【エニアグラム】思考センター(ヘッドセンター)

エニアグラム
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エニアグラムにはセンターという概念があり、それぞれ本能(ガッツ)、感情(ハート/フィーリング)、思考(ヘッド)の3つのセンターが存在しています。

今回はその中でも、思考センター(ヘッドセンター)について取り上げていこうと思います。

センター全体の説明は以下にまとめていますので、「センター自体よくわからないよ」という方はまずそちらをご覧いただけますと幸いです。

こちらもどうぞ
本能、感情、思考?3つのセンター

概要

該当タイプ
タイプ5、タイプ6、タイプ7

まずはざっくりと内容を確認してみましょう。

エニアグラム書籍としてしばしば活用されているエニアグラム基礎編には、このような記述がありますね。

タイプ5、6、7は、不安(支えや導きがない)にかかわってる。
自らの防衛と安全を高めると考えられる行動をとる。
自我の防衛の下にかなりの「恐れ」を抱えている。

簡単にまとめてみましょう。

  • 支えや導きを持たない不安
  • 身の安全を第一として動く
  • キーワードは「恐れ」
あかつき
あかつき

何というか、全部教科書通りのタイプ6に書かれている特徴ですね。

これ、下手すると思考センターみんなタイプ6に見えるんじゃ……?

恐れと不安が常に軸にある人たちですね。恐れから身を守るために防衛策をめぐらす人とでも言えばいいでしょうか。

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思考に根差す

書籍では「思考は脳内の『おしゃべりなもの』」とありますが、思考センターの脳内はまさにそれです。

「ああなったらどうしようか?」「もしこうなったら?」と絶えず思考をめぐらせており、その脳内は鎮まるところを知りません。

思考センターは、文字通り思考を中心に据えたセンターです。あれもこれもと考え続けるために脳内が休まらず、いわゆる明鏡止水とは真逆に位置しています。

あかつき
あかつき

明鏡止水は本質の一部ですが、書籍では「静かな頭からは切り離されている」とキッパリ。

まあ、本質は大抵性格の逆を行くというのはエニアグラムあるあるなわけですが

どちらにせよ頭の中に根差したセンターということですね。考えや脳内が思考センターの主軸と言えます。

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不安要素への対策

本能センターは今この瞬間に抵抗する。感情センターは過去の経験からアイデンティティを生み出す。では思考センターは何を見るのか?

簡単に言い表せば、未来です。

これから起きることは必ずしもいいことばかりとは限りません。当然悪いことも起こるわけで、対策を練られるなら練るに越したことはありません。

思考センターは、これから起こるであろう悪いことの対策に追われているタイプという解釈もできます。

様々な出来事に不安を覚え、その不安を払拭するため、あるいは不安から逃れるために脳内のリソースの多くを割く。これが思考センターの基本行動です。

不安と安全

思考センターは未来に起こりうる悪い出来事に囚われる人たちであり、その対策に常に追われています。

そのため、思考センターと不安は切っても切り離せない関係性を持ちます。

未来を見るからこそ先々の出来事に不安を覚え、不安に対処するために何らかの対抗策を実行するわけですね。

対抗策を実行し、何を欲しがるのか?端的に言い表せば、安全です。

思考センターは常に未来の不安を感じ、それらから解放されることを望んでいます。

安全を求める。安全を脅かす不安要素を探す。不安を取り除く。安全を求める。不安要素を探す。この繰り返しにより、思考センターは対策に囚われていくのです。

思考センターと恐れ

思考センターは恐れの感情を強く抱きます。恐れの対象はもしかしたら未来かもしれませんし、自分の内面かもしれませんし、その両方かもしれません。

恐れの対象を遠ざけるため、あるいは何らかの方法で対処するために、思考センターは常に思考を回すわけですね。

その恐れの対象も対処法も、一概に「これだ」と語ることはできません。

ですが、これから起こるかもしれない、あるいは今後明らかになるかもしれない何かを恐れ、それらに対して何かしらの反応を示していることは確かでしょう。

思考センターの根幹は恐れと不安。恐れにどう対処していくかを常に考え、時として恐れへの対応策に囚われてしまうこともあるタイプと言えます。

恐れから見る3タイプ

タイプ5

主に外界に恐れを抱き、内側に籠ることが多いタイプと言えます。

無意識的に自分自身を頼りなく弱い存在だと見なし、世間から遠ざかり脳内に閉じこもることで恐れから逃れようとします。

その性質上「わが身を守ってくれる」と感じたものに飛びつきやすく、また「これで世間に通用する」と思うまで安全圏で技能を磨くところがあります。

タイプ6

タイプ5と同じく世間に対して恐れを抱きますが、同時に自分の内面にも恐れを抱いています。

あらゆる物事に恐れと不安を抱いて外界に支えや導きを求めますが、同時に「周囲は敵かもしれない」「攻撃されるかもしれない」という不安も感じやすく、その恐れが強くなると自分の内側に閉じこもります。

卓上のピンポン玉にたとえられるように、自分の内面と外面を行ったり来たりしますね。自分も不安、外界も不安と二重の不安に取りつかれやすいです。

タイプ7

主に内界に不安を抱え、それらを回避するために外界へと意識を向けるタイプです。

内面にある痛みや苦しみ、不安といった要素を見たくないという思いが強く、本能的に不安を感じることに対する恐れを抱いています。

不安を感じさせない楽観的なタイプですが、その態度は不安や恐怖から目を逸らしたいという思いの表れ。無自覚に恐怖と不安を強く抱えています。

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まとめ

今回は思考センター(ヘッドセンター)についてまとめました。

性格は様々ですが、3タイプとも見ているものは恐れや不安。そして「もしかしたら」です。

今この瞬間に根付けないことは書籍にもあり、やはり頭の中でぐるぐると思考が回ってしまっているところがあるようですね。

ここでは短くまとめましたが、書籍では結構長めに項目を設けています。それだけ語るのが難しく、複雑なセンターなのでしょう。

今回はここまで。他にもいろいろと好き勝手書いていますので、興味がおありでしたらいくつか覗いてみてください!

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

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