今回は該当者の少なさとネット社会との相性の問題でそこまで取り沙汰されない組み合わせ、タイプ2のENFJについて考えてみたいと思います。……需要あるのだろうか?
各タイプの特徴をもとに考えてはいますが、正直今のところENFJとは深い仲になったことがありません。そのため結構筆者の考察や想像が含まれていますので、その点はご了承いただけると幸いです。
さて、そういうわけで妄想と憶測だらけのタイプ2ENFJ像、早速見ていきましょう。
どんな人たち?
どんな人たちなんでしょう?詳しいENFJ像を実物で掴みたい思いを堪えつつ、早速色々と考えてみたいと思います。
周囲とのお喋りには興味ある
例えば抑え付けられて育ったためにコミュ障になってしまったENFJ、これは一定数(というか結構)いると思います。
ですが彼らの多くは、周囲の人に対して非常に興味が強いです。というより、関わりたい気持ちが強いですね。
ましてやタイプ2であれば周囲の愛情ありきで動く人なので、その思いは特別強いものとなるでしょう。
要するに、人と関わらなければ枯渇してしまう人格を有している可能性が非常に高いわけです。
まともな環境で育ったENFJに限定しますが……彼らは多くの人に猛烈にアタックします。特に気に入った人に対する強い愛情表現は、周囲から見ていてもわかるくらいにはわかりやすいものになっているはずです。
地味に2w3が圧倒的多数派なんですよね。周囲と気さくに関わって愛情票を集める人とか、気に入った人に大量の贈り物をしたり特別な気持ちを伝えたりしてる人が多そうです。
……私個人としては結構キツい
基本的に、愛情表現に長けた存在と言えるでしょう。過不足と言えば間違いなく過に属しますが、気分を害するほどの愛情表現をするかというとちょっと違う。そこはしっかり理解してそうです。
ですが許される範疇最大限に愛情を表現する。そしていろんな人を愛する。そんな器用さが彼ら彼女らにはありそうです。
人が求める対応を見抜く天才
タイプ2、Fe(外向感情)主機能、そしてNi(内向直観)。もう人の気持ちを見抜くために生まれてきたようにしか見えない要素が詰まってます。
「この人にはこうした方が良くて、あの人はこっちのほうがいいかな?」とか、結構色々と考えて動いてそうですね。
この辺ESFJも同じような属性を持っているのですが、最大の特徴は相手の好みのものに気づくか、それとも相手の心の機微を見抜くかの違いにあります。
ENFJはNiを相手の心の機微を見抜くことにガン特化して使う傾向があります。タイプ2にもなれば相手に気に入られようとする傾向が強いため、より一層この特徴が強まるでしょうね。
愛情表現が多少過剰でも相手に許されたりむしろ喜ばれるのは、相手が求める愛情表現を心得ているからというのが強いです。
人の心に取り入る魔性という意味では天才的な才能を発揮するので、良くも悪くも人たらしとしての才能を開花し、時に人の心を救い、時に依存させてダメにしてしまいます。
自分の心にはまったく疎い
自分の心が全然わからない。これはタイプ2である以上避けられない問題ですが、Fe主機能であることによってよりこの傾向が助長されてしまっています。
そのため、とにかく自分のことは後回しにして周囲を気遣ったり周囲のために動こうとする傾向が強いです。
そのため周囲からは悪い意味で気安くみられたり、自分が疲れ果ててしまったり、ダメ人間製造機と化してしまったり……色々と問題も引き起こしてしまいます。
当然それによって救われる人も大勢いるのですが、下手をすると同じくらいの人をダメにしてしまっているかもしれません。
なんだかんだみんなに好かれそうな組み合わせですが、意外と毀誉褒貶激しくなりやすいかも?
