【エニアグラム】トライタイプ 378:有力者とは何者か

エニアグラム
スポンサーリンク

まあトライタイプは厳密にエニアグラムと言えるかどうかは意見が分かれますが……とりあえずそんなことはどうでもよろしい。

今回はトライタイプについて、△378、有力者(ムーバーシェイカー、財政界の大物とも)についてまとめていきましょう。

ムーバーシェイカー!

センターホーナイハーモニクス3分類
本能自己主張反応攻撃
感情自己主張合理調和
思考自己主張楽観防御

成功を能動的に追求するタイプ3。自分の欲しいものを遠慮しないタイプ7。言わずもがな強烈なタイプ8。おまけにホーナイの法則に照らし合わせれば全部自己主張型。はい、もう見るからに強烈な組み合わせですね。

「有力者」の側面から追求してもいいのですが……多分一番面白いので「ムーバーシェイカー」の側面から彼らの姿に迫ってみましょう。

ムーバーシェイカー。動かして振る人。別名ではmover and shaker。言葉の意味合いは「権利を行使する人」。つまり有力者ですね。

ですがこのタイプの人たち、意外と直訳の「動かして振る人」でも意味は通じます。


というのも378は超行動派。心のどこかで「未来は良いものだ」と信じており、本当に良いものにするために行動し、その障害になるものは何であっても何人であっても敵とみなしてぶっ潰す。性格や程度の差はあれ、そんな人たちです。

あかつき
あかつき

みんながみんな明るくてイケイケで体育会系の極みというわけではありませんがね。

ただ、根暗でも卑屈になってても案外大人しい系でも、根っこはアクティブで奇抜な、本気になれば何かしら影響を与えやすい人ばっかです。ヤベー奴らですね

ゴリゴリの改革派

革新と保守のどっちが好きかと質問されたとして、散々保守のメリットばかりを聞かされたとしても「保守」と答える人はこのタイプにはいないでしょうね。

というのもこのタイプ、前人未到の領域を切り開くことが天分と言っても過言ではありません。

自分、ひいては人類のやることなすこと夢見ることを「可能」「不可能」で見極め、「可能」かつ「やりたい」と思えたことをとことん極め、前例も常識も無視して自分がやれると信じた道を突き進む。そんな人たちです。

あかつき
あかつき

「可能」かつ「やりたい」事ってのがミソですね。

358は「勝てる」分野を選びがちですが、こっちはそもそも自分がやりたくなきゃエンジンがかかりません

また、拡大志向の強さもこのタイプの特徴でしょうね。アーキタイプ3−8らしく自分が勝てる分野に興味があることはもちろんですが、同時に自分目線で「未来がある(拡張性が高い・自分で次々と未来を切り開く姿が想像できる)」と思える分野でなければ、このタイプはやる気を持てません。

逆を言えば「得意である」「未来がある」という条件を満たせば、このタイプが興味を持つ確率はグンと高まります。

とにかくポジティブな未来を予想できること。これがこのタイプの原動力になるわけですね。

「万物の創造主!」

Q . 将来なりたいものは?
A . 万物の創造主!神!

これは、実際に知り合いのトライタイプ738(推定ENTJ)から聞いた、幼少期の話です。
小学校のよくある質問ですね。それに対して彼(というか彼女)が本当に出した回答……らしいです。

実際にその光景をこの目で見たわけではありませんが、まあ想像は簡単にできますね。378ってそんな人たちです。

彼らが最も幸せを覚える瞬間は、自分が思い描く通りの明るい未来を実現できる立場にいるとき。あらゆることが自分の思い通りになる瞬間は、まさに全てが報われたような気持ちになるのではないでしょうか?

タイプ3:周囲からの称賛を得たい
タイプ7:自分が幸せになれそうな要素に囲まれたい
タイプ8:自由を手に入れたい

これらは根源的欲求をかなり噛み砕いたものですが……まあ、要はこれらを合わせたものが378の理想と言えます。

自分の自由に未来や環境を作り上げ、周囲からの注目や称賛を集めること。378にとって、これに勝る幸せはきっと存在しないでしょう。

エネルギー、リソース共に無限大。自分の思うままに行動できる。そんな環境や状況を探していますし、不健全になれば「自分はなんでもできる」「全て思いのまま」という妄想に取り憑かれやすい人たちでもあります。

スポンサーリンク

トライタイプ378の弱点

自分の思いのままに行動することを好み、実際並外れた行動力でグイグイ突き進むのがトライタイプ378の人たち。ですがあまりに行動的になるあまり、弱点となる部分も時に浮き彫りになってしまいます。

