まあ普通の解説にも最後にあるあるを追加していますが、今回はその内容のさらに詳細版。ISFJってどんな奴なのかを、改めて考えていこうではありませんか。
で、ついでにそんなあるあるから長所と短所を抽出し、より理解を深めていきましょうというのが今回の狙いになります。
なんというかカモのイメージが強いタイプかと思いますが、それは適切なのかどうか。早速見ていきたいと思います。
ISFJあるある
空気を読めない正論に価値はないと思ってる
ISFJは空気に敏感な人たちです。例えばその場の流れとか、大勢とか、ルールや掟とか……。
これも、Si(内向感覚)とFe(外向感情)のなせる技なのでしょう。Siで空気感や状況を感じ取り、Feで集団や組織の意向を感じ取り……とにかく、自分を取り巻く組織やグループのことに関してはすぐにその意向や空気を理解します。
端的に言えば、めちゃくちゃ空気が読める人というわけですね。日本人タイプとも言われており、日本で「空気が読めない人はダメ人間」という言い分が理解されやすいのも納得できます。
で、この空気が読める能力ゆえに、空気が読めない人があまり理解できない。というかぶっちゃけ嫌いまであります。
そのため、空気が読めない正論に意味がないと考えてしまいがちなわけです。
決定事項に対してのお気持ち表明が一番困る
基本的にSi持ちにとって決定事項は絶対です。よってこれはISTJも同じことを言うのですが、「決定事項に対して口出しされても困りますよ」と。
ある意味、空気が読めない人と同列、というか同類ですね。
お気持ち表明があるなら最初に言えよと。そういう気持ちになるのがISFJです。
基本的に後から言っても取り合ってくれないでしょう。そういうものの存在を認めることで空気が悪くなるので。
規範に反してる奴は嫌いだが直接は何も言えずモヤる
基本的に秩序属性なのがISFJです。混沌とした状況を好む人がいたら、相当な異端でしょう。
というわけで、規範や秩序は基本的に絶対視。法律とか常識とか、そういうのを破る奴は原則嫌いなわけです。
中には反社会的なISFJもいますが、あの人たちもあの人たちで組織のルールには忠実ですね。
やっぱり規範・秩序の属性なのです
ですが、そこは空気とか相手の心象とかを気にしてしまうISFJ。直接文句を言ったり排除に踏み切れる人は多くなく、やれてもせいぜい陰口止まり。
厄介な人だなぁ、迷惑だなぁと思っていても、なかなか思い切った行動に出られません。
真面目でいい人とよく言われる
実際、真面目でいい人です。だからこそこういう評判に結びつくわけです。
ISFJにとって与えられた仕事は全力で取り組むべきものだし、周囲の仲間や同僚は協力すべき友軍です。
だから大体の人とは力を合わせて物事を成し遂げていきますし、しっかりと成果を上げようとします。
手は抜きません。いつだって基本は全力です。だから疲れることもありますが、何事にも真摯に取り組むのは長所と言っても良いでしょう。
人からも嫌われませんね。好きでない相手とも無難に当たり障りなくやっていくという社会人にとって結構重要なスキルを、比較的自然に使いこなせます。
でもいい人止まり
ここがISFJの悲しいところですね。結局はいい人止まりで終わってしまうことがしばしばあります。
というのもこのタイプ、特にエニアグラムでタイプ6やタイプ9を持つ場合は「嫌われたくない」という思いが先行しがち。
誰から見ても害にならない存在と言えば聞こえはいいですが、結局は毒にも薬にもならない人に落ち着いてしまうことがしばしば……。
もともと優しくてあまり人に強く言えない人が多いタイプなので、どうしても「良くも悪くも無難ないい人」というポジションに止まってしまうことがしばしばあるのです。
マメとよく言われる
率直にいいましょう。このタイプはかなりマメです。
さらに付け加えるなら、常識的で世俗によく馴染むので、一般受けしやすいのも追い風ですね。
当然、記念日だったり誕生日といったものを忘れることはまずありません。忘れていたとしたら、よほど疲れている時くらいのものです。
この辺、恋愛市場においては結構根強い需要がありますね。今の時代はなんだかんだ言われていますが、なんだかんだ言って好かれるのはマメで優しい王子様・お姫様です。
このタイプほど、その王子様・お姫様という役割をしっかり果たそうとするタイプはそうそうないでしょう。
そういった意味でも、「いい人止まり」の壁さえ突き抜ければ完全に恋愛強者です。
まーた王子様とかお姫様とか昨今の情勢下で危ない話を……
まあ常識云々は人によってはアンチ常識派もいますが、マメなのは変わらないですね
なんだかんだ、安定した環境や働き方が落ち着く
なんだかんだ言って変化よりは安定派です。というか、ぶっちゃけ変化の多い状況は好きではありません。ストレスフルな環境と言ってもいいでしょう。
このタイプが得意なのは、いつも通りのルーチンワーク。いつものメンバーと集まり、いつものメンツでいつもの仕事に取り組むことが1番能力を発揮しやすい環境です。
タイプ6とタイプ9で約半数を占めてるとしているデータもありますね。(ルーチンが好きかどうかはその人次第ですが)タイプ2も加えれば7割を超えます。
それだけド安定志向が多いということですね。公務員になりたいのはこういう人たち?
