【エニアグラム】トライタイプ 459:瞑想する人とは何者か

エニアグラム
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まあトライタイプは厳密にエニアグラムと言えるかどうかは意見が分かれますが……とりあえずそんなことはどうでもよろしい。

今回はトライタイプについて、△459、瞑想する人(瞑想家、隠者とも)についてまとめていきましょう。

内面世界の人たち

センターホーナイハーモニクス3分類
本能遊離楽観調和
感情遊離反応防御
思考遊離合理攻撃

ホーナイの分類によれば、構成するタイプが全て遊離型。これが、このトライタイプの大きな特徴の1つになります。

要するに459は、かなりの引きこもり体質。全タイプ中トップクラスで自分の世界を必要としており、特にプライベートや自分の時間ができた時はよく1人でいようとするタイプの人たちです。

また、同時に「観察するだけで積極的に他人に干渉しない」「人は人、自分は自分」というスタンスを強固に持つ人でもあり、かなりの内向型。

自分の時間の多くを自分の内面世界のために費やすタイプであり、エネルギーが外に向かないためとことんまで受動的なタイプでもあります。

あかつき
あかつき

本当に引きこもりとして生きるかはともかく、全タイプ中トップクラスで引きこもり体質の人でもありますね。

どこまでも自分の内面世界にいられるタイプです。1人の時間が欲しくなると、基本的にしばらく表舞台に顔を出しません

また人と関わるときの自分を「1人でいる時とは別人」と言っている人も多く、ある意味では特定人格を演じる人、人と関わるための性格を演じることで自分の内面を守る人とも言えますね。

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自分の世界を広げる人たち

とにかくこの組み合わせの人たちは、自分の内側に自分だけの世界を持っています。そして、そんな自分だけの世界をより深め、より広げることが生きがいであると言っても良いかもしれません。

自分の世界を酔うように感じていたいタイプ4
自分の世界を掘り下げ、思考や思索を重ねていきたいタイプ5
他者との軋轢に生きるくらいなら自分の中の平和な空間にいたいタイプ9

この3タイプの思惑が重なり、459は自分の世界と一体となって生きることを選ぶのです。

1人でいると決めた時はとにかく人と絶対と言っていいいほど関わらず、ボーッとしている裏であれこれ考えているような人なのです。

その思索は人には見えませんし本人たちもアウトプットは苦手。間違いなく目先の現実に生きるタイプの人から見れば彼らの存在は意味不明でしょう。

ですが、そんな彼らは脳内世界の住民。他の人と比べると圧倒的に頭を動かしており……というかむしろ頭ばかりを働かせまくっています。

あかつき
あかつき

459って哲学とか人間観察とか好きそうなタイプの詰め合わせですよね。偏見ですけど。

多分自分の中で色々こねくり回してるのが好きなんだろうなぁ……

でも人とは関わりたい

まあ、おおよそ自分から誰かと関わろうとするタイプではありません。もし誰かと関わろうとしても、そのために考えられないくらい膨大なエネルギーを消費してしまうタイプです。

さらに言えば、世界が滅亡して自分だけになったとしても、住環境さえ整っていればそれなりの幸福度で生きていけそうな人でもあります。

ですが、やはり人との関わりを「いらない」と言い切ることは難しいようですね。

というのもこのタイプ、自分の世界観を次々と組み上げていくのも好きですが、同時にその中で得た閃きや知見について人と話し合うのも好きな人たちなのです。

あかつき
あかつき

自分の中でいろんな情報をこね回して、その中で得たものを人と共有し、人と一緒に考えて得たものを具材にしてまた情報をこね回す……

いますよね、こういうエンドレスが好きな人。特にボトム(タイプ4、タイプ5)辺りに多いです

このタイプにとって人付き合いはとてつもないエネルギーを必要とする反面、自分の世界を広げるためには必要な要素にもなり得ます。

そのため世界にある程度の見切りはつけても完全に離れることはせず、極めて受動的ながらも人との関係は保とうとするわけです。

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トライタイプ459の弱点

極めて受け身で、自分の内面世界に生きる。これによって多くの気づきや哲学を生み出すのが、トライタイプ459の真骨頂と言えます。

ですがその真骨頂は、同時に弱点とも言える側面を曝け出してしまうこともあるのです。

459の人たちがやらかしやすい失敗といえば、やはり対人関係の喪失でしょうか。

このタイプの人たちは、とにかくマイワールドと内省の人たちです。外の世界に出たいと思っている人は多いですが、実際のところは人付き合いなどなくても案外生きていけるタイプなのです。