まず、このタイプは割と周囲に対して「興味ない」という姿勢で望みがち。これが一番問題を生みやすいです。

基本的に他人への配慮や馴れ合いよりも自分の夢を叶えることや権益を得ること、あるいは成功者にのし上がることに意識を集中しやすい傾向にあるタイプです。

そのために爆発的な行動力を得られるのはまず間違いないですが、同時に周囲に対する意識が希薄になりやすい側面は間違いなくあります。

要するに「周囲の誰に影響が及ぼうが犠牲になろうが生贄になろうが、そんなの知ったことではない。こっちは自分のことで忙しいんだ」と言った感じですね。

まあ当然悪気はありませんし悪意的かつ積極的に人を蹴落とすタイプではありませんが、なまじ悪気がないだけに「誰が自分の野望の犠牲になろうがその人の自己責任」という思想に至りやすいです。

あかつき
あかつき

つーか下手すると被害者の会が結成されて猛抗議を受けても「ほへ?」ってなりやすいタイプですね。周囲を犠牲にしてる自覚がないので

また、表面的な「やりたいこと」をすぐに実行しようとするあまり、やってみてからどうでもいいと思うことや買ったきり一切使わないものを次々と増やしやすい傾向にもあります。

自分が本当は何をしたいのか。そもそも自分とは何なのか。

このタイプにとっては鬼門ともいえる問いかけですが、それを探し出すことが378が一皮剥けるための重要なファクターになります。

スポンサーリンク

基本タイプごとの378

基本タイプが3 (378、387)

タイプ3らしく「褒めてほしい」「認めてほしい」という承認欲求が原動力になりますが、彼らは基本的に「全ての敵を打ち倒してトップに立つ」という形で周囲の称賛を求めます。

陽気でエネルギッシュな行動派。特に成功や業界トップという立ち位置に対しては並々ならぬ情熱を燃やすため、3メインであれば大成しやすいタイプの1つといえるでしょう。

もっとも、その行動力と熱量、そして本人たちのバリバリの競争心から、タイプ7やタイプ8に見えてしまうことも多いようですが……。

要は血の気の多いタイプ3ですね。承認欲求や成功への情熱などタイプ3要素は持っていますが、それらの気持ちを「敵やライバルと戦って完全勝利する」という形で満たそうとしています。

378はより成功者や勝者という立ち位置を求めるタイプで、勝負や挑戦に熱中することで自分の内側から逃れようとするタイプ。一方の387はタイプ3の中ではもっとも血の気と行動力が多く、障害になりうる物は即座に排除しようとする行動派です。

基本タイプが7(738、783)

トライタイプを提唱したキャサリン氏曰く「もっとも創造的で明るく、真のムーバーシェイカー兼ドリームメーカー」。
夢と希望と万物の創造主の立場を夢見て、それらを叶えるために膨大なエネルギーを割ける人たちです。

自己主張が強く、よく学びよく遊びよく動き回るタイプ。やもすれば多動傾向もありそうですね。

ある意味では一番行動力の絶対性を信じているタイプと言えますね。とにかく行動しまくってチャンスや確率を高めていくのが得意なタイプであり、同時に378中好きかどうかでやる気がもっとも左右されるタイプでもあります。

738はタイプ7の中でも成功や名声を追い求めていく傾向が強い人物で、今後の活動にプラスになりそうなら慈善活動も行う策士タイプ。
一方の783は明確に「考えるよりまず行動!」といったストレートで単純明快な面が目立ち、特に夢や希望を原動力にしている面が目立つ人たちです。

基本タイプが8(837、873)

自己主張が強いゴリゴリ武闘派が多いタイプ8の中でも、特に主張がうるさいタイプ。

また独立独歩のゴーイング・マイウェイな自由主義者であり、ガチガチの起業家タイプです。「いずれ自分の帝国でも建国しそう」と思えるような人物も非常に多く、まあ、何というか大将ですね。いろんな意味で。

タイプ3の影響から「成功者に見られたい」という欲求こそありますが、基本的にそれよりは自分のやりたいこと優先。可能であればその延長線上に成功者という箔を付けたいくらいの考えの人が非常に多いですね。

外向型で自己保存優位になれば、もはや周囲を激震させるようなことでも涼しい顔でやることも多いですね。

一方で敗北感や「自由を奪われる」という感覚にはめっぽう弱い一面も持っており、うまく自分をコントロールできない人は敵を作っては落ち込んでを繰り返す場合も……

837はより成功者的な側面が大きく、「自分の領域は死んでも守る」みたいな精神の縄張り意識が強いタイプ。
873は縄張り意識よりも「何かを成し遂げるために権力が欲しい」という攻めの姿勢がより目立つタイプです。

他タイプとの比較

筆者:春眠ねむむ
X :@nemukedesiniso
threads:@shunmin.nemui

 

 

参考書籍

 

タイプ一覧

タイプ1 タイプ2 タイプ3
タイプ4 タイプ5 タイプ6
タイプ7 タイプ8 タイプ9

 

 

コメント