【エニアグラム】統合とは何?と言っても、「健全な時に見られる傾向」なんだけどね

エニアグラム

以前退行(分裂)について語ったので、とりあえずこっちも単独の記事を上げてみます。

と言っても、こっちは退行と違って非常に単純。「健全な時に別タイプの特徴が出ますよ」。簡潔に言えばこれだけです。

ですが、まあこれだけでは面白くありませんよね。

というわけで、今回は他要素とも関連づけて見てみましょう。

退行については、下記にて解説しています。

【エニアグラム】退行(分裂)とは何?不健全な時の振る舞いじゃないの?
正直、割と勘違いしやすい要素が退行という要素だと思います。私も昔別のブログでエニアグラムについても話していましたが……正直、間違えてる感が凄いです。というか、多分間違って覚えています。当時の自分の考えなんてわからんけども。...
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統合とは?

まずはエニアグラムにおける統合について、もう少し見てみましょう。

先ほども言いましたが、統合を一言で言えば「心が健全な時に見られる各タイプの傾向」です。

書籍の言葉を借りるなら、以下の通りになるりますね。

統合の途上にあるとき、私たちは自らに次のように語りかけています。「もっとしっかり存在したい。自分の過去の話や習慣を手放したい。自分自身について学んだあらゆる真実とともにありたい。何を感じようが、何を見つけようが、自由で心から生き生きとしていたい」と。

エニアグラム【基礎編】P132より

まあ、簡単に言えばマズローの自己実現論の最上位「自己実現」の状態にあるような感じですね。

自己実現論-Wikipediaより-

「自分らしく、ありのままのびやかに生きたい」「自分が何者かをきちんと理解したい」

統合段階とは、そんな自己実現の気持ちが実現している状況、あるいは実現に向けて前向きに突き進める状態にある時に見られる傾向なのです。

統合の方向

統合の方向

1→7→5→8→2→4→1
3→6→9→3

エニアグラムの理論では統合にも一定の方向が存在します。退行の逆ですね。

あかつき
あかつき

例のごとく、理論的かつ明解な根拠はありません。「なぜ」を推測して勝手に納得するしかないです。

でも、これも各タイプの気持ちから推測による理由づけはなぜかできちゃうというね……

統合は通常段階のレベル4くらいから見え始め、健全段階に近づけばそれだけより傾向が強まっていく要素になります。


ことエニアグラムにおいては性格を「自分の心の傷に適応するためのギプスのようなもの」「いずれは外して行かなければならない、固着した自分の考え・人生経験」と捉えられており、統合はそんな「性格」を手放しつつある状態、あるいは完全に手放して本質とつながった状態とされていますね。

レベルとか健全度はこちらをどうぞ

退行との違いは?

統合は、エニアグラムでは退行と対をなす存在です。だから本来なら退行は分裂と言っちゃうわけで……まあそんな言葉遊び的な話は置いておきましょう。


対をなす退行とは、何かと反対の要素が多いですね。

退行

  • 無意識的に起こる
  • 短期的な問題解決
  • 不健全になるほど派手になりがち
  • 性格・囚われの固着化を招きやすい

統合

  • 意識的に起こす必要あり
  • 難しいが根本解決に向かう
  • 健全になるほど身近になる
  • 性格・囚われを手放す

他にも細かいところはいろいろありますが……ザックリ違いを挙げるならこんな感じでしょうか。

ともあれ、統合は「自分の囚われや性格の根幹に気付き、全てを受け入れ、そして性格や囚われを手放すことで起こる」という解釈です。

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セキュリティ・ポイント

ある意味がっかりポイントとして、統合に似て非なる「セキュリティ・ポイント」というものもエニアグラムでは語られています。

通常段階でも自らに安全を覚えれば、統合先タイプの通常段階に近い振る舞いをすることがあります。これがセキュリティ・ポイントですね。

例えばタイプ1は気負わなくていい場面では、タイプ7のように冗談を言いまくる愉快な人になったり、やたら遊びに詳しくなります。私が以前職場で一緒になったタイプ1のおっちゃんも口うるさく厳格な反面、リラックスするとやたら女遊びについて語っていました。