というか先ほども軽く述べましたが、459にとって自分から人に出向くことは鬼門と言っても良いでしょう。とにかく他の人より圧倒的に、無駄レベルで多くのエネルギーを使ってしまいます。

そんなタイプだからこそ、人間関係を無意識のうちに疎かにし、いつの間にか人から孤立してしまうことも少なくありません。

「人との関わりは失いたくないけど、かと言って自分から積極的に出向いていくのもなぁ……」と、そんな思いを抱いている方も多いでしょう。

人と関わりたいと思っていても人から手を差し伸べてもらう形しか取れないのも、このタイプの特徴のひとつです。

そもそも1人で内省する時間を挟むことで自分の考えや思いをとことん味わっているような人たちで、その時間が非常に大事なタイプです。適度に孤独を味わえなければ、人と深く関わるのもなかなか難しいかもしれませんね。

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基本タイプごとの459

基本タイプが4(459、495)

表面上非常に穏やかで引っ込み思案、そして自分を表に出さないタイプ4ですね。

ですが一方で中身はきっちりタイプ4しており、自分でもわからないくらいの深層では様々な感情が強烈に入り混じっています。
この膨大なエネルギーがどこかささくれ立ったような部分を作り出し、ちょっとスレてるというかアンニュイな。

どこか世捨て人じみた印象を与える人々ですがその内側にはタイプ4らしく非常に豊かかつ激しい情緒があり、それを外面に出す方法に苦心する様子が多く見られます。

459はより引っ込み思案でやや自意識過剰気味、そして自分の殻に引きこもることが多いタイプ。
495はより穏やかな反面ナチュラルに対人トラブルやネガティブな要素を回避します。

基本タイプが5 (549、594)

タイプ5の内向傾向がより強化されやすいタイプ5。基本的に、本音が外に出ることはないでしょう。また、その内面は繊細で密かに傷つきやすくもあります。

静かにものを考え、静かに理解を深め、静かに自分の内面世界を構築し続ける人。それと同時に、対人関係に必要なコストがもっとも高いタイプでもあります。基本、人としゃべったり誰かと仲良くやっていくのは苦手ですね。

「瞑想する人」の名前がもっとも似合うタイプで、基本的に静かにのんびり、自分だけの世界の中で思索に耽っている人です。

どこかロマンチストな気があり、現実より空想世界を好みやすいタイプでもありますね。タイプ5を単なる頭でっかちの理屈屋だと思っていると、この人たちを見たときに結構混乱するはずです。

549はロマンチストタイプでより繊細なハートを持った理想家タイプ。洞察力が高く、話しててたまに内面を見抜かれているのではと錯覚してしまうような人たちです。
594はのんびり屋で1人でボーッと過ごすことの多いタイプですが、意外と図太い面も見せることがあります。

基本タイプが9 (945、954)

引っ込み思案で内向的。そしてボーッとしてる裏で結構色々と(大抵哲学的なこととか妄想とか)考えているタイプ9です。本の虫になる人も多く、タイプ4やタイプ5にほぼ完全に擬態することも可能です。

基本的にのんびりまったり、自分だけの静かな世界を満喫したいタイプ。生得本能が自己保存優位だと特にその傾向が強いです。

物静かながら内面は敏感でちょっと繊細。特にネガティブオーラやタイプ9が苦手とする葛藤、対立といった感情はとことん苦手で、何の波乱もない日常ルーチンの中にしばしば身を置きます。

945は内気具合がより強く出やすく、基本的に黙って静観することで平穏を守ろうとする沈思黙考タイプ。
954も沈思黙考という意味では945と同じですが、よりマイペースで自由であり、その裏に思慮深さを隠しているタイプと言えます。

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他タイプとの比較

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

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コメント

  1. Mil より:

    お久しぶりです。性格診断との距離感に問題があったので、意図的に距離を置いて5ヶ月ほど経過したのですが、エニアグラムのみはやっても良いと考えているので戻ってきました。

