まあトライタイプは厳密にエニアグラムと言えるかどうかは意見が分かれますが……とりあえずそんなことはどうでもよろしい。
今回はトライタイプについて、△135、技術者(あるいはテクニカルエキスパート、技術者とも)についてまとめていきましょう。
徹底した合理主義者
表のハーモニクスの項目を見ればわかりますが、このタイプはトリプル合理型。つまり超合理主義的タイプ。困難や問題に対してはとにかく感情や思いを置いておいて、理性と頭脳での解決を図る傾向が非常に強い人たちですね。
倫理的で(タイプ1)、効率的で(タイプ3)、頭脳的に優れた存在でいたい(タイプ5)と考えているタイプ。大体の人は超がつくほど理性的で、やもすれば頭でっかちとも言えるかもしれません。
また正確さを意識する性格もあってか、なぜか手先が器用な人も多いとか……
目標志向タイプ?
この組み合わせの人たちは、合理主義的なだけあって目標志向の傾向が強いでしょう。非常に過程を気にするタイプ1でさえ、細かいことばかりを気にして目標や目的を忘れてしまうことは少ないです。
特に有能な人間として見られたい欲求、実際そうなりたい欲求も強いため、他タイプより結果や目的達成に執着しやすいと言えるかもしれません。
ある意味、タイプ3要素が強い人たち?
感情とか思いとかをどうでもいいと考えている人も少なくなく、結構冷徹だったり理性的な人が多いです。間違っても同情とか共感を求める相手ではないですね
その合理的な思考力と常に目標を意識した行動や対応からわかりやすい成果を上げやすく評価されやすい一方、良くも悪くも遠回りできない性格の人が多いのも事実です。
最適最短のシステム志向
このタイプの人たちはただ目的を達成できればそれでいいと言う人たちではありません。
彼らが作り上げたいと考えているのは結果ではなく、最大効率で結果を出せる状況や法則。つまり目標志向と言っても迅速に結果を出すのではなく、緻密に精巧に目標を達成できる筋道を設定していくことを好むようなタイプと言えます。
先ほどは目標志向とは言いましたが、実際はかなり過程も気にするタイプ。目標達成における過程で無駄や無理がないか、難解で複雑すぎるプロセスがないかをつぶさに確認し、修正していくことを得意としています。
さらに付け加えるなら、物事を細かくバラして見るのが得意な人たちですね。難しいものを細かくバラバラにして見ていったり、複雑な事柄を視点や時系列ごとにバラして理解したりするのが得意な人たちです。
この辺が、目標を重視しながらも緻密なプロセス設計を重視する所以なのかも?
トライタイプ 135の弱点
さて、そんな感じで目標をしっかり見据えながらもプロセスを細かく組み立てていく有能さん135ですが……当然彼らにも明白な弱点は存在しています。
と言うのもこのタイプはトライタイプ136あたりと並んで「ロボットタイプ」と言われることも多く、合理型の性ゆえか感情をしばしば置き去りにしてしまうのです。
誰かのアドバイスや発言に対して、「確かに言ってることは正論なんだけど、でもなぁ……」と苦々しい思いをしたことはありませんか?このタイプの人たちは、まさにそれを当たり前のようにやってしまうタイプと言えます。
また、目標達成のために集中しすぎるあまり、ついつい周囲に冷淡で淡白な行動をとってしまうこともしばしば。
ある意味敵を作りやすいタイプと言えるかもしれませんね。
ですが、一番無視しているのは自分自身の感情面。とにかく感情を無視、下手すると敵視しやすい人たちなので、自分の中にある不満やストレスをとにかく抑制しやすい傾向にあります。
自分の辛さや悲しさをガン無視していると、最後の最後に待っているのはメンタルの崩壊です。そう考えると、ある意味危うさもあるタイプと言えるかもしれませんね。
またシステムを細かく分解しまくる癖が逆に反作用として働いて、「木を見て森を見ず」状態になることもしばしばあります。ここも弱点と言えるでしょうね。
基本タイプごとの135
基本タイプが1 (135、153)
タイプ1の正確さや物事の識別力がもっとも強く出た組み合わせ。また、目標志向で集中力の高いタイプ1でもあります。
特に間違いを許されず正確さが第一という環境を得意としており、その作業は緻密で精巧。また成果重視で物事を考えているのも特徴の1つと言えるでしょう。
そのためかプログラミングを始めとした技術職や失敗が命取りになる医療職に従事する人も多いとか?
135ならば自分の完璧さと有能さを人々に理解してもらおうとする傾向が強くなり、153はやや過敏で心配性な側面あり。ですがどちらもポーカーフェイスで本音が読みづらく、自信家に見えることが多いです。
基本タイプが3 (315、351)
理路整然としており几帳面なタイプ3。そんな様子からか、よくタイプ1やタイプ5と間違われます。
何かと小回りが利きながらも、細部を意識する人が多いですね。正確さと知識とアクシデント対応が同時に求められる仕事……例えば外科医とか割と天職なのではないでしょうか?
「正しく完璧で知的な人」というブランドを得ることを好む人が多く、そのために知識の収集に余念がない人も多いです。
315ならばより「正しいことを言っている人」という評価を得るためにより知識・実績重視で外交的で抜け目ない人たち。一方の351はどちらかというと内向的で勤勉、客観視をとにかく重要視する人が多いです。
基本タイプが5 (513、351)
ある種ではもっとも科学的。またよそよそしく冷たい印象を特に与えるタイプ5です。ある意味、テンプレのタイプ5にかなり近いかも?
非常に集中力があり職人気質な人物で、何かと実験室に篭っていろんな研究をしている印象が強い人たちですね。
特に人付き合いが苦手で「ためこみ」気質が強く、恐ろしいほどの理論派である一方でなかなか人と打ち解けないタイプでもあります。
513はよりロジックに秀でており冷静で客観的な一方、理論的かどうかで物事を判断する側面あり。531はタイプ3が強く出るため密かな野心家で、「自分の実績を誰かに見て欲しい」とどこかで思っているところがあります。
他タイプとの比較
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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