批判に妙に弱い
この組み合わせにはもうひとつ難点があります。それが打たれ弱さです。
とにかく人の感謝の心や好意的な感情を欲するタイプ2は、自らが貶されたり批判されることには弱い傾向があります。
で、同時にENFJも批判に対しては非常に打たれ弱いタイプ。両タイプの打たれ弱さが合わさって、非常に批判に対して敏感な性格を生み出す可能性もあります。
批判に弱い、ネガティブな意見を受け付けにくい、反応型……なるほど(何かを察した)
周囲からの扱われ方
周囲からは概ね好評、ですが一部の人からは大変不評、といった感じに収まるでしょうか。
というのも、灰汁が強すぎるんですよね。人に気安く関わりまくるので。
人に優しいのは魅力的ですが、同時に「そういうのは嫌いだ」という人にもついつい黙っていられず声をかけてしまうところがあります。
ESFJは気づかずこれをやるんですが、ENFJの場合は気づいていても「仲間と一緒の方が楽しいのに……」「寂しくないのかな?」とついつい声をかけてしまいます。
そのため、一部の人の顰蹙を買って傷ついたり、心ない連中からの罵倒に心を痛めることもあるでしょう。
ですが概ね好評なタイプではあるので、ファンは多いはず。あとは疲れてしまわないように周囲との関係を調整する力を持てば文句なし、と言ったところでしょうか。
このタイプは健全に育てば大体以上の通りの行動が取れるのですが、問題はもうひとつあります。
それが、まるで理解されない点です。
幼い頃から周囲と比べて飛び抜けた共感力、察し能力を持つことが多いので、感情移入した誰かに沿った行動をした結果ちょっと浮いてしまったり、あるいは良かれと思った周囲から抑圧されて育つケースも見られます。
先述したコミュ障なENFJは、そうやって生まれてしまうわけですね。
この場合はもう、周囲に悪気がない場合も多いです。不幸な自己と言えるでしょう。
ただ、大人になってから共感力を取り戻せば、まだ周囲から正当な評価を得られる可能性は残っています。
あとは当人次第で扱われ方も変わってくる……と言ったところですね。
なんだか脱線が多くなったのでまとめますが、まともに育てば概ね好評、一部からは大変不評。抑圧されて真っ当に育てないケースもあり。と言った感じです。
もうちょっと考察
基本的に共感力と察し能力、そして他者への寄り添い度数においては鬼と言ってもいいくらいの適性を持ちますね。
ENFJ自体こういうところがありますが、タイプ2が合わさることでよりその傾向が強まります。
やはりFe主機能とタイプ2はかなりシナジーがあるように思えます。
どちらも自分の心を犠牲にしてでも周囲の幸せを願うタイプであり、同時に自分の心がわからず自然のうちにダメージを蓄積させていくタイプ。
わかりやすすぎてちょっと拍子抜けですが、本当にこれだけのタイプのように思えるわけです。
当然、幸せを願うというのは無性ではありません。それらを持続させるためには、周囲からの好評の言葉とポジティブなレスポンスが必要不可欠。何せそれで他者からの愛情を感じ取っているタイプです。
周囲のためを思っての行動を「で?」で終わらされてしまうと、通常のタイプ2以上に萎れてしまうタイプと言えるでしょう。
あとは……周囲を鼓舞するバッファーとしての役割が非常に強いタイプですね。この人が組織の中に1人紛れているだけで、(無論正常に機能すること前提ですが)チームの士気は大いに向上するでしょう。
というより、もともとそういうのが天職です。人の悩みを聞いて共感したりちょっとアドバイスしたり、優しく寄り添ってみたり……そういうのが一番うまいのはタイプ2のENFJなのではないでしょうか。
ただ難点は、それが行きすぎる点でしょうか。寄り添いが強すぎるあまりに傷ついてしまい、行きすぎるあまりに人を依存させ、結局共依存に苦しむと……。
非常に心優しいタイプであると同時に、非常に人を依存させやすい、また自分も困っている人に依存しやすいタイプと言えるかもしれません。
その点を克服できれば、一家に一台レベルで重宝する存在になれると言えます。問題は絶対数の少なさですが。
まとめ
というわけで、今回はタイプ2のENFJについて色々とまとめてみました。
正直共依存が近い存在だけあって、ネットでは忌避されやすい存在なのかなと。ですがそんな性格があるからこそ助かる人がおり、チームの士気を底上げしている点は決して無視できません。
このタイプに必要なのは、程よい距離感と程よい接し方ですね。これがなかなか難しいタイプではありますが、身についた時、最高のバッファー、そして最強のセラピストになれるのではないかなと思いました。
と言ったところで、今回はここまでですね。普通のENFJの記事も書いてますので、よろしければそちらもあわせてご覧いただければと思います。
筆者:春眠ねむむ
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