今回はトライタイプの中でもアーキタイプにタイプ3、タイプ9を持つ人たちをまとめてみました。
正直ニッチだとは自分でも思いますが……まあこういう路線を進んでる当ブログ故致し方なし。とりあえず見ていっていただけるとありがたいです。
タイプ3、タイプ9の特徴はそれぞれ以下の記事をご参照ください。
アーキタイプ3−9の特徴
波風を起こさず、とにかく人に期待された通り、求められた通りに動く平和で穏やかな人が多いのがこのアーキタイプですね。
ある意味では信念がないとか感情の欠落したロボットのように見られるタイプであり、またある意味では非常に手のかからない優等生気質のタイプでもあるこのタイプ。中身では、以下のような気持ちを持って物事に当たっています。
タイプ3:人にいい面だけを見せたい
タイプ9:平和でポジティブな人間関係に恵まれたい
そのため短所らしい短所を見せることを嫌い、自分の悪い面はとにかく隠し、いい面だけを見せるように努力する人たち。そしてそのように動くことにかけては全タイプ中トップと言っていい人たちですね。
反面自分がないタイプとも言え、とにかく世論や周囲の感情によって自分の立ち位置や気持ちを完全に近い形で擬態する人たちでもあります。

要するにカメレオンタイプというわけですね。実際にその属性を持つ369も含まれてますし。
ちなみについたあだ名は
359:思索家
369:調停者
379:大使
おお、平和だ……
ユングの心理学にペルソナという言葉がありますが、まさにこの人たちはそのペルソナを付け替えて生きている人たちの典型例と言えます。
さて、そんな3−6たちの説明は以下の詳細を参照という形にしておいて……
では、続けて各タイプごとの違いについて見ていきましょう。
各タイプの性格について
詳しくは各タイプの解説をご覧いただくとして……ここでは各タイプの差異という点から性格を見てみましょう。
トライタイプ359
この中ではトップに内向的、というか全タイプ中最上位層の内向タイプと言えます。極度の秘密主義者であり、安易に自分の胸の内を明かさないのが特徴ですね。
孤立主義的な面と人に認められたい欲求の板挟みの間におり、なんだかんだで孤立してでも磨いた知力を舞台裏の調整や縁の下の力持ちといった「人のためになること」に使うことが多い人たちです。
一方で最もロボット的な面が前面に出やすい人たちでもあり、感情表現が最も希薄です。好意的な意見を言う時も怒る時も、大体いつも同じ表情をしています。
また、感情から遠ざかることも少なくないタイプですね。非常に機械的に見える人たちです。
トライタイプ369
適応力は最高。359や379はまだ何処かに自我らしいところを持つのに対し、このタイプは自我らしい自我を良くも悪くもほとんど封殺することができるタイプです。
基本的には外部環境や外部のガイドラインに柔軟に対応して生存戦略を組み立てる人であり、もっともタイプ9らしさが出やすいタイプ。実は人に入れ込みすぎないため、他者の仲裁も得意な人たちです。
擬態に全力を注ぎやすい人たちでもあるため、安易に自分を捨て去れるのが長所でもあり短所。よくアイデンティティも自分の本音も何処かに葬り去ってしまいます。
またその姿勢から、みんなと仲良くしたい本音とは裏腹にコウモリ野郎の烙印を押されてしまうことも……。
トライタイプ379
「とにかく明るくポジティブに」がモットーのタイプ。自我の薄い3−9の中では、表向きは異質に見える人たちです。
ですが裏では「みんな仲良く楽しくつつがなく」がモットーで安易に本音や自己主張を捨てるため、その点はやはりアーキタイプ3−9ですね。「ポジティブ」自体を目的にしやすいタイプです。
とにかく「ポジティブ」という擬似的な自我が表出しやすいタイプ。ですがその裏でポジティブシンキングを崩すのが大の苦手で、あえて人の話をよく聞かなかったり深く考えなかったりする面も存在しますね。
369がコウモリ野郎なら、こちらはペテン師呼ばわりが多いタイプでしょうか。なんというかこう、ポジティブ詐欺的な印象を与えてしまう感じで。
トライタイプ359と369の違い
359:存在感が薄い
369:多少の存在感はある
369はアイデンティティを捨てて、その場の空気に合わせるタイプ。場の空気に合わせて明るく闊達になったりネガティブ気味になったりするため、存在感自体はないわけではありません。
ですが359の生存戦略は「期待される役割を負う」「期待された通りの知識を出す」「論理的な人間でいる」なので、便利やとしては重宝されても存在感が欠けてしまうことがしばしばあります。
またその生存戦略の違い(359:便利屋、369:カメレオン)から、血の通った人間を演じることもできる369と違って359はロボット的な面が目立ちます。
トライタイプ359と379の違い
359:冷静でちょっと無機質気味
379:ポジティブハッピー野郎
379の「ポジティブに」と言う信念に似た感情とは対照的に、359はタイプ5の影響かどこか冷めた印象を与える傾向にあります。
というか、ここまで信念が違うと明らかに纏っている空気が違いますね。379の方が存在感があって面白人間的、359の方がちょっと淡白でロボット的でしょう。
359はどうあっても理論的でなければ気が済まず、379はポジティブにいるためにはどんな犠牲も厭わないという面でも対照的です。
トライタイプ369と379の違い
369:ちょっと不安症な面あり
379:ポジティブハッピー野郎
379はどうあってもポジティブハッピー野郎です。異論は認めますが私の見解はひとまずそんな感じです。
対して369は自分がなく状況次第でどうとでも変異しますが、時々タイプ6の影響で不安に犯されたりしてちょっと不安定なところがあります。
369がタイプ9的な要素が強く、379はタイプ7的な要素が強いタイプです。これはストレス下における変化にも同じことが言えます(369:不安定で周囲に反発的になる 379:ポジティブに逃げ、無理ならどんな手を使っても脱却を図る)。
筆者:春眠ねむむ
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