定的な差であり、INTPが議論屋でなく理屈屋である理由なのかなと。
Neよりも先行するのはTi。使いやすいのもTi。よく使うのもTi。どっちにしても、自分の中で矛盾がないかどうか、論理が破綻しているところがないかを徹底的に精査するタチです。
それがいい方向に向かえば理屈や理論を自分の中でしっかり噛み砕き、矛盾やおかしな点がないようにしっかりとマニュアル化する方向に向かう。
悪い方向に向かえば、相手の発言の矛盾点や粗を探して叩くだけの生産性も何もない批判者になる。
実際、私がこれまで知り合ってきたINTPの人は両方いますが、どちらも理論に関しては鬼と言ってもいいくらいの人でしたね。誤解を恐れずにいうなら、理論警察と言ってもいいか。
よく矛盾や間違い、粗を見つけ出し、そこを指摘してくるタイプです。嫌な人には嫌なタイプですが、物事をよりスマートに、よりよく改訂していくには必要な人と言ってもいいでしょう。
結局健全でも不健全でも、使い方が違うだけで同じ特性を持っているということですね。
あとは当人たちの強みの使い方に気づけるかどうか、そして攻撃以外に強みを利用しようと思えるかどうかといったところですが、さて……。
こういう例外もありますね
これもまたINTP(?)あるあるなのですが……「知的キャラを名乗りたい人が安易に自称するタイプのひとつ」というのも、ある意味ではINTPを「性格悪い」と言わしめている理由と言えるかもしれません。
「自分は頭良くてなんでも気付けるんで」と気取っては物事の揚げ足をとりまくる自称INTP。ある意味では風物詩かもしれません。
ですが、その中に一定数、「お前絶対違うタイプだろ」と言いたくなるほど理論が粗だらけの人とかも出てくるわけですね。
そういう人に限って粘着質で執念深くて、論破されたことをいつまでも覚えてるんですよね。
でもその仕返しはINTPらしさがない陰湿なものが多い、と。ここまでセットです
まあ今回の趣旨とはズレますが、そういう輩もいて確実にINTPの評判を下げてる一因になってますので、一応ここで触れておきます。
普通のINTP解説もやってます
というわけで今回はド不健全なINTPのあるあると、そこから抽出した元来の姿についてでした。
普通のINTP解説もありますので、もしよろしければそちらもご覧くださいませ。
筆者:春眠ねむむ
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