文字通りですね。INTJは基本的に頭がいいタイプですが、中にはそうでもない人も存在しています。
特にIQがそこまで高くない人とか早とちりばかりの人とか、そういう人物はどのように生きればいいのか?ちょっと色々ごちゃごちゃと考えてみたいと思います。
多分「INTJは頭悪い」と思って来てくれた人が大半でしょうが、今回はそちらの希望は叶えない方向で。
頭悪いINTJとは
まずは頭悪いINTJが何なのか。そこのところを想像してみましょう。
残念ながら私自身INTJには数えるほどしか会ったことがない、しかも全員頭良かったので、ヤバいINFJ同様今回も想像です。
何と言っても、頭の悪いINTJの特徴として多そうなのは、Ni(内向直観)だけに頼りっきりの人が多いような気がします。
要するに、自分の妄想や思い込みだけに生きており、補助機能であるTe(外向思考)がまるで使えていない人ですね。
こういう人たちは、基本的に天然ボケの様相を呈しているでしょう。
例えば「きっとこうだ!」と確信したものが全く根拠のない出鱈目だったり、情報を仕入れてきてもその情報の真偽がまったく分からないものだったり……。
とにかく、ポンコツという言葉が似合う人に収まりそうですね。
せっかくのNiを空回りにしか使えず、変な妄想や思い込みに囚われ、目の前を見ることもできず、周囲と打ち解けることもない。
おおよそ、頭の悪いINTJはそんな感じなのではないでしょうか。
頭悪いINTJの生き方
さて、悪口ばかり言っていても始まりません。本題に移りましょう。頭の悪いINTJは、いったいどのように生きればいいのか。私なりに思いつく限り考えていきたいと思います。
芸術に生きる
まずはこの手合いの人たちの鉄板ですが……芸術の道に生きるというものがあります。
Niが発達しやすいINTJは、もともと人にはない視点から物事を見る目を持っています。
それを、他人に真似できない物を生み出すことが求められる芸術方面に活用していこうという感じですね。
かなり独特な世界観を生み出しやすいNiは、ニッチで人を選ぶものの確かなファンを獲得することができる強みがあります。
「わかる人にだけわかればいい」を貫き通せば、かなりの確率で固定ファンが付きます。
その固定ファン向けに作品を生み出し続ければ、あるいは大成功を収めることもあるかもしれません。
その大成功を収めるまでの道のりが大変な気もしますけどね。
一足飛びができるほど器用ではないはずなので、一歩ずつ着実にがキーワードになります
文芸でもいい
芸術と被るところがありますが、文芸でも面白い効果が期待できそうです。
INTJはものの見方が独特なことが多いので、それを元に小説やブログといった文章を書く方面にその見方を使っていこうという寸法ですね。
これもまた、固定ファンが付きやすい道になります。
やはり無根拠でぶっ飛んだ見方が多いため人を選ぶところがありますが、刺されば非常に強いです。
精査できる右腕がつけばあるいは……
情報をしっかり精査できないならば、できる人を味方につければいいのです。
特に高IQと情報処理能力はINTJのひとつの強みですが、その2つを欠くINTJには強くお勧めしたい方法ですね。
無理なことは外注する。苦手なことは得意な人に任せる。そうすることで、頭が悪くてもどうとでもなります。
問題はどのように味方に引き込むかですが……一番早いのは友達として仲良くすることですね。どれだけ頭脳面に弱みがあってもINTJです。その手の人とはシンパシーのひとつもあるでしょう。
どんな人でもやはり人の子です。サイコパスでもない限り、人情や義理はそれなりに持ち合わせています。
そこに訴えかければ、いざという時に手を貸してくれるかもしれませんよ。
そもそもIQと情報処理能力だけが頭の良さではないと思いますけどねー。山下清とかが壊滅的に頭悪いなんて言う人が果たして何人いるやら……
時間をかけてもいい環境に身を置く
時間をかけてゆっくり情報を精査する。その余裕がある環境なら、ある程度ならば情報の真偽を見極めることができるはずです。
