今回はリクエストをいただきました、タイプ2男性に関しての雑感です。
私の中でタイプ2男性がどのような姿なのかを、とりあえずいろいろと考えてみたいと思います。
そもそもタイプ2が何者なのかについては、以下にまとめてあります。興味がおありでしたら併せてご覧ください。
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ちまたで言われるタイプ2男性像
まずは私が思うタイプ2の男性像についていろいろと考えていきましょう。
基本的に「心優しい」「困っている人を放っておけない」という書き方がされていますね。主に企業サイトとかで。
これは私もほぼほぼ同感です。実際タイプ2は善行を積極的に働く人が多く、その献身的な姿から「善良」「素晴らしい人」という評価を得やすいです。

ちなみに、中には「特定の女性に興味を示さない」みたいな記述もありましたね。
あれ、何が起源なんでしょうか?
ですが、これだけでは面白くない。
タイプ2男性は(というかどのタイプも)そんなに単純な生き物ではありません。その辺も含めて、個人的なタイプ2男性像をお話ししていきましょう。
タイプ2と男性性
昨今は多様性という概念が広まったとはいえ、まだまだ男性性、女性性といった性的役割が完全になくなったわけではありません。
とすればタイプ2男性も、ある程度以上は男性という役割を求められるわけです。
ですが、タイプ2は男性性とはかけ離れたタイプであるという記述もどこかの書籍でありました。

戦って勝ち取ることや支配することなんかがわかりやすい男性性でしょうか。
愛情とかまったく関係ないね!悲しいね!
タイプ2はどちらかというと包容力や優しさなどで勝負していくタイプ。なめられないように競争性や攻撃性をバリバリに出していく男性性とは、お世辞にも相性がいいとは言えません。
自分は人に優しくしなければ愛されないと思っている。でも実際は力で敵をねじ伏せないと愛すら勝ち取れない。攻撃的で強そうな人でなければ見向きもされない。優しいだけの男に誰も興味を示さない。
どんな人も、場に適合できなければ苦労します。タイプ2男性はまず男性という型に適合できず、その点で苦難は多いでしょう。
擬態という適合術
求められる型と致命的に合わないとなれば、必然的に適合した形に擬態するしか手はありません。
そこでタイプ2男性は、ある程度の男性性を持つ人物像に擬態することを余儀なくされます。
有り体に言えば、他タイプへの擬態ですね。
とりわけ擬態先として多いのは、退行先であるタイプ8、同じ楽観型のタイプ7やタイプ9、そして追従型のタイプ6あたりでしょうか。

ウィングつながりでタイプ3に擬態する人もいそうですね
男性性は、一言で言えば強さです。必然的に強い人を演じることを求められますし、それに応えなければ愛情以前に興味を示されません。
結果、タイプ2は押しの強さを活かしてタイプ7やタイプ8をまねてみたり、世間の求めに敏感なタイプ3やタイプ6、タイプ9のようになってみたりするわけですね。
タイプ2男性と誤認
他タイプに擬態するわけなので、当然タイプ2男性の間では誤認が起きます。
愛情を求める素直な気持ちを出せないタイプ2は、特に力強さを持ったタイプ8や、根本が違うけど求めるものがちょっと似ているタイプ9あたりと誤認しやすいです。
中には欠如した男性性をアピールするために、「愛情はそこまで欲しくない」とあえて他タイプを名乗る人もいるかもしれません。

タイプ9を自認する人の中にそれっぽい人が結構いるのは気のせいでしょうか?
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押しの強さという男性性
ここまでタイプ2がいかに男性像と噛み合わないかを話してきましたが、一応タイプ2にも男性性は存在します。
それが、押しの強さと懐の深さです。
タイプ2、特にソーシャル優位の男性は、その懐の深さを部下や女性に向けます。そうやって人気を勝ち取り、愛情を手に入れようという算段ですね。
「ソーシャル?」となった方はこちらへ
タイプ2:本能のサブタイプ(自己保存、ソーシャル、セクシャル)
「自分の掌中にいる人を守る」と決めたタイプ2男性は、守るべき存在を抑圧するあらゆる存在に対して果敢に立ち向かうでしょう。

無茶苦茶な命令に困惑する部下の心を代弁するとか、結構ある話のような気がします。
アレですね。暑苦しい熱血キャラ的な?
持ち前の押しと気の強さを負けん気に変換して、守るべき人々のために戦う。ここに、タイプ2の男性性を見出すことができるのです。
見分けは基本に忠実に
タイプ2男性は、素の状態では男性性とはかけ離れています。そのため、高確率で男性性のある他タイプに擬態することを余儀なくされているでしょう。
ですが、いくら擬態していても愛情を求める心を完全にかき消せません。どこかで優しさやホスピタリティを発揮し、寛大で積極的に人に働きかける態度を見せているはずです。
見分けるとしたら、やはり「なぜ優しくしているのか」を見極めることが大事でしょうか。
タイプ2は愛してもらうために自分の本質を捨て去りました。これは、男性であっても同じことが言えます。
迷った時ほど、基本に忠実に。
簡単にまとめてしまっていますが、何だかんだで見極めはそれが一番手っ取り早いです。
まとめ
というわけで、簡単ですがタイプ2男性について考えてみました。

タイプ2と男性性の話ばっかで草
タイプ2男性は世間から男性性を求められる以上、どうしても男性的な性格へと擬態しています。
そのため見極めはなかなかに困難ですが、どこかに「あ、タイプ2だ」と思える要素があるはずです。
それを見極めれば、案外タイプ2男性もいる……のかも?
簡単ではありませんが、一応見極めてみる価値はありそうです。
といったところで、今回はここまでですね。他にもエニアグラムについていろいろと好き勝手に書き散らしていますので、興味がおありでしたらいくつか読み漁ってみてください!
筆者:春眠ねむむ
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