実際、公務員とかには結構向いてるタイプですね。組織の掟に従順ですし、逸脱した行為はしません。冷たいわけでもありません。周囲とのいざこざも起こさず、しっかりと仕事に励めるでしょう。
大きな組織を回すための歯車としては、これ以上ない存在となることでしょう。
その他のあるある
・とりあえず何事も整理整頓や片付けから始まる
・傷つけたことや傷ついたことはいつまでも覚えている
・怒りは爆発させるよりため込む派
・↑それでネチネチやっちゃって後悔する
・↑相手が悪いと思ったらむしろ怒りが倍増するまである
・大多数の意見にはついつい同調してしまう
・話をする時は大体聞き役
・内容よりも話す人や話し方を大事にしがち
・迷惑をかける奴が嫌いで、自分はそうならないように努力している
・仲間は多いが、よく考えたら親友があんまりいない
ISFJの強みと弱み
さて、ある程度出揃ったところで、続けてISFJの長所と短所を抽出してみましょう。
ISFJの強み
・問題を起こさない
・粛々と人に従える
・マメで仲間に優しい
・ルーチンワークが得意
なんと言っても、人柄が従順で問題を起こさない点は非常に強い長所と言えるでしょう。
やっぱりいさかいや問題を起こしてしまう人はどうしても一定数います。なんなら、人生のどこかで画を通して問題を引き起こす人なんてのはもはや数え切れないほどでしょう。
ですが、このタイプはよほどのことがない限りはいさかいを起こしません。ただ粛々と従います。
この点を「コウモリ」と揶揄する人はいますが、私はそうは思いません。
実際、上に立つ人からすれば、ISFJのように自分の決定に従ってくれる人の存在は非常にありがたいものになります。
また、同じ組織のメンバーには非常に優しく献身的ですね。
「無能」「クズ」と切り捨てることなく、辛抱強く人に向き合えます。これは見方にもよりますが、「晩成型の人の芽を潰さない」という意味では非常に大きな長所なのではないでしょうか。
実際、ISFJは裏方向きの人ですね。主人公よりもそのサポート役が向いてる人たちです。
いわば縁の下の力持ち。その力がなければ、主役は輝くことができないのです。
なんか筆者がいい感じにまとめやがったので、あとは私から……。
ルーチンワークが得意なのも、実際には場所によってはかなり光る強みですね。
こういうの、ダメな人は本当にダメなんですよ(筆者とか)。
ISFJが事務的なところをまとめてくれれば心強いのになーとか、常々思ってます
ISFJの弱み
・従順すぎ
・いい人止まり
・変化が苦手すぎる
・立派そうな人にカモられやすい
従順なのはいいことですが、行き過ぎればそれは盲従です。
ISFJには、ついつい組織や偉い人の意見に同調してしまうところがあります。これを極めた先にあるのが、先述の通りの盲従というわけですね。
組織はいざという時には守ってくれません。
命をかけて従う義理がどこにあるのか。冷たい思考かもしれませんが、そこを考えていった方が良い結果を生むことも少なくありません。
あとは、どうしてもノーと言えない性格が災いして、面倒ごとや悪事に加担してしまうケースもたまに見かけますね。
人に優しくするのは大変な美徳です。ですが、自分の身を削ったり悪事の片棒を担がされそうなケースは断固として断ることもまた大事になってくるでしょう。
変化が苦手すぎるのも、場合によってはマイナスかもしれませんね。どうしても変化を拒絶し、いつもの安定したルーチンに閉じこもってしまうところが見受けられます。
あとは……やっぱりちょっとカモられやすいです。特に立派な肩書を持つ人や話し方が堂々としている人には弱く、元犯罪者などに対してはいくら正しいことを言っていても疑念を向けてしまうところが……。
何が正しいのかを見た目だけで判断し、痛い目を見る。これもまたあるあるなのかもしれません。
普通のISFJ解説はこちら
今回はあるあると長所・短所についてでした。
こうやって見ると、ただカモられやすいだけの人、優しいだけの人ではないことがわかりますね。
普通のISFJ解説もやっていますので、そちらもよろしければご覧くださいませ。
筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui
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