頭が悪いと言っても、おそらく発達障害を抱えていない限り頭脳は凡人程度に収まるはずです。
凡人程度の頭脳があれば、ひとまず情報処理には十分。あとは自分の頭というハードに合ったペースで情報を見極めていけば、どれだけぶっ飛んだことでもいずれは処理しきれるはずです。
何度も言いますが、INTJはものの見方が人と大きく異なっています。それを強みとして活かすには、真偽の精査や情報の処理が不可欠。
ならば、その時間を確保できる環境に身を置くまでです。
障害者雇用も場合によっては……
煽るようなお題目になってしまいますが……頭悪いINTJは、何らかの発達障害を抱えている可能性がないとは言い切れません。
その辺はメンクリでWAISでも受ければ、結果はすぐに出るでしょう(WAISがまた高いし大変なテストですが……)。
もしもWAISで発達障害が発覚すれば、障害者雇用の道を考えてみてもいいですね。
公式で発達障害という結果が出なければ使えない手ではありますが……自分のことを壊滅的に頭悪いと思っているのでしたら、試してみるのも手です。
正直テスト受けてないのに発達障害を名乗るのは、個人的にどうかと思いますけどねー。本当関係ない話で申し訳ないですが
あえて組織のトップを目指す
私は部下に大いに働いてもらうコツの一つは、部下が働こうとするのを、邪魔しないようにするということだと思います
これは現パナソニック創業者の松下幸之助の言葉です。
また、こんな言葉もあります。山下亀三郎の言葉ですね。
人を使おうと思えば、自分があまりものを知っていてはいけない
これらはどれも外部サイトから引っ張ってきたものですが……
※外部サイトに飛びます
ともあれ、重要なのは外部サイトどうこうではありません。これらの言葉の意味するところです。
要するに、経営者は部下の邪魔してはいけないしあまりものを知りすぎてはいけない(下手な知識は干渉を招く)ということですね。
案外、上に立つのは頭のいい人よりその辺の人と同レベルの頭脳の持ち主の方がいいのかもしれません。何と言ってもわかりやすいですし。
そう考えると、相対的に頭悪いINTJが経営する会社というのも悪くないのかなと。
老子の言葉に、「大国を治むるは小鮮を烹るがごとくす(大国は小魚を煮るようにあまり手出しせずに治める)」というのもありますね。
まあ国家に携わらない道を選んだ老子が何言ってんだって人もいるでしょうが
哲学に生きてみる
今の時代において哲学はお呼びではないですが、優れた思想というものにはいつの時代でもファンが付きます。
特にINTJはINTJである以上、思考活動においてはかなりタフな面と哲学的な面を持つことが多いでしょう。
その思考活動と哲学的な一面を使い、いっそのこと現代の哲学者として新たな思想を育むのも面白いかもしれません。
INTJならば、物事を独自の視点で見ることは得意なはず。
その独自の見解をぶつけるのに、IQや頭の良さは関係ありません。思いっきりぶつけてみて、手応えを探ってみるのもひとつの生き方ですね。
まとめ
というわけで、今回は頭悪いINTJがどのように生きればいいかを考えていきました。
正直、頭悪いからと言ってその大局観と独自の視点が損なわれることはありません。ただちょっと情報の精査や処理が下手で、早とちりや間違いが多く、ポンコツ属性を持っているだけです。
となれば、それらをカバーできれば問題なく機能できますし、むしろ他にない視点を周囲に提供することができます。
INTJの真の強みは、その斬新ながら考え抜かれた独自視点にあると感じています。
それらを出すべき時に出していければ、頭が悪くてもそれなり以上の能力を発揮できるはずです。
今回の記事はお気に召していただけましたでしょうか?
実のところ、INTJについて資料に頼らず、独自の見解でまとめた記事も公開しております。
もし今回の記事で「こいつ、なかなかやるな」「面白い」など思われたのでしたら、独自見解の方もご覧いただけますと大変嬉しいです!
