今回は本能のサブタイプ編ですね。タイプ2のサブタイプ別の性格についてみてみましょう。
タイプ2というと、優しさとその裏にある「してあげてる」感が特徴的なタイプですよね。実際多くのタイプ2はその通りなのですが、必ずしも全員がその通りとはいかない。
今回はそこのところも含めて、タイプ2の特徴を考えていきましょう。
自己保存(Sp):特権階級
カウンタータイプ
唐突ですが、子供って可愛いですよね。無邪気で甘えん坊。そして守ってあげたいという庇護欲を駆り立てられる存在です。
一方のタイプ2は、そんな庇護欲を駆り立てられる側、つまり守ってあげる側の存在がほとんどです。ですが自己保存の本能タイプに限っては、この「子供」の特権や可愛らしさを前面に出して、「守ってあげたい」と人に思わせるのが得意な人たちです。
好かれる術を身につけた人たち
先述の続きになりますが……タイプ2は自己保存の本能と混ざり合うと、人に好かれて庇護される術を身につけるようになります。
タイプ2の根源的欲求は「愛されたい」という願い。他のタイプはそれを「愛してあげる」という形で叶えるのですが、自己保存だけは「愛される存在になる」という形で叶える事が多いわけですね。
無意識的に若々しく無邪気な自分を演出する術に精通しており、人からは「この人を守ってあげたい」という気持ちを引き出させます。
ですが心の底で求めているのは、「何も持ち合わせていない、ただ存在しているだけの自分でも愛されたい、認めたい」という気持ち。
人懐こい子供のように振る舞いながらも、その実裏ではよく人を見ています。
アンビバレンス
人に愛される自分を演出する一方で警戒し、人をよく見る。これだけでも十分にアンビバレンスと言えますが、このタイプの二律背反はそこだけではありません。
このタイプは人に尽くされる一方で、尽くしもします。だってそうしないと愛されないかもしれませんからね。基本人を信じてないところがありますので
子供のようにリソース無視でよく遊んで散財する一方で、組織の構造をいち早く理解して権威者に寵愛されるために理論的な思考回路も持ち合わせる。
人を警戒してあまり信じない一方で、気に入った相手はついつい理想化して普段の理性的な内面が息を止めてしまう。
……とまあこんな感じで、結構矛盾を多く抱えるタイプでもあるのです。
ソーシャル(So):野心的な誘惑者
タイプ2の囚われであるプライドが割と出やすいタイプ。もっと言うなら、大人びた印象を与えるタイプ2ですね。
どこか抜けてる演出で人を誘惑する他の2つと違い、こっちのタイプ2はパワフルで知的。コミュニティの重要なポジションや実質的なリーダー的な立ち位置を好む傾向があり、囚われのプライドが征服欲とも結びつきやすいタイプですね。
書籍では明言されてませんが、もしかしたら柔和なタイプ8とか、妙に余裕がある恐怖対抗型のタイプ6にでも見えそうな気がしますね、この人たち
リーダータイプ?
リーダーよりも裏ボス的な役割を好みやすい気がしますが……ともあれ、このタイプは自分の両分を所有したり力を示すことを好む傾向が、他の2つのサブタイプと比べると遥かに強いです。
下手するとタイプ8よりタイプ8に見えるのではないでしょうか。
特別なポストとして辣腕を振るったり、コミュニティ内の重要人物として幅を利かせることで他者を誘惑し、プライドの囚われを満たそうとするような人たちです。
より戦略的で狡猾。ですが組織内では割と愛されたり尊敬される。ソーシャルのタイプ2はそんな人たちです。
得るために与える人たち
「情けは人の為ならず」とは言いますが、実際に善行に対して見返りがあると嬉しくなりますよね。
世の中には見返り目的で動く人もいますが……ソーシャルのタイプ2は、まさにこの「得るために与える」という行いを戦略的に行なっていくタイプでもあります。
そのために調略、根回しはお手の物。もともと組織の重要ポストにつきたい人たちなので、その辺りの感性が身につくのはある意味当然ですね。
ここまで狡猾さを持ち合わせておきながら、中身はやはりタイプ2 。周囲に好かれる善人です。個人的には、ここまで敵に回したくない「怖い」タイプもなかなかありませんね。
セクシャル(Sx):誘惑者
人を魅惑する能力に得に長けた人たちです。他ブログさんでは「イタリア人気質」とか「ドS」とか言われていますが、実際そういう人も多そうですね。
ソーシャルのタイプ2が権謀術数や知性で寵愛を勝ち取るタイプだとするなら、こちらは気に入った特定人物(主に恋人や親友)に対する蠱惑的、性的なアプローチ力が寵愛を得るための最大の武器になります。
小悪魔ムーブガチ勢
このタイプの恋愛や信頼関係を築くための戦略方針は、とにかく攻めに攻めです。
駆け引きの術を心得ているので、時に乱暴に、時に優しく、時として気まぐれになったり、時としてつくしまくったりと言った具合に、あらゆる手練手管を駆使して狙った相手をゲットしようとします。
その相手は恋愛関係はもちろん、友人、利用できる相手、権威者と多岐に渡ります。
なんか怒られそうですが、ぜってーパパ活とか完璧にやれるタイプですね
その魅力は、落ちれば抜け出せない底無し沼のよう。気に入った相手に気に入られたいという欲求を満たすことだけを極めたその手腕は、他タイプの及ぶものではありません。
ホンネは「愛されたい」
そんなガチな小悪魔系であるセクシャルタイプ2ですが、やはり本音の部分はタイプ2。心の底では「愛されたい」という欲求を強く持っており、そのために欲しいものを得ようとする面は否定できません。
欲しいものをなんでも手に入れられる環境を欲する人も多いセクシャルタイプ2ですが、これは「愛されたい」という欲求から背を向けるための代替手段で、「自分はこんなに恵まれている」と思い込むための方法にすぎません。
愛されたい。でも愛されない。そんなこと許されない。
そんな気持ちを覆い隠すかのように静的魅力を磨きまくるのも、またセクシャルタイプ2の素顔の1つなのです。
筆者:春眠ねむむ
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