あるいはタイプ5なんかは、それこそ自分や相手との関係に絶対の自信があると、よく自己主張したり我が強くなる傾向があります。あと、絶対勝てると踏んだ相手にやたら無慈悲になることもたまにありますね……


ともあれ、セキュリティ・ポイントに向けての動きは、統合とは似て非なるもの。根本的には全く別のもので、健全に向けての働きではありません。

ただリラックスしたり何かポジティブな気持ちになり、書籍曰く「性格の一部が他のものに置き換わる」だけです。手放しているわけではありません。

あかつき
あかつき

多分この筆者もこの状態になりやすいですね。

決して健全ではない

もっとも、セキュリティ・ポイントでは普通の緊迫状態とは違い多少自由に考えられるのは間違いありません。

健全ではなく通常段階とは言いますが、学びや気づきが多くなるのもまた事実と言えます。

真似では統合に近づけない?

「統合先に別タイプがあるなら、そのタイプを真似すればいいんだ!」とついつい考えてしまいがちですが、それでは統合には近づけません。

試しに、タイプ6の人は何があっても「どうにかなる」と問題点の完全無視を決め込んでみてください。

タイプ8の人は、クッキーやお菓子を作って職場や学校の人に振る舞ってみてください。

タイプ1は遊びの予定を立てまくり、タイプ2は自分の内に眠るリビドーをみんなの前で叫び、タイプ3は仲間やルールのために自己犠牲して、タイプ4は目標志向でストイックになるのがいいでしょう。

タイプ5は正面切って強そうな人に喧嘩を売りましょう。タイプ7は何があっても1つの趣味だけを続け、タイプ9は成功のために我が身を粉にして文字通り何でもしてください。


多分ですけどね、発狂します。人生嫌になります。血反吐を吐きながら続けようものなら、多分統合どころか逆にレベルが下がります。

つまり何が言いたいのかというと、統合というのはそうではないのです。

エニアグラムにおいての統合は、自分の中にある囚われや恐れを手放すこと。そして、これは個人的にも間違った方針ではないと思っています。

まずは自分が何を感じているのか、どういうことに囚われているのか、何を恐れているのかを理解し、凝り固まった自分の心の氷を少しずつ溶かしていき、最終的には自分が何者であるかを明らかにする。

エニアグラムは、そのためのヒントに過ぎないのです。

自分のタイプを確信したり、囚われや根源的恐れに対する防衛反応を正当化するためにエニアグラムを使うべきではありません。

せっかくこんな胡散臭い理論をいろいろ学んだのです。どうせなら自分の心の傷や囚われている感情を理解し、凝りをほぐし、気持ちを楽にすることを心がけていきましょう。

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各タイプの統合

さて、では最後に、各タイプの統合の様子を表でさっくり見て、今回の話を締めましょう。

怒りを秘めて批判的なタイプ1が、健全なタイプ7のように自然体に振る舞い、喜びと楽しみを全力で味わうようになる
自己欺瞞的で自分の痛みを認めないタイプ2が、健全なタイプ4のように自分の感情を深く理解し、正直になる
虚栄心が強く欺瞞的なタイプ3が、健全なタイプ6のように協力的で私心なく人と付き合い、仲間のために動くようになる
普通を妬む激情家のタイプ4が、健全なタイプ1のように客観的に物を見て、目標や理想のために節度ある行動をするようになる
自分ひとりで何でも貯め込んで傍観者気取りのタイプ5が、健全なタイプ8のように自信と決断力を持ち、積極性を身につける
恐怖心が強く悲観主義者のタイプ6が、健全なタイプ9のように楽観的でリラックスした振る舞いを見せ、憑物が落ちたように気楽に振る舞うようになる
貪欲で何でも欲しがる意識散漫なタイプ7が、健全なタイプ5のように物事にしっかりと集中し、今ある物をより深く味わうようになる
欲が強く支配的なタイプ8が、健全なタイプ2のように開けっぴろげで相手をしっかりと思いやる深い心を持つ
怠惰でモブキャラ志向のタイプ9が、健全なタイプ3のように自己成長を望み、エネルギッシュで変化に飛び込むようになる

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