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
コメント
「頭悪いINTJの生き方を考えてみる」
内省の塊といえばそういう存在なのでしょう。孤独も引き受けます。自身の興味対象が周囲とあわないため一番の関心事を周囲の人と語り合うことができないことも、さみしいなと思いつつある程度受け入れています。
INTJが生きづらいなと思う一番の理由は、あまりにも高い目標を持ってしまうためその実現がかなり難しいことです。それでも果敢に挑戦し実現する人がいます。
しかし実現できる人はINTJの中でも極一部なのではないかと考えます。
まして頭悪いINTJ では目標の実現なんて実現不可能確定です。コミュニケーション能力も捨て孤独でナチュラルに敵を作ってしまう存在が、持てる能力のすべてを内省に使う。だからこそ考え続けたことを社会の役に立つように実現化したいと思うのに、求められていないし頭悪い・能力がないとまず実現できず何のために生まれきたのかと考えてしまいます。INTJが生きづらいのはまさにそこに尽きると考えています。
頭悪い私の苦しさ・・・
個人的には好き勝手に楽しく生き、文芸・哲学も大好きですけどね!
asa様
コメントありがとうございます。
INTJ自信、理想と内省に生きるところは確かにありますね。他の人は思考活動に興味がそこまでない&INTJ自信そこまで周囲とうち解けようとしないので、結果として孤立してしまうと……。
実際、大半のINTJは目標に向けて何かしら動こうとはしているようには見えますね。ただ、自信がなかったり思考活動で止まってしまったりで、実現がなかなか難しいと言ったところか。
私自身は、意外と頭悪いINTJも工夫次第で目標を達成できると思いますね。そのためにはある程度の行動力と人脈を作るための活動が不可欠になりますが。
典型的な「わかるひとだけがわかればいい」タイプなので、INTJの周りは味方と敵ばかりになりがちなイメージがあります。強固な味方を作れれば、そしてそれらに頼ることを覚えれば、あるいはうまくいくかもしれません。結果がどう転んでも、試してみる価値はあると思います。
本当に頭が悪い人は自分の頭の悪さに気づかないものなのかもしれませんよ。そこで頭の悪さを(真偽はともかく)自覚できるのは、INTJの強みの一つだと思います。
楽しく自由に生き、文学哲学を好む。結構なことだと思います。人生、楽しまないと損ですね!
コメントに対する返信を読みました。
大きなことをいきなりやりたいと思うからどうしていいかわからない。
具体的に何をどうしたいのか、そのための準備は何が必要なのか。今何をしたらいいかわからなくても先々役に立ちそうなことがあればそれに取り組んでおくとか。
目標に達することができなくても一歩踏み出す歩みにも意味があると思いたい。
何のために生まれてきたのかと悩んでも自分の人生の責任は自分で引き受けざるえないもの。
内省し続けたことを実現化してこそINTJだというなら、頭悪いからできないと泣き言をいうやつはINTJではないですよね。
自認でしかないけど目標に近づくためなら自認タイプに引っ張られるのも悪くない。
春眠ねむむさんの返信は私にとって厳しいものでした。しかし、「人生、楽しまないと損ですよ!」と言わず、「人生、楽しまないと損ですね!」と共感的に書いてくれました。
この春眠ねむむさんの返信は「あきらめて生きていくな」という私への叱咤激励だと思います。
ありがとうございました。
asa様
INTJの中には、自分の能力に絶望して諦めてしまう人も多いように感じます。ただ、それってどれだけのものが夢や野望の実現に必要なのか分かってる証拠だと思うんですよね。
多分ESTPとかは構わず突撃します。それが彼らの長所でもあるわけですがね……。
閑話休題。「自分の人生の責任は自分で引き受けざるをえないもの」。これはまさにその通りで、結局後悔がついて回ろうと悪手しか取れる手段がなかろうと理不尽な不幸ばかりの氷河期みたいな人生だろうと、責任だけは平等について回ります。個人的には残酷なものに見えてしまいますが……この辺普遍の事実なので致し方なし。
「人生楽しまないと損」に関しては正直押し付けられるものではなく、あくまで諦めた先に何があるかわからないのも人生の面白いところであり残酷なところです。
自認タイプが正解であれ違うのであれ、自認に過ぎないと分かっている以上は沼に嵌ることはないでしょう。asaさんには是非とも、INTJの良さを活かしてよりよい人生を歩んでいただきたいところです。