    普段の生活で脳内の思考が性格診断で得た知識に侵されないようになってから同じネットの診断を受けてもやはり459になってしまいます…

    本能のサブタイプは自己保存>セクシャルでほぼ確定だと考えているのですが、自己保存のタイプ4はタイプ6と間違える可能性があるのと、自覚するのが難しいのであまり分かっていません。

    ハートセンターは4
    ヘッドセンターは5と6がほぼ同率
    ガッツセンターは9
    とすると、自認や診断結果が大きく誤っている感じはしないのですが、ネットの診断では4や5が出やすいので やはり6w5かな?と思ってしまいますね。

    恐怖対抗型とは思っていません…
    以前に本音を書いた記事を読んでいただきましたが、どんな悩みや恐れがあるのかを受け入れた上でどうしたいかを書いているので… (私は強い、恐怖なんか感じていない などとは思えないし思う必要性を感じない)

    遊離型の本音と追従型の超自我の違いも未だに理解出来ていないです。

    私はむしろ本音と向き合わないと(本音や不安を無いことにするのは)ストレスなのですが、タイプ6でも本音と向き合おうとすることはあるのでしょうか。

    常識も、べき思考も取り払った「私はこうしたい」 (自分のことは自分で決める)を出すようにしています。

    自分の本音と向き合おうとするのはタイプ6の逆張り(恐怖対抗)とはどのように違うのでしょうか。

    話が上手くまとまらず申し訳ないのですが、ネットで全く同じ結果が出てしまっている以上は自己保存の4w5の線も考えた方が良さそうですね。

    先日のタイプ4とタイプ6の違いや459と469の違いも拝見済みです。

    459も469も違いがイマイチ掴めていないのですが、ひよことフクロウさんのサイトでは469は「自分への関心はあるが、他者の考えや心理には興味が持てない」と書いてありました。

    簡易診断サイトによると、上司がデレデレな様子を見せたものの、後日はいつもの振る舞いに戻ったときに
    469は「私はどういう風に見られているの?」と自分に興味を持つのに対し、
    459は「人って2面性があるよな!とどこかで達観している」とのこと。

    これだけで決める気はないですが、(というか決めたくない)
    ある人がいつもと違う一面を私にだけ見せてくれたときに「自分に興味を持つ」という視点が新鮮でした。

    どちらかといえば、自分がどのように見られているかを気にするというよりも「こんな一面もあるんだ!」と意識が他者に向いているのですが。

    話が脱線しましたが、総括すると649の可能性も考えています。(一応459や469も)

    長文失礼しました。

    • 春眠ねむむ 春眠ねむむ より:

      Mil様

      お久しぶりです!とりあえずエニアグラムには触れるようになられたとのことで、復帰おめでとうございます(?)

      ネット診断だと、ある程度法則性が決まっていますからね。「自分はこういう人間だ」という認識がしっかりしているほど、どうしても特定のタイプになってしまいます。

      タイプ6は何も恐怖対抗だけが通常の行動に逆行しているわけでもなく、例えば従順な気質のタイプ6が常識や通説に疑念を感じて逆張りを始めることもありえます。この辺、タイプ6のややこしいところですね。
      一方のタイプ5は、遊離型らしく感情・周囲とあらゆるものから切り離されていることが多いです。本当にロジックや合理だけで動いていると自分で思っているので、感情的な面や自分のニーズを認められない一面もあるのかなと。

      恐怖対抗型は「本音に向き合わない」という点に逆行するのではなく、文字通り恐怖と戦うことを選択する人たちですね。恐怖と疑念が原動力になっているので、結果として権威とも闘争を繰り広げることが往々にしてあります。

      エニアグラムも個人の考えや感じ方によって無数に解釈があるので、詳しく「こうだ」と言うのは難しいですね。私も私なりの詳しい答えを持っていますが、人には人の答えがあるわけで……。
      この辺り、詳しく見れば見るほど「当てはまる人」「当てはまらない人」の両方が常に混在している状態になりますので、細かい特徴の明言はかなり難しいです。

      基本的に大枠で捉えていった方がいいのかも?細かい点ばかりを見ていくと、「タイプ自認はあってるけど当てはまらない」「タイプ自認は間違っているけど当てはまる」の両方のケースがありえますので。