トライタイプは厳密にエニアグラムと言えるかどうかは意見が分かれますが……とりあえずそんなことはどうでもよろしい。
今回はトライタイプについて、△127、援助者(あるいはサポーター、助ける人とも)についてまとめていきましょう。
協力的な「善人」
基本的に思いやりが強く、仲間に対して非常に協力的な善人です。
タイプ1の規範的な姿勢とタイプ2、タイプ6の仲間を非常に大事にする姿勢が合わさり、組織内での自分に対する期待や周囲のニーズに敏感、かつ積極的に介入しようとするタイプですね。
タイプ1:自分は善人でなければならない
タイプ2:そもそも善人志向
タイプ6:善人でなければ不安で仕方がない
この組み合わせを各タイプに分解して語るなら、こんな感じでしょうか。
責任感が強く利他的で、良くも悪くも自分よりも他人の利益を優先する傾向が強いでしょう。
どうでもいいですが、この組み合わせは例えメインがタイプ6でもタイプ1やタイプ2と間違われることが非常に多いタイプです。
だって優しさと規律正しさが前面に出やすいんだもの……
ある意味では日本人的なタイプ?
トリプル追従型
上の表でも記載しましたが、この組み合わせは全タイプがホーナイの法則によるところの追従型です。
つまるところ、「みんなで1つの目標に向かっていこう!」とか「みんなで規律を守って協力しよう!」みたいな状況が大得意な傾向が強いですね。
当然それが好きかどうかは別の話ですが……みんなで協力している場面にちょっと安心感を覚えることは多いでしょう。
それと同時に、マニュアルや絶対性の高いバイブルがあると非常に安心するタイプです。
追従タイプゆえに「何が起こるか」「何をすべきか」が明白であればあるほど力を発揮し、逆に正解のない状況を苦手とする傾向がありますね。
要は「最善の方法」とか「最強の対策法」とか、そういうのに弱いタイプってことです
あと、地味に上下関係とか気にするタイプでもあります。
内側にある見捨てられ不安
非常に感じの良いタイプですが、その内側にはタイプ2の「自分は必要とされない(愛されない)」という思い込みとタイプ6の「人々に嫌われたり非難されたら終わりだ」という強迫観念を併せ持つことも多く、見捨てられ不安も強めです。
そのぶん人から褒められたり頑張りを認められると充足感を覚えやすく、特に手助けをして感謝されると「よし、次も頑張ろう」と思える健気な人たちも多いのが特徴ですね。
なんだかんだ、根っからのフォロワータイプ。自分でやるべきことを見つけて道を切り開くリーダーよりも、文字通り周囲を支えて「やるべき方向」という正解に導くサポーター・精神的支柱としての役割を得意としています。
この特徴は対人関係では間違いなくプラスに向かいますが、時にはマイナスになってしまうことも……
トライタイプ126の弱点
非常に人々の好感を得やすい組み合わせではありますが、同時に「人々の期待に応える」「人に喜んでもらう」という目的ありきで暴走してしまうこともないとは言い切れません。
この人たちはタイプ1の特徴も持ち合わせているので、時として「人の期待に完璧に応えるのが当たり前」という無茶な前提を自分に課してしまうこともあります。
その結果、高すぎる理想に自分自身の力が追いつかず、途中で力尽きたりメンタルが限界を迎えてしまうこともあるでしょう。
またタイプ1とタイプ6の性質が合わさることで、「何が正しいか」を非常に気にするタイプでもあります。
右往左往して言うことがコロコロ変わることはほぼありませんが、代わりに「何が正しいか」「絶対の正解」に固執して自他を追い詰める傾向も見られます。
基本タイプごとの126
基本タイプが1 (126、162)
タイプ1の中では一番周囲に従順で協力的な人たちですね。
非常に友好的で色々と人を助ける傾向が強いですが、やはり彼らもタイプ1。自分なりの理想や手順というものにはうるさい面があり、厳格さがどこかに残っているのはご愛敬。
献身的ですが、同時に「滅私奉公」「人のためにならなければ価値はない」と自分を追い込みやすく、時として疲れてしまうので1人の時間がかなり重要なタイプでもあります。
126は相手個人に献身性が向きやすく独占欲も見せる一方、162は集団や組織を非常に大事にして掟やルールを重んじます。
基本タイプが2 (216、261)
従順・協力的である意味テンプレのタイプ2に通じるところがありますが、特に「自分は愛されているのだろうか」と不安がる傾向も同時に強いです。
そんな不安から人々に対してやたら優しくなったり色々と過保護になりやすい一方で、人の心や体調の機微や集団に馴染めずにいる人によく気がつきます。また意外と攻撃的で、友人や仲間を攻撃する奴には断固として敵対姿勢を貫くこともしばしば。
216は献身的な一方で芯が通っていることも多い(悪く言えば二つ返事では迎合しない)一方、261は集団や周りを思いやる一方で自分の本音を言えないことが少なくありません。
基本タイプが6(612、621)
優しく集団に対して非常に忠実で利他的、行き過ぎた場合は自己犠牲的な傾向のあるタイプです。
集団に受け入れられるかどうか(タイプ2、タイプ6)を重視しており、非常に集団に対して誠実で忠実ですね。
ステレオタイプなタイプ6と比べれば、タイプ2があるぶん非常に愛想がよく人がいいですが、一方で意外と規律に厳しいところもあります。
612の人たちは集団への忠実さが主に目立ちますが、621になればそれよりも他者とのつながりや親切心が前面に出やすいです。
他タイプとの比較
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
参考書籍
エニアグラム解説
タイプ一覧
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